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  □これまでの日記一覧

2008-05-28

[] グッドモーニングトキオ

試験勉強のおともは? と訊いたら、10人に6人くらいは「深夜ラジオ」って答えるんじゃないかと思う。年代にもよるのかもしれないけど、わたしも受験生だった頃はよくラジオを聞いていた。決まって聞いていた番組があるというよりは、テレビを見てると怒られるので、ただなんとなくラジオをつけていたらけっこう面白くて…という感じだった。

そして深夜だけでなく、朝も目覚まし時計代わりに、「森本毅郎スタンバイ」だったり、ジョンカビラの「トーキョートゥデイ」(タイトルうろおぼえ)だったりをかけていた。どちらも朝のニュース番組で、ニ度寝、三度寝する私の夢には、しばしばその内容がしみ込んできたものだ。

一番よく覚えているのは、宮澤喜一元首相と一緒に学食でご飯食べる夢だ。食券機の前で「カレーうどんが食べたいのにカレーそばしかない」とか元首相が言うので、しょうがないなーとか言いながら「すみませーん、このカレーそばってうどんにかえてもらうことできます?」みたいなこと聞きに行き、「ああ食券出す時に言ってくれればだいじょうぶ」「わかりましたー」…「あ、だいじょうぶだってー」「あ、よかった。それと僕、お食事券持ってるんだけどこれ使えるかな」「えーもうそういうことは先にいってくださいよー」とか言いながらお食事券もってまたおばちゃんとこ聞きにいくっていう…。元首相とわりとナカヨシーな夢です。

えっと、あの、察しの良い方はきっともう気づかれてるかと思いますが、これはなんか政治家の汚職事件があったときの夢でね…。いや、だじゃれじゃないよ。全然違うよ。ただ当時「おしょくじけん」てことばが何なのか知らなかったので、夢見ながら勝手に変換されてただけだと思います。あとそのときのニュースは宮澤喜一元首相とは関係なかったはず…。

あーえーと、何を書きたかったのかちょっと忘れてしまったので今日はこのへんにしておきます。

ちなみにこの↑夢は

「左を向いたらサヨウナラ」さんのこちらの日記(d:id:shika:20080528)を読んで思い出しました。政治用語(?)むずかしいよね…。

2008-05-26

[] おとうと

私には2人弟がいる。妹は1人だけど、弟は2人いて、長女であるわたしをいれると全部で4人きょうだいだ。ところで兄はいないのに兄弟って書くの何か違う…ってよく思うので、いっそ兄弟姉妹どの組み合わせでも「きょうだい」て読めばいいんじゃないかな。私の場合「弟弟妹」。妹からすれば「姉兄兄」、上の弟からすれば「姉弟妹」下の弟なら「姉兄妹」だ。たぶんわかりやすい。かな。そうでもないかもしれない。

ところで先日、めずらしく上の弟と外出して、いろいろ話をする機会があった。妹とはよく遊ぶものの、弟と一緒に出かけることはほとんどないので、ちょっと新鮮だった。特に上の弟とふたりきりなんて、弟が私を「姉貴」と呼びだしてからは初めてのような気がする。

…そういえばあの「姉貴記念日」は衝撃だった。弟が高校生の頃だったろうか。ある日の夕食時、突然「おふくろ」「おやじ」「あねき」を使いだした弟に何があったのかはわからないけれど、何か言いたいような言わない方がいいような微妙な空気が食卓の上にいつまでも消えない湯気のように漂っていたのを覚えている…。その後「その姉貴ってのやめようよ」とか言ったこともあるような気がするけれど、上の弟はめげることなく、今も私を「姉貴」と呼ぶ。蛍光灯からぶら下がってるスイッチひもにむかってジャブの練習してたのはいつの間にかやめていたけれど。

ともかく、上の弟は昔から裏表がないというか、とにかく素直な子だった。下の弟が、周囲の人に気を使いまくるタイプなのに対し、上の弟はとにかくマイペース。そのわりに人に言われたことをすごく気にするので、いつも何か悩んでいた。今回聞いたのは、最近釣りにはまっているのでよくJS屋に行くんだけど、そこの店員さんに「初心者ならこの竿でじゅうぶん」とか言われたことをやたら気にしていた。でも、なんでそれに引っかかるのか私には最後までわからなかった。

2人で出かけた日には、私も「釣れんボーイ」で得た知識でなんとか釣り話をしたりしていたんだけど、弟の勤め先は知っていても、職種がプログラマーであることとか、「新入社員が女ばっかりで」と言うので、てっきり嬉しいのかと思ったらどうやら本気で嫌らしいとか、けっこう知らないことがたくさんあって驚いたりした。あとお金の話ばっかりするなーと思ったけどそれは昔からなので驚きはしなかったけども、まーなんていうか「姉貴の趣味ってなんなの」(この質問は今まで100回くらいされている)「漫画」「金かからなくていーね」というのは違うよ。全然違うよ。と思った。

そんでプログラマーは何するのか、とかそういう話の流れで、

「姉貴はブログとかやってんの?」と聞かれたりもした。

「うん、やってるよ」

「へー探しちゃおっかなー」

「いやーわかんないと思うよ」

「プログラマーをなめてもらっちゃ困りますよ」

みたいな。会話を。したのですけど。

どうなんですかね。弟は私のPCに触ったことないし、普段日記に書いてるよーなことを弟と喋ることはほとんどないんだけど、そんでもわかるものなのかなー?

