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  □これまでの日記一覧

2009-08-31

[][] ストロボライト青山景

ストロボライト

ストロボライト

面白かったです。

遠出するときに駅構内の本屋で見つけて買ったのだけど、これを電車の中で読めたのはなんだかよかった。

物語は、小説家志望の主人公と、主人公が思い入れている映画「Q9」の主演女優が偶然出会うところから始まる。

そしてすぐに、同時に流れるいくつかの時間軸を行き来するようになるのだけど、その構成とシーンの繋ぎ方がまず面白くて、まるで暗がりの中、窓の外をすべる光を見ているようだなと思う。そして、最終話でトンネルを抜ける。

特に印象に残ったキャラクターは、主人公に思いを寄せる「大家の娘」実和子だった。第一印象では、主人公にとって「邪魔」なだけの存在にも思えるのだけど、場面ごとにまったく印象を違えて現れるのが、そのまま主人公の視線の変遷のようでもあり、それを意図的に描いてる漫画家の視線がその上にあるっていうのがなんだか不思議に思えた。

最後まで読めてなかった、青山景さんの「SWWEEET」も読もうと思いました。

[] 豆腐、息継ぎ、日記

週末は母さんのカラオケテープをたくさん聴いた。1曲ごとに「どうよ?」って顔でこちらを見るのでどうにもいたたまれず、「やっぱ腹筋じゃないの」とか、言ってみるけれども、いまいちピンとこない様子なのは、最近運動不足な母さんが運動したくなる様に話を向けてるのがばれたからだと思う。

今までで一番楽しかったことと一番悲しかったこと、へこんだときに思い出すならどっちがいいかなー、とか考えてみる。でも、楽しかったこと、って考えていて思いつくのはやっぱり誰かといたときの記憶がほとんどで、きっとさびしくなるような気がするし、一番悲しかったこと、なんてそもそも思い出したくない。

それならむしろ何も考えないのがいいな。たとえば全力疾走した後に、息整えることだけ考えてるときみたいな感じで、なんてことを真面目に考えこんでいるとたいてい少しは落ち着く。

ところで、日記上部にあった「最新の日記」だったはずのところが、いつの間にか「ブログトップ」になっているのだけど、今までわりと意識的にブログという言葉を使わずにきたので、なんだかちょっと残念な気分だ。

こういうとき、それなりに長く使っているせいか、この相変わらず具合に愛着があるんだなあということを思ったりもして、

でもだからこそ、この日記のことをほめてもらえるのは、自分がほめられていることと同じように嬉しい。なーということを思ったりもした週末だった。

2009-08-27

[] 「Parallel Worlds, Parallel Lives」

Eels の新譜、「Hombre Lobo」(id:ichinics:20090613:p1)の国内盤を買った友人にライナーを貸してもらって読んでいたら、こんな話が書いてあった。

2007年には批評筋から高評価を得た自伝「シングス・ザ・グランドチルドレン・シュッド・ノウ」を出版。また、Eと量子物理学者である父のヒュー・エヴェレット?についてのドキュメンタリー映像パラレルワールドパラレルライヴ』はBBCプロデュースし、数々の賞を受賞。これは2008年秋には編めるかでPBS NOVAシリーズとして放送された。

Eのお父さんは物理学者だった、という話は以前にも読んだことがあるけれど、ちょっと気になって検索してみると、以前何かの本*1で読んで名前だけ知ってた「エヴェレットの多世界解釈」の人だった。そういやEもエヴェレットだ。

Eの家族の話については、インタビューやこれまでのライナーノーツで度々触れられてきたけど、そこで「パラレルワールド」という言葉が出てきていたのはそういうことだったのか、と腑に落ちたような気持ちになった。

とても興味があるので、いつかこのドキュメンタリー日本でも放送されたらいいのになと思います。あと自伝は英語でいいから買えないかなあと思ってる。

それにしても、ライナーにある『ブリンキングライツ』後、3回行われたというワールドツアー日本が入っていなかったのはすごく残念だ。

関連

  • こちらに「Parallel Worlds, Parallel Lives」の感想が書かれていて、さらに見てみたくなりました。

http://d.hatena.ne.jp/./nohunohu/20090524

  • あとBBCの解説

http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/7113098.stm

[][] カレー

以前、ヨーグルトカレーを作るために買ったカレー粉を愛用している。瓶にインディアンの顔が書いてあるやつ*2で、フタあけると「カレー味」の匂いがする。

ひとりで晩ご飯を食べる場合、いわゆる家カレーのような「カレーライス」のためのカレーを作るには時間お腹も保存のための冷蔵庫も足りない。でもカレーが食べたい。せめて2食食べきりくらいの分量を、30分から1時間くらいで作りたい、というときに、このカレー粉はとても便利。

