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2007-08-31

ichinics2007-08-31

[][] 『グラインドハウス』USA版

見にいった人たちの感想を読んでいたら、ぜひともUSA版二本立てで見なくちゃという気になって、最終日、深夜の六本木ヒルズ25時からの『グラインドハウス』を見てきました。

行って良かった! 正直、けっこうつかれていたし、それなのにビール飲んじゃったし、こりゃ寝ちゃうだろうなーなんて思っていたんだけど、いざはじまってみたら、眠気なんてふっとぶくらい面白かった。劇場で映画をみるってことの楽しさを存分に味わわせてくれた三時間半だった。回りにいるのは知らない人ばかりだったけど、「コレ面白いね!」て言い合いながら見ている気分になる。みんな反応がいい。私も思わず「ウワ!」とかいいそうになりながら前のめりでみていたわけだけども、同じとこで隣の人も腰を浮かしたりしてて楽しかった。

グラインドハウス』は、60年代から70年代のアメリカによくあったB級映画を2、3本立てで上映する映画館の総称、とのことで、このUSA版はロバート・ロドリゲス監督の『プラネット・テラー』とタランティーノ監督の『デス・プルーフ』、そして間に挟まれる予告編やCMなど、凝った「遊び」部分を含め、『グラインドハウス』を体験するひとつ映画という構成になっている。日本ではこれから『プラネット・テラー』『デス・プルーフ』それぞれ単品完全版で公開されるらしいんだけど、これはやっぱり二本立てで見なきゃ意味合いがかわっちゃうんじゃないかなと思います。

最初にやったのはロドリゲス監督『プラネット・テラー』。面白かった。主人公、チェリー・ダーリンを演じたローズ・マッゴーワンがとにかく魅力的だった。anutpannaさんも書かれていましたが(http://d.hatena.ne.jp/./anutpanna/20070829#p1)ステージ上でメソメソするゴーゴーダンサーっていう設定がたまらないし、それが伏線になって出てくる、あの、トラックで突っ込む前の台詞にはしびれた。そんな彼女のアクションを筆頭に、とにかく見ていて楽しいゾンビ映画でした。

続く『デス・プルーフ』は、カーアクションホラーとでもいえばいいんでしょうか。ホラーじゃないか。とりあえず全編後編にわかれるような構成になってて、最初は正直退屈で仕方なかった。会話シーンの連続で、んーちょっと眠い、なんて思ってた。やーでも結果は大満足。ただ、その満足はあの退屈があるからこそ、なのかそうじゃないのかはよくわからない。

とりあえずどちらの作品も女の子のアクションが見どころなんだけど、両者の作風が同じ土壌の上にあってもまったく異なっているのが絶妙なバランスだと思った。あのラストのカタルシスは、そのバランスと映画館という場所だからこそのものだと思う。

面白かった。映画館ていいなと思いました。特に背中を押されたnishiogikuchoさんのエントリに感謝。→ http://d.hatena.ne.jp/./nishiogikucho/20070830/p2

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2007-08-30

[] ZAZEN BOYS@2007/08/30SHIBUYA AX

日比谷野外音楽堂で新ベース吉田一郎を迎えた一発目(id:ichinics:20070616:p1)から約2か月半。

新生ZAZEN BOYSはツアーを経由してどのように進化しているのか、楽しみでしかたなかった。朝からそわそわして、その音を耳で追いかけるようにしてライブ会場入り。ビールで気付けしてカシオメン側前方でジッと待つ。

そしていきなりRIFF MANで幕開け。

最初からガンガン走る。ずーっと、なんか足りないって思ってたのはこれだ!って思うくらい、楽しかった。信じられないくらい体が軽くて、回りにいるひとみんな笑顔で音に手を伸ばしていた。一言でいうならば、口から心臓が飛び出そうなくらい、興奮した。

ヤンキー時代の音と比較すると、ベースだけでなく全体的に雰囲気が変わったと思う。吉田さんのベースの音はかなり硬質で、それにあわせてバンドの音全体が引き締まった。それは、見違えるほど痩せた(とはいっても大柄ではあるけれど)ドラムの松下さんの鞭のような手さばきと、より近付いたメンバーの立ち位置に象徴されているように感じる。4つの音の個性が絡み合う、そのぶつかり合いがこれまでのザゼンだとしたら、今の音はむしろ寄り添って走っている。丸というより流れている。ぐぐぐと引いたチョロQがトラックになって走り出したみたいな、そんな(どんな?)イメージだ。

それは、もちろん新ベースの色もあるのだけど、手持ちの色を自分の描きたいものに生かすのが向井さんの手腕というか、たぶん今やろうとしているちょっとハウスっぽいというか、和風ディスコというか、ビートの際立つ曲調を吉田さんのベースと松下さんのドラムががっちり支える、というかむしろ吸い付くような艶っぽさがあって、さらに、そこに乗る向井とカシオメンのギターがZAZENの個性ともいえる和音を乗せて走る。

音の残像が、鮮やかに眼に映るようだ。特にすばらしかったのは、「Chie Chan's Landscape」の終盤。あのランドスケープには、つい、美しい、という言葉が浮かんでしまうくらい、音がきらきらしていた。

日比谷で聞いた新曲群「DARUMA」「YUKATA」「ナベ&サダ」も、すっかり仕上がっていた。それから「なんとかシティ(また忘れた)」「don't wanna be with you」でのカシオメンのコントローラーも板についている。この辺のハウスっぽい音色には、まだ聴く側がなじんでない感じがしたけども、それもきっと音源発売後にはまたかわるだろう。し、曲前に「ハイこれ聴いてみましょ」といってキーボード前に座る向井さんみて、ああいまコレが楽しいんだなーとか、思う。

それにしてもザゼンはどんどん変わっていくのに、変わらないバンドだ。こんだけジャンルを混ぜても、それは全部ザゼンの音でしかない。

そして「KIMOCHI」。向井さんがまたグッとくることを言うんだ。終盤、キーボードを観客や演奏中のメンバーに引かせたり(というか無理矢理鍵盤をおしつけたり)しつつ、終始上機嫌だった。場内の盛り上がりも最高潮に達し、こう、熱気とともに気持ちが溶けるような感じがした。

アンコールで登場してからは、レコーディングのことについて話していた。10月にはとりかかる予定、アメリカでやる(かも?)とのこと。とても楽しみです。

「AMAYADORI」そして、新しく生まれ変わった「半透明少女関係」、そこからまたKIMOCHIを弾きながらシメの挨拶。

今回のライブは、やはり二か月半の間にかなりアレンジが変わり、それが身体的に完成されている感じがした。だからこそ、耳でとらえきれない部分もあって、悔しい。もっともっともっと見たい! 楽しかった。大好きすぎる。乾杯!

[] ライブその後に

すっかりザゼンで舞い上がったあとは、妹とアンドナンドでお茶しつつ、きもちわるいくらいの勢いで感想を言い合う。あんなに楽しかったのに、あっという間に耳が忘れてくのがさびしい。もっとはっきり音を覚えられたらいいのになぁと思う。けれど、ライブは、あのリアルタイムの音に反応する感じが楽しいのでもあって、特にザゼンは、今まで耳がなれていた音とのギャップに驚くことがその醍醐味でもあるわけだから、なんていいつつ、結局いままで迷っていたクレイジーケンバンドとの対バン@日比谷もチケットとってしまった。あー、ライブってほんとうに楽しい。

2007-08-29

[] 手紙

車で一周するのに一時間もかからないような小さな島で、船着き場からは大きな夕日が見えた。船を降りてすぐ右には、小さな土産物屋とインターネットカフェとインターネットのないカフェがあった。タイの南にあるその島に滞在したのは、たった数日のことだったけど、ルームシェアをしていたアメリカ人の女の子がベジタリアンだというので、彼女の好きなTOFUバーガーを食べに、インターネットがない方のカフェにはかなり通った。夕暮れにはビールも飲んだ。宿から歩いていける飲食店は、その2つのカフェか、島の中央にある市場しかなくて、市場は昼時でないと食事をだしていなかったため、必然的に、船着き場のカフェにはいつも人が集まっていた。

その日、彼女が誰かと話している間、私は土産物屋をのぞいて、ハンモックを買おうかどうか迷ったりしていた。どこで使うかもわからないのに、これさえあればどこででも眠れるような気がして、真っ赤に染めてあるロープの束みたいなそれをつかんだり、はなしたりした。暇だったのだ。でも結局やめて、セブンアップと、そのついでにレジ脇においてある日に焼けたハガキの束から、一枚を抜き出して買い、地べたに座って手紙を書いた。

元気ですか。私はそれなりに元気です。夕日が大きいです。毎日とうふバーガーを食べています。それじゃあ、またね。

そんな手紙だった。島にいる観光客はほとんどヨーロッパ系だったため、日本語が恋しかったというのもたぶんある。でも、実際ペンを握ってみても、何も浮かばなくて、余白にてきとうな絵をかいたりして、売店で切手を買い、そのまま投函した。そんな暇つぶしの手紙だったから、日本に帰る頃には忘れていたし、ほんとうに内容もなかったから、帰ってきた後も、送り先の主とそのハガキについて話した記憶はない。

それなのに、つい数日前、その人から、今タイにいるっていう手紙が届いた。

「昔、タイからハガキもらったの思いだしたからだしてみた」と書いてあるそのハガキを手に、いま向こうがなにしてんのかとか、全然わかんない手紙だけど、もう数年、5年近く会ってない人が、タイで、私のこと(というか私の書いた手紙のこと)を思いだしてくれて、しかも住所を持っていたってのには驚いちゃうし、うれしい。元気かしら。元気ならいい。

ちょうど、ついったでタイの話してたりして、タイ気分になっていたからよけい、おあつらえ向きのタイミングに感じて、ゆっくりと、そのハガキが投函されるまでの経緯というのを思い描いてみる。

それはきっと、あのときの私のそれと、たいして違わない。そして、そのような瞬間は、やはりまっさらな偶然の足取りによるものなのではないかと思う。

驚くことはたくさんある。その編み目をもっとよく見てみたいなと思い、目を凝らす。それは、船着き場でぼんやり夕日を眺めながら、足音に耳を澄ませている感じと、とてもよく似ている。

[][] 「裸足めぐり」「チョコレートダイアリイ」/望月花梨

裸足めぐり (花とゆめCOMICS)

裸足めぐり (花とゆめCOMICS)

全3話連作で構成される「裸足めぐり」と、短編2作品が収録された短編集。

「裸足めぐり」は、ある家族のもとにやってきた亀が中心になって話が進むのですが、姉、妹、それぞれの視点から描かれる相手への気持ちが3話めで伝わるっていう構成がいい。

「ピュアホワイト」は男の子の友情(?)もの。これはもう、完全にこの山場を中心に描いてるんだなーて思ってしまうような、ぐっとくる場面があった。けれどあとがきを読むと、一番描きたかったエピソードを削ってしまったと書いてあって、底知れないわと思う。その後の「スミレグラス」も、「ピュアホワイト」と同じで、ある呪縛に捕われた主人公が解放される瞬間の、その柔らかくしんとした様子にぐっとくる漫画でした。

チョコレートダイアリイ (花とゆめCOMICS)

チョコレートダイアリイ (花とゆめCOMICS)

「チョコレートダイアリイ」は、全4話収録された短編集。

表題作「チョコレートダイアリイ」は、記憶喪失になる女の子とチョコレートを題材にしたお話。見開きページがとても印象的だった。

「とげ」は、たぶん全2話だったのだと思う。目の見えない女の子と、その兄と、兄の友達と兄のことを好きな女の子がお話の中心になっているのだけど、複雑な設定のお話でエピソードも多いせいか、少しわかりづらかった。それは、後書きにも書かれていたように、三浦君の視点が分散したせいなのかもしれません。ただ、このお話のラストの放り出すような感じとか、ほんと望月さん独特だなと思う。

「クロルカルキ」はプールの消毒剤の名前。岩井俊二の「打ち上げ花火」を思い出すような、色っぽいお話だった。

「台風ポピー」は読んでいてどこか、ひぐちアサさんの「ゆくところ」思い出した。コンプレックスが題材になっているからだろうか。こういう、思春期の女の子の不器用さを描くのがほんとにうまいひとだなと思う。

2007-08-28

[][] 回転銀河/海野つなみ

誰かにおすすめしていただいたのを思いだして、読んでみたらすごくよかった。好きな漫画でした。誰がおすすめしてくれたのか、忘れてしまったのだけど、おすすめしてくれた人に感謝。

回転銀河(1) (KC KISS)

回転銀河(1) (KC KISS)

ある高校を舞台に、いろんな恋心が交錯していく様を描く連作短編集。全4巻で一応完結しているようです。

第1話の姉弟の恋や、女の子の女の子へのあこがれや、性格の悪い双子。1話しかでてこない人たちもふくめ、どの人物もとても印象的だった。

でもやはり一番感慨深かったのは犬猿の仲だった守口と篠田の関係かもしれない。守口はお調子者で、いつも女子をからかっていたりする男の子。篠田は優等生タイプの女の子で、親友の須磨にあこがれていた。当初、水と油のようだった二人の関係が、とあるきっかけから守口が篠田に恋してしまうことで、どたばたとおいかけ、おいかけられる関係にかわる。この篠田の潔癖さが、だんだん解けていく感じが、なんかもうにやにやしちゃう。

でもそれは篠田だけでなく、1、2巻でほとんどそろった登場人物が、3、4巻で成長してく様子が見れる構成になっているのか、とくに後半の2巻ではグッとくる話が多かった。双子のうちのひとり、賢がラストに見せる笑顔もたまりません。ほんと、登場人物が魅力的な漫画だったと思うし、作者の誠実さが伝わってくるような、丁寧な漫画でした。

回転銀河(4) (KC KISS)

回転銀河(4) (KC KISS)

それにしても最近、少女漫画ばかり読んでいるせいか、妄想が過ぎるなー。

[] いつのまの雨

残り少ないであろうビール日和が惜しいのか、今日はとにかくビール気分だったため、夏休み中の友達呼んで、会社帰りに下北でごはん。

ビール飲みつつ、朝霧の話したり、いろんな人の近況聞いたり、して、なんだかいい話をたくさん補給してしまった。こちら側は、相変わらずなのが申し訳ないくらい、日々にはいろんなことがおこっているのだなと思う。あまりにもいい気分で、にやにやしていたせいか、なんかいいことあった?と聞かれる始末で、友達越しに見えるスーツ姿の男性の顔が、だんだんと赤らんでいく様を見守りつつ、だんだんと印象になっていくその感じは丸くなって、やがていつかのものになるんだろうと思う。

