「A Man Called Destruction」/Alex Chilton

Man Called Destruction

Man Called Destruction

今日、ビール飲んでたらアレックス・チルトンの話がでたので、うれしくなっちゃって、久々にききなおしたらもう、やっぱりすごく好きでどうしよう。
Alex Chiltonを初めて聞いたのは、ソロアルバムででした。ほとんど一目(一聴)惚れで好きになって、BIG STARやBOX TOPSも集めたけど、かけるCD選ぶ時、つい選んでしまうのは、やっぱりソロアルバムだったりする。特に、93年の「クリシェ」と、この「A Man Called Destruction」ね。久々にきいたけど、やっぱぐっとくる。
特に好きなのが、「What's Your Sign Girl」っていう、星座占いの歌です。

What's your sign, girl
君の星座は何だろう
is it compatible to mine
僕と相性がいいかな?

なんて、いろんな星座の特徴を並べて結局相性いいよってことになる曲なんだけど、イントロのギターからもうキラキラしていて、なんていうか甘酸っぱい。
ライナーを見ると、「ジャマイカのシンガー、バリー・ビッグスが79年に全英チャートにランク・インさせている曲と同名」って書いてあるので、いつかそれも聞いてみたい。ただ、同じ曲なのかははっきりしないし、バリー・ビッグスのオリジナルかどうかも不明(Barry whiteにも同じ名前の曲があるみたい)。
とにかく、カバー曲でもオリジナルでも、このちょっと鼻にかかった歌声とゆるいギター、つま先立ちでステップ踏むみたいな、軽快なロックンロールはチルトン節ともいえる心地よさで、私は彼がカバーしている曲は、たいていチルトン版のが気に入っていたりします。
これ聞きながら踊れたらたのしいだろーなーと思う。小走りで踊りに行っちゃう感じの音楽。それなのに、私はまだ生でアレックス・チルトンを見たことがないのだった。

 羽衣ミシン/小玉ユキ

羽衣ミシン (フラワーコミックス)

羽衣ミシン (フラワーコミックス)

なんてすてきな絵なんだろうって思う。
今日、ジュンク堂いったら複製原画展をやっていたのだけど、大きな絵でみても線がきれいで、いまさらながら、高野文子さんの系統なのかしらとか、思う。迷いのないしっかりとした線。
「羽衣ミシン」は、橋が好きな純朴青年、陽一のもとに白鳥が恩返しにやってくるお話。陽一もすてきだし、おんがえしにやってきた白鳥の美羽、陽一のともだちたちもみんな魅力的なのだけど、とくに美羽の無言でいるときのコマの、ふんわりした空気のわき上がる感じと、しんとした冬の空気の冷たさが、とてもいい。その冷たさがあるからこそ、陽一の日向のにおいがするようなやさしさや、ながれる涙のあたたかさとか、思い出す。
「光の海」もとてもすばらしかったけど、それに続いてこんなすてきな漫画を読ませてもらえるなんて、もーたまんないなぁ。大好きです。