というわけで今日も、タマネギみじんをバターで炒めカレー粉小さじ1を投入、粉っぽさがなくなった頃に具になる豚肉とにんじん茄子を炒め合わせて、水、コンソメ、フタしてちょっと煮て味整えたもの、を食べたりした。簡単。ただし、これで出来上がるのは「カレーっぽいもの」なので、家カレー主義の人にはこんなのカレーじゃないと言われるんだろーなと思いながら、カレー欲を満足させる。

例えば、チョコレートは大好きなのに、チョコレート味のものってあんまり好きじゃなくて、チョコ味のクッキーよりはチョコチップ入りクッキーのが好き。

だけどカレーカレーカレー味のカールカレーうどんも好きだな。とか思いながらカレー粉で黄色くなった木べらを洗った。

2009-08-25

[][] あのこにもらった音楽/勝田文

[rakuten:book:13124087:detail]

愛蔵版がでていたので買いました。

やっぱり勝田さんのまんが好きだなーと思った。絵も好きだし、テンポも好きだ。

この「あのこにもらった音楽」は、2001年から2003年にかけて連載された短編シリーズで、旅館の息子でピアノ教師の蔵之介と、母親をなくしてから蔵之介の妹のように育った梅子のお話

第1話のラストでふたりは結婚して、第2話ではもう子どももいるので、全体的にはおしどり夫婦お話みたいになっているのだけど、終盤になって、娘が生まれたときのお話「日日間奏曲」とか、改めて二人が恋人同士だった頃をやりなおすような「深雪譚詩曲」があったりする構成になんだかすごくぐっときました。まあとにかく梅子がかわいいです。

それから、同時収録されている短編「ユキの冒険」もよかったなあ。エクスリブリス(絵入りの蔵書票のことのようです)をモチーフにしたお話なんだけど、主人公がプレイボーイだった恩師について「社交性を教えてもらった気がします」って話すくだりが好き。

勝田文さんの漫画もっと読みたいです。

[] 「ほんとのことしりたいだけなのに」

仕事帰り、ビール片手に夏は終ったかどうかって話をしていて、唐突に思い出したのは「ほんとのことしりたいだけなのに、なつやすみはもうおわり」ってドルフィン・ソングの最後の部分。懐かしい。あのCD、たぶんもう10年以上聴いてないけど、全部の曲今でも音で思い出せる。駅前の細長いCD屋で買ったのも覚えてる。従兄弟からもらったウォークマンは電池でしか動かなくて、いつも鞄のなか単3電池でいっぱいだった中学生の頃。

夏なんてもうとっくに終ったよ、だってもう涼しいじゃん、っていう友達の台詞に反対しつつ、でも確かに今年は、そんなに暑くなかったしねと答える。答えつつ、ジョッキが軽い日は具合がいいなあなどとも言う。そんなこんなで金曜の夜はいつもあっという間。

それにしてもあのドルフィンソングの「ほんとのことしりたいだけなのに」の、ほんとのことってなんだったんだろう。こういう漠然とした疑問って、まず「ほんとって何ですか」ってところからはじまってしまうので、なんだかクイズ出されてるような気分になるけれど、「ある」ものについてはどれもほんとだなんて言えないような気がしてしまうし、「ない」は知らないから言えない。

そんなふうに、言葉はいつも思ってることのほんのちょっとにも足りない。

でもせめて、8月いっぱいは夏ってことにしようよって結論して、週末はすべりこみでビアガーデンに行くつもり。

f:id:ichinics:20090825222048j:image

写真は関係ないけどこないだ動物園でみたゾウ。

2009-08-24

[] 新装版 あずまんが大王1、2、3年生/あずまきよひこ

「あずまんが大王」新装版シリーズも、先日でた3年生でついに完結してしまいました。

あらためて、とても面白かったです。この3ヶ月、月イチでこれがでるのがほんとーに楽しみだった。結構ボリュームもあるのでちょっとづつ読んで、笑ったところで満足して閉じて、しばらくしてまた開いて、を繰り返すこの充実感。連載中の作品の単行本待ちには(待ちきれずに)脱落してしまうことも多いんだけど、月イチっていうペースは個人的に絶妙で、むしろこのままずっと月イチで出続けてくれたらいいのに…と思ったりもする。