とか思ったのでこの日記を書いてみました。見つけたら焼き肉おごるから教えてね。

とはいえ、わざわざ探したりするほど、弟が姉に興味があるとは思えないんですけどね…。

2008-05-22

[][] 『べしゃり暮らし』1〜5巻/森田まさのり

やっと読みました『べしゃり暮らし』!

「さよならテリー・ザ・キッド」さんのレビュー*1を読んでから、見かけたら買おうと思っていたものの機会を逃してたのが、ドラマ化されたルーキーズ効果なのか、最近書店にドーンと並んでいたので既刊分大人買いしました。やー楽しい!

べしゃり暮らし 1 (ジャンプコミックス)

べしゃり暮らし 1 (ジャンプコミックス)

ヤンジャン版はこっち→asin:4088772741

森田まさのりさんの漫画をちゃんと読むのって、実ははじめてです。私がジャンプ買ってた小学生当時、『ろくでなしBLUES』は既に始まってたはずだけど、なんか大人の漫画だなーとか思って、そんなにちゃんと読んでなかった。だから、あれ、こんなに面白い漫画書く人だったのかーって正直ちょっと驚きました。その反面、でもやっぱりジャンプっぽくないよなとも思った。

この『べしゃり暮らし」は、当初ジャンプに掲載されていたものが、打ち切り(でいいのかな?)→ ヤングジャンプ移籍、になったそうです。でもまるで、1巻からヤングジャンプで連載されてた漫画みたいだなって思うんですよね。つまり、今出てる1巻から5巻までに、開いた時期があったとは思えない、ていうか、最初からこういうふうに描くつもりで描いてるように読める。すると、やっぱりこの先、高校卒業後がメインになってくんだろうし、そうするとやっぱジャンプじゃないだろなーって思う訳です。まあ,その辺は私は今になって読み出したからってのもあるとは思うけど、ブレない伏線の張り方、展開の上手さはすばらしいなと思いました。

べしゃり暮らし」は、いつもおもしろいことが言いたくてたまらない主人公、上妻圭右が、元芸人の転校生、辻本と出会い「漫才」を志すようになる…というストーリー。

「お笑い」をテーマにしているだけあって、あちこちに圭右の「笑いどころ」がちりばめられています。そんでこれが、まあ面白いんだけど漫画として読んでるこちらが爆笑してしまうような感じではない。だから、「笑い」の漫画だけど「ギャグ漫画」じゃないし、物語の筋を追うのが楽しい漫画だよなーとか思って読んでいた。(余談だけど、ギャグ漫画だって真顔で読んでてもすごい面白いって感じるものもあれば、つい笑っちゃって,すごく楽しいものもある。面白さってのは単純に笑えるかどうかだけじゃなくて、求心力とかそんな感じだと思う。)

圭右のギャグはたまにサムかったりもするけど、『学園の爆笑王』名乗っちゃったりするとこなんかは、海賊王やリバウンド王目指してる、往年のジャンプヒーロー達との共通点もあるし、特に初期スラムダンクと雰囲気近い、この、これから目覚める天才な感じがいいねーなんて思いながら、私は学園ドラマものとして『べしゃり暮らし』を読んでいた。

でもです。この遠目に見てる感覚すら、まさのり先生の掌の上だったんだね…! てわかるときの、このカタルシスがたまりません。

ここで分かるのは、少年ジャンプでやってたのは前フリに過ぎなかったということです。上妻が「おしりっぴょーん」とか言ってるだけで周りが爆笑してて、読者は「え…?」ってなってたのも、全部この金本発言を際立たせる為のお膳立てだったんですよ!ええー!ジャンプ時代って単行本にして3巻分あるのに!でも全部つながったー!気持ちいいー!みたいな驚きと感動がありました。

「『べしゃり暮らし』おもしろい - さよならテリー・ザ・キッド」

ほんと気持ちよかったなー。そして5巻で描かれる圭右の癖についても、あーなるほどねーと思ったというか、ほんと丁寧に描かれてる漫画だなーて思って1巻から読み直したりしました。すごく楽しいです。そしてもっとたくさんの人におもしろがって欲しい漫画だなと思います。

べしゃり暮らし 2 (ヤングジャンプコミックス)

べしゃり暮らし 2 (ヤングジャンプコミックス)

べしゃり暮らし 3 (ヤングジャンプコミックス)

べしゃり暮らし 3 (ヤングジャンプコミックス)

べしゃり暮らし 5 (ヤングジャンプコミックス)

べしゃり暮らし 5 (ヤングジャンプコミックス)

ところでいっこだけ、あの眉間から鼻筋にかけての影のつけ方が気になるんですけど昔からこういう癖だったかな…。

2008-05-20

[] テストの前の

やらなければならないことがあるときに限って日記が書きたくなる。もちろんいつも書きたいから書いてるのだけど、書いてる場合じゃないとなるとよけいに書きたいような気がするのは、たぶんテスト前の大掃除みたいなものだろう。とはいえ、頭の中はやんなきゃいけない諸々でいっぱいなので、何が書きたいのかはよくわからないんだけど、

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昨日の夜からの雨風のせいで、今朝の通勤風景はひどいありさまだった。ホームに人が溢れ、電車がくるたびに押し合いになり「おさないでください」「おしてません」の押収。殺気立つ人々の間で、眉間に皺を寄せつつじっと気配を消す。駅の外に出れば道路のあちこちに、おちょこになったビニール傘が打ち捨てられ、勢い込んではいていった私の長靴もまた、会社に打ち捨てられることとなった(なぜが置き靴があった(ちゃんと持って帰ります))。

