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  □これまでの日記一覧

2009-05-31

[][] 筋肉少女帯@5/30恵比寿リキッドルーム

先日行った筋肉少女帯ライブがすごくよかったので、またライブに行ってきました。楽しかったー!

今回は新譜後のツアーということで、新譜中心の演奏だったせいか、知らない曲がほとんどなくてちょっとうれしい。特に、新譜の中に収録されてた「ノーマン・ベイツ '09」って曲が好きすぎて、ここんとこひたすらこの曲ばっかり聴いてます。反芻しすぎるのよくないとか言われた気がするけど、どうしようってくらいツボ。イントロのキーボードの音からドラムの入りかたから全部完璧ギターの音とか、ちょっと降りてってブレイクするとことか(ああいうの名前あるのかも)、いろいろぐっとくるポイントありすぎる。

ところで、この曲は1stに収録されてる曲のリメイクって話をきいたので、元のを聴きたくてCD屋とかレンタル屋とか回ったんだけど、ぜんぜんなくて何でだ、と思ってたら、なんと初期のアルバムは廃盤になっていたとのこと。

でも、そんな話をライブ前にしてたら、途中のMCで再発が決まったって話があって、なんだかすごくタイムリーだった。しかもリマスター紙ジャケだって。リマスター! (関係ないけどツェッペリンももうちょっといいリマスターで出ないかなあと思い続けてる。)

あと、今回のライブは前回見たときとはドラムの人が違ったんだけど、ずいぶん印象がかわるなと思ったりもした。どっちも好きだけど、今回ドラム担当してた人のドラムはとにかく派手で楽しかったです。

まだまだライブで聴いてみたい曲たくさんあるんだけど、わりとライブは定番が決まっているのかな。定番らしい曲はさすがにすごく盛り上がるし、個人的にも好きな曲が多いんだけど、珍しい曲やったときの周りの人たちの反応が良すぎてうらやましかった。私も驚きたい。

シーズン2

シーズン2

[] ピース

右と左、東と西がどっちか覚えられないって話は繰り返し目にするけど、こないだもまた友達とその話になった。

東と西については以前、関東関西だよって言われて地図思い浮かべればわかるようになったけど、左右って意外とわからなくなるよねえ、って話しながら、なぜか友達にむかって力なくピースしていて、ああ、これ箸のつもりなんだなと思ったらおかしかった。

2009-05-29

[] 『AMAZING GRACE』/Jeff Buckley

6月10日日本盤発売予定の Jeff BuckleyドキュメンタリーAMAZING GRACE』の試写会*1へ行ってきました。

GRACE AROUND THE WORLD [DVD]

GRACE AROUND THE WORLD [DVD]

DVDは彼の身の回りの人のインタビューに沿った構成で、ビデオクリップインタビューライブなど、まだ見たことのない映像をたくさん見ることができた。「Eternal Life」のライブ映像とか、ラストの「Hallelujah」とか、見終わった後は思わず拍手しそうになって、やはりライブを見ることができなかったことが、とてもくやしかった。

冒頭、影響を受けた音楽は、と訊かれて「でもやっぱりレッド・ツェッペリン」と答えるジェフの表情にいきなりぐっとくる。Sin-e でのライブ映像以外に、動く Jeff Buckley を見るのはほとんど初めてだったのだけど、歌っている姿には緊迫感があり、全身で音になっているような印象だった。

彼が残した音源はけして多くはないけれど、その中にはすばらしいカヴァー作品がたくさんある。インタビューの中に、たくさんのミュージシャンが入り混じっていてもう誰の真似してるのかわからないよ、と語るジェフの姿があったけれど、彼のカヴァーは有名な「Hallelujah」をはじめとして、Sin-e のライブ盤などを聴いていても全て、彼にしかできない演奏になっていると思う。それは真似(という訳だった気がする)というより、なんだか大仰な言い方だけど、曲そのものになりきっているような印象だ。

インタビューの多くは、誰かがインタビューの中で言っていたように、彼を神格化して語るようになってしまうのだけど、彼の母親が「幼い頃から老成していた」と語っていたことは特に印象深かった。

振り返ってみれば、彼の音楽は、当時の流行からは浮いていたはずだ。『GRACE』が新人のアルバムだなんて今でもちょっと信じられない。でもだからこそ、いつ聴いても色あせない新鮮さがあるのだと思う。

バンドメンバーが『素描』の収録をやりなおすはずだった、という話題で「ジェフの作る曲はとにかくすごくて、きっとすばらしいアルバムになるはずだったのに」と語っていたのがとても切なかった

私がはじめて『GARCE』を聴いたのはアルバム発売から数年過ぎた頃のことで、でもいつか日本にきたら絶対に、ライブで見たいと思っていた。

でも結局、来日公演1995年の一度きり。CD屋のバイト中、遅番でやってきた同僚から、訃報を聞いたときのことを今でもよく覚えている。

2009-05-28

[] 村上春樹Radiohead について

村上春樹新刊がでた。ずっとIQ84て思ってたけど、昨日やっと『1Q84』だって気づいた。『海辺のカフカ』以来7年ぶりの長編小説ということで、29日発売ってなってるけど、もう書店に並んでいて、なんと発売前に増刷が決まるほど予約が殺到したらしい。

私も村上春樹小説は好きで読み続けているし、これから読む新刊もすごく楽しみなのだけど、でもそれは人におすすめしたい気持ちとはちょっと違うんだよなーとか考えていて、それは Radiohead を好きな気持ちに、ちょっと似ているのかもなと思った。

私は好きなものについて話すのが好きだし、好きなものについての話を聞くのもとても好きだ。

でも、村上春樹さんの小説も、Radiohead の音楽も、私にとって特別なものであることは確かなのだけど、果たしてどこがいいのかと考えてみても、いまいちよくわからないのだった。

洋楽を聴き始めた頃、歌詞の意味なんてさっぱりわからないのに、なんでこの曲が好きなんだろう…と思うことがたびたびあった。しばらくして、要するに音が好きなんだなという当たり前の結論に達するのだけど、歌詞の意味がわかればそこには色がつくし、歌詞があるからこそこの曲が好きだ、と思うこともやっぱりある

そして、私にとって村上春樹Radiohead は、歌詞の意味の分からない音楽に、近いのだと思う。例えば「My Iron Lung」とかいまだに意味がわからない。今まで何度もライブで見てるくせに、改めて考えてやっと、たぶん肺だったはず、とかそのくらいだ。ただ、それが「マイアイアラング」という音でしかなくても、あのイントロが流れれば文句なく気持ちは湧き立つ。一番好きな曲のひとつである「Killer Cars」でさえそんな感じだ。

村上春樹についてもそうで、そこに何が描かれているか、ということよりも、単に読んでいるのが楽しいから好きなのだと思う。特に一人称が「僕」だった頃の作品については、印象的なフレーズを思い起こすとき、頭に浮かんでいるのは物語よりも、そのフレーズを通して自分が思い描いた何かの方だ。それは共感ともまた違うので、やっぱりうまく説明することができないのだけど、