涼しくなったら、ちゃんと考えよう、いろんなことがたまっている。

居酒屋をでたら、雨が降ったらしく、通りが濡れていた。むっとする雨のにおいを、こういう瞬間てうれしいよね、っていう友達の言葉を背に、吸い込む。

2007-08-27

[] 鳥取旅行その7/鳥取花回廊(というか動物園)と帰り道

ちょっと間があいてしまいましたが、鳥取日記ラストです。

植田正治写真美術館に行ったのは開館直後の9時頃だったため、見終わっても帰りの電車まで、まだ間があった。岸本駅の電車は13時までこないし、それじゃあって、当初はあきらめてた鳥取花回廊に行くことにしました。

行きにのったタクシーのおじさんに来てもらって、花回廊までの道のりは畑の真ん中をつっきるコース。「道悪いけど近道だからね」とちゃんと解説してくれる。そして「花回廊からは、米子行きの無料バスがあるから、帰りはそれ乗るといいよ」って教えてくれた。感謝。

バスがあるならば、安心してゆっくりできるねって入場して、最初についたのは動物園でした。

近くの牧場(?)から出張してきてたらしい。ここのお兄さんがまたいい人でね…。まつげのながいロバをいたわり、デグーにはりついてはなれない私たちにえさのやりかた教えてくれたり、ポロポロとうんちしはじめた羊のおしりをいとおしげに見つめてる。動物も私たちもすっかりお兄さんに夢中でかなり長いことこの動物園にいたと思います。

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ふんばるおしりはかわいい

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日陰に避難

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「ホントあつくってねモウ…」

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目を合わせてくれないヤギたち

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デグーかわいいよ

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食べてるのは雑草です(お兄さん許可あり)

その後、園内をぐるりとまわったわけですが、なにしろ40℃に届かんばかりの猛暑日だったため、花もしおれ気味。元気なのはベゴニアとか温室の中の蘭くらい。食虫植物ですらぐったりしてました。

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虫も日陰へ逃げる

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花回廊というよりは緑回廊

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温室の中はなんつーか

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罰ゲームみたいな暑さでした

ただ、マリーゴールド畑だけは圧巻。季節ごとに植え替えしてるらしいから、きっと春とかいったらすごくきれいだと思います。

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地平線まで花畑!

次第に花だけでなく、私たちもぐったりしてきたので、大山Gビールの文字をみつけ、すぐさま飲みに走りました。GビールのGはグッドのGだろうか、なんて少し考えてみるも、頭はショートぎみでうまくはたらかない。Gビールはすごくおいしかったです。

そしていよいよバスの時間。逃したら悲惨なので、前もって待合所に移動。そういえば、鳥取は蕎麦もおいしいって聞いてたのに食べ忘れた、なんてぶつぶついってたんだけど、なんと花回廊のバス待合所が蕎麦屋さんになってて、食べてみたらこれがすごくおいしかったんだ。びっくり、で、あっというまに食べおえ、バスのって米子へ。

帰り道は、米子から岡山へでて、そこから新幹線でした。蕎麦で胃袋を刺激されたせいか、ものすごくおなかへっていて、岡山までの間に焼き鯖寿司を食べ、岡山からの新幹線ではトントコトン弁当てのを食べる。まあ、二人で半分こですのでぺろりです。

トントコトンはちょっと豚すぎたけど、焼き鯖寿司はとてもおいしかった!ここ(http://kokura-suisan.co.jp/)のね。

大阪、京都、名古屋、ぜんぶおりたいなあ、まだまだ旅行してたいな、なんて思いながら、どんどん人が増えてって、夜の10時、人がたくさんの東京駅に吐き出されたときには、ああ東京だっていう安心とも残念とも違う、空気の差みたいなものを感じた。外が明るすぎてこわいな、と思う。そんな気分もあっというまに吹き飛ばされる。いまはもう遠い鳥取。いつかまた。

2007-08-26

[][] ドッグ・バイト・ドッグ

ichinics2007-08-26

監督:ソイ・チェン

人が人であるとはどういうことなのか。とか、そういうことを考えられるようになったのは見始めてしばらく経った頃で、暗殺者として育てられた主人公バン(エディソン・チャン)の、ためらいのない暴力は、それほど自然な振る舞いとして映った。

もう一人の主人公である刑事ワイ(サム・リー)も、「ピンポン」の頃のこぎれいさとはうってかわって、常軌を逸していく過程を絶妙な存在感で演じていたと思う。過剰に思える演技も、暴力シーンとのバランスがよく、終始振り切れてる感じがいい。

人を殺す、という行為に対する「抵抗」。警察官と暗殺者という二人の主人公の「抵抗」が反比例していく様を描く、この映画の主題もシンプルに伝わってきたし、特に乱闘、暴力の描き方には、重力が感じられた。ただしかなり激しくグロいと思われるだろう場面もあるので、そういうの苦手な人にはおすすめしません(ちなみに私が見てるとき、途中退席してる人もいた)。

そもそも、展開が多少強引であったり、突然メロドラマ調になったりするのは香港映画のおきまりというか、むしろ魅力なので気にならないんだけど、ただ終盤、カンボジアに移ってからの描写とラストは、多少緩いかなと思った。それは、個人的に、その「抵抗」の「理由」の描き方が、いかにもすぎると感じられたからだろう。

ただ、その倫理の枠組みのようなものが外れていく様の描き方が、この映画のつんのめるような勢いになっていて、説得力があった。面白かったです。

[] 大は小を兼ねる事はおおいので大きいはいい、てのはほんとだろうか。

大きすぎたら分割すればいいし、足りてるのは安心だ。けれど、容器の方が大きいと、いつも足りない気持ちになってしまうのかもしれなくて、それじゃあ、小さなことで喜べるのは容器も小さいからなんだろうかというとこまで考えて、それは違うな、と思った。

小さいとわざわざ言うことは、たぶん「他の人からみたら小さいことだろうな」っていう、牽制のようなもので、いまそんなにうれしいのはきっと、それがじつは大きかったっていうことなんだと思う。だから、見つけたのはちいさい秋だと思ってるかもしれませんが、歌までつくってしまうその衝動があったのだから、それはちいさい秋であると同時に、おおきな秋でもあったってことですよ。あ、でもまだ秋は見つけたくないんですけどね(あとちょっとだけ待ってて!)。

だから、たいしたことないとか、つまんないはなしだとか、比較したりとか、やめて、メタの流れをさかのぼり、とりあえずうれしいと思った、その感じを、まあとっとけよ。と誰かがいったので、ひろい心を目指しつつも、時には蚤の心臓で跳ね回りたいと思います。ピース。

2007-08-25

[][] かわたれの街/勝田文

YOUG YOU時代にいくつか短編を読んだことはあったのだけど、単行本を買うのははじめてでした。

豆腐屋の娘、木菜は料理がうまくなりたいと思っている。それにはふたつ理由があって、ひとつは将来の夢、ひとつは恋だった。恋の相手は別れた元妻を思い続ける料理教室の先生。でも先生は、いまひとつ「だめなひと」で…というお話。彼らの暮らす街を舞台に、全4回1巻完結で構成されています。

この先生の「だめなひと」っぷりが、とてもいい感じで、別にだめじゃないんだけど、木菜の恋が不毛なものであろうことははじめから予想がつくかんじの、じつに絶妙なさじ加減。それから、料理がへただけれども、食べることを大事にする木菜の、先生へのまっすぐなあこがれもまぶしい。この笑顔がまたいいんだ。ほかにも、木菜の同級生の若だんなや、その他街のひとびとのキャラクターが、とてもいきいきとした良い漫画だと思いました。

シンプルな構成の漫画のように思えて、例えば第1話でもらった帯がきちんといかされて終わる構成とか、それぞれの人物の背後に時間の流れていることが伝わってくるのもいい。

読んでいて、とても気持ちの良い、漫画だったと思います。ほかのもちゃんと読もうと思った。

かわたれの街 (ジェッツコミックス)

かわたれの街 (ジェッツコミックス)

[] 海にいくつもりじゃなかった

目が覚めたら、高速にのっててびっくりした。夜中に仕事終わった友達にそのまま迎えにきてもらって友達の家で犬と遊んで寝て、早朝また車のって、てとこまでは覚えてるんだけど、3列シートの最後尾でぐっすり眠っていて、おきたら真鶴を走っていた。窓の外は海だった。いつもの伊豆半島で、昼にはふじいちでイカ焼いて食べて、ディアボロジンジャー飲みながら助手席に移って、とうとう下田までいきました。うはー海!でも水着なんて持ってきてないから、足だけ海入って、替えの服もないのにびしょぬれになってる男友達をよそに、女友達ののろけ話きいたり、ビール飲んだりして(私は免許ないからね(ごめんなさい))。ぜんぶ遠いようなぼんやりした気分を振払うように、海を後にする。砂地で転ぶ。最後、あれこんなの去年もあったよなって笑ったりして。

夕暮れ時には温泉はいって、真っ暗な道を走って帰る。うとうとするみんなとは対照的に、朝眠ってばかりいた私はひたすらCDかえる係になって、ああ車で音楽聞くのって、楽しいよなあと思う。ハイウェイを何度もかける。これはすばらしい、ドライビング曲。いつもの海老名インターにただよう、夏休みが終わる感じ。

まるで、無理矢理夏のイベントを消化したみたいな一日だった。あとは花火とビアガーデンがあれば、完璧。8月はまだ、あと1週間ある。

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touka3touka3 2007/08/27 08:40 勝田文の漫画は、日々の退屈さからの逃避として恋愛を描いてないですよね。時間とともに少しずつ変化していく生活があって、仕上げに振り掛ける山椒のように好きな人がいる。
勝田文の場合は、主人公が女子高生より25くらいの女の人のほうがいいなと思うのは、そのほうがいろんなかたちの生活を見せてもらえるからなのかもしれません。

ichinicsichinics 2007/08/27 17:46 そういえば、日々の退屈さからの逃避、として恋愛が描かれることって多いですね。少女漫画にとって、いまだに恋愛は最重要にしてほとんど市場を独占する題材であるし、その編の息苦しさってのはどうしてもあるけども、その点、勝田さんの漫画は軽やかだなと思います。それにしても「仕上げに振り掛ける山椒のように好きな人がいる」ってすごくいいですね。
YOUNGYOU時代のは結構読んだけれど、いまいちピンときてなかったんですがtoukaさんが推してたのみて、読んでみてよかったです。

2007-08-24

[][] 長江哀歌

ichinics2007-08-24

監督:ジャ・ジャンクー

ベネチア国際映画祭で金獅子賞グランプリを受賞したジャ・ジャンクー監督の新作。

長江三峡ダム建設をモチーフに、二人の主人公を描いたこの映画はとても大きく、言葉を探そうとすると、はじめて中国にいったときに感じた、あの何もかも大きくてこころもとないという気持ちを思い出す。窓の外に広がるなにもない地平線と砂煙。山の上から見下ろす海のように太い河。しかし、画面に映る大河と人々の対比を見つめながら、やはりその場にある人々の混沌が像を結んでいく様こそが、大きな、流れなのだと感じる。

16年前に別れた妻を探しにきた男が、唯一の手がかりである住所がすでにダムに沈んでいることを知る、その冒頭からラストまでの間、とにかくすばらしく思えたのが画面だった。あの、アジア独特の乱雑な色と濃い影と砂煙。一枚の絵のような完璧な構図が、動くことによって流れる。

例えば、主人公のひとり、山西省からやってきたハン・サンミンが奉節にやってきたばかりの頃、妻をさがして歩きながら、その背後でコンクリートの壁が倒れる。その偶然のような場面が物語の重要なテーマであるという、演出のさりげなさ、巧みさには思わず興奮した。

それから、ジャ・ジャンクー監督独特の、絶妙な会話の間も、深く印象にのこった。この映画の出演者は、メインの登場人物数人をのぞいて、全てその土地に暮らす人々だという。たぶん、その空気感の違いがだんだんとうまっていく様も、映画の流れのひとつになっているのだろう。

人力で行う建物の解体や、住人の許可もなくきまる取り壊し作業、その日暮らしのように見えるけれど、携帯電話はある、この生活のアンバランスさも、人々のたくましさも繊細さも、景色への愛も金も、ただ生きるということに覆われる。

ほんとうに静かなのに、目のはなせない映画だった。そして、映画を見終わった後には、目に映るすべてのものが、意味をもって立ち上がってくるように思える。意味というのは、物語のようなもの。

[] ミヨリの森の四季/小田ひで次

ミヨリの森の四季

ミヨリの森の四季

ミヨリの森」の続編。森になじんだミヨリと、ある兄弟の出会いが中心となった巻でした。

ミヨリに森の精霊たちが見える、ということはもうすっかりあたりまえの風景としてあって、ミヨリの誠実さが印象にのこる巻だった。とくに華枝とのやりとりのなかで、簡単に言葉を選ぼうとしないミヨリの態度は、小田さんならではのバランスで、とても力強い、この目がまたいいよね、と思う。

しかし最近は、TVで「ミヨリの森」の番宣が流れるたびに、ちょっとびっくりする。私は「ミヨリの森」という作品がとても好きだし、小田ひで次さんの漫画も好きだけど、アニメ化っていう発想はなかった。それはあの線の多い、独特の絵柄のせいもあるのだけど、原作の雰囲気を生かしたアニメになればいいな、と楽しみにしています。

それにしても、なんでこの新しい巻は紙かわったのかな? 判と紙はできればそろえてほしい。

2007-08-23

[][] スイッチ/望月花梨

望月花梨さんの漫画は、妹が持ってるのを読んだことがあるきりだったので、ぼちぼち集めたりしてるのですが、これがもう、どれもすごくよくて参る。今日読んでたのは「スイッチ」。

スイッチ (第2巻) (花とゆめCOMICS)

スイッチ (第2巻) (花とゆめCOMICS)

「無愛想だし懐かないし我ながら可愛くないと思うし」…だから自分は大人に、先生に嫌われている、と思っていた主人公が、ある事件をきっかけに担任の教師に心を開くようになる。そして、それが恋になって…というお話。