帰りの駅、頭上を黒いものがぐるぐるしていると思ったらツバメだった。巣を作る場所を探してるんだろうか。それとも餌ハントの途中だろうか。ぐるぐる飛んでる様子はまるでコウモリみたいだけど、ちかくで見るとかわいいなーとか思う。喉から腹にかけてのふっくらしたラインがとくにかわいい。

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そういえば、小学校の時、放課後の音楽クラブの練習中に、開いていた窓からコウモリが入ってきて大騒ぎになったことがあった。あの頃、なぜかうちの近所ではコウモリが大量発生していて、うちにもある日、赤ちゃんコウモリが迷い込んできた。大人コウモリは飛びまくるのでちょっとこわいけども、その赤ちゃんコウモリはすごくかわいくて、でも獣医だった祖父にきいてみると飼うのは無理だということで、なんかスポイトでミルクかなんかやって元気になったとこで放したんだった。

放したといえば、虫取り網でバッタを追いかけまわしていたときに、なぜかスズメを捕まえてしまったことがあって、そんときも祖父に聞いたら、放しなさいとのことで放したことがある。スズメ、びっくりしただろーな。私もかなりびっくりしたよ。

なーとか、こんな調子でいつまででも独り言いい続けられそうですが、そろそろ日記書きたい欲が満たされてきたのでこのへんにしておきます。

チャンチャン。

2008-05-18

[][] 夜、海へ還るバス/森下裕美

夜、海へ還るバス (アクションコミックス)

夜、海へ還るバス (アクションコミックス)

森下裕美さんの漫画は、一番有名な「少年アシベ」はアニメしかみたことなくて「大阪ハムレット」も1巻しかよんだことがないんだけど、これはなんとなく気になって買ってみた。

主人公の夏子は、男性ではなく女性とセックスする夢をみる自分は、もしかしたら女性が好きなのではないか…と考えていた。そこで婚約者に、結婚前に確かめておきたいから女性と浮気させてくれ、と話し、相手を探しはじめる…というのがあらすじ。

正直なところ、お話にはあまり入り込めなかったんだけど、それは、森下裕美さんのようにわりとディフォルメされた絵柄の人が、シリアスな物語を書く時に、どうやら私は少し違和感を感じてしまうからなんだと思った。例えばこの本を読んでいて最初に思い出したのは業田良家さんだった。あとは「預言者ピッピ」での地下沢中也さんとか、なんかこう、生々しい感じがするのはなんでなんだろう。

もちろんこれは個人的な好みの問題だし、この「ディフォルメ」の線引きってのもかなり曖昧だ。例えば藤子不二雄作品にそれを感じることはないから、絵柄の話じゃないのかもしれなくて、そのへんうまく説明することができなくてもやもやする。

[] 渋谷川・古川

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古川日出男さんの「サマーバケーションEP」を読んでから、いつか川辿りをしてみたいなーと漠然と思っていたんだけど、もしやるなら渋谷川からがいいな、と思うのは映画「ラブ&ポップ」の影響だと思う。

ラブ&ポップ」は、あのエンドロールがすばらしかった。渋谷川を歩くルーズソックスの女子高生たちの姿に重なる「あの素晴らしい愛をもう一度」。時代を感じるといえばそうだけど、あれはあの当時見ても「今っぽい」というよりは、なんていうか、いい意味で非現実的だった。もしくは近未来っぽいというか、あの映画の中でもっとも庵野秀明監督らしさを感じた場面だったと思う。

…ということをこの前、地図見ながら歩いてた時に通りかかった古川という川が渋谷川の続きだと知り、思い出した。ここから海まで続いてるんだなーとか思うと、なんかこう興奮する。なんでかはわからないけど。

参考

こちらを参考に、歩いてみたいなーと思ったりしています。

http://www.geocities.co.jp/Outdoors-River/1259/sby_old/sby_old.htm

2008-05-16

[][] グチ文学 気に病む/いましろたかし

グチ文学 気に病む

グチ文学 気に病む

読み心地としては「釣れんボーイ」読んでる感じの日記本です。ブログをはじめてあっという間にやめてみたり、「原稿用紙10枚がノルマである。あと二行。おわり」などとしめてみたり、素直なやる気のなさに苦笑しつつも、あっという間に読み終えてしまった…。

やる気がないのは決して悪いことでも不自然なことでもないのだ。

大きな声で言えないだけである。

ま…あんまり正直すぎる。わがまま言いすぎるとメシが喰えないので…

いましろさんの書くことってのは全部が本音のようでもあり、けむに巻かれてるようでもあり、でもまあ本音なんだろうねー、とか思いながら読んでるとちょっと切なくなるけども、まあ、釣りが好きなのはよくわかって、それにほっとしたりするのもへんな気分だった。読んでるといましろ先生、健康状態があまりよくないらしく、おこがましくも心配になるんだけど、でも釣り楽しそうでよかったと思う。なんでそんなこと思うのかよくわかんないけど、たぶん私は、漫画書いてほしいなーと思いながら読んでたんだと思う。

だから描き下ろしまんが劇場があってうれしかった。○樫先生ですかと思うくらいの下書き漫画だったけど、面白かった。

ちょうどこの本の前半に同時進行されてたっぽいのは「あんずちゃん」で、あんずちゃんも、おもしろかったよなーと、思う。

どうして自分は読み手をハラハラドキドキさせる漫画が描けないのだろうか?