その何かが個人的な思い出になっているからこそ、私は村上春樹小説がずっと好きできたんだと思う。

関連

4年前にも似たようなこと書いてた。4年前って。

http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20050928/p1

[] 百聞と一見

日通る商店街の、2階にある定食屋からはいつもオイスターソースの匂いがする。

それが何だかよくわかってなかったときはいくら名前聞いてもちっとも覚えられなかったのに、いちど興味をもつと、目も耳もそれ用になってあれこれ頭に入ってくる感じ、をひと言でいうと「百聞は一見にしかず」なのかなと思うけど、百聞の後の一見と、はじめっから一見するのとじゃぜんぜん違うような気がする。

一見の後にこれまでの百聞がぱたぱたと意味をなす感じって、なかなか出会えることじゃない気がするけど、一度スイッチが入ったらもうそれにしか見えなくなるからすごい。

食べ物の味付け覚えるときもそんな感じで、これとこれであの味、って知る前は思いつきもしないのに、なるほどあれはオイスターソースの匂いだったのか…とかわかるようになるのって不思議だ。

そんな風に、もっと知りたいって思うのは、何かわかった、って思う瞬間なのかもしれなくて、その何かを大事にしたいのに、あっという間になくなっちゃいそうでもっとって思う。

f:id:ichinics:20090528224904j:image:w400

2009-05-26

[][] 「蒼穹の昴」/浅田次郎

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)

おすすめしてもらって読んだんですが、すごく面白かったー! 文庫版だと全4巻で、3巻まで買ってたんだけど、3巻読み終わった時点ですぐ自転車乗って本屋行ったくらい。浅田次郎小説を読むのは初めてだし、歴史ものの小説にもほとんど手をつけたことがなかったんですが、ほんともったいなかったなーって気持ちになりました。

物語中国清朝末期、貧しい少年、春児が占い師のおばあさんに『遠からず都に上り、紫禁城の奥深くおわします帝のお側近くに使えることとなろう』という予言を受けるところから始まります。守護星は昴、という言葉に沸き立つ気持ちの半分は不安でもあるんだけど、この言葉があるからこそ、物語がはじまるんだってところにぐっときます。前にちょっと書いたけど『生まれてこの方、ついぞ知らずにいた「希望」という代物が、少年を怯えさせたのだった』ってところ。この「希望」を知ることで、未来が「ある」ものになったのだなと思います。

その春児を都に連れて行くきっかけをつくる義兄弟の史了もまた、同じ占い師予言を受けて進士に合格する。当て馬だった史了の合格がわかるくだりなどは、読んでいて本当にわくわくしました。

物語には、この2人がそれぞれ歩むことになる運命清朝が終わっていく様子とが絡み合いながらテンポよく描かれていて、もったいないと思いつつ、あっという間に読み終えてしまいました。

この物語における当時の絶対的権力者西太后」像は、よく言われる「悪女」のイメージからはかけ離れていました。物語後半での春児の台詞を見ても、この「西太后」像が作者の描きたかったポイントのひとつなのかなと思う。

とはいえ、私は西太后が登場する物語といえば「ラストエンペラー」を見たことがあるくらいで史実には詳しくありません。だけど、この物語の魅力はやっぱり、西太后をはじめとしたすべての登場人物が生き生きと描かれているところにあると思います。

4巻読み終えてからこの時代のことを調べてみたら、見知った名前をあちこちに見つけることができて楽しい

特に好きな場面は文庫版3巻の最後、第六章の六十。こういう努力が報われる場面に私はほんと弱い。

それとやっぱり六章の五十一、李鴻章が香港割譲の交渉に現れるとこがものすごくかっこよかった。ここで李鴻章が語る台詞が、物語と今を地続きにしていると思う。Wikipedia にのってた写真イメージどおりでかっこよかった。

「蒼穹の昴」には最近出た続編があるらしいので、そちらもいつか読んでみたいです。

あと、いま調べてたら来年ドラマ化の話があるんですね。ぜんぜん想像つかないけど、どうなるんだろうなー。

蒼穹の昴(2) (講談社文庫)

蒼穹の昴(2) (講談社文庫)

蒼穹の昴(3) (講談社文庫)

蒼穹の昴(3) (講談社文庫)

蒼穹の昴(4) (講談社文庫)

蒼穹の昴(4) (講談社文庫)

[] ビール枝豆

夏が近づくと生野菜が食べたくなるし、ビアガーデンに行きたくなる。できるだけ適当な、ビール枝豆くらいで事足りるようなとこがいい。そう思うようになったのはいつか行ったデパート屋上のビアガーデンが楽しかったからなのだけど、考えてみたらその日のことも、この日記のいつかにちゃんと書いてあるんだって気づいて少しぐらぐらした。

もうずっと昔のことなのに、日記ではひと続きにつながってしまうなんて、なんだか変な気分だ。味気ないようでもあるし、情けないような気持ちにもなる。

ただ、こうやって度々、あのぺらぺらのアルミのテーブルが並んだビアガーデンのことを思い出せるのは、ここに日記を書いたからなのかもしれなくて、

わざわざ書きとめてはいない、そこで聞いた話も、照れくさそうな顔も、ちゃんとあのビール枝豆から思い出せる。

久しぶりに話したいなーと思ったけど、ビアガーデンにはまだちょっと早い。

2009-05-25

[][] オテル モル/栗田有起

オテル モル (集英社文庫)

オテル モル (集英社文庫)

いつもだいたい眠いので、眠たさを瞬時に断ち切る方法があればなと常々思っているくらいなのだけど、眠りに落ちる瞬間の、あのぐっと落ちる感じは何より気持ちが良いと思う。

この本はまさに、その気持ちよさのかたまりのようだった。

なにしろ、主人公が働くことになるホテル、「オテル・ド・モル・ドルモン・ビアン」は眠るために特別に設えられたホテルなのだ。

主人公はまれにみる誘眠顔ということで、オテル・モルに採用され、戸惑いつつもそこで働くことにやりがい見出しはじめる。で、とくに事件が起こるわけでもなく、その一風変わったホテルの謎があかされるわけでもなく物語は終わるのだけど、読み終えたあとは、いつもよりちょっと、眠ることが特別に思えたりした。

私は日向でうたたねするのが好きなので、ぐっすり眠るために作られたオテル モルはたぶん私の眠りたい場所とはちょっと違うのだけど、この主人公に見送られて眠るのはとても魅力的に思えた。

オテル モルのイメージはあの「ドルフィンホテル」に近くて、解説を書いているのが柴田元幸さんっていうのもしっくりきた。とても読み心地の良い本でした。

この人のほかの作品も読んでみたいです。貸してくれた友達に感謝

[] セロリ

先日、すごく楽しい夢を見た。バンド(やってるって設定)の練習帰りにお茶を飲んでるってだけの夢なんだけど、何かをほめたりするのって照れくさくていつもうまくできないのに、思う存分言いたいこと言えて、なんだかすごくすっきりした気持ちで目が覚めた。まあそれも「けいおん!」見ながら寝たからかなと思うのがあれですけど。もうちょっと、と思って二度寝しそうになってあぶなかった。

たぶん、思っていることを言葉にするのとしないのとでは、しないほうがずっと楽だ。何かを言ったりやったりするのは行き先のわからない乗り物に乗るようなもので、何もいわなければずっと同じ場所。それをつまらないと思うなら、何かするしかないんだけど、