シンプルなラブストーリーなんだけど、相手の言葉に反応したときの表情や、うれしいやかなしいや切ないという気持ちがこれでもかと画面から溢れてきて、読んでる間中どきどきした。どきどきしすぎてつかれた。

この、あともうちょっとの距離が、外側にいる自分にはこころもとなく思えるとこもあって、読み終えてすぐはもんどりうつような気分だった。もっとこう、直接的なこといったりしないのか!て、もどかしくなったりもするけど、登場人物たちの満足そうな顔からは、そのまわりにはきっと、あの、いろんなことが大丈夫と、なぜか思えるときの「感じ」があるのだろうなと思う。

この余韻が望月花梨さんの魅力(のひとつ)なんじゃないだろうか。読み終えたあともつづく、この、「向かってく気持ち」。その矛先をどうすりゃいいのと思い、少し早足でかえる。

スイッチ (第1巻) (花とゆめCOMICS)

スイッチ (第1巻) (花とゆめCOMICS)

[] 雨の日、居眠り

窓の外から聞こえる、雨の上を滑る車の音、には聞き覚えがあって、風のせいか少しあおられてこもったような、幾種類もの音が折り重なって、そこに混じるピ!というクラクションのアクセントに、視線が滑り、降りて行く場所を選ぶとき、そこはいまここの建物の下にある濃いグレーのアスファルトではなく、例えば高速道路のうえ、箱崎ジャンクションを見下ろすラジオの視線だったり、いつか行った、パリだかホーチミンだかの、あの石畳の揺れる視界だったり、誰かの家の窓から見下ろす、246の夜だったりする。そんなふうに、気分がいいときのイメージは、有る一定の高度を保ち、浮いたり、滑ったりするのだけど、しかし、ジジに似た人形を森に落としてしまったキキのように、ふとした拍子にからめとられると、路上でずぶぬれになって、水たまりのうえを滑るタイヤに驚いて、よれよれで、ずぶぬれで、わけもなく盆を投げ出して水たまりと混ぜてしまいたいとか思う。

そんなふうに浮き沈む視界っていうのは、例えばFFで飛行船にのって、降りる位置をなかなか決められない感じに似てる。降りてみたら、町まで遠かった。もう一度乗るか、それとも歩くか。

今は歩いて行きたいような気がする。この濃いグレーが、白い砂利道に続いて、その先のムッとするような緑かきわけて、海に出たら良いと思う。浜であったひとには、帽子をとって挨拶する。やあやあ。麦茶、のみますか?

2007-08-22

[][] 鳥取旅行その6/植田正治写真美術館

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そして鳥取旅行のお目当てその3は、植田正治写真美術館に行くことでした。

前日の夜、携帯の時刻表で調べてみると、米子から美術館のある岸本駅までの電車は、2、3時間に1本くらいしかないらしく、ならば朝いちでと8時台の電車にのって向かう。車内にはバッタも乗ってたりして、なかなかにのどか。そして着いた駅はさらにのどか。駅からの眺めは緑!

駅を出でも案内らしきものは特になかったので、すぐそばにあった車庫にとまってたタクシーにのせてもらおうと事務所を訪ねる。すると、畳の部屋で寝ていた運転手さんが起きてきて、車をだしてくれた。

暑いけど大丈夫か、松江にはいったか、美術館は建物がきれいなのでぐるりとまわるといい。など、いろいろ話してくれる。後から、方言がさっぱりわからなかった、なんで相づちうてるの? と連れが不思議そうにしていたが、不思議と耳に馴染んだのは、祖父祖母の言葉のせいか、鳥取に来て3日めだからか、よくわからなかった。なんとなくの会話。車ではほんの数分の道だけれど、やはり歩けば一時間はかかるだろう。帰りにもきてもらおうと思い、電話番号をもらってからおりる。

そして入館。

事前に展覧会情報を調べていかなかったせいもあるのだけど、その日やっていた展示が植田正治さんの作品中心の展示ではなく、植田さんと縁の深い(ということもよく知らなかった)、福山雅治さんの特集だったのには、ちょっとがっかりしてしまった。福山さんのことはあまり知らないし、植田さんの写真を鳥取で見る、ってことにわりと意気込んでいたので、3つの展示室のうち2つも(うち1つは福山さんが写される側である複数の写真家の展示だった)私にとってはあまり興味のないものであるというのは、なんだかちょっとかなしかった。

ただ、福山さんが植田さんのファンだというのは聞いたことがあったけど、植田さんの弟子入(?)りした写真家でもある、というのは知らなかったので、新鮮な気持ちもありました。それに、福山雅治さんの作品にも、いくつか、惹かれたものがあって、特に植田正治さんをうつした写真など、その関係性が伝わってくるようで印象にのこった。ただ、ヨーロッパ(?)で撮影された作品が並んでいたあたりで、そのモチーフの選びかたや、視線の感覚というのが、どうも私の好みではなく、それはどこか、私が植田さんの写真に感じていることと、他の人が植田さんの写真に感じることが違うのだなということを思い出させてくれた。

うーん、なんて落ち込んでいたのですが、最後の植田さんの写真展示室にあった、植田正治さんの娘さんである植田カコさんの作文を読んで、そのちょっとつまらない気持ちはすっかりなくなった。

「サァ行こう」とパパがせんとうになって、しゅっぱつしました。

とちゅうであう人が、みんな同じように「今日は何ごとですかね」とおっしゃいます。そのたびにパパは「これです。これです。」といって、ローライしゃしんきをふりまわしてみせています。

(略)

早くうつせばいいのになあ、とおもいますが、パパが聲をかけません。トッちんが、じっとしていないので、パパはやがて、いつものコグマとキツネのおはなしを、はなしだしましたので、みんなが、笑いだしてしまいました。

(略)

それから二三日だって、学校からかえってみると、もうあの時のしゃしんが出来ていました。

私はまぶしそうなかおをして、立っていますので、はづかしいとおもいましたが、もう、しかたがありません。

パパとママは、「おもしろい」「おもしろい」とはなしていますので、私もそうかなあとおもいました。

これは、あの印象的な家族写真「パパとママとコドモたち」(一番上にのせた写真)の撮影について書かれたものだ。この作文を読んでから、ふたたび写真を見てみると、まるでその中の人々がいまにも笑いだしそうに思える。そして、このカコさんの言葉の中からも、植田さんが写真をとることをとても楽しまれていたことが伝わってきて、それはとてもしあわせな、写真なんだなと思った。

f:id:ichinics:20070821232942j:image:w150f:id:ichinics:20070821232941j:image:w150 美術館のある駅

f:id:ichinics:20070821232835j:image:w300 美術館外壁

f:id:ichinics:20070821232822j:image:w300 後ろを向くとこんな

f:id:ichinics:20070816083757j:image:w200 米子駅から乗り込んできたバッタ

f:id:ichinics:20070816095352j:image:w200 そして花回廊へむかいました!

2007-08-21

[][] イムリ/三宅乱丈

面白かった…!

イムリ 1巻 (BEAM COMIX)

イムリ 1巻 (BEAM COMIX)

既にある何かではなく、いちから作り上げた世界とルールで漫画を動かしてみせたという意味で、三宅乱丈さんはすでに「ペット」を描いているわけだけど、それ以降、特に講談社で描いてた漫画は「ぶっせん」の延長線上みたいなコメディが多くて、それもまた味ではあるんだけど、短編も、新撰組も、そりゃ面白いし、ある程度のラインを軽く超してる漫画家さんだと思うんだけど、こう、ペットを読んじゃった後ではそれで満足できない部分もあって、それがやっといま、ペット後に続く漫画を描いてる感じがする。

「イムリ」は、ルーンという星に住む「イムリ」と、マージに住む支配民族「カーマ」とにまつわる因縁を、彼らの使う特殊な能力を媒介にして描いていく物語。

と、ひとことではとても説明しきれないのだけど、読んでいるとこの新しい物語のルールに読者をなじむのは簡単で、なおかつとても楽しい。例えば「ペット」でいうヤマとタニみたいなもので、イメージしやすいのだけど、言葉にはしにくい部分を、すごくうまく映像化、物語化していると思う。こういうことをしてる漫画家さんてのは、いまどれだけいるだろう?

小説でいえば、SF小説における設定の特別さだけでなく、なおかつそこにのせる物語の面白さで競い合うあのぞくぞくする感じがこの漫画にもあって、例えば「たったひとつの冴えたやり方」(id:ichinics:20051012:p1)の最終章「衝突」で描かれた、あのやり取りを思い出しながら、設定が奇抜でも、それを使ってうまくエンタテインメントに仕上げてみせるってところでイメージが重なるなと思ったりしました。

それは、そのアイデアだけでなく、三宅乱丈さんの描くキャラクターの魅力によるものでもある。2巻まで読み終えてすごく充実した気分になった。

そして、これがいま連載中であるってことに興奮する。続きがとても楽しみです。どうかこの勢いのまま描ききってほしい。めちゃめちゃ期待してます。

イムリ 2巻 (BEAM COMIX)

イムリ 2巻 (BEAM COMIX)

2007-08-20

[][] カズン1〜3巻/いくえみ綾

いくえみさんを読んでみよう、と思っていて、今回手にとったのは「カズン」。

ビデオレンタル屋で働く主人公ぼんちゃんが「小学校以来まともに男の子としゃべったことない、これってやばい?」と、自問するところからお話がはじまる。

ぼんちゃんは、ちょっと太めなんだけど、恋をきっかけにがんばってダイエットしてお化粧はじめたりしてって、その過程にはとても好感がもてるし、ファンタジー*1込みで、でもリアリティがある。

とくに、ぼんちゃんが最初に好きになるのが、茄子川さんという年上の男性であるところには、なんかもう、ものすごく共感してしまった。そうそう、こういう誰にでも優しい人、ていうのはけして悪人じゃなくて、やはり魅力的なんだよなぁ。でも難しいよね。ということを先日ちょっと思い出したりしてたのはこの茄子川さんの造形がとてもよくできてたからで、そのあたりのリアリティのさじ加減というのが、とてもうまい作家さんだなと思う。

けど、3巻までよむと、こうだいたいのハッピーエンドの構図が見えてきてしまって、少しさみしいような気もしました。

ぼんちゃんの鈍感は、「君に届け」の爽子のそれとは違う。だからこそ、シロとの関係を描くのはここから難しくなるだろうなと、思ったりした。

カズン 1 (Feelコミックス)

カズン 1 (Feelコミックス)

カズン 2 (Feelコミックス)

カズン 2 (Feelコミックス)

カズン 3 (Feelコミックス)

カズン 3 (Feelコミックス)

*1:いとこが芸能人で、素材はいいってことがほのめかされているわけで…

2007-08-19

[] 鳥取旅行その5/水木スペシャル(境港)

そして三日目!鳥取旅行のお目当てその2、水木しげるロードです。

f:id:ichinics:20070821004131j:image:w300 「いらっしゃい!」

米子駅は別名「ねずみ男駅」。ここから境港までいく境線は車両も鬼太郎車両で、しかも沿線各駅にはすべて妖怪の名前がつけられてるんだそうです。無人駅は「妖怪駅」とのこと。作り込んであるのが楽しい。

さすがに車内は夏休みの子供たちで満員。私たちの後ろには妖怪マニアとおぼしき中学生男子4人組、向かいには爆睡中のちびっこたち。

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駅からのびる水木しげるロードはその両側に妖怪像が立ち並び、それをたどりながら奥までいくと、記念館があるという構図になっています。(地図→http://www.sakaiminato.net/main/map/mizuki.html

記念館に向かうまでは、途中スタンプ台を見つけたので、ちびっこたちに混じってスタンプラリーもやりました。これがけっこう大変なんだけど、全部あつめると何かもらえるらしく、夕刻にはスタンプを求めて走り回るちびっこがたくさんいました。土産もの屋にいたら、「すみません!いったんもめんどこですか!」て次から次へとやってきて、店員のおばちゃんたちも慣れっこって感じで、面白かったな。わたしはもちろん途中であきらめてましたけど…。

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記念館は、単行本や原画の展示のほかに、水木先生の人生絵巻が展示してあったり、世界各国で先生が集めてきたというお面が飾られていたり、もちろん様々な妖怪たちの解説など、なかなか充実した内容でした。特に、先生の人生絵巻き物はよかった。「いつのまにか幸せになってた」てのが、こう、グッときました。それから、この水木しげるロードは、何から何まで妖怪関連なのも面白かったな。

f:id:ichinics:20070815165602j:image:w200 パン屋さん

f:id:ichinics:20070815165527j:image:w200 タクシー

f:id:ichinics:20070815165328j:image:w200 床屋さん(上の一反もめんが不気味すぎる)

f:id:ichinics:20070821004130j:image:w200 べとべとさんランプ

f:id:ichinics:20070815191333j:image:w200 公園の街灯

小学生の頃、私はほんとうに鬼太郎が大好きで、枕の下に鬼太郎の塗り絵をいれ、妖怪の夢が見れるように願ったりだとか、ビデオをコマおくりで見たりとか、妖怪図鑑をぼろぼろになるまで読み込んだりだとか、とにかくものすごい情熱をささげていたもんです。

だから、今回境港にいき、妖怪大好きな子どもたちがやまほどいるのをみて、どこか嬉しい気持ちにもなったりしました。妖怪って、いいもんだなー。

f:id:ichinics:20070815173534j:image:w200 目玉と見つめあう少年

f:id:ichinics:20070815150148j:image:w200 鬼太郎の下駄をはくおねえさん

f:id:ichinics:20070815175629j:image:w200 この日もすごく暑かった!