気にしないことにする。描けなくなったら負けである。

こういうとこすごく好きだ。

[] 考え中

だめだとかうそだとかいう前に、いろんなことを保留にして考えてみるということは、すごく大切だと思うと同時に、それはふとした力加減で無関心へと傾いてしまうもののような気がする。だからこそ、何かにつかまりたくなるのだけど、それでいて私はこれを信じると決めてしまえば、いつのまにか足もとを見ることを忘れてしまいそうだし、かといってつねに我が身を振り返り点検を繰り返していれば盲点がなくなるわけでもない。

それ以前の、なにか「感覚」のような部分で判断するには、やはり好き/嫌いとしか言えないんじゃないか。*1

そして「私はこれが好きだから」と言ったときに、そこでおしまいになるのではなく、なんで、どうして、わたしはそうでもないけど、もしくは、わたしも好きだけど、その好きは私のそれとどのくらい似ているんだろう、とか。たぶん、そういう話がしたいんだと思う。

だから、好きだからそれでいい、じゃなく、いちいち何がどう好きで、ということを考えておきたくなるんだろうし、ダメなものはダメ、でなく、なぜ私はそれを嫌うのかを、説明できたらいいのになと思う。

そして、そういう話は意見が重なるとか食い違うとか以前の、信頼関係のうえにあるんだと思う。

2008-05-15

[] ゆくかわのながれはたえずして…ということを考えてる。

ちかごろ自分と自分の考えてることが近すぎて、まるでなにも考えていないみたいだ。まえはそんなの音楽を聴いている時くらいだったし、くらいでよかった気がするのに、近頃は、たぶんひとつのことばかりずっと考えている。それはやっぱり、ゆくかわのながれはたえずして…ということで、なにをみてもそれがかわっていくことを思ってしまう。景色や人や、たぶん自分の気持ちもそうなのだけど、景色や人の変化をどこかで惜しむように、自分の気持ちも、なんだか手放しにくい。

このまえ、江ノ島いったときに、ウィンドサーフィンていうのかな、やってたひとがいて。あれでもいいし、じゃなかったら高校生んときヨリちゃんと一緒にやっぱ江ノ島いったときにコンクリの階段すわって、凧揚げしてる人を見たときの、あの凧と一緒に気持ちまで浮き上がるような一瞬の無重力というか天地が逆になる感じ、を、前はもうちょっとうまく自力で思い描けたような気がするんだけど。このところ、いきなり自転車に乗れなくなったみたいな、いままでどうやってのってたのかよくわからない感じになることがたまにある。

そしてそれは具合が悪いということではないみたい。ただちょっと不思議な感じ。

そういえば今朝は、旅行にいってる夢を見た。電車の中が日陰で外が濃い緑色だった。いいにおいがした。外は暑そうだったけど、肌はさらさらしていた。黙っていたけどなんとなく楽しくて、目が覚めたら窓の外でうぐいすが鳴いてた。

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[][] 「WXIII 機動警察パトレイバー

グエムルと最近見たアレ(ネタバレになるかなと思うので一応伏せます)とこれにでてくる「怪物」を見比べたかったので見ました。

2002年公開の機動警察パトレイバー、劇場版の3作品目。パトレイバー劇場版はとにかく1作目が大好きなんだけど、でもこの「WXIII」はなんでかいままで見てなかった。たぶん、1作目が1989年公開で2作目が93年、そこから3作目までに9年っていう長い期間があいてしまったせいだと思うけど、いざ見てみると、やっぱ予想以上に面白いなと思った。

ネット上で感想を見ると決まり文句みたいになっているのが「この作品には「機動警察パトレイバー」の主人公である特車二課はほとんどでてこない」ということだ。遊馬なんて「アポとってるはずなんすけどー」と「ノアっだいじょうぶかっ」くらいしか台詞なかったんじゃないかなーってくらい、ほんとでてこない。

でも面白い映画です。

物語の主人公は二人の刑事で、湾岸部で起きている連続殺人事件を捜査している。劇場版1作目でもっとも印象に残ったのも、やはり帆場の足取りを追う二人の刑事だったことを思いだす。

なんでこの作品から監督が押井さんから交代したのかはわからないけど、押井さんでなくても、特車二課がでてこなくても、「機動警察パトレイバー」だって感じるのは、そういった世界観、空気、がきちんと受け継がれているからだろう。そこには庵野監督の世界を鶴巻さんが描き直す時とはまた違う、色の残し方もあって(というかパトレイバーの世界観てのは思ったより特徴のあるものだったというか)、いやーほんとよくできた映画だなと思いました。

ただ、今回見比べるつもりで見てた、怪物の登場シーンの描き方だけは、ちょっと惜しいなと思った。インパクトでは断然グエムルだし、じらし方ならアレだ。「WXIII 」は怪物のデザインもアクションもいいのに、音響がいまいちものたりないような気がした。というとこもパトレイバーだなーと思ったりした。

あと原作「廃棄物13号」と異なる怪物の設定、は、噂通りビオランテっぽいけど映画っぽくていいなあと思いました。あとは1作めの「BABEL」くらいインパクトのあるシーンがあればよかったなー。

2008-05-14

[] ほにゃみさんありがとう!!

f:id:ichinics:20080513235723j:image:w400

はじまりはこちらのエントリーでした。

年中無謀な日々 - もしもし

ほにゃみ先生(id:honyami1919)作成のはてなアイコンストラップ!!こんなガシャポン台があったなら、見るなりしがみつき「両替え…百円玉…」とかキョロキョロしてしまうこと請け合いのかわいさです。パッとみて、あ○○さんだ!とかわかるくらいだから、アイコンって小さいけど結構印象に残るものなんだなーなんて思いつつ見ていると…驚くべきことに下の段の左から二番目!これわたしじゃんかーって思わず手に汗かきました。うれしい!!