学生の頃、思ってることすぐ顔に出るよねって友だちに言われたことがあって、それからずっと自分はわかりやすいんだと思い込んでた。でも先日、その子にそれを言ったら「わかりやすくたって言わなきゃわかるわけないじゃん」て言われてそりゃそうだと思った。それはつまり、やすやすとのってたまるか! みたいなのもあるけど夏大好き!とか言っちゃったりしたい、みたいな話。

そんなわけで、最近はとにかくセロリが大好きだということを伝えたいと思います。セロリね。子どもの頃はほんと嫌いでした。すじっぽいし、青臭いし。

そんなセロリを初めておいしいと思ったのは、以前通ってた下北の飲み屋でセロリ炒めを出してもらったとき。あ、セロリだって一瞬ためらったものの、そこの奥さんは私の好きなものいろいろ覚えててくれて、この人が作ってくれるものだったらきっとおいしいだろうと思った。そして思ったとおり、その一皿で、いままでのセロリのイメージがすっかり裏返ってしまったのだった。

それから外食するときによくセロリの入ってるものを頼むようになったのだけど、もともと家でセロリが食卓にあがることはほとんどなかったので、自分でセロリを使うってことも、ごく少数のメニュー以外ではあまり思いつかなかった。

それが先日、友達に食べさせてもらったセロリと鶏肉とザーサイの和え物でスイッチが入り、近頃はスーパーに行くたびにセロリを買っているような気がします。鶏肉とザーサイだけじゃなくても、濃い目に味付けて焼いた肉とと薄切りにしたセロリ和えるだけですごくおいしい。あ、今日セロリあるんだった、って思うだけでちょっと嬉しい。

でも、こんな風にセロリを好きになるきっかけをくれたお店は、もう何年も前に、奥さんにお子さんができたのをきっかけになくなってしまった。

私はあそこでちゃんと、おいしかったですっていえたかなーと思うと、ちょっと自信がなくて、セロリを食べるたびに少し、残念な気持ちになる。でもきっと、あの人の子どもはセロリ大好きだろうなと思う。

2009-05-23

[][] 「DOLL」1巻/岡戸達也

いくつか感想を読んできっと好きだろうなーと思って買ってきました。おもしろかったー。岡戸達也さんの名前はこれではじめて知ったのですが、帯にある「3本同時新連載デビュー」って文字を見て、以前アフタヌーン読んでる友達におすすめされたのを思い出した。この「Doll」が単行本第1作とのことですが、ほかの2本も近々単行本になったりするのかな?

DoLL(1) (アフタヌーンKC)

DoLL(1) (アフタヌーンKC)

物語は、独身中年男性のところへかつての教え子がやってきて「しばらくおいてください」と言うところからはじまります。そこに3人(体)の人形が現れて、というか見つかって、というお話なんですけど、1巻終わるまで説明らしい説明もなく、二人の関係もあいまいなまま。ただ、二人の間に流れる、なんか微妙な空気だけがぽかんとあって、面白い。

いいなー。特に主人公の正子の流されたがりっぷりとかいいなー。

最後の方で先生が「こないだ知り合いが風俗いったんだって」って話し始めるくだりとかすごく好きです。

雰囲気的にはちょっとエロい何かみたいなんだけど、その何かが思いつかない。なんかアフタヌーン(の中の好きな部分)の雰囲気だと思う。続きも楽しみです。

[] 「全部現在進行形なんじゃないかと思う」

里帰りしてる地元の友達の実家レストランで、閉店後なのにいろいろ出してもらっておなかいっぱい。高校の頃、ここではじめてゴルゴンゾーラピザ食べさせてもらったときの感動を思い出す。これにはちみつかけることを思いついた人は天才

厨房のおじちゃんにミートソースレシピならったりしつつ、コーヒーおかわりして、あっという間に23時。ここでだらだら喋ってると、なんか自分のいつもっぽいところに着地できるような気がして楽しい

明日になる前においとまして、しばらくドライブして帰る。

毎日めいいっぱい充電しても半日しかもたないipodに見切りをつけて新しくしたいんだけど、どれにすればいいのかいつまでも決心がつかないまんま。友達の車で好きな曲聴いてもらってる最中に電池が切れて切なかった。でもとりあえず、音楽聴くのが楽しいときは楽しいときのような気がする。

翌朝、布団の中で唐突に、遠くに住んでる元同僚へ電報を送ることを決める。思いつきだったのに、思った以上に喜んでもらえて、すごく嬉しかった。

その流れで当時の友達といろいろ連絡をとっていたら、なつかしい人の近況など聞いてちょっと驚く。それはたぶん、ずっと、いつか会いたい気がしてたけど、それももうずっと前なんだなーってことに、驚いたんだと思う。

そういえばあの頃から、昨日会った三人でよなよなロイホに集まるようになったんだった。なんでロイホかっていうとそのうちの1人がそこでバイトしてたからなんだけど、あの頃よく食べてたヨーグルトジャーマニー、なんとなく、ヨーグルト旅行とか良い名前って思ってたけど、ジャーニーじゃないじゃんね、ってことに気づいたのは最近で、昨日あったばかりの友達にそれメールしたら、早く寝なよって返事きたので眠る。

2009-05-21

[][] シンプル ノット ローファー衿沢世衣子

シンプルノットローファー

シンプルノットローファー

衿沢世衣子さん初の連載作品。すごくよかったです。

「モンナンカール女子高等学校」を舞台に描かれるのは生徒たちの学校での他愛のない日常。それぞれの話で視点が違うのだけど、どの話にも、みんながいるのがわかる。大勢がひとつの塊みたいで、でもぜんぜんばらばらな、あの空気がそこにはあって、あー学校ってこんな感じだったなということを思ったりした。

わたしも中学高校女子校に通ったのですが、その頃のことってあんまり覚えてなくて、なんとなくあんまり面白くなかったような気がしてたんだけど、この作品を読んで思い出したのは、女子校ならではの、楽しかった部分でした。

いろんな子がいて、いろんなことがあるんだけど、それぞれ目の前のことに転げまわって落ち着きのない感じ。

明日は何が楽しいか、誰と遊んでるかわからない、。そんな雰囲気が確かにあったなーと思う。

ラスト数ページまでたどり着くと、そんないろいろがぶわーっと押し寄せてくるようで、たまらない気持ちになりました。

過去作品感想

[] 高校生

駅前のセブンで待ち合わせて立ち読み。それ買うならそのページコピーしたい、とかやってるうちに朝礼のベルぎりぎり。人気もまばらな昇降口から3階まで走って、朝からぐったりしてた。

リーダーのT先生はいつもオーダーメイドパンタロンスーツを着てて、私はよく髪が短すぎる、と怒られた。

弁当を忘れてきた日にはそばのおにぎり屋か商店街のパン屋モスもあるのにファーストフード店に入るのは禁止で、私たちはよく文句を言った。飲み物だけは牛乳係がまとめて注文して、みんなダイエットしてるからいつもウーロン茶が一番人気。でも授業中のおやつは別。

休みを今も仲が良いMとAと一緒に過ごしたことはほとんどなくて、彼女たちと仲良くなったのは確か3年の合宿で進路先を調べるグループが一緒になったからだった。Mはそのときの宣言どおり調理師になり、私の計画は大学受験の時点で崩れた。でもそれはそれでよかった。

