言葉の裏とか

大した意図がない言葉を深読みして困った事態に
http://d.hatena.ne.jp/./kanose/20060202/socialskill

というまとめ記事が面白かったです。そこで紹介されていた記事に、《男性が冗談で言った「足が太いね」という一言が、彼女にはどう解釈されたか》を10項目挙げている記事が紹介されていて、(http://otokoryoku.livedoor.biz/archives/50371058.html)

この解釈はどれも相手の気持ちに対する推測であり、なんら真実を保証しないのになあってこと。にもかかわらず推測した意図を確定した事実のように受け取ってしまうのはなぜなんだろう、と。
http://d.hatena.ne.jp/./sdmt/20060202/1138829326

とかいてあった。
あー確かに、女性はそういう深読みをよくするな、と思う。でも個人的には、10項目のどれも想定しないし(むしろそっちが冗談でしょ、と思う)、これは空気読めるということとはちょっと違うんじゃないかなと思う。
まず、冗談で「足が太い」と言われることについて。たぶんあの10項目は恋人同士って設定での話だと思うけど、まあ仮に異性全般にそう言われた、という状況を設定してみる。
実際に自分が足が太い、と思って気にしている人は、たぶん真に受けて落ち込む。足は細い、と自信がある人は、冗談だろうなと思いつつ、冗談でしょ、という態度で応じるのは「図々しい」ような気もするから(この辺は空気が読めるといって良いかも)そう思われたくなくて、傷付いたふりをする。で、実はそんなに足が太いわけでもないのに、自分の容姿にあんまり自信のないタイプの人が、いろいろ深読みするのかなと思う。
でもこれが恋人同士の話だとすると、そこから喧嘩になるのは変だなーと思う。だってそんな「足が太い」自分とつきあってるんだから、それでいいんじゃない? 「痩せろよ」ってことだよな、と受け取るなら、まあちょっと運動でもしてみればいい。

まあ、その推測を口に出して、怒るような人にたいしては(たとえ怒ったフリだとしても)、それを否定してあげればいいだけなんだと思う。本気で凹んで、その後数年気にしつづけるようなタイプの子は、きっと面と向かってそれは言えない。(のでフォローも大変かも)
まあ、どちらにせよ、自分に対して何らかの評価をするような言葉に対して、ただ単に「冗談」と受け取るのは、結構難しい。そこに「意図」がないとは思いにくい。だから推測してしまう。本当に「意図がなかった」のなら、それにキレている女性の側が空気が読めないってことになると思うけど、意図もなしに他者に対する「評価」を口にするっていう場合をそもそも想定してないんじゃないでしょうか。だから「でも「思った」から言ったんでしょ?」としつこく食い下がられることになる。

男性だったら何だろう。「最近お腹出てきたんじゃない?」と言われたら、「これは彼女の冗談だ」と思えるのかな? 思わないんじゃないだろうか。「でもそんな俺が好きなんでしょ」ととるか「あーやっぱり?運動しなきゃな」とか、そんな風に受け取るんじゃないだろうか。
でも、お腹が出てるから「何」なのかは、表情を見たり、話を続けたりして判断するしかない。
そんで、実はこの「何」が重要なんだと思うんですが、たぶん、多くの女性が「男性は女性を容姿で判断する」と思っている。つきあってみればそんなことはないかもしれないけども、ともかく、容姿について何か言われる、ということは、女性からすると自分のことが「好き/嫌い」に直結してしまうのかな。と思いました。
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書いてたらめんどくさくなってきたけど、要は「自分が言われたら嫌なことは言わない」でいいと思う。からかいたいなら、もっと確実に冗談とわかるようなことを選ぶとか。
個人的には足が太いとか言われることは気にしなくてもいいと思います。胸も。だってそういうのって結局自分が一番よく分かってることだし。あ、ということは、「足が太い」と言われるのは宿題に似てるのかも。
「さっさと宿題やりなさいよ」
「今やろうと思ってたんだって!」
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違うかも。