ボノボ/ホーバー・ホーバー

HOVER HOVER

HOVER HOVER

ずっと気にはなってたんだけど、なんとなく聴くチャンスがなくて(店辞めてからはほんと新しいバンドに疎くなった)、でもようやく聴くことができた、噂のバンド bonobos
実際に聴いてみたら、なんか、良い意味で予想を裏切られた。
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ええと、たぶんきっともう散々フィッシュマンズと比較されて、そこを越えてきたバンドなんだろうなと思うので、今更なにか言うのもなぁと思うんだけど、初めて聴いた感想としていちおう書いておく。
bonobosフィッシュマンズと比較されて云々、というのはレコード屋時代の同僚なんかからもきいていたのだけど、それで私がイメージしていたのと、bonobosは随分違っていた。まず、あちこちで「ダブ・ロック」という言葉を見かけるけど、一聴した感じだと、むしろフリーソウルだなぁという印象。スカやボサノヴァ、もちろんダブも入っているんだけども、全体のイメージは「グルーヴィー」とでも言いたくなるような雰囲気。
確かに、フィッシュマンズに似ている。最大の要因は、たぶん歌詞の韻の踏み方だ。でも、ベースラインやギターのカッテングなんかは、これはもうジャンルとしてのスタイルだし、歌い方は、たぶん、いろんな人に似ているんだと思う。佐藤くんだけじゃなくて、UAっぽく聞こえることもあれば、永積タカシさん風なことも、キリンジ風なこともある。彼等は非常に個性の強い歌い手だけれども、 bonobosの場合は、とても普遍的な声に感じる。それはつまり、一つのジャンルとしてある声、というか。
あくまでも一つの側面として感じたことだけど、例えば、佐藤くんのつくりだす音楽が「言葉」を「音」であらわしていたんだとすると、 bonobosの場合は、先に音があって、声も一つの楽器のように感じる。それはつまり、聴く人を楽しませるための、演奏する側も楽しむための、音楽というイメージだ。
この次のアルバムをまだ聴いていないので、何とも言えないけど、例えば「music」や「water」のような多幸感溢れるダンスミュージックが、彼等の持ち味なのではないかと思いました。すこやかな音楽。
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特に気に入ったのは、#1「Good Morning Groove」 #6「I Talk」#9「Tobo Tobo Tobo」#11「スカートガール・ブルース」あたり。「electlyric」も近いうちに聴こうと思う。

 「柔らかい殻」「渋谷区円山町」/おかざき真里

おかざき真里さんの、りぼんコミックスで出てる短編集2冊。借りた(妹が)。

やわらかい殻 (りぼんマスコットコミックス)

やわらかい殻 (りぼんマスコットコミックス)

柔らかい殻
一つの部屋に、二つの時間と二人の女の子。
「空に恋する」
その「できない」感じはすごく迫力があるのに、その理由が、もし暗喩なのだとしたら解りづらいと思った。
「ワンピース」
感情は迫力があるのに、その解決法にちょっと肩すかしをくらうな…。ページ数が足りない感じがする。
「水の名前」
手タレの子の話。すごく短いのに印象に残る。
「タフ」
かなり初期の平成9年の作品。「サプリ」の原型がこれなんだろうな。
「風草子」
さらに古い平成8年の作品。おかざきさんにはめずらしく時代物。今の絵にいたるまでの流れが少し見える。

渋谷区円山町 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

渋谷区円山町 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

「渋谷区円山町 青空」
教師と女子高生の恋愛もの、だけど、この熱量はさすが。あの見開きにインパクトある。お話の起伏の付け方が、独特だけどうまいなと思う。
「渋谷区円山町 放課後」
女子高生の共闘宣言。イジメと家出と、こういう友情の形を描くのはおかざきさんの得意とするところなんじゃないかと思う。「雨の降る国」とか。石田衣良さんの「14」(に出てきた109に居る少女)や村上龍さんの「ラブ&ポップ」を思い出す少女観ではあるけど、確実に一線を画しているのは、もちろんかつての少女からの視線で描かれているからだろう。
「渋谷区円山町」
ラブホ街での出会いのお話。この作品の連載中、おかざきさんは円山町に住んでらしたそうです。

 どうぶつの森

またしてもご無沙汰してしまった森にかえって来た。けど、今度は失われた時間を遡るというずるをしている。
順調に借金返済も終わり、二度目の改築も依頼。今度の借金は幾らなんだろ…。借金って慣れていいんだろーかとか思ったりとかしたりして。
それから、今日ははじめて「カブ」が何なのかってことと(今まであのカブ売りの人に出会ってなかったみたい)、雪だるま作りにやっと成功しました。
ところで、私がやってなかった間は、妹がやってた(だから我が家が二人住まい)んだけど、「皆にお姉ちゃん(私)が書いた手紙見せられたよ」と言っていてびびった。何それ! 恥ずかしい…完全に盲点だった。もしかして、通信とかで他の人に会ったりしてもそういうことあり得るのかな。えー。もう何書いたか忘れちゃったけど、全部まじめに返信してるから恥ずかしい。
「イー(私のあだ名)! 相変わらず弱気だな! 俺のイトコがお前のことタライに似てるっていってたぜ」なんていうゴリラからの手紙に「お返事ありがとう。タライはちょっと嫌だな。でもイトコによろしくね!」と返すこの不毛感。「ちょっと嫌だな」っていうか、意味がわからないんですが。