音楽の先生はちょっとかっこよくて、たくさんの女の子先生のこと好きだった。そのほとんどは、誰かを好きになりたいという気持ちからきていて、今思えば、思春期のもてあました恋愛感情をぶつけられる先生は、さぞかししんどかったことだろう。当時はそんなことを思う余裕すらなく、AちゃんもIさんも、Yちゃんすら、M先生に夢中だった。

そんなYちゃんにつきあって入部した合唱部はけっこう楽しくて、先輩はかわいかったし、新しい友達もたくさんできた。部活帰りにはいつも豪徳寺ドムドムに寄って、単語帳になにやら書くふりをしつつ、フライドポテトのどの部分が好きかということを真剣に話し合ったりした。で、小さいカリカリのやつの奪い合いになった。

学校があって、放課後があって、家に帰って、一日はあきあきするほど長くて、でも明日何があるかなんてぜんぜん想像もしなかった。

考えるのは漠然とした遠くのことばかりで、今をいつかなつかしく思うなんて、物語の中だけのことだと思ってた。

2009-05-20

[][] 最近読んだ漫画

桜蘭高校ホスト部」14巻/葉鳥ビスコ

桜蘭高校ホスト部 第14巻 (花とゆめCOMICS)

桜蘭高校ホスト部 第14巻 (花とゆめCOMICS)

相変わらず楽しいです。ホスト部はすごく先を考えて描いてる感じがするなー。ハルヒを中心とした恋心が動き始めたので、きっとそろそろラストへ向かうんだろうなと思います。さびしい…。

この巻の最後には、環に思いを寄せる「見た目はハルヒ、中身はおしとやか」な新キャラが登場。基本的に漫画を読むときは主人公の恋路を全力で応援したいので邪魔キャラではあるんですけど、障害があると盛り上がるよね(ひどい)!という気もするので続きがとても楽しみです。

アニメもすごくよかったので続きやってほしいなー。

日曜日に生まれた子供紺野キタ

日曜日に生まれた子供 (ミリオンコミックス 37 CRAFT SERIES 27)

日曜日に生まれた子供 (ミリオンコミックス 37 CRAFT SERIES 27)

紺野さん新刊だーと思ったら、作者いわく、ミドルエイジ(一部シニア)ラブと一部百合コミックで少し驚いた。紺野さんは「Dark Seed」から読むようになったので、すっかりファンタジーの人だと思い込んでました。

とはいえ、この短編集で描かれる物語も、誰も歳をとらない森の中に住む人間男の子の話や寄宿舎ものなど、紺野さんならではの雰囲気です。

正直なところ、オノナツメさんの「GENTE」とか読んでいても、老紳士…ていうのにはあんまりときめけないので、この単行本も、個人的なときめくポイントとはだいぶずれていたんですけど、後半に収録されてる女の子もの「いずこともなく」「昼下がりの…」の二編はとてもよかったです。

青い花」4巻/志村貴子

青い花 4巻 (F×COMICS)

青い花 4巻 (F×COMICS)

読み始めた当初はこういう展開になるとは思わなかったなー、としみじみしてしまうような転換点(たぶん)の巻。

キャラクター大野さんが、これまでのあーちゃんの場所にいるようで少し切ない。この先杉本先輩が出てくることはあるのかなあ。先が想像つかなくなってきました。どうなるんだろう…!

なんと7月からアニメ化!とのことです。個人的には放浪アニメが見たかったなー。

「新しい靴を買わなくちゃ」

漫画:くらもちふさこ原作北川悦吏子

anan に掲載された後、2009年6月コーラスの別冊付録になったもの。

最初にananで読んだときは、ちょっと違和感があったんだけど、まとまって読むとやっぱりくらもちふさこ節だなーと思いました。

物語新婚旅行先のパリで妻とはぐれた主人公と、片方の靴をなくした日本人女性が出会って数日間のお話。設定や小道具はあまりにもドラマチック(原作者ドラマ脚本家の方なのでこれも「らしさ」なのかも)なんだけど、冒頭の夫婦のやり取りを縦糸にした時間軸の描き方とか、力の抜き具合がくらもちさんぽくて良かったです。

[] 母さんまめ知識

最近新型インフルエンザ関係でマスクが売り切れてるとききました。

ちょうど年始に買った使い捨てマスクがまだ100枚近くあるので、なんだかすごく珍しいものを持ってる気分ですけども、間違えて子ども用買っちゃったのでだいぶ小さくてあまり使い物になりません。

とはいえ、予防は何もマスクをすることだけが大事なわけじゃなくて、手洗いやうがいの方が大切との話も聞きますので、マスク売り切れにあんまり過剰反応しなくても良いんじゃないかなーとは思います。

ところで先日、母親と話をしていた時にもインフルエンザの話になりました。それで「そういやマスクも売り切れてるらしいしね」という話をすると、母親が嬉しそうに「ちょっといいこと思いついたんだけど!」ときかせてくれたのが手作りマスクの作り方。

用意するのはきれいなハンカチもしくはティッシュペーパーと輪ゴム2つ…といった時点でだいたいのことは想像つくと思いますが要するにこういうことです。

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2009-05-19

[] 「11」/スチャダラパー

私の高校時代といったらほぼスチャ一色だったといってもぜんぜん言いすぎじゃないんだけど、何年か前のサマソニで久しぶりにライブを見たときに、アニが「もう40」、て言ってるのきいて私が歳とったぶんだけアニも年取ってんだなーとか感慨深く思ったのも既になつかしい話で。

とにかく、自分の好きな人たちがメンバー変わらず活動し続けてるって、ほんと嬉しいことだなと思う。3年ぶりにでたこの11枚目のアルバムも、買ってからしばらく家で聴き続けてます。

ぱっと聴いてまず思ったのは音きれいだなーってことでした。あと「ライツカメラアクション」だけ聴きこんでしまってたので、はじめはそれだけ良すぎて浮いてるみたいな気もしたんだけど、聴いてるうちにどの曲にもひっかかるとこができてくるのは昔からかわんないとこだと思う。

「under the sun」とかほんと苦笑というか、自分でもたまに“さん”よくわからなくなるのでドラえもん工場のときみたいな気分になりました。「壊れかけの…」は「トラベル・チャンス」思い出したな。あの頃の中吊りといえば「使い捨て文明 消費社会」で、今は「中吊り見出し 躍る略語 昭和アラフォーには暗号」なのね。携帯ゲームはどうも微妙だよほんと。それから「Good Old Future」できっちりアルバムまとまってるのもうまいうまいとかいまさらいうのも野暮ですけど。

ただ「Good Old Future」みたいな明るさじゃない、「Hey! Hey! Alright」みたいな“らしくなさ”でもない、楽しい感じの曲があまりないのはちょっとさびしかったかな。で、ぐるっとまわってやっぱり「ライツカメラアクション」が好きすぎる。

[][] アスパラの肉巻き

解凍した薄切り肉(もちろん豚)をひろげて、アスパラや千切りゴボウを巻いていく。多少ぶかっこうでも焼いてしまえばはがれることはないので、大雑把にぐるぐる巻きにした後、小麦粉をはたきながらふと、そういえば昔、アスパラの肉巻きの夢をみたなぁということを思い出した。