そして続くほにゃみさんの快進撃エントリー。

ドロップエッグアウト - もしもし

ココロ写 - もしもし

快獣ホニャミの「こんな私を貰って」 - もしもし

ヨコ・デ・ジャ、ネルヨの祭り - もしもし

今日も、みなさんとっても大神! - もしもし

たまりません。思わずブクマページで「かわいい!」「ほしい!」「コンプリートしたい…!!」と叫びまくる私はまるでデパートのおもちゃ売り場で独楽のようにまわり続けるだだっ子そのものだったと思います。

さらになんと…!

クラッシュパブ(half naked) - もしもし

こちらの日記では、ほにゃみ先生がわたしの落書き(参考↓)を人形化してくださったのです。なんてこった!二次元が三次元に!!

f:id:ichinics:20080208180228p:image

名前はまだない。けどほにゃみさんが魔法使いにしてくださったので(魔法使いの方)と名付けました。

そしてついに願いはかないました…!ほにゃみさんが、この作品を我が家に届けてくださったのです。感激!!うれしすぎる!!おねだりしまくったかいがあったぜ…!

開封ドキュメント

f:id:ichinics:20080512235348j:image:w200 わくわく

f:id:ichinics:20080512235456j:image:w200 ほにゃみさんの母乳…!(←セクハラ)

f:id:ichinics:20080512235626j:image:w200 ドキドキ(奥は妹の足です)

f:id:ichinics:20080513232733j:image:w200 ズギャーン!メッセージカードつき!

f:id:ichinics:20080513000130j:image:w200 日田さん…!(id:hitasan

f:id:ichinics:20080513000212j:image:w200 (魔法使いの方)…!

妹にもほにゃみさんダイアリーを見せて自慢してたのですが、一緒に開封しながら何度も「ねえなんで、なんでほにゃみさんこんなにいいひとなの!?」て言い合っておりました。「インターネットってすてきだね…!」

末永く大切にします! ほにゃみさん、ありがとう!!

2008-05-12

[] 美容室日記

美容室のなにが苦手ってやっぱり美容師さんとの会話なんですが、でもそれは別に美容師さんが苦手というわけでなく、そもそも人見知りなのと、背後から声かけられてもよく聞こえないのと、鏡の前にいること自体が落ち着かない…というわけで、できれば読みかけの本でも持って席につきたいんだけど、「お荷物お預かりしまーす」の瞬間、そこで鞄から文庫本とか出したら「今日は喋るつもりないです」…て言ってるみたいじゃない…? とか思ってるうちに全部預けちゃってそんで結局は運ばれてきた雑誌を開きつつ、美容師さんの質問に薄ら笑いで答えていたりします(よく聞こえていない)。

ところでたまにコーヒー出してくれるときと出してくれないときがあるのはなんでなんですかとか、シャンプーのあとに肩もんでくれるときとくれないときがあるのはなんでなんですかとか、「次あたり前髪切ろうか」っていうのは切った方がいいってことですかとか、聞いてみたいこともいろいろあるんですけど、それより気になってるのは、いつも切ってくれてる人についてるアシスタント男の子がいてですね。シャンプーされてるときとかにいろいろ話をふってくれるんです。

例えばこの前「そういえばこのまえ南口のヴィレッジバンガードにいましたよね? 声かけようかまよったんですケド」とか言うので、(しばらくこの駅で降りてないのに変だなー)とか思いつつ、あ、そうですか…? とか返事していたんです。でもその後に、

「あ、そういえば「スウィーニー・トッド」見たんですけどおもしろかったです!」

「あ、私見にいけなかったんですよー。レンタルして見ようかなー」

「えっ! こないだ面白かったっていってたじゃないですかー」

とか言い出すので、あれだ…この人は…確実に私を誰かと勘違いしている! ということに気づいたんですが、それを指摘してもめんどくさいし、かといって嘘つくのもなんなので「いやーあはは…」とか笑ってごまかして終了しました。今回はコーヒーなしで肩もみアリでした。どっとはらい

ところで

なんで突然美容室日記書きたくなったかといいますと、こちらの2つのエントリがとても面白かったからなのです。ありがとうございます。

4時間17,850円/この徒労感をなんにたとえよう - ヨネログ

クラッシュログ(naked)::サービスって、なんだろう。

[][] 二次元

今朝の通勤途中、前に立ってた女子高生二人がこんな話をしていた。

「…マジありえないんですけど」

「なになに、どうしたの」

「いまユカリからメールきたんだけどさ」

「うん」

「このまえユカリにゲームソフト貸したのね。」

「大事にしてるやつ?」

「(うなづく)それで、ゲームと、それについてたCDも貸したら、違うケースに入って返ってきてさ…、そんで、ケース返してっていったら、なくしたってメールきた…」

「えーひどい。弁償してもらいなよー」

「でも、ときめ…そのゲーム、限定版のだからさ」

ときめきメモリアルのことかーッ!