港で晩ご飯食べたあと、すっかり暗くなった妖怪の国を後にしました。とても楽しかった!

f:id:ichinics:20070815193057j:image:w200 

f:id:ichinics:20070815193214j:image:w200 電車内

町でみかけた鬼太郎イラストいろいろ

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[] 鳥取その他の2

境港での晩ご飯は、地元の人がやってる、居酒屋さんのような店に入った。ドアをあけると元スナックみたいな間取りに、生け簀やら「大漁」の旗やら、テレビの中の甲子園とそれに見とれる従業員のひとたち、が一気に眼に飛び込んできて、いらっしゃい、の声をかけられる頃には、なんつうか、もうずいぶん長い事この見瀬に通ってるような気分になる。迷わず「漁師定食」と、イカ、あ、あとビールねッ…なんて具合にお手拭きで顔ごしごししてるおじさんみならって、私たちもほぼ同じものを頼む。郷に従う。

それで、ここで食べたイカのお刺身が、それはもうすばらしくおいしかったのだ。しっとりと陶器みたいに白くてつやつやしていて、やわらかくてやわらかな旨味がある。鳥取のイカはおいしいって聞いてたけど、とくにイカに興味がなかった私も、ついおかわりしたくなるほどのおいしさだった。あとブリのお刺身も、濃厚でおいしかった。カニ汁も、サザエも食べた。

あんまりにもがっついて食べたので、店を後にしてもまだ、夕暮れ時だった。少し歩く。

軒先でとこやしてるおじいちゃんの、首からぶら下がった緑色のカーテン。顔に傷あるけど優雅な猫、まだスタンプを求めているのか、路地をかけてく子どもたちと、その長い影。陽の先を辿ると、大きな雲があかくそまっていて、

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これはまるで竜のかおみたいだった。ウルトラマンがでそうな空だ、と思う。鬼太郎とどっちがつよいかな。ウルトラマンじゃないの、そういえば、鬼太郎の「リモコン手首」と指でっぽうって、機能矛盾してるよね、あ、わたしも思った…なんて言いながら、駅に向かう。暗がりの奥から、ねずみ男列車が現れ、そういやこの電車を通勤につかっている人もいるのだよなと思う。

ホテルについてから、一反もめんパンを食べた。おいしかった。

2007-08-18

[] 鳥取旅行その4/倉吉

鳥取二日目も晴天!

朝は鳥取でもっとも古くからある喫茶店「丸福珈琲店」でご飯を食べました。熱海にある「ボンネット」と内装の感じもにてて、なんであの年代の喫茶店てのは店内にショウケースがありそしてそのショウケースはいまやよくわからない民芸品置き場になってしまっているんでしょう、とかつぶやいてみても写真とってないからわかんないですね。今度はとってこよう。

ともかく、丸福珈琲店は、地元の人がのんびり朝ご飯を食べる場所になったりしてて、「あっおれ財布忘れちゃった」「田中さんかしてよ」「またかよ!」みたいなおじいちゃんたちのやりとりをBGMに今日一日の予定をたてたりしました。

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珈琲店を出た後は、山陰本線に乗って倉吉*1へ。窓の外の緑がまぶしい。運転席の後ろにある座席に座って、地図見ながらそろそろ海、とか湖、とかいいながらはしゃいでたらあっという間につく。

川沿いに建つ白壁土蔵群は江戸〜明治期に建てられたというたてものの集まった一角で、白い漆喰壁が日差しにまぶしかった…というかもう、とにかくあつくて、じつはあまり記憶がありません。ついてすぐ、餅のしゃぶしゃぶを食べたのですが、これもすごくおいしかったけどこの陽気に鍋ってのもなかなかくるものがあるよね。完食したけども。ビールいただきますけども。

f:id:ichinics:20070819233511j:image:w300 金銀白のきれいな鯉

あたりをぶらぶらした後は、打吹山へ。天女がおいといた羽衣をかくして結婚して、でも何年もたってから羽衣見つかって天女帰っちゃった、ていう伝説のある山だそうです(てきとうで申し訳ない)。動物園があるって地図に書いてあったのでのぼってみたんだけど、行ったらもう終わってた…。

なんて、なんともしまりのわるい観光をした後、いよいよ米子へ。恐ろしいことに予約したホテルの名前を忘れていたんですが、「なんかスタンドっぽい名前だった…」て周囲を見回したら「ザ・ハーベスト」て字が見えて即解決しました。よかった!

ついたのが夜だったので、この日はそのまま米子市内にあるご飯屋さんで夕食をとる。エビ(揚げ)と、イサキ(焼き)と、BEER。酔っぱらった勢いで道がわかんなくなる帰り道も、連れがいると安心です。駅前のサティ(だったかな)ぶらぶらして、ここまできて漫画立ち読みとかして、宿に帰り、明日の水木スペシャルに備える。

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[] 夏休みが終わった

夏休みが終わってしまった。社会人になってから(無職期間をぬかせば)今年はたぶん一番長い夏休みをもらった年だった。そのせいか、もしくはここのとこフジやら鳥取やら、楽しいことがたくさんあったからか、この終わり際の名残惜しさは想像以上のものがあって、今の気分はまるで、まさに抜け殻で、ひからびて蟻にたかられてもなお勇ましいあのセミのなきがらとは対照的な、この吹けば飛ぶようなからっぽ感は、手のひらに心細くしがみついてかゆい。そんな感じですよ、なんてぼんやり電車に乗っていたら、左手奥から勢い良く白いビニール袋が転がってきて、私の目の前で脱皮したそれは、ごろん、とスイカを吐き出した。冗談みたいに、おいかけてきたおじいさんがそれを抱きかかえ、車両の奥に去るまで、その冗談がまるで、シャクっとこの手の抜け殻を潰したみたいな気分で、ああまだ暑い日は続くんだよなと思う。もうしばらく、あともうちょっと。

2007-08-17

[] 鳥取旅行その3/一日目のおわり

砂丘行った後、観光用のループバスにのって今度は賀露に向かいました。地図でいうと砂丘の隣にあるんですが、千代川をはさんでいるので橋までぐるりとまわって向かいます。

バスには私たちだけだったので、運転手さんに「帰りのバスって何時くらいまであるんですか?」と聞いてみると「これ最終だよ」とのこと。

ん?

まだ16時頃なのに? と思って「普通の路線バスは?」と聞いてみると、19時台まであるとのこと。ほっとして「かろいち」という市場(http://www.karoichi.jp/)へ向かいました。

市場はもう終わりかけで、魚ー!とかカニー!とかひやかしながらぶらぶらし、17時に開店する敷地内のご飯屋さんで海鮮丼を注文する。あとビールね。ついでに、バスの時刻表ないかなと思って店員さんに聞いてみると、「もうバスないとおもうけど?」というお返事。

ちょww とかいいそうになりつつ、もうこりゃしょうがないと腹をくくって食べる。おいしい。ほたてはとろとろ、いかもとろとろ、イクラはぷちぷち、鯛のお刺身はうまうま。ビールもすすみます。でも不安! なにしろ鳥取駅からバスで20分(もちろん信号以外で止まらない速度で)くらいの場所にいるので、たぶん歩いて帰れない。よね。なんて頭を巡らしつつ、陽が落ちないうちにかろいちを後にしました。

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とうだいのーぴんすぽっとらーい、なんて歌いながらも、バス停が見つからずにちょっとあせる。でもどうにかたどり着いてみると、たしかに19時台までバスはある。ほっ。一応通りかかった人に尋ねてみると(すぐ人に聞きます)、通りの向かいのバス停のほうがはやいわよといわれていそいそと向かう。が、ベンチに腰掛けた瞬間、逆側を走ってくバスが。あれは、行きに「これ最終」といわれたループバス。ということは鳥取駅とおるはずのバス…。

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ま、いいかって、そのまま約1時間まち、バスはちゃんときました。よかった。結果的にのんびり日暮れを眺める会になったと思います(ポジティブ)。

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宿に戻って一息ついてから、今度はひとっ風呂浴びに地元の温泉へ。こぢんまりしてるけど、手入れの行き届いてる感じがするいい風呂場でした。江戸っ子なので(?)すぐさま湯あたりして、風呂を出た後は、女子中学生っぽい二人組が恋愛談義してたり、母娘三世代が混沌としてたり、番台のおばあちゃんと近所の人が話し込んでたりする脱衣所で、リンゴ酢ドリンクをキューと飲んでしばしくつろぐ。

ぶらぶら歩きながらのかえり道。駅前にはダンスする若者や弾き語りの青年。花火をしている子供たちもいたりして。どこもおなじ、すむ人の地元だと思う。

途中コンビニ寄ってはじめてのディアボロジンジャー。からからののどにおいしい。宿ついてからついったのぞいたら、ちょうどそのはなししてるひとがいたりして、そこもおなじ、夜なのだと思う。

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よいいちにちだった。おやすみなさい。

[] 鳥取旅行その他の1

どう考えても後から「い」を書き足したとしか思えません。

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柱の裏を見ると

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「ずぅっとラヴ2だょ」とかいいながら、相合い傘の相手のイニシャル間違えたり相手がいなかったり。まあわたしもひとのこといえないわけですけど…。

f:id:ichinics:20070815141934j:image:w300 「えへっ」

あと、関係ないけど鳥取のゲーセン行ったら景品がオール・サラミでした。サラミ大好き。

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2007-08-16

[] 鳥取旅行にいってきました

だいたい4泊5日で、鳥取いってきました。

高速バスで出発して*1、鳥取一泊、米子二泊。ものすごくあつかったですが、天気はいいし、食べ物はおいしいしでとてもたのしい旅行でした。いろいろ書きたいことはあるんだけど、写真現像したりしてから、またゆっくり。

眼球が日焼けしたのか、目がひりひりします。

f:id:ichinics:20070815140617j:image:h200 「目がぁ!」

境港の水木先生像より

[] 鳥取旅行その1/鳥取まで

8月12日の夜から16日まで、鳥取に旅行してきました。

鳥取は祖父母の地元ということもあり、幼い頃は夏になると親戚から梨を送ってもらったりしていた。それがとても楽しみだったせいか、なんとなく身近に感じていた場所なのだけど、私が中学生になった頃には、近い親戚はみな亡くなってしまい、そのままなんとなく行くチャンスもないままだった。でも今回旅行してみたら、見知った名字(母の旧姓)をあちこちで見かけたり、聞き覚えのある方言が聞こえたりして、ああ、もっと早く来てみればよかったなぁと、思ったりしました。

撮った写真もたくさんあるので、何回かにわけて日記を書いとこうと思います。まずは出発から到着まで。

夕方家をでて、フィルムかったりもんじゃ焼きを食べたりする。

夜23時頃の夜行バスに乗るため、集合場所に行くと、すでにたくさんの人が集まっていて、ああ日本はアジアだなと思った。バス旅行というと、私が思い出すのは、タイのバンコクからチェンマイまでバスで移動したときのことなんですが、あれもすごく楽しかった。いろいろアバウトではらはらするんだけど、とりあえず今回は日本なんで、言葉が通じるだけでもあんしん! 乗り込んでいざ鳥取へ。

ところで、この日の夜は、ペルセウス流星群が見える日だったらしく、サービスエリアにつくたんびに空を見てみたんだけど、もともとパーキングエリアてのはなかなかに明るく、残念ながら星は見えませんでした。

でもサービスエリア大好きなので、無料のお茶飲んだり、コーヒー飲んだり(高速のサービスエリアにあるコーヒー販売機は陽気)歯磨きしたり顔洗ったり、いろいろくつろぎました。諏訪湖、伊吹にとまって、三木サービスエリアにつくころには朝焼けが見えて気分が盛り上がる。

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朝日浴びて神々しいトラック。

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影もながい。すっかり興奮してばっちり目が覚めた。

そして着いたのは姫路。ここから特急はくとに乗って鳥取へ向かいます。

お盆の時期だけあって、自由席はちょう満員。ドア付近でぎゅうぎゅうになりながら約1時間半。

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ようやく着いた鳥取は晴天でした。

[] 鳥取旅行その2/鳥取砂丘

着いてすぐさま駅前のホテルに荷物預けて、日焼け止め塗ってサンダルに履き替えてバスにのっていざ砂丘へ。

まず最初に、三日間つかえるバスの周遊券(1500円)をかいました。これはとても便利。砂丘と鳥取港を結ぶループバスや、市内を走るほとんどのバスに使えます。

駅から砂丘まではバスで約20分。見えた瞬間に「おおー」という声があがる。なんという晴天。山の上にある砂丘センターでおり、リフトで砂丘入りしました。

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鳥取旅行のお目当てのひとつは、この砂丘に行くことでした。植田正治さんの「砂丘シリーズ」を見てから、ずっとあこがれてた場所だったんですが、行ってみてまず驚いたのは、鳥取砂丘は砂漠ではないということでした。これまでいろんな人に「とにかく日本に砂漠があるっていうのが驚きだよね!」とかいってたんだけど、あれ砂漠じゃないのね。恥ずかしい。見ると分かるんだけど、これはなんていうか、大きな浜辺みたいな感じだった。

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降り立った瞬間に、やばいと思う。はんぱなくあつい。サンダルでくるとこじゃない。駆け足で馬車乗り場にたどり着いて、とりあえず周囲をぐるりと回る。馬車をひくお兄さんも馬(ロバ?)さんもバテバテ…。

f:id:ichinics:20070813122837j:image:w300 仕事後の休憩中

お兄さんの話ではなんと砂地で足の裏やけどする人もいるとのこと。スニーカーを宿においてきてしまった私たちは、日和ってお土産物やさんとかをのぞきながら、靴を探しました。

すると土産物売り場の奥に長靴が並んでいるじゃないですか。そこにいたおじさんに、あれって借りられるんですか? とたずねると、もちろんだようという声。ありがたい。しかも靴預けるロッカー代100円だけで、ただで貸してくれるとのこと。なんてすばらしい。そして長靴! なんてすばらしい靴!

f:id:ichinics:20070813115725j:image:w300 サンダルから

f:id:ichinics:20070813131521j:image:w300 長靴へ

こわいものがなくなった私たちは、ざくざくあるいて砂地に向かいました。

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あるくあるく。

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のぼってのぼって。

近いように見えるけど、頂上は遠くて、まるで何かの巡礼のごとく人の群れが丘を登っていきます。

そして頂上!

