親知らず日記

ユロさんの「左上の親知らずを抜いてきた」日記を読んでいたら、自分が親知らずを抜いた日の記憶が(よく考えたらそれはもう7年くらい前のことになるのですが)まざまざと(まざまざと?)よみがえってきたので、そのことについて書いてみたいと思います…。

当時、私の口内には上下左右計4本の親知らずが生えていたのですが、わりとまっすぐ生えていたので、そのまんまにしてもいいだろうってことで(自己判断)放置していました。しかしあるとき歯医者に行くと、左下の親知らずが虫歯になってるけどどうするか、と歯医者さんにきかれ、しかも「親知らずっていうのは普通よりも弱い歯なので抜いた方がいいよー」と言うので、はいじゃあ抜いて下さいとお願いしたんでした。
その頃通っていた歯医者さんは麻酔を使ってくれるので(その前に通ってたとこは、かなり原始的な感じだった(診察室の入り口に般若の面がかけてあったのが未だによく思い出されます…))、別に痛くないだろうしいいか…という気持ちだったんです、が。
3本の麻酔をあっちからこっちから打ち、しばらく放置した後に頬をつつく、あのときのじわーんとしびれがくる感じって正座した後に足の裏さわられるのに近い気がするんですが、ともかく麻酔が効いてきた事になって先生が「いきますよー」って、なにやらペンチっぽいものを口に突っ込み、歯をがしっとつかみました。思わず腰が引けてしまい、ビクっとした肩を助手の人に押さえられる。だって顔にタオルかかってるのでよく見えないのがこわい。ここは美容院か。違うよね。でしょ。とか自問自答してる間に、なんていうか、歯をペンチで握りつぶしてるんじゃないだろうか…て思うような「ミシミシミシッ」って音がして、頭が持ち上がるくらい引っ張られた後に先生の「はぁー」ってため息が聞こえたので、力仕事なんだな…とか思ったりしましたがそんなことより状況説明をしてくれと思いました。見えないのはこわい。
ただ、もちろん麻酔が効いているので、それほど痛みはないし、あれ?って思うくらい突然「ハイ終了」っていわれたので、最終的には、なんだこんなもんかって思いながら歯医者を後にしたんです。

だから、つい油断してしまったというか、なんというか、その日の夜、ご飯を食べに行ったときには、何の疑問もなく食べ物と、ビールを頼んでいました。
それでも、しばらくは「まだ麻酔効いてるから飲みにくいなー」ってくらいでビール飲んでたんですが、
「なんか口から血がでてるよ…!?」と言われて、慌ててティッシュで口元を拭うと、麻酔でゆるんだ口元から血が流れていてね……。しかもとまらないので、そこからはひたすらもらった脱脂綿噛んで、連れがご飯食べ終わるの待ってました。
そこではじめて、アルコールが血の巡りを良くするっていうのは本当なんだなと思ったわけです。

せっかくなので、この反省を次回に生かしたいとは思っているのですが、いかんせん抜いた跡がなかなか塞がらないのがめんどくさかったので、いまだにのこり三本を抜く勇気は湧きません…。(虫歯になりませんように…)