それは、どこかのデパートで大人に連れられて歩きながら、何が食べたいかと訊かれ「アスパラの肉巻き!」とこたえる夢だった。夢の中の私は、ほんの5歳くらいの子どもで、手をつないでいたのは、見た目はだいぶ歳をとっていたけれど、当時付き合っていた男の子のようだった。

なぜそんな他愛もない夢を覚えているかというと、私はそのときまでアスパラの肉巻きを食べたことがなかったからだった。目が覚めてからも「肉巻き!」とさけんだ感触が喉に残っていて、そんなに食べてみたいのかと思ったらなんだかおかしかった。起きてすぐ、その夢の話をしてみたりもしたけれど、夢って話すほどに輪郭を失うようで、結局その台詞以外の細かい状況はもう忘れてしまった。

ともかく、その頃から、わりとよく肉巻きを作るようになったんだけど、なぜかいつも作るときは弁当用だった。

別に晩ご飯でもいいんだよなーと、菜箸で肉巻きを転がしつつ、たぶん初めて作ったのがお弁当だったんだなと納得する。たぶん砧公園で、花見フライパンの火を弱め、味噌、しょうゆ、みりんを混ぜあわせたものを少しずついれてからめる。照りがでてくるとおいしそうに見える。出来立てを食べたほうがきっとおいしいのだけど、今日のこれも明日の弁当用だった。

しばらくさました後、ホイルをちぎって仕切りを作り、肉巻きをつめながらふと、「こういうの弁当って感じだよね」て言われたことを思い出す。

あーそうか、家族以外の人に料理を食べてもらったのって、あれがはじめてだったのかもな…とか思いつつ、いやそんなことないかと思い直してできたてを一本食べた。なんとなく、冷めてるほうが好きかもなと思った。

2009-05-17

[] 「けいおん!」を見てます

木曜の夜は「けいおん!」と「東のエデン」を見ています。

個人的には、こないだ終わった「とらドラ!」(id:ichinics:20090402:p1)とかとは違って、「けいおん!」は、特に誰かにすすめたいってわけでもないんだけど、たぶん私は学園もので、女の子がわーわーやってる話が好きなんだと思う。

けいおん!」は女の子4人で軽音部を作って(というか復活させて)バンドをやるお話キャラクターがちょっとねらいすぎ云々とか気になるところはあるものの、とりあえず皆楽しそうなのがいい。

特に第2話、あこがれのギターを手に入れた唯が、翌日の部活で初めてアンプに繋いで音だして「かっこいいー」っていうとこ。

自分大学の頃、バンドをやるっていって、お金なかったから代々木フリマで○万円でベース買ったんだけど、ずっとアンプなしで練習してて初めて部活アンプにつないだときの、あの「うわーバンドっぽい!」っていう感動はちょっと忘れられません。

とはいえ、「けいおん!」は、バンドのお話というよりはあくまでも学園ものなんだと思う。特に事件もおきずたんたんと物語が続いて行く感じにはサザエさんなみの安定感があります。すでに部活的にはメインイベントと思われる文化祭も終わっちゃったし、来週はもう新勧って8話目にしてもう1年経ってるんだけど、学生時代だからこその、今これが楽しいっていう感じは見ててとても楽しい。そしてちょっとうらやましい。

でもやっぱりもうちょっとバンドのシーンがみたいかなー。あとEDよりOPのが好きなので、次は唯がボーカルのとこ見たいです。

なんか久しぶりに「リンダリンダリンダ*1みたくなった。

[] 風邪と間抜け

すっかり夏になったつもりで半袖ばかり着ていて、「熱いけど寒いなあ」なんて思っていたら思いっき風邪を引いてしまった。がーっと熱がでて、インフルエンザだったらどうしようかと思い、以前母親からもらった粉のポカリを溶いて飲みまくる。具合が悪くなったらポカリ、っていうのは幼い頃から我が家の鉄則だった。

ポカリ、本、寝る、ポカリ、本、寝るを繰り返してだいぶよくなったものの、ひくべくしてひいた風邪なのでなんだか恥ずかしく申し訳ない気持ちだ。大人なのに。

最近、ずっと同じことを考えているのだけど、どうにも解決できず、なんかまあ、難しいな、というところに落ち着いてしまって困る。

例えば友達が何か困っていたら、その何かをすんなりとけるようなすばらしいひと言を言えたらと思うのだけど、そんなときも結局「難しいよね」としかいえなくて残念に思うことがある。

でも先日、友達の家に遊びにいったときに、彼女が思い出して聞かせてくれた私の言葉といったらほんとに間抜けなものだったのだけど、それがずっと彼女の中に残って今につながるなんて、なんだかすごく面白いと思った。

そして、面白い、とか、難しい、とか言葉にしてみるとすごく単純なことのようだけど、やっぱり顔を見合わせて「変なの」って言い合うことには、それ以外のものがたくさんある。

うまく言えないけど、この前読んだ漫画にでてきた、「なんだかすべてのことが同時に起こってるような気がする」という台詞を思い出して、ずっと先に、この「難しい」や「面白い」がつながってればいいと思った。

2009-05-16

[][] 風呂上りの夜空に/小林じんこ

先日、好きな漫画の話をしていたときに、友達が一番好きな漫画のうちのひとつ、って言っていた作品で、そのまんま全巻貸していただいて読みました。大感謝

風呂上がりの夜空に (1) オンデマンド版 [コミック] (ヤンマガKCスペシャル)

風呂上がりの夜空に (1) オンデマンド版 [コミック] (ヤンマガKCスペシャル)

ヤングマガジン1984年から1987年まで連載されていた作品とのことですが、ファッションなどは少しなつかしいものの、あまり古さは感じない。教えてもらうまで、私はこの作品タイトルも、作者の小林じんこさんについてもまったく知らなかったのだけど、いっぺん読み始めたら、あーこれすごく大事な漫画だな、と思ってしまった。そして読み終えるのがもったいなくなった。

物語は某高等学校舞台に描かれる、主人公辰吉と、同級生で、彼に思いを寄せる銭湯看板娘もえのラブストーリー。たぶん。ラブコメかもしれない。青春ものでもあるし、不条理だったりSFだったり、群像劇でもあると思う。とにかく奔放な漫画なのが魅力なのだけど、それでいてお話がぶれないのは、主軸がきちんとあるからだと思う。

中学生の頃に、辰吉はもえをかばっておしりに傷を負うのだけど、もえはそのことがずっと忘れられず、辰吉に再会した後は彼に思いを寄せるようになる。これだけがずっとぶれない主軸であって、あとはほんと説明的な部分もなく、某高校と町の人々の生活が描かれている。

毎日いろいろある。でもその中で、ゆっくりともえは自分の気持ちを確認していき、辰吉もまた、少しずつ歩み寄っていく、その感じがすごくよかった。

辰吉くんといると自分自分でいられるって きっと自分が一番好きな自分でいられる状態だったってことなんだよね」

「その「こと」に酔ってたみたい私……」

「そういう状態にしていてくれてる「辰吉くん」ていう人間感謝するどころか 辰吉くんを鏡に……反射板にしてはねかえってくる姿に 一番好きな自分の姿に 今まで酔ってたような気がするんだわ……」

