ZAZEN BOYS@川崎CLUB CITTA

行ってきました。7月ぶりのZAZEN、8月ぶりの向井。めちゃめちゃ楽しみにしてました。仕事終るのが会場時間だから、川崎までひっしだったよ私。電車止まったりなんてハプニングもありつつ、でもどうにか、開演にはすべりこみセーフ。ロッカーにコート押し込んで半そでになって会場内で連れと合流。わくわくしすぎて足が浮きそう。
1発めは「Whisky & Unubore」。今年のツアーではこのくらいの重いビートが目立ったけど、半年経って、さらにエッジの効いた音に熟成されていたように感じる。うねりまくるフリースタイルベースも、今回はラインがくっきりと黒光りするようだったし、フットワークの軽いバスドラはしかし鉈のような重さで肌に直接触れてくる。そして流麗かつファンクなカシオメンのギター、ファニーかつソウルフルな向井のヴォーカルと鮮やかな残像を描くそのフェンダーテレキャスター。観客であるところの私もリフマンやヒミツガールの変拍子がすっかり体になじんでおり体が音を追いかけるに任せるのが気持ち良い。久々の「黒い下着」や「安眠棒」も良かったけど、なによりすごかったのは「COLD BEAT」。この曲には毎回驚かされるけど、もう、自由自在だったね。いつもそうだけど、完璧に操っている。音が踊っているようだ。すごいすごい。
中盤では2曲ほど新曲っぽいのが挟まれた。「1989」と繰り返す曲は、青い感じの、アップテンポ。つづく曲も、一瞬「性的少女」かと思う(「記憶を消して」という言葉が出てくるからだな)。両方numbergirlっぽかった。というかピクシーズっぽかった。でももっと「軽薄」な雰囲気だったかな。「イェイイェイイェーイ!」なんて感じで実際そう歌っていた(「1989」の方)。向井さんは最近80年代ポップスブームなのかなと思うが、その流れにあるのかもしれない。
アンコールは2曲。「半透明少女関係」と「Water Front」。「Water Front」は新しいアレンジだった。3rdが出て、どんだけライブやったかわからないしアコエレでもやっていたからほんとに今年はこの曲をたくさんきいたけれど、それにしても、一年でこんなにも違う曲になるのか、と驚く。その大きな要因は向井さんのキーボードにあって、そういや「JUMP」練習してたなぁってのを思い出すような、エイティーズポップスのニュアンスを残しつつ、ドラマチックな展開で盛り上げる。くそー、なんてかっこいい音なんだ…!
むちゃくちゃ楽しかった!!! すぐまた行くよ。次は29日!