しかもCD付きってことはGSDS版かな、とか思いながらしかめつらで(笑顔を堪えるために)通勤電車に揺られていました。

いやー本物の女子高生ときメモとかやるんだな! 親 近 感 ! でも女子高生からみたら私みたいな大人がやってるって方がウワーって感じなのかしら…とか思いながらさらにしかめつらで(どんよりした気分になって)会社につきました。

2008-05-09

[] 喉元すぎてった

先日、元同僚と飲みにいった。私と彼女は小さい会社に同期入社して、最初に面接で言われた待遇全部覆されてなんだかんだ諸々あって、で、結局そこをやめて今は別々の会社で働いてる。当時は、ほんとに、しんどかったなー、と思うけれど、そんでも、それから2年以上経った今は、一緒に働いてたときのことを笑って話せるようになった。というか、しんどい部分はもう影になっていて、思い起こされるのは楽しかったことのほうがずっと多い。これが喉元すぎれば暑さを忘れるってやつなのかもしれないけど、だったらそれってすばらしい能力なんじゃないかと思う。

学生時代なんかは、ほんと小さなことでいつまでもくよくよしていたし、理不尽さに対するイライラや、穴があったら入りたいような恥ずかしさは、ずっと追いかけてくるもんだと思ってた。

でも今は、自分でもちょっと心配になるくらい、よかったことばかり思い出す。あんなこともこんなこともそんなこともあった。だから大丈夫だなって思いながら眠るときの方が多くて、まーなにが大丈夫なんだかよくわかんないけど、寝ぼけてるからそのへんも曖昧でよくて、とにかく、

どんだけ用心してたって構えてたって、くるものはくるし、こないときはこない。だったら心配してるより、安心してる方がずっといい。

例えば、むかし、飲んだ帰り道に電車乗り過ごして隣の県まで行っちゃって、お財布の中にあった5000円握りしめて「これで行けるとこまでいってくださいっ!」てタクシー乗った時に、タクシーの運転手さん「夜中だしさー」って4900円とかでメーターとめて家まで送ってくれたこととか、

友達が買ってきてくれたドーナツの箱あける瞬間の気分とか、

いつかの夏の日のビールとか、

猫が顔を覚えてくれた、よーな気がする瞬間とか、

なんかちょっと、って気分のときにかかってきた電話のこととかね。

何度も何度も思い返すのは、やっぱり良かったことや、面白かったことの方で、そういうのはたぶん、どこで一時停止ボタンを押すかってことなんだと思うけど。

子どもの頃、ポリアンナの「よかった探し」って言葉を聞くたびに、なんだか気恥ずかしくなったりしたものだけど、でもあれにはやっぱ一理あったのかもなー、でも実際ポリアンナに会ったらやっぱちょっと照れくさいかも…とか、今日一日はそんなことを考えていました。

[] スターが見えるようになりました

レイアウト崩れまくるし動画は見れないしスターも見れないしハイクも使えないし…というネット環境に長らく甘んじていたんですけど、先日我慢できなくなって IE やめて Firefox にしてみたら全部解決してしまって、パソコンてたのしいなー!って思ってつい、今まで見れなかったニコニコ動画に…つい見入ってしまって、とまらなくなったりしています。のりしお。

でもやっぱりスターが自分のパソコンで使えるようになったのはうれしいな*1。もらったスターをすぐに見れるのはもちろん(ありがとうございます!)、あとで、じゃなくて、いま星をつけられるようになったってのもうれしいです(でもまだつい使えること忘れちゃうけど)。

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本文とは関係なく、この前あった親分ぽい猫。どうもどうも。

追記

スターたくさんありがとうございます!いっこいっこなめるように見ております…!

*1:今までは妹のPCや会社ので見てました

2008-05-08

[][] 変身ものがたり/渡辺ペコ

へんしんものがたり (秋田レディースコミックスデラックス)

へんしんものがたり (秋田レディースコミックスデラックス)

帯に書かれた “現代のおとぎ話" というコピーがしっくりくる短編集だった。巻末に川上弘美さんとの対談が収録されているのも腑に落ちる。『ラウンダバウト』(id:ichinics:20071101:p1)でわたしは渡辺ペコさんの漫画おもしろいなって再発見した気分だったけど、そもそもは『東京膜』のひとだったんだよなーって改めて思いだしたりもした。この漫画家さんの色がどっちにあるのかはまだいまひとつわからない。個人的にはコメディを描いてるときのほうが好みではあるんだけど、それはそれでこの短編集も面白かったです。

現代版人魚姫や、現代版狼男、文字になってしまった人の話なども面白かったけれど、とくに印象に残ったのは、「毒りんごパイ」というお話。

整形を繰り返す「うつくしい」母親を持つ娘が、久しぶりに母親に会う場面を描いた短編で、娘は母親のことを「醜形恐怖ってやつだよね」と称している。自分の容姿との付き合い方を描いた話ってたぶんたくさんあると思うんだけど、この場合、娘が母親に対して抱いているコンプレックスはそのまま自身にかえってきていて、それがすごくせつない。んだけど、たったひとりに肯定されればそれでいいんだよなあっていうのがすごく少女漫画でよかった。

2008-05-07

[][] No country for old men(血と暴力の国)

映画「ノーカントリー」を見た後に、原作があると知って読んでみた。

血と暴力の国 (扶桑社ミステリー)

血と暴力の国 (扶桑社ミステリー)