けれど、高校は3年間で終ってしまうのでした。

私はこの新装版になってはじめて、ひと月ごとにお話が描かれてることに気がついたのですが*1、収録を1年ずつに区切ることで、1、2、3年生とタイトルそのままにキャラクターが成長していく構成は、とてもよかったと思います。

特に、3巻では冒頭新学期の挨拶から受験の話があったりして、めくったページよりこれからめくるページのが少なくなってくる=卒業が近い、ってことにもなんかぐっときた。

前に読んだときは、どう終るか知らずに読んでいたので、ラストまで読んではじめて、ああそうやって終るのかーって、思った気がする。でも今回の新装版では、ある程度覚えているラストに向かって読んでいるところもあって、でもそれなのに新鮮な気持ちで読めたのは、やはり丁寧な加筆修正と構成によるものなんじゃないかなと思いました。

メディアワークス版は手元にないため、加筆修正部分を見比べたりとかはしてないのですが、それでもあきらかに、3巻通して、現在の絵柄に近く統一されているのがわかるし、さらに、ほとんどのキャラが前読んだときより好印象になっているのもすごい。近いうちに読み比べてみたいと思います。

それにしても、こうやって好きな漫画を読み直す事ができるって幸運なことだなーと思いました。

この新装版は、1年生から3年生まで、繰り返し何度も読むだろうな。

あずまんが大王 3年生 (少年サンデーコミックススペシャル)

あずまんが大王 3年生 (少年サンデーコミックススペシャル)

ちなみに3年生で一番笑ったのは、p20の大阪の居眠りと(身に覚えありすぎた)、p96の大阪です。ほんと大阪好きだな私。

*1:前は全4巻だったしどういうふうに収録されていたのかちょっと覚えてない

2009-08-19

[][] 「オクターヴ」1、2巻/秋山はる

本屋で何度か見かけて、どんな内容なんだろうなと気になっていたのですが、先日いろんな方のナツ100を回っていたときに「志村貴子に雰囲気が似ている」という言葉を見かけて(どなたのナツ100で見たのかわからなくなってしまったのですが)買ってきました。昨日は1巻だけにしたんだけど、今日2巻買ってきた。面白いです。

絵柄もどことなく雰囲気が似ているけれど、それより回想シーンの描き方などが、確かに志村貴子さんに近い気がします。ほんのひとコマでも、解説が添えられていなくても、はっきりここは回想、ってわかる描き分けがうまいなと思う。

オクターヴ 1 (アフタヌーンKC)

オクターヴ 1 (アフタヌーンKC)

物語の主人公は「元アイドル」の18歳の女の子、雪乃。一度は地元に帰るものの、周囲の好奇の目に耐えかね、アイドルマネージャー見習いとして再上京したところから話が始まります。

そして、偶然であった女性と芸能界経験者という共通点から仲良くなり、恋人関係になる。

雪乃の男性不信については、アイドル時代と、その後の地元での日々の回想によって腑に落ちるところがあるし、「女性」が好きかどうかよりも、目の前にいる恋人のことが気になってしかたない、という気持ちの曖昧な部分を柔らかく描いていて、いいなあと思います。

1巻ではまだ渦中にいるけれど、2巻の後半からは、だんだんと外側が関わってきているので、今後の展開が楽しみです。2巻の終わりがほんと「えーー!」ってとこだったので気になる!(今調べたら3巻もうすぐでるみたい)

オクターヴ(2) (アフタヌーンKC)

オクターヴ(2) (アフタヌーンKC)

[] 夏休み断片

渋谷の朝11時、まだ人もまばらな交差点を渡り、打ち合わせに向かう。ビルの入り口にはシャッターが降りていて、途方にくれる私の横を大きなネズミが走り抜けていった。遠くの方で人が割れた。

交差点の向こうにある映画館で「KIDS」という映画がかかっていた頃、そこでバイトしていた先輩に「走りたくなるよ」とおすすめされたことを思い出す。私は未だにその映画を見ていないのだけど、今の私が見ても走りたくなれるだろーか、と考えていたところで無事、打ち合わせの相手が現れ、13時には夏休みが始まった。

夜、アースの挟み方について連絡しあっていた友だちと、翌日お昼ご飯を食べる。おしぼりがいいにおいだね、ミントかな、でもレモンぽい、などということを話しあい、その後近所で買い物をして別れる。彼女がずっと探していた網状のものについて、夜写真を送ってもらい、なるほどこれは便利そうだなと納得する。そして、こんなふうに見たものを送りあえるっていうのは便利なもんだなと改めて思う。