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人がたくさんいても、少し首をまわすだけで誰もいない。

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これを見れただけでも、鳥取きてよかったなと思いました。

海までは、なだらかにみえるけれど、実は急勾配になっています。

f:id:ichinics:20070813133700j:image:w300 うみ!

f:id:ichinics:20070813133956j:image:w300 よいしょよいしょ

f:id:ichinics:20070813134000j:image:w300 がんばれがんばれ

丘をおりた後は、足を洗って、梨ソフトを食べる。ほんとあっという間にでろでろに溶けるほどの暑さ。リフトで上まで戻ったあとはビール飲んでバスを待ち、砂丘鵜を後にしました。

f:id:ichinics:20070813134920j:image:w300 あしあと

砂丘ビールは苦めだった。そしてまだ一日はつづく。

f:id:ichinics:20070813121006j:image:h100f:id:ichinics:20070813134617j:image:h100f:id:ichinics:20070813132229j:image:h100

f:id:ichinics:20070813135309j:image:h100f:id:ichinics:20070813135239j:image:h100f:id:ichinics:20070813125226j:image:h100

f:id:ichinics:20070813114729j:image:w100f:id:ichinics:20070813151731j:image:w100f:id:ichinics:20070813134702j:image:w100

*1:旅行中に関連ニュースやっててちょっとへこんだ

ichinicsichinics 2007/08/21 21:58 はじめまして。鳥取、とてもあつかったですけど、たのしかったですよー!またいきたいです。

2007-08-12

[] 鳥取旅行に、いってきます

夜行バスから電車乗り継いで、鳥取、米子とまわってこようと思います。行きは姫路経由、帰りは岡山経由。車のない旅なので、いろいろ回るのは難しいかもしれませんが、砂丘と植田正治写真館と、鬼太郎関係だけは押さえておきたい。あとウニと蕎麦。ああ梨とかも。温泉も入りたい、ねー、なんて楽しみすぎて、準備が全然はかどりません。

仕事がまだ片付いてない、とか、いろいろ気掛かりはあるのですが、ともかく、旅行中はおもいきり楽しみたいなと思っています。

それでは、行って帰ります。

[] 夏は子ども

なにかもちあがる一言を、と思うとすぐさま、サマーヌードを聴く日々が続いています。

この曲を聴くと、すぐにはしゃいで、なんでもやれそうな気分になるんだけど、よくきくとこれは切ない曲でもあって、でも確かに夏には思い出すことたくさんあって、そのほとんどが楽しいことなはずなのに、ちょっと切ないのはなんでなんだろう。

朝霧のトリが真心だった年、前の方でみてたの抜け出して、片づけといたテントのとこで友達と合流して、あともうすこし、って暗闇の中でリュックに寄りかかって聴いていたあの時間、不意にちょっと泣けたのも、夏のせいだったんだと思う。

どうしたの、てすごく驚かれたのももういい思いでで。

つまり夏の思い出がせつないのは、夏のおわりというものが切ないからなんじゃないかと、思ったりした。まだいかないで!と思いながら、いま旅の準備を終えました。

[] THE CORNELIUS GROUP/ゆらゆら帝国@恵比寿LIQUIDROOM 8/8

恵比寿リキッドの三周年記念ライブ(のうちの1つ)企画で、この豪華メンツのライブを見にいってきました。

私にとっては、どちらもとても思い入れのあった人たちなのだけど、しばらく遠ざかり気味だったので、見るまでちょっとどきどきしてた。そして、この2組が競演するってことにもちょっと驚きつつ。でも見てしまえば、やはりかっこよくってね。

仕事終わって急いで恵比寿行って、かけつけ一杯。ビールがおいしいい、とか思いながら開演待ちして、最初に登場したのはゆらゆら。

ゆらゆら帝国

最初の方は聞いたことない曲が続いて(たぶん新曲)たんだけど、そうそうこの音、って感じるのは、ゆらゆらだけじゃなくて、かつてレコードあさりまわったあの年代の音、そこに粒のように浮かび上がる、ゆらゆら帝国ならではの存在感。かっこいいなぁと思いながら顔がにやけてしまった。特に「恋がしたい」は、スローテンポで長い曲なのだけど、切々と思いが重ねられていくような高まりがあって、ぐっときた。(途中なんかトラブルあったような? )んでつづく「美しい」。それから大好きな「ロボットでした」やったのもうれしかった。ああいう刻みかたする曲が大好物です。

もっとぐっちゃぐちゃになりながら見るイメージだったんだけど、ワンマンじゃないからかわりと落ち着いたイメージのライブだったように思います。私のいた場所はわりとスペースもあって、周りの人がみんな、さり気なく揺れてる感じもよかったな。

THE CORNELIUS GROUP

すっごいかっこよかったです。そしてものすごくくやしくなった。

だってもう、小山田さんのことは、中学生の頃から好きだったわけですけど(そしてそんなひとをたくさん知っているけれど)今の、今のツアーがこんなだったなんて!って、正直ほんと驚いてしまった。ポカーンとしてしまった。「SENSUOUS」は名盤だと思ったけど、ライブいくって発想が、そもそもなかったような気がする。なんでだろう…。

ともかく。映像と音楽がシンクロする演出が今回のライブの見どころだったそうなのだけど、演出はもちろん、音がじかにバンドの音として鳴っていて、すごく生っぽい、じかに触れる音の感じと、その質感のコントロールされたつややかさが、ものすごく気持ちいいライブだった。

そして、うまくいえないけど、もう全然新しいとこにいるんだなって思った。もちろん地続きなんだけど、特にあの声がある限り、かわらない触感はあるのだけど、でも全然、もっとで。

「SENSUOUS」のツアーは、もう終わりだということを知り、帰り道はちょっとへこんでしまった。ああもう、もう一回あれをみたくて仕方ない。でも見れてよかった。とても楽しかった。

amnamn 2007/08/14 02:47 Sensuousツアーが実はまだ終わりじゃない! という速報を緊急入手いたしましたので打ち上げの折りに(鳥取土産と引き換えで)お伝えします

touka3touka3 2007/08/16 09:36 鳥取38度とかって新聞に載ってましたよ。目玉のおやじは干からびてませんでしたか?

ichinicsichinics 2007/08/17 02:00 >>amn まじですか!なに!それすごくたのしみです!おみやげ…砂丘の砂とか…?(←ってとっちゃいけないらしいですね)
>>touka3 わたしがひからびました。というか、砂丘はほんとやばかったです。すごいあついのに汗かかなくて、こりゃやばいと思い、ポカリ一気のみしました。

2007-08-11

[] 梅佳代展「男子」

すごく暑い日で、でもうきうきしながら、原宿駅からえんえんあるく。暑いのは苦手だけど、なんだかちょっと酔っぱらったような気分で会場に入って、ほうほうなんて眺めながら、ふと聞こえてくる会話の音。

あれは、撮影している現場の音声だったんだろうか? 子どもが話しかけている。「ぼくカブトムシが大好きなんだよね」みたいなことを、いきせききってしゃべっている。この会話が、これら愉快な写真の奥にあるのだろうか。なんてことを考えていると、写真たちがいっせいにしゃべり出すような気が、する。なあなあなあ。この饒舌さというのが、梅佳代さんの写真の魅力の一端であり、同時に「うめめ」との違いなのではないか、とか思う。

「うめめ」に見えたのは、ほとんど奇跡的な偶然みたいなものだったけれど、「男子」の男子たちは、たぶん「のせられて」いる。たぶん、演技し、演技しきれてないその合間に、この面白さがある、という発見のもとに、意図してとられているのだと思う。たぶん、ポートレイトってそういうものなのかもしれないけど…。どうかな。

奥まった場所では、梅佳代さんが、かつての男子たちを探してあるく模様を撮影したVTRが流れていた。そして私は、大阪の男子たちのノリのよさにすっかり感動して、ああ、この写真集については、この場でなければあり得なかったことなのだなと思う。それもまたひとつの奇跡なのだけど、大きくなって、少しばかり恥じらいを見せつつも、ちゃんと期待に応えて、のっかってくあの男子たちの姿に感動し、勝手にあこがれた。

http://www.littlemore.co.jp/chika.html

男子

男子

[] 石田さん(仮)の思いで

かつて、知り合いに石田さん(仮)という、とくにかっこいいとかではないんだけど、でも、とてもモテる人がいました。わたしも結構その人のこと好きで、あれなんでだったのかなぁとか考えてみたところ、たぶんきっと話してて安心するからなんだと結論しました。

それはつまり、わりとくるものこばまずに見えるということでもあって、石田さん(仮)は、誰の好意(色恋に限定せず)であっても、うれしそうに受け取り、さりげなく受け流していった。

困ったり、嫌がったり、笑ったりしない。これはなかなかできることではないなと思います。まあ、もしかしたら、石田さん(仮)をあまりよく思ってないひともいたのかもしれないけれど、石田さん(仮)自身が(少々の愚痴は抜きにして)誰かを悪くいっているのを、聞いたことはない。

だからみな、巡礼のごとく、石田さん(仮)に好意を捧げていったのではないかなと思います。好きになって、大丈夫な人だった。いつも笑ってた。

でも、石田さん(仮)自身は、誰かのこと好きになったりするのかな? ていうことを考えてみると、わからない。それを考えたとき、はじめて届かない部分を思い知らされて、こう、急流に飲み込まれていくわけなのだけど。

もしかしたら、石田さん(仮)にとって、あの状況は、居心地の良いものではなかったのかもしれない。でも、あの、好意に対して単純に笑顔を返してもらえるという瞬間は、たとえば幼いころ、お母さんから受け取った褒め言葉のようなうれしさがあった。

そのことを考えると、ちょっと泣きそうになる。当時の自分は、無神経だったかもしれない。けど、石田さん(仮)のこと考えると、いつもすこし、勇気づけられる。そのこといえたらよかったと思った。

2007-08-10

[] 2007年版 ナツ100

昨年選んでみてて、とても楽しかったので、今年も選んでみました。

テキスト版はこちら→2007年版ナツ100 集計楽しみにしています。

昨年は基本的に連載中の作品はなしという縛り(20巻以上はありだったかな)だったのですが、今年はまた新たな縛りです。

  1. 少年週刊ジャンプ 少年週刊サンデー 少年週刊マガジンで連載していない漫画(過去・現在にわたって連載していた漫画は駄目です。 雑誌を移ったものに関しては発行巻数で判断です。)
  2. 連載中、連載終了どちらでもOK
  3. 最低ラインは30個です。(100個選べない人用)
  4. 前回の100位以内に入ったものはノーカウント(選んでもらってもかまわないですがカウントはしません)
  5. あなたの好きなキャラクター 10人 (これはどの雑誌でもOKです)

http://d.hatena.ne.jp/dangerous1192/20070730/p1

以上5点。

ここに、さらに

という自主規制をくわえました。

…………で、これがものすごく選ぶの大変だった。けど選べました!たぶん私は人に漫画おすすめするのが好きなんだなと思います。なのでこれをきっかけに手に取ってくれるひととか、自分もこれ好きだ、ってひといたら、とてもうれしいです。

まだ忘れてるのあるかもしれないけど、とりあえずここと2006年版に挙げた漫画たちはみんな大好き。


特別好きな作家(ほんとは全作品あげたいくらい)

1『放浪息子』/志村貴子
今一番好きな漫画家さんかもしれないのその1→(感想:id:ichinics:20070128:p1
2『のはらのはらの』/雁須磨子
今一番好きな漫画家さんかもしれないその2→(感想:id:ichinics:20060619:p1
3『ハーツ&マインズ』/いましろたかし
『トコトコ節』もすきだよー。→(感想:id:ichinics:20070118:p1
4『魔女』/五十嵐大介
去年は『はなしっぱなし』を選んだ。
5『棒がいっぽん』/高野文子
「奥村さんのお茄子」の、あのカメラ。ほんとに特別な人だと思う。
6『天然コケッコー』/くらもちふさこ
まあ、読んで。わたしは浩太の成長を思うだけでちっと泣ける。
7『ロングロングケーキ』/大島弓子
大島弓子は、一冊というより作品ごとなので選ぶの難しい。
8『大王』/黒田硫黄
茄子」は去年選んだから…。
9『スノウブラインド』/すぎむらしんいち
すぎむらしんいちのすごさが味わえる一冊。お願いだから…。→(感想:id:ichinics:20061011:p2
10『恋愛的瞬間』/吉野朔実
去年「いたいけ』を選んだときは『瞳子』となやんでいたんですが、最近再読したら、これが一番好きかもとおもった。→(関連:id:ichinics:20060618:p1
11『ザ・ワールド・イズ・マイン』/新井英樹
別格。→(感想:id:ichinics:20060531:p1

短編および短編連作

わたしが特別に好きな漫画家さんは、短編や短編連作を得意としている人が多いような気がしますので、短編のみ別枠。

12『そっと好かれる』/小田扉
「サイボーグ大作戦」でおなかいたくなるくらいわらった。
13『PRESENT FOR ME 石黒正数短編集』/石黒正数
「サイボーグ大作戦」とセットでお願いします。→(感想:id:ichinics:20070808:p1
14『少年少女漂流記』/古屋兎丸×乙一
短編集にいれましたが、一冊で一つの話とも読める。→(感想:id:ichinics:20070225:p1
15『黒』(『赤&黒』でもいいならそっち)/奥浩哉
去年「HEN」選んじゃったからね…。「変」も「HEN」もスキですが「HEN」のがよりスキです。
16『私家版鳥類図譜』/諸星大二郎
諸星さんの短編はたいていハズレないと思う。
17『村上かつら短編集1』/村上かつら
「99夏あたし15歳」と「はるの/よるの/ようだ」でお願いします。→(感想:id:ichinics:20060819:p1
18『家族のそれから』/ひぐちアサ
とくに「ゆくところ」が。→(感想:id:ichinics:20051224:p1
19『チワワちゃん』/岡崎京子
見開きの絵が印象に残ってる。
20『365日の恋人』/日高万里
表題作が好きなんです…。
21『あのころ、白く溶けてく』/安永知澄
思春期の女の子の、内面を描いた作品ていうのも好きな題材なんだと思う。→(感想:id:ichinics:20060104:p2
22『コナコナチョウチョウ』/望月花梨
ひとつ選ぶならこの表題作を。→(感想:id:ichinics:20070612:p2
23『フロイト1/2』/川原泉
川原泉さんのラブストーリーはどれもすきだよ。
24『ダブルハウス』/榛野なな恵
こういう性差をこえた友情ものに弱い。→(感想:id:ichinics:20060730:p2
25『ガラス玉』/岡田史子
はじめてよんだときのおどろきにつきる。
26『ロリータの詩集』/山中音和
花ゆめでもとくに山中音和さんがすごくすきだった。
27『おかえりピアニカ』/衿沢世衣子
繊細なんだけど、どこか楽観的な雰囲気が読んでいて安心できる。→(感想:id:ichinics:20060923:p2
28『スケルトン イン ザ クローゼット』/岩本ナオ
いまいちばん期待してる漫画家さんその1。→(感想:id:ichinics:20070527:p1
29『きもち満月』/谷川史子
これに収録されている「緑の頃わたしたちは」を。あと、谷川さんの描く男の子は、初恋の男の子だと思うんだ。
30『純情闘争』/藤田貴美
藤田貴美さんにファンレターをだしたことがある。お返事もらってうれしかった。
31『光の海」/小玉ユキ
最近読んだばかりですが、とてもよかった。→(感想:id:ichinics:20070523:p1
32『虫と歌』/市村春子
アフタヌーン四季賞受賞作品。単行本すら出てない訳ですが…いまいちばん期待してる漫画家さんその2。(感想:id:ichinics:20060914:p3
33『古い女』/こうの史代
これも単行本にはなってないんだけど、この「こわさ」を描けるのがこうのさんだと思うんですよ。ただ「いいハナシ」の人ではない、そこが魅力です。→(感想:id:ichinics:20060901:p3