49話

この漫画(というかもえの)テーマにもなってる「君が僕を知ってる」という曲があって、うん、好きな人ってそういう存在だよなって思った。だから上の台詞の後のもえの解決のしかたもよかったな。

だから"夢”は絶対かなうものでさ

かなった時に みんなその思いが純粋だったことに

きっと 気づくんだろうなぁ なんて

60話

読み終わってしまってさびしい。けど、読めてよかったなと思います。

[][] 料理名前

ある種の料理の「おいしそうさ」ってその2割ぐらいは名前にあるような気がする。それは例えば材料と調理法と味付け、みたいな名前のことなんだけど、それだけヒントがあっても、どんなのが出てくるかは作る人それぞれでわくわくする。

そう思ったのはこの前、メニューをきいた時点でおいしそうさ満開だったのに、その期待に輪をかけておいしいご飯を、お腹いっぱいになるまで食べたからだった。「いわしじゃがいものあたたかいタルト」とかこの「あたたかい」にぐっとくるよねとか、そういうことなんだけど、とにかく名前でおいしくて食べておいしかった。で、食べきれなかった分はお持ち帰りにして翌日、もともと煮込みだった羊肉をしめじと一緒にバターとバルサミコで少し炒めて食べたんだけど、翌日になってもすごく柔らかくておいしい肉だった。

それから先日近所のお友達に分けていただいたアスパラを個人的アスパラ鉄板レシピで作って食べたのもおいしかった。塩豚に火が通ったところでバターを入れアスパラを入れしめじを入れ白ワインを入れて蒸し焼きにする。フライパンのフタをとったときの幸せ感といったらなくて、これ名前つけるとしたらなんだろーなと考えてみても思いつかなかったので、材料と調理法と味付け、みたいな名前にもやっぱりセンスがいるのだなーとか思った。

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2009-05-13

[][] 「step by step」上下安永知澄

ステップ・バイ・ステップ 上 (BEAM COMIX)

ステップ・バイ・ステップ 上 (BEAM COMIX)

階段テーマにした連作短編集。

時代物から、SFまで、様々なジャンル短編が次から次へと絵柄すら変えてたち現れ、しかし不思議な統一感がある。一篇読み終えるごとに、なんだかわからないようで、どこか知っているような感触が残るのが少し怖い。1巻冒頭の高速道路を流れていくライトの描写が印象的だったせいか、まるで走馬灯のような短編集だと思った。

もっとも好きだったお話は、上巻に収録されている「スパイラルデリバリー」。

有理はただずっと自分のかたちを強く意識している

入ってきた 少し出ていった……

その繰り返しを

その果てに有理は有理以外のものをどこかに置いてきてしまった

この言葉の選び方もなのだけど、「かたち」を維持したいという気持ちと解けることの気持ちよさに感情が相反するクライマックスのコマがすばらしいと思った。

こんな光景を、私はもちろん見たことがないのだけど、この感覚は知っているような気がする。

そんな言葉にならない感触を描くのに、漫画はなんて雄弁なのだろう、ということを感じた作品でした。

ステップ・バイ・ステップ 下 (BEAM COMIX)

ステップ・バイ・ステップ 下 (BEAM COMIX)

[] ポップコーン、ソフトクリームケーブルカー

金曜日、「グラン・トリノ」を見に行った新宿バルト9では、映画の冒頭に長いバルト9解説のアニメーションを流していたのだけど、ロビーには何かいい空気を流してますみたいな話しかもう覚えてない。それって映画と関係あるのかもわからない。そういえば良く行くワーナーマイカルでもマイカル解説のアニメが流れるんだけど、あっちはポップコーンと鑑賞マナーの話が中心だったような気がする。ヒヨコネコの口に塩をどっさり降り注ぐ場面でいつも「コーラかってくればよかった」って思うのはきっとサブリミナル効果…なんて話をずっとまえMMRで読んだ。

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それを思い出しながら土曜の朝、お土産にもらった電子レンジでできるポップコーンを作った、というか膨らませた。はじめは手帳くらいの平たい紙袋がだんだん膨らんで行く様はドラマチックで見てて飽きない。パンパンに膨れたところでパフ、って力なく袋が開いてしまったのであわててレンジを切る。ポップコーンそのものもだけど、バターのいい匂いがおいしかった。ふくらみ切らなかったコーンも、フライパンで膨らまして食べた。

日曜日は暑くて目が覚めた。暑いけど、夏には夏休みがあるし、天気がいいだけで気分が盛り上がる。早速麦茶を用意して、製氷皿に水を満たす。さっき干した洗濯物がもうかわいてる。昼ご飯は蕎麦ソフトクリームも食べた。食べたあとしばらく、胸のあたりがひんやりしてて気持ちがよかった。

最近は楽しみな予定のことばっかり考えてる。ケーブルカーに乗ってる気分。見晴らしがよくて、早く向こう側におりてみたいと思うんだけど、あともうちょっと乗ってたくて、立ったり座ったりしてる。

2009-05-09

[][] グラン・トリノ

監督クリント・イーストウッド

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ほんとにぐっときてしまって参った。

この作品監督兼主演をつとめるイーストウッドが演じるのは、妻に先立たれた老人、コワルスキー。二人の息子との関係もぎこちなく、孫たちにもウザがられる彼は絵に描いたような頑固親父なのだけど、宝物であるグラン・トリノを磨く様子などは涙がでるほどいとおしいし、さりげなく誕生日主張するとことかやばいくらいかわいい。

この映画では、彼が隣人であるモン族の人々とかかわるうちに、人生の岐路に立つことになる過程が描かれている。とてもシンプル脚本ながら、とにかくコワルスキー老人の造形が魅力的で、彼が画面に映っているだけで目が離せなくなる。そして、不器用でも芯の通った物言いのひとつひとつが印象に残った。

それは、特に前半のコワルスキーの嫌味やマイペースなとこが、自分の父親と重なって仕方なかったからでもある。ほんとうによく似ている。似ているからこそ、彼がいくら魅力的でも、家族としてどう接したらよいのか戸惑う息子たちの気持ちがわからないでもなく切なかった

自分にとっては、終盤、コワルスキーからの電話を切った後の息子の表情が、ちょっとした救いであり、同時に救われてしまうことでどうしようもない気分にさせられた。

それから、モン族の少年、タオを「一人前の男」に育てあげようとする場面では思わず、(ハードボイルドとはなんなのか知りたくて読んだ)パーカーの『初秋』を思い出したりした。もちろん主人公のイメージはぜんぜん違うのだけど、家の補修とかはアメリカ的な通過儀礼なのかもしれない。

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この物語の焦点は、クライマックスであるコワルスキー決断だろう。これはイーストウッドなりの、「アメリカ」の決断なのかなとも思える。ただ私は、深夜コワルスキーの元を訪れた神父の問いかけを聞き、思わず「それもアリだ」と思ってしまった。普段ならあきらかに立ち止まるはずの決断なのだけど、それじゃあんまりだ。あんまりだ、と思いながら画面から聞こえる虫の音になぜか泣けて仕方なかった。

結末についてあれこれ言うことはできないというか、そうなった、としか言えない。ただ、たぶんコワルスキーは変わったわけではないのだと思う。ひねくれているようで、すごく素直な人だったなということを考え、やっぱりたまらない気持ちになった。

父さん…!!

