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マイス・パレード

マイス・パレード

mice parade 6枚目(だと思ってたけど7枚目という話もある)のフルアルバム。初めてのセルフタイトルアルバム、ということでちょっと身構えて聞いてしまったのだけど、これまでのマイスパレードの音から外れているわけでは決してない。地続きの、でも、結果的に姉妹作品のようになった前2作品とは、少し違う場所にある。
その『Obrigado saudade』と『Bem-Vinda Vontade』*1にあった、個人的で親密な空気と比べると、まず感じるのは、新たなドアを開いた瞬間のような、ひんやりとした心地よさ。そして、踊り出したくなるような#3「the last ten homes」で陽がのぼり、#4へ流れていくあたり、このアルバムの空気が動いていることを感じる。
全体的にドラミングがすばらしいのは相変わらずなのだけど、今回はわりと楽器の幅が広くとられていて、今までのアルバムでは使われなかったような音色が聞こえてくるのも面白いです。
でもやっぱり、マイス・パレードの音。