完結している作品

34『エイリアン9』/富沢ひとし
大好物。もっと早く読みたかった。→(感想:id:ichinics:20070625:p1)
35『臥夢螺館』/福山庸治
たしか、小学生の頃にモーニングで連載中のを読んでいて、なにかのぞいてしまったかのような、不気味さが印象的でした。
36『クーの世界』小田ひで次
『ミヨリの森』アニメ化でブレイクするかな。小田ひで次さんの作品は、わりと難解なイメージがあるけれども、この作品はいちばんバランスが良いと思う。→(感想:id:ichinics:20051027:p1
37『攻殻機動隊』/士郎正宗
アニメ版のが思い入れはあるんだけど、アニメ版好きなら読んだ方がいいと思う。
38『GOGOモンスター』/松本大洋
名作だと思う。
39『五年生』/木尾士目
げんしけん去年選んじゃったから(とかそんなのばっかし)
40『殺し屋1』/山本英夫
こわいけど面白い。
41『サトラレ』/佐藤マコト
すごい勢いで消費されてしまった気もするけど、実際とても面白い漫画だった。サトラレって概念(?)がすでに定着してしまった気がする。
42『シガテラ』/古谷実
ヒミズシガテラわにとかげぎす、と続くのがいい。その前段階。連載当時、男友達に「読まないほうがいいよ…」といわれたのが印象にのこってる。読むと、それが「否定」ではないことがわかる。→(感想:id:ichinics:20060723:p2
43『少女セクト』/玄鉄絢
百合です。おすすめはしにくいですけど、独特の雰囲気がよかったよ。
44『地雷震』/高橋ツトム
いちおしは『鉄腕ガール』ですが去年あげたので。こっちも好きです。ハチマキ!
45『ソラニン』/浅野いにお
あっという間にベテランになってしまったような気がする。→(感想:id:ichinics:20060508:p1
46『月館の殺人』/佐々木倫子
こういう話を、佐々木さんが描くって試みがまず面白いと思った。
47『福神町奇譚』/藤原カムイ
この町の造形がたまらない。→(感想:id:ichinics:20060414:p1)
48『馬馬虎虎』/逆柱いみり
これも町や風景やその場の描かれ方が好き。
49『BLAME!』/弐瓶勉
雰囲気がたまんない。こういうのハードSFていうのかな(いってみたかっただけです)。
50『ぼくはおとうと』/小原慎司
姉弟ものってのにも弱いです。
51『ポンズ百景』/ぽん竜太
これほんと面白かったのに、ぜんぜん評判を聞かないんだよなぁ。→(感想:id:ichinics:20050228:p3
52『無能の人』/つげ義春
読むとちょっとへこむけどね。競馬場のエピソードがすきです。
53『八神くんの家庭の事情』/楠桂
なつかしい。
54『ヨイコノミライ』/きづきあきら
こういう「やな」話好きなんだなたぶん…。→(感想:id:ichinics:20070108:p2
55『洗礼』/楳図かずお
楳図かずおも読みはじめたらはなさない力があるよなと思う。
56『アレクサンドライト』/成田美名子
去年「CIPHER」挙げたから…。
57『あおいちゃんパニック!』/竹本泉
竹本泉さんはずっとすきです。なんだかちょっときもちわるいとこも。
58『オルフェウスの窓』/池田理代子
大河は読みはじめたらとまらないです。
59『キキララ火山』/かわかみじゅんこ
かわかみさんのまんががとても好き。
60『銀曜日のおとぎばなし』/萩岩睦美
すごく好きだったことを最近思い出した。
61『さよならなんていえない』/小椋冬美
小椋さんが大好きだった頃があった。今も好きだけど。
62『十二ヶ月』/おかざき真理
おかざきさんはこの頃の、この蒸してるかんじがよかった。
63『スクナヒコナ』/南Q太
南Q太さんの作品苦手だったんだけど、これは、ちょっと、すごかった。カジくんがね。にてるんだ。
64『トーマの心臓』/萩尾望都
残酷な神〜とまよった
65『NOT SIMPLE』/オノナツメ
オノナツメさんの作品の、楽しい雰囲気が好きなのに、思い出そうとするとこれがでてくる。→(感想:id:ichinics:20061104:p3
66『ハッピーマニア』/安野モヨコ
すでに少女漫画を考えるときの基本になってる気がする。→(感想:id:ichinics:20070630:p2
67『フラワー・オブ・ライフ』/よしながふみ
とても楽しませてもらった。→(感想:id:ichinics:20070530:p1
68『船を建てる』/鈴木志保
祝復刊!!
69『ラヴァーズ・キス』/吉田秋生
こういう視点をかえてく連作が好きなんです。

連載中の作品

70『プーねこ』/北原正道
いちばんすきな猫漫画。連載中…だよね? 続きでてください!
71『昴』/曽田正人
希望が。
72『ドロヘドロ』/林田球
ドロヘドロってもう、まずタイトルからしてかっこいいよね。
73『アニメがお仕事!』/石田敦子
アニメ業界に詳しくなったキブンになれる。→(感想:id:ichinics:20070518:p1
74『闇金ウシジマくん』/真鍋昌平
同じく、裏社会(?)に詳しくなったキブンになれる。
75『皇国の守護者』/原作:佐藤 大輔 漫画:伊藤 悠
いまいちばん新刊楽しみなのその1→(感想:id:ichinics:20070308:p1
76『よつばと!』/あずまきよひこ
新刊たのしみでしかたないんですその2→(5巻:id:ichinics:20060501:p1/6巻:id:ichinics:20061216:p2
77『BLACK LAGOON』/広江礼威
その3!→(感想:id:ichinics:20061121:p1
78『HELLSING』/平野耕太
以下同文がキリないのでやめます。→(感想:id:ichinics:20060810:p3
79『未来日記』/えすのサカエ
ヤンデレ好きはぜひ。→(感想:id:ichinics:20070516:p1
80『ディエンビエンフー』/西島大介
西島大介さんの漫画の中でいちばんお話がおもしろ!て思う。→(感想:id:ichinics:20060726:p1
81『CROTH ROAD』/原作:倉田英之 漫画:OKAMA
okamaさんの絵目当てで読みはじめたんだけど、絵をいかすお話、だと思う。
82『ホーリーランド』/森恒二
まだ読み途中なんですが、入れちゃう。
83『不思議な少年』/山下和美
長編漫画になりそうなアイデアが惜しみなく振るまわれる、贅沢な漫画だと思う。
84『イムリ』/三宅乱丈
期待あげ!
85『ぼくらの』/鬼頭莫宏
完結したら…コミックス買おうと思ってるんだ…。切江編についてよく考えて不安になる。→(関連:id:ichinics:20060615:p2
86『シグルイ』/山口貴由
この前読んだ『覚悟のススメ』を…と思ったんだけど前回の100に入っていたので。→(感想:id:ichinics:20070327:p2
87『鈴木先生』/武富健治
面白いよ。→(感想:id:ichinics:20061213:p3
88『SOIL』/カネコアツシ
カネコアツシさんもすごく面白いんだけど、あんまり評判聞かないな。
89『ヒストリエ』/岩明均
安心しておすすめできる。
90『ヴィンランド・サガ』/幸村誠
最初マガジンだけど…いいかな?→(感想:id:ichinics:20050724:p1
91『もやしもん』/石川雅之
菌への抵抗をなくしてくれた、ような気がする。→(感想:id:ichinics:20060618:p2
92『蟲師』/漆原友紀
ひとつひとつのお話がとても丁寧だと思う。絵も好きだ。
93『ケロロ軍曹』/吉崎観音
きもちわるいタママがすきです。
94『群青学舎』/入江亜季
今のところ2巻まででている短編連作シリーズ。女の子の本棚を覗き見るような、いろんな場所での、物語。→(感想:id:ichinics:20070626:p1
95『女の子の食卓』/志村志保子
現在3巻まででている「女の子」と「食べ物」をテーマにした短編連作シリーズ。→(感想:id:ichinics::20070724:p1)
96『Landreaall』/おがきちか
これも最近知って読んだのですが、学園編がとてもおもしろい!みんないいこ。
97『メテオメトセラ』/尾崎かおり
主役の2人がかわいすぎて大好きです。まあたしかにいろんなものに似てて…ちょっとクサいお話ではあるんだけど、そんなのはとりあえずどうでもいい。このお話を読んでるときのどきどきする気持ちを大事にしたい。
98『桜蘭高校ホスト部』/葉鳥ビスコ
アニメも漫画も面白い。
99『舞姫テレプシコーラ』/山岸涼子
途中痛恨のネタばれに遭遇してしまったのが重ね重ね悔やまれる。
100『君に届け』/椎名軽穂
今の旬漫画。久々の純情復興がうれしい。→(感想:id:ichinics:20070222:p1

好きなキャラクター 10人

好きな作品にでてくるキャラクターってだいたい好きなので選ぶのむずかしい。

皇国の守護者」新城
かっこいい。いま一番好きなキャラクター。
機動警察パトレイバー」の後藤
カミソリ後藤!
桜蘭高校ホスト部」のハニー先輩
二重人格が大好物です(二次元限定ですけど)。
ジョジョの奇妙な冒険」のブチャラティ
ジョジョはみんな好きだからむずかしいな。
げんしけん」班目
最後の最後にもってかれた。ひとごととはおもえない。
「kiss+πr2」雑賀くん
ずっとあこがれてました。
BLACK LAGOON」のロベルタ
復讐では生ぬるい!!
あずまんが大王」の大阪さん
ドモホルンリンクルが。
「恋愛的瞬間」の撫子
こういう屈折してるようでまっすぐなひともすき。
攻殻機動隊草薙素子
これはもう。

基準が全然わかんないですよね。わたしにもわからないです…。

追記

好きなキャラ10人、あとから考えたら大事なひとをわすれてた…。

もう集計には応募しちゃったんですけど、往生際わるく書き直すと、

「スラムダンク」の宮城リョータを忘れていた!あとジョジョはむしろ吉良だった。あああ。キャンセルするならハニー先輩とブチャラティでお願いします。あーあー。あとナルトだったらシノね。

toukatouka 2007/08/10 20:58 天然コケッコーはゆっくりと時間が流れていきますがキャッチフレーズの漫画でしたが、リアルタイムで読んでいるとあまりにもゆっくり過ぎて閾値を下回ってるんですよね。私の気がつかないところで変化は積み重なっていって、ある日突然、その変わりっぷりにギョッとさせられる。
私は、キムタクや江口洋介のようなロンゲが流行りだした時、いったい彼らはこれまでどこに潜んでいたのだろうかと不思議だったのですが、イケメンがある1、2年前の日に髪を伸ばしはじめてロンゲになるのだということを大沢君に教わりました。

asayosiasayosi 2007/08/10 22:24 好みがかぶっていて嬉しいです。とくに「虫と歌」!付録を何度読み返した事か。3大少年誌禁止は厳しいですね・・・。好きな漫画ぜんぜん入れられません。

ichinicsichinics 2007/08/11 02:58 >>touka どうもです。ああ…ロン毛。全然考えたことなかったです。だからあんなに坊主をいやがっていたのか。ちょっと大沢に注目して読み返してみます。
>>asayosi わ!うれしいです。「虫と歌」は100に選ぶの反則だなーと思ったんですが、どうしてもこう、期待があって。私は少年誌は読んでたのマガジンジャンプのみなので(サンデー買ったことない)、むしろヤンマガヤンサンヤンジャン禁止でなくてよかった…と思いました。

killhiguchikillhiguchi 2007/08/11 17:20 ああ、どこからつっこめば!!初期の小原愼司は大好きです。姉弟が好き。。。そうかもしれません。だから津野裕子に弱いのかもしれません。純情闘争はいいですね。電気も捨てがたい。私も同郷のよしみからかお返事を頂きました。

2007-08-09

[] もしもわたしがサトラレだったら

たぶんこれは多くの人がよく思うことなんだろうけど、自分の考えてることが、まわりの人に聞こえちゃってたらどうしよう…ということをよく考えます。

それはたぶん「サトラレ」という漫画の影響なんだと思う。あの作品を読む前は、満員電車とかで、この中にエスパー的な人がいたとしたら、今私が考えてること全部聞こえてるのかな? とかそういう妄想でした。

でもよく考えてみれば、他人の考えが「聞こえるひと」というのは、私の声だけじゃなく、まわりにいるたくさんのひとの声が聞こえてしまうのだろうから、そんなの騒音にしか感じられないだろうし、だからきっと耳を塞ぐ方法を知っているだろう、というところまで考えて安心していた。何も私の考えなんてよまないよね、っていう具合に。

でもサトラレはまずいです。私の勝手な妄想をまき散らしていたとしたら迷惑きわまりないし、たとえば好きな人とか嫌いな人とか、相手に対しても全部筒抜けなんですよね。そんなの恥ずかしすぎるし、いろいろ問題がある。

問題っていうのは、それが全部じゃないのに言い訳できないってこと。「サトラレ」は、筒抜けだからこそ嘘がつけない存在として描かれていたけれど、あのように言語化された思考っていうのは、きっとほんとは二次的なものだと思う。「あーこれいまいち…」と思ったりしても、いまいちの意味までは伝わらないし、その先聞いてもらえなかったら、それは例えば、ネット上にあげた文章を誤解されるのと同じようなものなんじゃないかな。手が届かない。

あ、でも私はサトラレじゃないし(たぶん)、大丈夫か…。なんて、あたりを見回すとき、きっとまわりに一人くらいは、同じことを考えてる人がいるんじゃないかなって思います。そして、そういう人に、今私の頭の中はこんなことでいっぱいなんだよって話を、してみたいな、なんて考えながら、今朝電車に乗っていました。

2007-08-08

[][] 「Present for me 石黒正数短編集」

Present for me 石黒正数短編集 (ヤングキングコミックス)

Present for me 石黒正数短編集 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている」3巻と同時発売だった短編集。

これがもう、すっごく面白かったです!