[] 連休ピクニック、そしてピーマン

連休は終わったとたんにもうずっと前みたいな気がする。

高校からの友達とプレゼント買いに行ったあと飲んだのはゴールデンじゃなくてその前の28とかだったかな。うにいくら飯がたべたくて行ったのに売り切れてて残念だったのは覚えてる。久々だったので、お互いの近況をあれこれ話してるうちにけっこう飲んでいたのだけど、酔いながら喋っていたせいか、自分はそんなこと思ってるんだなー、とか気づくところがいろいろあって面白かった。とか言って納得して終わりだからだめなんだよ!って言われたのもおかしかった。

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付き合いの長さに関わらず、そのひと「らしいな」って思ったり、自分の「らしさ」を指摘されたりするのはけっこう楽しい。それはたぶん、ざっくり話しても底辺あたりがぶれない安心感なのかなとか思う。

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それからGWには、先月お花見をしたのがとても楽しかったので、またやりたいなーと思ってたピクニックもできた。9時頃起きて持ち寄り弁当用に鯵ごはんとかきんぴらとか作ってちゃりんこで向かう。お花見のときもだけど、皆がもってきてくれたごはんぜんぶおいしくて、ついついたくさん食べてしまった。満腹になった後はビニールシートでDSやったりトランプしたりマンガ読んだりビール飲んだり、なんだかすごくくつろいでしまって、この日はまるでお正月みたいだった。またピクニックしたい。

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ピクニックの帰り道、そういえば前に読んだ古川日出男小説に、井の頭公園には神田川の源流があるって書いてあったのを思い出したりもした。ということは、神田川を海と逆にたどれば井の頭公園につけるんだなとか思う。

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で、関係ないけど最近蕎麦とかうどんとか食べたい。ざるかせいろ。あと野菜おいしい。って思うのは気温低くてもやっぱり夏が近くなってる証拠なんだと思う。それで今日、もらいものの緑色の蕎麦ゆがいた後、めんつゆに、なんとなく湯通ししたピーマンいれたりしたので、私もうピーマンのこと好きなのかもなと思う。

2009-05-08

[] 廃校フェス

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ゴールデンウィーク最終日は廃校フェスに行ってきました。

新宿にある元小学校建物で行われたフェス。ほんと文化祭みたいな雰囲気で、ごちゃごちゃしてて、教室や体育館ライブをやるってのが新鮮だった。誰がスタッフなのかもいまいちわからない混沌具合。中高のときは文化祭って休みの日だと思ってたくらいなので、あの「文化祭」っぽさは新鮮だった。惜しかったのは雨降りだったこと。せっかく校庭につるされた鯉のぼりもぐったりのびきっていたし、体育館と視聴覚室は土足厳禁で靴を脱がなきゃいけなくて、靴下でライブ見るのはともかく、ぬれちゃうのが寒かった。

それにしても、学校なのに、たくさんいる人ほとんど知らない人なのがよかったな。なんか変な言い方だけど楽な感じ。

昼から行って、合間に教室のぞいたりしつつ、イルリメウリチパン郡→外でごはんネハンベースサイプレス上野とロベルト吉野キセルなどめぐる。

イルリメは新譜でてから初めて見るので楽しみにしてたんだけど、新譜からは「カレーパーティ」くらいだったかなー。あれで「めんどくさい」コーラスできてたのしかった。あとお客さんにリズムマシン触ってもらってやるやつ、もう何回も見てるけど今までで一番ぐだぐだで面白かったです。

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nhhmbase はやっぱりいい音。前見たときとはメンバーがほとんど総入れ替えになってたみたいだけど、すごく音がきれいな変拍子っていうイメージはそのまんまに、前よりさらにぴっちりきれいだった。特にベースギターがあわせるとこ(ああいうのなんて言うのかなーユニゾン?)がものすごく気持ち良い。そこにのっかるもう一本のギターボーカルがもうちょっと定まるともっとずっと好みなんだけどそれはたんに私の好みなのですみません。こういう雰囲気の変拍子バンドもっと知りたいし聴きたいんだけどなかなか出会えないんだよなー。理想はたぶん Fugazi

サ上とロ吉はなんか前に見た時よりぜんぜん好きだなと思った。楽しかったし、人気者だった。今度リキッドワンマンやるらしい。最後の方で、日本ヒップホップを盛り上げて行きたい、と語っているのを見て、なにやら懐かしい気持ちになる。個人的には、ジャンルで好き嫌いとかあんまないよねと思うけど、やっぱあるのかなーとか。私が高校生の頃は、もしかしたら盛り上がっていた頃なのかもしれない、とかとか。当時は完全に雑誌フライヤーで音楽情報を得ていたけど、今は音楽に関してはどうやって情報を得るのかよくわからなくなっちゃった情報ありすぎて。なんてことをいろいろ考える。とかややこしいこと抜きにして、ライブ楽しかった。

ウリチパン郡キセル体育館で見てちょっと意識が遠のいていました。体育館の床って転ぶと痛いよね、とかそんなことばっか考えてた。

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最後まで見たかったけど雨降りと明日から仕事ってのに滅入ってキセル後に撤収。

ほんとよくあそんだ連休でした。帰宅後は寒かったので風呂入って横になったら起きたら朝だった。

2009-05-06

[] 屋根の上の父さん

ゴールデンウィークの前半は部屋の片付けを少しした。「少し」になってしまったのは、脱線しすぎたってことの他にも理由があって、それは私が部屋で掃除をしている間ずっと、窓の外の屋根の上に父さんがいたからです。

なぜ父さんがそんなところにいたかというと、どうやら屋根掃除をしようと思い立ったからのようでした。掃除した後、ペンキを塗るのだとのこと。もともと行動的な人じゃないので動きがぎこちなく、見てるととても不安になります。へっぴり腰なのに、「屋根抜けない?」と聞いたら「母さんじゃあるまいしw」とか言うところが相変わらずだなと思いました。

そんなわけで屋根を洗うためのバケツリレー(屋根の上で待ってる父さんに水入りバケツを運ぶ)をする羽目になり、部屋の掃除はまったくはかどりませんでした。というのは半分言い訳で、残りは久しぶりに『君に届け』を読みだしてしまったせいなんだけど、6巻の龍の「俺もそう思うんだ」がほんとすばらしすぎたので、新刊買うの止めてたけどやっぱり買おうと心に決めたりもしました。

そんなこんなで積んである本の整理をちょっとだけして、近所のブックオフに向かったのがもう19時。ここのブックオフに向かう道は川沿いなので、夕日がはしっこまで見えるのがいい。なーとか思いながら自転車を漕ぐ。連休だけど、店内に人はまばらで、査定はあっという間に終わりました。結局、約40冊と5冊を交換して帰宅。

家に着くと、もう夕食の準備がはじまっていて、今日はじゅうじゅうで焼肉とのことでした。ちなみにじゅうじゅうとは、うちで長年使っていたホットプレートの名前です。今使ってるのはじゅうじゅうかどうかわかんないけど、うちではホットプレートはぜんぶじゅうじゅう。「じゅうじゅう久しぶりだよね」と父さんがウキウキしてるのを見て、そういえば前回帰ってきたときもじゅうじゅうだったことに気づき、これは私がお客さんになったのかしらとか思ったりしました。