コーマック・マッカーシーの小説を読むのはこれが初めてなんだけど、なんだかとても読み心地のよい文章だった。この人の文章の、最も大きな特徴はたぶん鍵括弧を使わないで描くということ、そして、心理描写がほとんどないということで、それは物語がひとつになるということでもあるのだと思った。意志を持った視点があるのではなく、場を通り抜ける空気のように文章がある。言葉にされたことと言葉にされていないことがあって、それは私が見ているこの世界にとてもよく似ているのだけど、でもこんなふうに「見る」ことは、できない。なにを見るかではなくて、ただそうある、というような書かれ方が、とても面白かった。

さらに、心理描写がほとんどないにもかかわらず、それぞれのキャラクターの個性が際立っているのも面白い。訳が自然なのもあって、それぞれの言葉遣いもいきいきと感じられた。あらためて、映画は原作のキャラクターを忠実に描いていたんだなと思うけれど、やはり、映画「ノーカントリー」と「血と暴力の国」という邦題は、この小説とはまた少し違うところにある、と、思った。うまく言えないけど。

この物語は、モスという男が砂漠で偶然出くわした「あること」に巻き込まれ、殺人者「シュガー」に追われるようになる過程を描いている。そしてその殺人者を追っているのが保安官のベルだ。

映画と最も異なっているのは、このベルの存在感だと思う。小説では各章の冒頭にベルの独白があり、それがまさに原題「No country for old men」という言葉を表している。映画ではモスが非常に魅力的だった(と私は思った)けども、小説ではモスの印象はむしろ薄まっていたような気もする。

それでも、この映画の中心にあるのは、やはり殺人者「シュガー」だ。その「中心」は、いわばドーナツの穴のようなもので、覗き込むことはできるけれど、その奥にあるのはけして「穴」ではない、わからないものとしてわからないまま描かれている。

たぶん、恨まれることよりも、なんの理由もなく殺されることの方がずっとこわい。「誰でもいい」という欲すらなく、その法則を推し量ることもできない。

でも、そういう存在はあるのだ、ということが、この本には書かれていたように思う。

それはとても恐ろしいことだけれど、多分サスペンスとして読んでいれば探してしまうだろう「何か」はここにはない。それでも、読み終えた後には、やはり気持ちのよい文章だと感じていた。

映画を見て一番印象に残ったのは、そういえばモスの妻、カーラ・ジーンの泣き顔だったなと思い出したので、以下引用。この人の「ルウェリン」という呼びかけがすごく好きだった。映画でも小説でも。

あたし十六でハイスクールをやめてウォルマートで働きだしたの。ほかになんにもできなかったから。でもお金を稼がなくちゃならなかったのよ。どんなはした金でも。で初めて出勤する日の前の夜に夢を見たの。ていうか夢みたいなものを。あれは半分起きてたんだと思うのよね。それでその夢だかなんだかわからないものの中であそこへ行けば彼に会えるとわかったの。ウォルマートへ行けば会えるって。彼といっても誰だかわからないし名前も顔もわからない。でも見ればすぐわかるはずだった。あたしは毎日カレンダーの日付けに印をつけていった。ちょうど刑務所に入ってるみたいに。刑務所なんか入ったことないけどたぶんそんなことすると思うのよ。そしたら九十九日目に一人の男の人が店に入ってきてスポーツ用品売り場はどこかって訊いたんだけどそれが彼だったの。売り場を教えたら彼はあたしをちょっと見てからそっちへ行った。それからまっすぐ戻ってきてあたしの名札を見て名前を呼んでこう訊いたの。仕事は何時にあがるんだい? それで決まり。あたしの心にはなんの疑問もなかった。あのときもそうだったし、今も、これからもそう。/p170

2008-05-04

[][][] 実験4号

大好きな theピーズの「実験4号」を元に作られた、山下敦弘監督の短編映画と伊坂幸太郎さんの小説。楽しみなような不安なような気持ちで、でも発売日に買ってすぐ映画を見て、それから小説を読みました。

映画も小説も、遠い未来の同じ世界を舞台にしていて、登場人物の名前がピーズのメンバーの愛称と同じだったり、小説では、大昔のバンドの記事を発見するという形でピーズのインタビューが抜粋されていたりします。そのせいか、想像していた以上にピーズのファンに向けられた作品に感じられました。

実験4号

実験4号

でも、正直にいえば、映画も小説も、私はいまひとつ楽しむことができなかった。

そして、その理由はたぶん、私のピーズへの、特に「実験4号」という曲に対する、思い入れが強すぎるからだとも思う。だからこの曲を知らない人がどう思うのかは私にはわからないし、以下、ただのファンの愚痴になってしまうのだけど、でも、その思い入れがひっかかってしまうくらい、theピーズと「実験4号」という曲が作品の中心にあって、だからきっと、これを作った人たちはピーズのことが好きなんだろうなって思う。

ただ、こうやって現在進行形のバンドを、物語として遠い先から振り返るって、どういうことなんだろう。もちろんピーズのOKがあって出てる作品なので、ピーズがいいならいいじゃんてことになるんですけど。

実験4号」という曲が収録されている『リハビリ中断』*1というアルバムは、アビさんの脱退後、ピーズの活動停止直前に出たアルバムで、当時私はまだピーズのファンでななかったけれども、ファンだった親友が、「はるに置いていかれる」といっていた、その、一言でとてもに印象に残っていて、