表紙絵が、ちょっと遠藤浩輝さんぽかったので、あれこれシリアスなのかしらと思って読みはじめたんだけど、もうすっかりやられちゃった。なんなんだろうなこの面白さは…。つっこみどころが満載なまま、真顔で押し切られる感じが楽しい。時間経過をあらわす「あらすじ」のようなコマにも、わりとぐっとくるはずのコマにも、こう、一言いいたくなるようなスキがある。

これはもう石黒さんオリジナルのテンポであって、こんな漫画ほかに思い付かないってくらいの個性だと思います。

それでも町は廻っている 3 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 3 (ヤングキングコミックス)

そして、もちろん「それ町」3巻も面白かったです。

数カ所ふいた。それから、短編集の後読み返すと、あー石黒さんは歩鳥をかわいく描こうとしてるんだなとか思う。そういえば「ネムルバカ」の主人公も少しにたとこあったような。

2007-08-07

[][] 天然コケッコー

ichinics2007-08-07

監督:山下敦弘 脚本:渡辺あや 原作:くらもちふさこ

大好きな「天然コケッコー」映画版を見にいきました。

天然コケッコー」は、くらもちふさこさんの長編漫画で、小学校中学校あわせて6人の分校へ、ある日東京からの転校生がやってくるところから始まる物語。

今回の映画化では、山下敦弘監督、渡辺あや脚本と、どちらの個性に傾いても面白い作品になりそうなスタッフだし、だから、きっとこの映画は映画オリジナルとして見た方がいいんだろうな、なんて思っていたんだけど、実際に映画がはじまってみると、予想以上に原作に忠実な、丁寧にあの世界を追いかけるような作品だった。

くらもちふさこさんの、あの独特の語り口、時系列の編集の仕方とか、その辺は漫画の楽しみにとっておくとして、映画ではむしろ漫画では見ることのできなかった、そこにいる人々を含んだ「場」のうつくしさを画面にうつすということに尽力しているように思えたし、季節ごとに、1話づつピックアップしてまばたきするようにつながっていく、その構成もシンプルでいさぎよく思えた。

特に、トップランナーで渡辺さんが島根出身のかただと知って期待していた以上の、場の丁寧な描かれ方に、思わずためいきがもれる。

人は、場とともに暮らしていくんだなということを考えたりする。

東京への修学旅行の場面で、それまで続いてきた島根の風景との対比に、ずうっと東京でくらしてきた私まで心細くなったりして、でもそよが、東京を少し気に入ってくれたことが、すごくうれしかったりもして。

どの子どもも、みな「いいこ」とかそういうひとことで完結する存在ではなく、すごくやさしいけれどたまに気の利かないそよとおなじように、みんな足りないとこもっている。そういうとこも、この作品をいとおしくおもう理由のひとつです。

とくに、そよちゃん役の夏帆さんは、もうすっごいかわいかったなぁ…! さっちゃんもかっちゃんも、みんなイメージどおりだった。特に、そよとさっちゃんのやりとりは、ぐっときた。それから大沢君との恋模様も、最後の畳み掛けがきいてたと思います。ああもう! 手を繋ぐ場面でアップになる、ふたりの手がきれいだったな。

[] よく考えること/皮膚呼吸について

夏ですよ夏!夏といえば、アイスとか海とか花火とか浴衣とか楽しみがたくさんある季節ですけれど、気をつけなくちゃいけないことだってたくさんありますよね。冷たいもの食べ過ぎていませんか? 日焼け止め塗ってますか? 水分補給してますか? 扇風機つけっぱなしで寝ていませんか?

扇風機って、あてっぱなしで寝ると皮膚呼吸ができなくなるから危険という話を、聞いた事がある人は多いと思います。私はその話で皮膚呼吸という言葉を覚えて、それからというもの、つい皮膚呼吸について考えがちです。とはいえ、大人は体面積も広いし、扇風機も当てっぱなしにしなければ大丈夫なんでしょうけれど、注意しとくにこしたことはありませんよね…。寝る前に、確認しよう扇風機。(ちなみにわたしの部屋にクーラーはありません)

しかし皮膚呼吸できない…って、想像しただけでこわい。中学生のころ、電気つけっぱなしで眠っていたら、父親にぬれタオルを顔にかけられたことがあって「あ、……」と、いろいろなことを納得しそうになったことがあるんですが、そんなふうに濡れた布が皮膚にはりつくのとかもちょっとこわいです。

そんなわけで、あこがれのゼリーの海について思うとき、私はまず皮膚呼吸問題について解決しなければならないのでした。

寒天ではおよげない。硬いし、さわったときの皮膚にくっつく感じからして皮膚呼吸できなそう。ババロワはおいしいけど視界がわるいでしょ。だからやっぱりゼリーですよね。できれば緑色の、少しつついたらボヨンボヨンと揺れるプディング型のゼリー。飛び込んでも、すっと閉じるくらいの、ゆるめが、泳ぐのには適している気がします。でもちょっとこわい。そんなときは、サイダー味にすれば、あちこちにうかぶ気泡から空気を摂取することができるかもしんない。そして、体の中がゼリーでいっぱいになったら、ちょうど世界が裏返し。ごちそうさまでした!

私はお前にこんなものをやろうと思う。一つはゼリーだ。ちょっとした人の足音にさえいくつもの波紋が起り、風が吹いて来ると漣をたてる。色は海の青色で ―― 御覧そのなかをいくつも魚が泳いでいる。

「相合傘」/かせきさいだぁ≡

toukatouka 2007/08/08 03:50 うちの方にはまだ来てません。
試写会で見たのだけれど、一回見ただけではまだ全然映画として見れなかったですね。ここでシェーだ!シェー!とか、サユリで待ってるはずのわしがなんで今こんなとこに!?とか、なにその貸衣装のセーラー服、とか。
それでもデスノの映画版と比べたら天と地ほどの違いがありました。デスノはほとんど生理的嫌悪感で全部見るのに2週間以上かかりましたから。

ichinicsichinics 2007/08/08 13:27 確かに、それぞれの場面をよく覚えていると、そっちに引きずられて映画に集中するの難しいかもしれませんね。でもまったくの別物になってるよりは、うれしかったかもしれない。とくに、さっちゃんはもうまんまに見えたよ。あと、音として聞こえる「わし」がよかったなぁ。あ、でもそういえば漫画で読むより学校と家が遠く思えた。来週鳥取行く時、島根もちょっとよろうと思ってるんで楽しみです。
それにしても、デスノ映画版そんなダメでしたか…。重ね重ねですが2のエンドは良いと思ったんだけどなぁ。あれはあれで、別物に挑戦する意義があったように思えたっていうかなんていうか。

lulalula 2007/08/08 14:00 マニキュアを塗るたびに爪も皮膚呼吸してるのだなあと思います。だからマニキュアはちょっと苦手です
天コケ!観に行けることになったので情報シャットアウト中です!天コケって文字が見えるたびに目をそらすのが大変(笑)早く観てトークに混ざりたいです

ichinicsichinics 2007/08/08 14:22 わー わー!シャットアウトしといてください! lulaさん漫画版は読まれたんでしたっけ? 感想楽しみにしてますねー!
あと、たしかにマニキュア塗ると、爪が重くなる感じして、ああこれが呼吸困難か、とか、思います。でも爪って、なんか他人だけど一心同体みたいな、不思議な存在ですよね…。

toukatouka 2007/08/09 00:12 漫画版のLは絶対ああいう手段はとらなかったと私は思います。サバイバルゲームで共倒れを選ぶなんてすんげー下品って言うかインテリジェンスに欠ける。細かいところでは名前書いて鹿賀丈史(←この人が一番のミスキャストだったと思う・多分漫画読んでない)に見せたところでそれが誰の名前なのか鹿賀丈史にはわからないんとちゃう?とか。

それよりもラスト、変更した部分以外の要素は全て漫画版の要素を持ってきてますよね。松田は実は射撃が得意とか、前後の脈絡もなく、漫画に出てきたからという理由だけで持ってきてる。同人誌かよ。そして月が時計開けて名前を書こうとするけど、ねえ、そのデスノートの切れ端に月はいったい誰の名前を書こうとしたの?
ガメラならそれでもいいかもしんないけど(おかげでガメラ見る手間が省けた)、ほかでもないデスノート撮ってる監督の知性が欠落してちゃいかんでしょうよ。

あと、月の人は新撰組の沖田総司役ではいい演技してたんですが(鹿賀丈史だって料理の鉄人の時はかっこよかった)、彼ら含めて全員、人間をここまで醜く映せるものなのかと思いました。悪口言おうと今考えてるんじゃなくて、ほんと、続けて見ていられないくらい辟易しながら見てました。よかったのは冒頭の3分のみ。

oyama_noborukooyama_noboruko 2007/08/09 00:26 こんにちは。人間の皮膚呼吸というのは実は都市伝説なので思い切りあこがれのゼリーの海を堪能してくださいませ。

ichinicsichinics 2007/08/09 01:10 >>touka そういわれるとぐうの音もでない…。たしかに、あの切れ端に誰の名前を書こうとしたのかわからないですね。けど、見たときは、ああーこう(共倒れで/自己犠牲で)終わらせるんだーっておどろいたんだよなぁ。あと、特撮映画、というジャンル(?)で見てると、人物のうつりもアリに思えました。あとは、たぶんわたしの伏線とかを記憶する力がゆるいんだと思う。ところで総一郎は小杉十郎太がいいと思ってました(声優だけど…)。
>>oyama_noboruko はじめまして!やった!いいことききました。ゼリーの海の会を催す際にはぜひご招待させていただきたいと思います…! それにしても、都市伝説には惑わされっぱなしですよホント。。

2007-08-06

[] よくかんがえること/磁石について

小さい頃に読んでいたどこかの “こどもずかん” に、磁石につくもの/つかないもの、みたいなコーナーがあり「キン消しは磁石につきません」と書いてあったのをよく思い出します。今朝も思い出した。そして思い出すたびにあたりまえじゃんねーと思うんですけど、でもそういえば世界を見るときに、磁石につくかつかないかを考えるのは、私にとってほとんど癖のような気がします。

たぶん、小学校のときに、磁石もっていろいろくっつけてみましょうみたいな授業をやったのが印象に残ってるんだろうと思う。気づくと辺りをみまわして、電車のつり革、つかない。手すり、も、ああ見えてつかないっぽい。けど座席の下の暖房フキダシ口はつきそう、ドア枠もつかない。バスの車体はつくかな。でも手すりはやっぱつかない。

とかとか、考えている。実際たしかめてみたことはないんですけど、こう、触ったときの感じが、つくっぽいとかつかないっぽいとか、ある。たとえば、手すりとかつきそうでつかないのは、コーティングしてある感じだから。プラスチックとかもそうでしょ、ざらざら系のアルミもコーティングっぽいからつかない。つきにくいたぶん。おおまかにいうと、触ってみて「ぬるい」っぽい鉄はつかないし、だからチャックでもつめたくなるチャックはつく。

とか、でもこれたしかめたことないってことは、全部思い込みなんだよなあ……って気づいて、いまとても不毛なキブンです。

あ、あとモノレールリニアモーターカー*1ってSとNで磁石が反発して浮いて*2、て構造だったと思いますけど、たまにずっとふれあってるうちにどっちかSだかNだかになっちゃってくっついちゃったりするだろう、と思っています。ほら、磁気を近づけないでくださいとかよく書いてあるしね。

ちなみにゼリーの海で泳いだら窒息するよね、ということもよく考えます。

*1:しらふで間違えました!misato-girl さんありがとう!!

*2:azumy さんありがとうございます…!

ichinicsichinics 2007/08/08 10:16 あふさん はじめまして。記事読んだのですけど、面白いですね。体にいれたいかっていうと微妙だけど、そういうなんか新しい感覚(?)を手に入れてみたい気持ちはわかる。そのうち磁石入り靴と地面からでる磁力と反発で飛ぶように走ることができる、なんてアトラクションとかできたら面白いですね。リニアモーターガール。

2007-08-05

[][] 「おやすみプンプン」1巻/浅野いにお

おやすみプンプン 1 (ヤングサンデーコミックス)

おやすみプンプン 1 (ヤングサンデーコミックス)

浅野いにおさんの新作。

プンプンという少年の日常を描いたお話で、「昭和60'sチルドレン」や、すぎむらしんいちさんの「小林君」「少女カメラ」の雰囲気に近いと思った。こういうお話はとても好きです。

読みはじめて、まず目を引くのは、基本的にその心象風景をビジュアル化しているような画面。プンプンの見た目はハトよめみたいだし、主人公の台詞はないし、よくわからない神様はでてくるし、先生たちはみんなちょっとネジがとんでる。でも、描かれる出来事はひたすらリアルで、リアルって言葉はまあ、うさん臭いけれども、つまりいつか経験したことのあるような世界だったりする。

一見すると奇抜な表現にも思えるんだけど、とても抑制された、丁寧な漫画だと思った。これまでの作品でいえば、たぶん「虹ヶ原ホログラフ」と近くて、でも、あそこで開ききれなかった部分がここにあるような気がする。

読んでいると、自分が小学生男子だったことがないのが残念になる。けど、でもそのころの気分てのは、きっとこんなふうだったんじゃないかな、と、思う。どうかな。かつて男子だったひとの感想を読みたい。

それから、この漫画にもでてくるエピソードで、昔はよく道ばたにエロ本が落ちてたものだけど、今はどうなんだろう? と思った。見かけないのは、草むらを歩かなくなったからだろうか。

killhiguchikillhiguchi 2007/08/06 11:47 道端に落ちていたエロ本は、今ではブックオフに売られているのかもしれません。
 最近「女の子の食卓3」を読了しました。自分は佐藤史生といいよしながふみといい、食べ物を頻繁に描く少女漫画に弱いのだと思いました。志村の感性はどことなく津野裕子を思わせます。鬱の私ではまだ考察する力はありませんが、その似たところをいつか浮き彫りにできたらいいなと思います。

ichinicsichinics 2007/08/07 01:14 killhiguchiさん、こんばんは。ブックオフかー。でも売るのも買うのもちょっときがひけそうですね。
ところでわたし、佐藤史生さんの漫画は読んだことありませんでした。今度読んでみようと思います。食べ物、といえば、先日読んだいくえみ綾さんの漫画も、たくさん食事場面がでてくる漫画でした。あとむかし谷川史子さんの漫画で豆腐にはまった思い出もあります…。食べものがおいしそうな漫画、といえばあとは黒田硫黄さんかな。

toukatouka 2007/08/07 02:55 でも、私は豆腐より愛をとる!