焼肉後は、妹の帰宅を待って、弟ともちょっと喋ってから、父さんに送ってもらって帰宅。今さらっと「送ってもらって」とか書きましたけど、そもそも父さんが私のために車を出してくれるなんて今までから考えたら奇跡的なことです。

でも、妹いわく定年後はほんとまるくなってさーとのことだったので「そんじゃ失礼しまーす」と助手席に乗ろうとしたところ、

「隣に人がいると落ち着かないから後ろ座って?」

と言われて、父さんはやっぱり父さんだなあと思ったゴールデンウィークでした。

2009-05-03

[] springfields@日比谷野外音楽堂

EGO-WRAPPIN AND THE GOSSIP OF JAXX

SAKEROCK

LITTLE CREATURES

Port of Notes

細野晴臣

とても良いライブでした。緑がまぶしいくらいの野音日和で、売店のビールと席を往復する足取りも軽くなる。

バンドはどれもリラックスした丁寧な演奏で、雰囲気も良かった。目が悪いので(そして常にメガネを忘れるので)、いつもライブといってもちゃんと見えてなかったりするんだけど、今日は前から5列目という良席だったおかげで、ずっとステージ全体が見られたのも嬉しかった。

エゴラッピンは久しぶりに見ましたが、ボーカルの人がとてもかわいかったです。歌い方とか、雰囲気の盛り上げ方もよかった。SAKEROCKは実はライブ見たの初めてだったので嬉しい。特に、友達がおすすめしてくれた「会社員と今の私」っていう曲(サンシャインだと思ってたんだけど)がよかったなー。このそこはかとないせつなさとかなつかしさはトロンボーンの音なのかな。

でもやっぱり細野さんの存在感は圧倒的だったなと思う。演奏スタンダードナンバー中心だったと思うけど、声に艶があって会場がぎゅっと集中するようだった。

冒頭に、昨日は寝てないんだよね、という話があって、いろいろ考えながらライブを見ていたんだけど、アンコールで、たぶん彼が一番好きな詞だと思う、と言って演奏したのが「幸せハッピー」だったので、あまりにもぐっときてしまって参った。

なんかね。うまく言える気がしないんだけど。

この曲にはいい思い出しかないです。

[] 内ポケットにいつも

高校生の頃の自分といえば一番の友達はウォークマンだった。中学生の頃は嫌で仕方なかった女子校の生活も、高校にあがればそれなりに楽しくなったんだけど、なぜか友達と趣味の話をすることはなく、ほとんどひとりでCD屋を巡ってテープ編集して、授業中もずっと、ブレザーのそでにイヤホン通してたような気がする。当時は、自分が何を好きなのかまだよくわからない状態だったから、ラジオベストヒットみたいな番組を毎週テープにとったりもしていた。そうやって次に買うCDを熟考して「あたり」だと思ったときはほんとうに嬉しかったし、熟考の末にあつめたCDラジオ音源からテープ編集するのも楽しみだった。

当時のことを思い出すときにいつも思い浮かべる曲というのがあるんだけど、私はそこに描かれてる男の子のことが、すごく好きだった。あこがれと親近感が入り混じったような気分で、こんな子と友達になりたいなーと思っていた。

今あらためて聞いてみると、それは今の私を高校生の頃に引き戻すようで少し切ないんだけど、そんな風に、まるで自分記憶のような音楽があるってことに、あらためて感謝したいなと思う。

2009-05-01

[][] 「この世界の片隅に」下巻/こうの史代

この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

あとがきにあるように、『この世界の片隅で』には、「戦時の生活がだらだら続く様子」を描いた作品。この下巻には戦争が終わるまでが描かれています。

歴史もの、というと、やはり政治世界が描かれることが多いけれど、そのとき、自分と同じような普通の人たちはどうしていたんだろう、というところに、この作品が描かれたんじゃないかと思う。

この漫画を読んでいると、映画写真などに写る「大群」のひとりひとりにも、今の私と同じように、長かったり短かったりする毎日があるのだということをあらためて考えたりする。誰もが離れ離れになった誰かを探している中で、ひとりを見つけるということの難しさを思い、となりに人がいることの心強さこそが、このタイトルの意味だったのだなと思った。

それから、上巻を読んだときにも感じたけれど、この作品はほんとうに画がすばらしい漫画で、この下巻でいえば冒頭の飛行機雲を見上げる場面や、ラストの見開きまで、ひとつひとつのコマがまるで記憶のように描かれている。場を写し取るのじゃなく、気持ちごと画になっているみたいだ。

すず

この世界普通

まともで居ってくれ/p125

ほんとに、すばらしい作品だと思います。あと、周作とのいい場面(p140)でしっかりはずすとこもこうのさん節って感じで好きだ。

上巻中巻の感想

[] 昔話/カセットテープ

ちょっと前にこれ(「ちょっと!今カセットテープに吹き込んでるから音立てないでよ!」)をブクマしたときに思い出してたのは、子どもの頃、アニメ主題歌みんなのうた一生懸命カセットに録っていたときのことだった。

赤いボタン再生ボタンを一緒に押し込まないと録音されないタイプの古いレコーダーは、テレビの前に置くだけでテレビ画面の半分くらいがかくれてしまう。当時私は小学校だったから、弟たちはまだ幼稚園児だし、妹はまだ赤ちゃんだった。

だから画面が隠れているだけで弟たちが騒ぎ出したりするのは仕方ないことで、みんなのうたの「赤鬼と青鬼のタンゴ」とかかかるとテンションあがりすぎて踊りだしたりするのも日常茶飯事だった。そういえば上の弟は「サラマンドラ」が好きだったのだけど、それが後の恐竜好き、ゴジラ好きに繋がるのはわりと想像つくライン。

そんなわけで、苦労して録音したカセットには必ずといっていいほど弟の笑い声や泣き声や私の「しーっ」っという声が入っていて、それを聴きつづけていたせいか、今でも特定の「みんなのうた」を聴くと、合いの手のように自分の声や弟の声を思い出すのだった。

ところで先日、家に帰った時、妹が「ちょっとこれ聞いてみなよ」とかけたテープには、どこかで聴いたことのある歌が入っていた。なんだっけこれ…と思っていたところで急に音が途切れ「気が向いたときに戦えばいいじゃん」みたいなことを言ってる私の声が入っていて思わず噴いた。なにこれ、と言うと、「これ姉ちゃんがドラクエ3やってるとこ」らしい。

その後にも、弟や妹のなつかしい、昔の声が入っていて、どうやら下の弟がテープレコーダーで遊んでいて録りためた音らしかった。

今の声とはぜんぜん違うんだけど、しゃべっている内容で誰だか想像つくのがおかしい。

そんな風に、カセットテープって、自分にとっては「録音するもの」だった。

その後、MDも録音はできたような気がするけど、MD使い始めても、録音するときにはカセットを使ってたように思う。今は録音っていえば携帯動画だろうか。そういえば、ニコニコとかでいろんな人の料理動画見たりするけど、あれは昔のカセットの続きなのかもなーとかちょっと思った。