私はファンとしてその時期を体験したわけではないけれど、それでもピーズファンにとってはいろんな思い入れのあるアルバムだろうなと思うわけです。そこを、あえてピーズの歴史とこの曲を重ねて、物語にすることには、なんだかちょっと抵抗を感じてしまう。

そもそもピーズは自分のなかの、あんまりひとに触れられたくない部分に触れてくるバンドで、だからすごく好きで、私はピーズピーズ以外に求めてないんだろうな。なんてのも今さらな感想だけど、そういうものがあってもいいじゃんと思う。

ちょっとピーズ好きな人と、このへんについて語り明かしたい気分です。

リハビリ中断

リハビリ中断

2008-05-03

[] 草花日記

ちょっとまえからボケ、ツツジが満開になってツツジはいまも満開だけどタンポポは花よりも綿毛をたくさん見かけるようになった。たんぽぽにもどうやらたくさん種類があって、まるく空気を含んだ綿毛の西洋たんぽぽのほかに、触れると羽毛のように柔らかい綿毛の背の高いタンポポもあれば、小指の先くらいの小さな綿毛をつけているものもある。

足下にはハハコグサにハコベ、そういえばハコベは小学校のときチャボの餌になってたなとか思い出しながら歩く。それにハルジオンにヒメジオン、ちょっと前までヒメオドリコ草もたくさん見たけど、そういえばホトケノザはあんまり見かけなくなった。レンゲやシロツメクサも、そういえば最近はあまり見ない。四葉のクローバーとか、小学生の頃よく探しにいったけど、今じゃどこを探せばいいのかもよくわからない。

民家の軒先に最近よく見かける、あの大きなクロッカスみたいなオレンジの花はなんだろうなとか、最近はちらほらとバラが花をつけてるのを見かけるようになって楽しみだなって思ったり、とか。雨が降るたびにもう少しでアジサイだとか、このまえ「シャッター押してもらえますか?」って声かけてきた人と、今年は暖かかったから桜がはやかったですねとか、そんな話をしたのだけど、もしかしたらイギリス人が天気の話から会話をはじめる(といわれている)ように、日本人は花の話から挨拶をするというのが、あるのかもしれないと思ったけれどそれは無理矢理すぎるかもしれない。

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2008-05-01

[] 江ノ島日記

あったかくなったら行きたいなーってずっと思ってた江ノ島に行ってきた。

江ノ島のことはけっこうよく考える。幼い頃から江ノ島の沿線に住んでいるので(とはいえ一時間以上はかかるんだけど)、かつては通学、今は通勤電車に乗る朝、反対側のホームにはいつも江ノ島行きの電車がいる。私の乗る新宿行きの混雑ぶりに比べると、向かいのホームはとても快適そうに見えて、私もあっちに乗りたいなーとか、足下の線路は海まで続いてるのにとか、そんなことを思いながら満員電車に詰め込まれてきたせいか、たぶん、多くの人が思い描く江ノ島よりずっと、私の頭の中の江ノ島は桃源郷みたいになってると思う。

でも今回、久しぶりに行ってみてあらためて、海があって山登り気分も味わえて、道の両脇に土産ものやさんが並んでたりする、この観光地っぽい風景がすごく好きだし、ここが自分の住んでいる町の沿線にあるってなんだかうれしいなと思った。

駅でて海の上の橋渡って、参道を歩いて、いつもはエスカー(エスカレーター)に乗ってしまうとこを歩いてのぼる。たいした距離じゃないので歩いてもぜんぜん疲れない。後ろを歩いてる大学生たちが幾三の話してて、ちょっと笑ったり、足下の花や植物の名前をいちいち口に出してみたり、木々や建物の間から海が見えるたびにいちいち「海だー」とか言いながら歩くのは楽しい。

頂上(?)に着くと、前回きた時には工事中だった江ノ島タワーが完成して、ずいぶんきれいになっていた。けど、その脇にある飲食コーナーと、小さなゲームセンターはそのまんまで、たぶん私が小学生くらいの頃から品揃えも変わっていなかった。椅子の小さなレースゲームや志村けんのなんとかゲームやエアホッケーや、きっと町のゲームセンターだったら入れ替わってしまうだろうゲームたちが相変わらず現役で稼働してるってのはちょっと感動的だ。

タワーのそばにある公園で昼ご飯食べた後は、島の反対側にある岩場までおりた。釣りしてる人が何人かいて、しばらく見ていると釣れた魚をビニールに直接突っ込んでいたので少し驚いた。となりのまだ釣れてないらしい人に声かけられて「アジは刺身がいいよ」っていってた。その横で魚がはねて、黄色い袋がゆらゆら揺れた。小さい子どもが蟹を探してあるいてお父さんがとってあげたりしていた。その横で私はビール飲みながら、海がまぶしいなと思っていた。

そういえば、昔は江ノ島といえばサザエのつぼ焼きだったんだけど、今回はあちこちで生しらすが盛り上がっていた。季節の問題なのか、それともサザエがはやらなくなったのかはよくわかんないけど、帰りがけに小さなカップに盛られた生しらすを立ち食いしたらすごくおいしかったので、今度きたときは生しらす丼というのを食べてみようと思いました。

江ノ島から降りた後は、浜辺の方を歩いて駅まで帰った。ちょうど日が暮れるところで、でも全然寒くなくて、あったかいってすばらしいなと思った。

帰りの電車の中ではぐっすり眠ってしまい、気付いたら終点でした。楽しかった!