toukatouka 2007/08/07 02:58 「トルコで私も考えた」のトルコ料理のおいしそさ加減って、黒田硫黄の肉じゃがやめろのそれに近い気がします。

ichinicsichinics 2007/08/07 11:12 肉じゃがやめろは、けっこう実践してみました。「茄子」にでてくる料理も、いろいろいちいちおいしそうだったし、黒田硫黄さんの漫画は食欲そそるなーって思う。「トルコ〜」も、ライスプディング系はうえーと思ってみてた気がするけど、あの大人数で食卓囲む感じはよかったなぁ。あれはコーラスにうつったんでしたっけ?

killhiguchikillhiguchi 2007/08/07 14:03 黒田硫黄は食にこだわりがありそうですね。五十嵐大介には負けるけど。
 少女漫画の食べ物に圧倒的に弱い私ですが、それを言語化されるともっと弱いということに気付きました。「リトルフォレスト」とか「おいしい関係」とか「西洋骨董洋菓子店」なんかはそうです。特に、甘いもの自体に麻薬的なものがありますが、立花みたいなギャルソンがいる店には、麻薬中毒者のように通いつめると思いますね。

toukatouka 2007/08/08 00:59 今トル考が連載されてるのはユーですね。天コケ効果か、元ヤングユーの若手がやけに今月のコーラスに揃っていて、これで高橋由佳利と岩館真理子がやってくればそのままヤングユー復活できるじゃん!って思うんだけれどもそんなことは起こらないのでした

ichinicsichinics 2007/08/08 02:00 >>killhiguchiさん 西洋骨董洋菓子店の常連になるのが夢です。そのためにはまず私の西洋骨董洋菓子店をみつけなくっちゃ…。そうそう「リトルフォレスト」もいいですよね。食べることってなんでこう楽しいんでしょう。と思えるのは幸せなのかな(とふと大島弓子「ダイエット」を思い出しました)。
>>toukaさん ユーか。どうりで長いことみかけないとおもいました。ヤングユーは、ほんとなんでなくなってしまったのだろう…。

2007-08-04

[][] レミーのおいしいレストラン

ichinics2007-08-04

たのしかった! たくさん笑いました。

とくべつな嗅覚をもった、料理の得意なネズミのレミーが、料理は苦手なのに料理人になっちゃったリングイニとタッグを組み、パリの料理界でノシてく話です(ちょっと違う)。

ネズミという存在は、とくに料理場では忌み嫌われるものだと思いますが、まず、そのタブーがこの物語のアクセントになってる。たとえばレミーが、リスとか小鳥とか猫とかだったら、イメージはまったく違ったと思う。レミーがネズミだってことが、いわばロミオとジュリエット的なしかけになっていて、ぐっとくる。レミーの目を通して描かれる料理の面白さ、いとおしさったらたまらない。

失敗作のスープをおいしく仕上げる前半の料理シーンは、踊りのようですばらしかったし、後半の群舞はまるで、孤独なダンサーが振り付け師として舞台に立ったかのような、高揚感があった。そして出来上がるのは、すばらしくおいしそうな料理!

見ている間は、人間とネズミとの友情もので終わるのかと思っていたのですが、結末はちょっと予想外で、とても気に入りました。

ピクサーの作品はどれも面白いと思うけど、「レミーのおいしいレストラン」は、筋がシンプルなだけに、それぞれのキャラクターへの愛着がわいたし、とにかく、料理をつくること、自分の好きなことをしているときの、いきいきした様子を存分に見せてくれたのがよかった。

ほんと、たのしかったなぁ!

[] 花火

土曜日は夕方まで仕事で、でも町の、土曜日の雰囲気につられて、このままかえるのもつまらないなって思っていたら、ちょうどよく花火にさそってもらって、友達(の彼の)家に、おじゃまする。

ベランダでビール飲みながら、遠くの花火を見下ろしつつ、家主の作ってくれた料理をたべ(とてもおいしかった)めちゃくちゃひさしぶりにギターを触ったり、触っただけで降参したり、ひいてもらったりする。そして、遠くにはボコボコあがる花火。下の階のベランダからも、歓声が聞こえてきたりする、お祭りの夜。

花火を見たあとも、いろいろしゃべりながら、やっぱり口にだすと改めて気付くことも多くて、少し驚いたりして、

二人に駅まで送ってもらって、足裏に磁石がついてるみたいな、モノレールみたいな気分で、帰宅する。

2007-08-03

[] 二階堂和美のアルバム

二階堂和美のアルバム

二階堂和美のアルバム

このまえ、イルリメさんのライブにいったときにライブを見て(id:ichinics:20070714:p1)、ちょっともうぐっときてしまったので、アルバム買いにいきました。コンピとか人にもらった音源とかで、いくつか聞いたことのある曲もあったのだけど、いやあ、もう、だいすき。

各曲、アレンジの幅があって、ライブで聞いたときの印象ともまた違うんだけど、この歌い方が、素直な、でもころころと印象をかえる、すこしかすれているようで、ゆれるような、懐かしく耳になじむ声が、全体のイメージを包んでいて、まさしく「二階堂和美のアルバム」だなぁと思う。

最近はもっぱら、帰り道にずっとこのアルバムを聞いているのだけど、行く道でなくて、かえる道なのも、やっぱりイメージで、繰り返すうちに、だんだんと浮かんでくる単語の、その雰囲気もまた、声の色とよくなじんでいるのだけど、

ん? と思って歌詞カードを見ると、作詞はぜんぶ鴨田さん(プロデュースも)なんですね。これには驚いた。たとえば「Lovers Rock」の、この歌詞。

愛したい気持ちと 愛されたい気持ちが

追いかけあって戸惑い

確かめあっているのです

まいる…。そんで、さらにイルリメさんが好きになってしまいました。

ああ、楽しみだなぁ!はやくまたライブを見たいです。

[] 向こう側

今日は、夕方から打ち合わせのためにでかけた。

でかけていったのは相手のご自宅で、ひろびろとしたマンションの一室の、その混沌としつつも手の行き届いている居間に圧倒されつつ、お茶をいただいたり「とっておき」のお茶菓子をいただいたりしつつ、しゃべる。

相手はたしか80歳をもう過ぎている方で、でも現役でお仕事をしているお元気な女性だったのだけど、

何をしゃべっても見透かされている感じがするというか、手の内から抜け出せない感じというか、とにかく言葉につまると、一気に汗をかいてしまうような、緊張した数時間だった。「しゃべっててー」、といいながら別のことをしている。聞いてないのかしらと思うと聞いている。

そして、お別れする段になって、いきなり核心をつくようなことをおっしゃる。

ずるいなぁ、なんて思いながら、すっかり敗北した気持ちで町を歩いていたのだけど、それはたぶん、すごく遠いところから、いきなり肩をつかまれた驚きのようなものだったのだ、と、思う。

おなかすいたまま、社によって、寄り道して、家に帰ってきてもまだ、驚きは残ってるんだけど、その中身はもう別のものにすりかわってる。

2007-08-02

[][] カボチャの冒険/五十嵐大介

「リトル・フォレスト」の舞台裏のような、五十嵐さんと飼い猫カボチャの暮らしを描いた作品。

目次の見開きカラーページに描かれている地図とか、昔読んだ冒険もののようで楽しい。(でも、できることなら、カラーページは全部カラーでみたかったなぁ。ちょっと高くてもいいから…)

カボチャの冒険 (バンブーコミックス)

カボチャの冒険 (バンブーコミックス)

とにかくカボチャがかわいい。こんなポーズ、あんなしぐさ、ああうちの猫もしてるって、おもわず笑ったりしながら、このいきいきとした線の魅力は、五十嵐さんの特別だなと思う。カボチャも、その風景も、すぐそばまでせまってにおいたつようで。とても好きな一冊になりました。

自然のあるとこで暮らしたい、とか、食べることのために直接的に体を動かしたいという欲求を、この便利な暮らしの中で口に出すことと、それを実際にはできないだろう自分に恥ずかしさを感じながら、それでも憧れてしまうところはあって、それはなんでなんだろうなぁと考えてみると、こんなふうに、ちゃんと見たいということなのだと思う。何を、と聞かれてもうまく答えられないんだけど。

あのはじめての春のカボチャの目が、うらやましくてしかたない。

[] 出会った頃のときめきはないけれど、これからもなかよくやっていけそうです

とうとうわたくし、パスモデビューいたしました。パスモっていうのは、スイカみたいなやつです(トートロジー(←いってみたかった(違うかも(くわしくははてなキーワードを))))

思えば今年の3月。パスモ定期を買おうっていそいそ定期券売り場にいったくせに、「普通の定期でいいですか?」と聞かれておもわず頷いちゃったのがうんのつき。

売り切れだとか、定期しか売ってないとか,でも地元の駅では定期も売ってないとか、あいまいな情報を小耳にはさみ、はんぶんあきらめ気分で、もうずっとこの薄い定期で良いよ…。かさばるしさ…。電子マネーなんて信用できないし……てめんどくさくなったまま4ヶ月ほどすぎてしまいました。

でも、とにかくJRのスイカ専用入り口にひっかかると、いらっとするんだよね! 定期を入れる口すらないっていう拒絶っぷり。わたしの切符がくえないってカー!

それから、ともだちと出かけてても、もうみんな直接改札組なのね。パスネット圏内ならいいけど、JR乗ろうとするときに「あ、わたし、切符を…」というと「スイカないの?」といわれてしまう。

…とまあそんな具合に、スイカ的な何かがないとつらいご時世になってきたので、先月、定期更新するついでに、思い切って駅員さんに聞いてみました。

「パ…パスモの定期が、ほしいんです、けど…」

季節外れ過ぎて、まるで「六本木ヒルズってどこですか…?」て聞くようなキモチだったよ。でも、そんなちょっとした照れくささ乗り越えたかいあって、この駅では売ってないんだけど、新宿とか、そういう大きな駅なら売ってるよってちゃんと教えてもらえました。よかった。

そして、パスモデビュー初日。あのピッ!バタッ って瞬間がやたらうれしくって、でもなんかちがうなー。パスモ素人感がにじみでている…と思って周囲の人を観察してたら、みんなお財布にいれたままピッてしてた!

そんで早速(ちょっこしどきどきしながら)財布のままソフトタッチ。ピッ!バタッ ってちゃんと反応するよ!すごい!きてるねー未来!

でもJRのるときどーすんの? と思って精算機ならんだら、チャージって項目がでてくる。ああこれが電子マネーってやつね。って早速入金。

最初は千円だったんです…そこから、だんだんとキモチがおおきくなって……今朝なんて五千円もいれてしまいました。

こうやっていつか、当たり前の存在になっていくのでしょう。そして、いつか現金をもたないで町をあるく日がくるのかもしれない。

けど、さいきんとくに、ひとって理解とか把握するのに、視覚に頼るいきものだなーとか思ったりもするので、たぶんきっと現金からチャージするという作業は長く続くのではないか、とも思う。まだ、なんとなくお金じゃないみたいな気がするし。

あああと、そういえば、フジロック後、せんたくしたジーンズのポケットからでてきた、しわしわの千円札みて、これもまた、お金じゃないような気がする…と思った。

2007-08-01

[][] うめめ/梅佳代

うめめ

うめめ

うめかよさんの写真集、本屋さんで手に取ったら、これもう買わずにいられなかった。だってにやにやしちゃうもんね。家かえって何度も眺めて、ああこれこうだったんだ! とか、新しい発見しつつ、何度も笑っています。

たのしい。

ほんとにたのしくて、おもしろい写真集だと思います。何でこんな写真とれるんだろう。そんなことを考えながら何度も見ています。町を歩いていても、うめかよさんの写真のことを考えてしまいます。写真集をみていると、こんなおもしろい風景に、私も出くわせるような気がしてくるけど、それはめったになくって、でもけして遠くないって思える。すこしだけ町の、人の、見え方がかわってしまうような威力。

どの写真にも、ひとを肯定するようなたくましさがあって、でも不粋じゃないのね。それこそ、言葉が追い付かないような、この瞬間のはじけるような生っぽさは、そこに写らない、うめかよさんの視線を感じさせる。

私はこんなふうに世界を見れてるだろうか、とか思う。なんてね。

大好きです。

明日からリトルモア地下で写真展があるので、続きはそれいってまた。

http://www.littlemore.co.jp/chika.html

[][] バラ色の明日/いくえみ綾

バラ色の明日 1 (集英社文庫)

バラ色の明日 1 (集英社文庫)

いくえみ綾さんの作品は、実は全然読んだことなかった。そういえば、と思ってこれを買いました。別冊マーガレットに連載されていた短編/中編シリーズ。

文庫版1巻の巻末に収録されているインタビューで、多彩なキャラクターを描くコツは?という質問にたいして「自分の好きな人も、嫌いな人も、興味ない人もとりあえず描く」と返しているのを読んで、ああ、プロだ、とか思う。

ぜんたいを覆う雰囲気は、決してバラ色ではなくて、白のなかに、ほんのり赤みのさすような、そんなイメージ。

自分の感情をそこに当てはめて気持ちの逃げ場になるよーなお話は少ない。のは、たぶん思いがかなって、幸せ、というお話があんまりないからで、でもたとえば友達でいられることを喜ぶような、恋人でなくても大切であるような、そんな関係っていうものこそが、物語なのかもしれないなと思う。現実のがずっと白黒ついていて、あいまいなままでいられなかったり、しないかなどうかな。

IMAOIMAO 2007/08/02 02:00 最近今更ながらスチールに凝っているので『うめめ』は僕も買ってしまいました。思わずクスってしてしまう写真ばかりで大好きだなー。
誰にでも撮れる様でいて実はああいうのは撮れない。やっぱ人間が開いている感じがしますよね。

ichinicsichinics 2007/08/02 11:43 IMAOさんこんにちは!そうですねー、その瞬間は偶然なのだろうけど、その偶然をちゃんとつかむ力が、あるひとなんだなーて思います。だいすき。あたらしくでた「男子」という写真集もちょっとみたらすごかった。写真展いったら買おうとおもってます!