まとめて日記を書いていたらいつのまにか午前が終わってしまい、あわてて部屋を片付けて駅前に向かう。

何年経っても、1回に1エントリだけをあげるのは何か気恥ずかしくて、ついつい書きすぎてしまうのだけど、何でそんなにたくさん日記を書くの、という質問にはいつもうまく答えられない。好きだから、楽しいから、記録したいから、だけじゃなくて、たぶん何かいいたいことがあるんだろうけど、いつもその周辺をぐるぐる回ってるような気分だ。

妹と、最近できたドーナツ屋でお茶をする。私たち含め、店内にいる全員がiphoneを持っていて、流行ってるなあと思うけれど、イヤホンが刺さりっぱなしになってる私のだけやっぱり電話に見えない。

翌朝は遠出をする予定だったのだけど、夜には半分くらい無理なんじゃないかなという空気がただよっており、翌日はまんまと寝坊した。姉ちゃん背中焼けてるよ、という妹の指摘にちょっとへこんで、日焼け止めについて語りながら朝ごはんにきんぴらと野菜炒めを食べる。そうしているうちに昼になり、結局、近場の動物園に行ってビールなど飲む。

関西から帰ってきてる地元の友達と連絡をとる。ほとんど1年ぶりくらいだったので楽しみにしていたのだけど、翌日になって風邪をひいたという連絡がきて、結局流れてしまった。

待ち合わせまでの時間をつぶしていた地元の喫茶店は、相変わらず入店しても誰も反応しないのに、不思議と席についたことはちゃんと把握しているようで、注文はすぐにききにきてくれる、という絶妙な距離感で落ち着く。

まだ日は高いし、どうしようかなあと考えていたところに、ちょうど連絡がきた別の友だちの車に拾ってもらって、ご飯食べて送ってもらう。少しだけうちにも寄ってもらったのだけど、「女っ気のない部屋だねえ」と言われて、まあそうかもねと思う。そういえば、この部屋には飾りっぽいものが何もない。

こないだ何もしていない、とか書いたけど、その他にも、夏休みであるところの先週には、楽しいこともたくさんあった。飲みたいなーというときに人を誘いやすいのも夏の醍醐味だよなと思いつつ、

月曜日は、気合をいれて少し早起きして、目を覚ますために冷蔵庫にあったアイスを食べた。まだちょっと、夏休みのような気がした。

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2009-08-18

[][] 星守る犬/村上たかし

星守る犬

星守る犬

ちょっと前ですが、あちこちで評判を見るなあと思っていた時に、ちょうど近所の本屋さんに平積みしてたので買って読みました。

同時収録の2話めで1話めを振り返る構成など、「夕凪の街 桜の国」を参考にしてるんだろうなと思うところがあって、同じ双葉社だし、もしかして同じ編集の人なのかなーとか思う。

きっと、雑誌掲載時に読んでいたらもっと素直な気持ちで読めたのだろうけど、正直なところ、帯に大きく「涙が出た」と書かれているだけで、身構えてしまうところがありました(ほんと、嫌な癖だと思いますが)。

ただ、1話めは「泣ける話」という印象がぬぐえないものの、2話めの「日輪草」が客観的な視線から描かれていることで、バランスがとれているなと思う。そして、きっと私が犬を飼ったことがあったなら、もっと違うことを感じたのかなと思います。

それでも、やっぱり最初の1ページ目から悲しい結末がわかってるお話はやっぱりちょっと苦手だ。

飼い犬と飼い主の関係を描いた漫画で、昨年出た、村上かつら「ラッキー」(id:ichinics:20080613:p1)を思い出したりもしました。

2009-08-17

[] 夏休み日記

先週は夏休みだった。あーもう夏休みか、と思っている間に終わってしまって、具体的に何をしていたんだかいまいち思い出せないのだけど、たぶん特ににこれといって何もしなかったのだと思う。

学生の頃の夏休みといえば、1年の中心といってもいいくらいの一大イベントだったのに、なーとか思っているうちにまた時間が過ぎる。ちょっと待って、って落ちてくる砂を受け止めようとしても、結局押さえきれずに埋もれる。

けれど子どもの頃の夏休みだって、思い出してみれば漠然としたものだ。朝起こされて、弟をつれてラジオ体操中途半端にたまったスタンプ帳を首から下げるのもうっとうしくて、それでも誰かいればいいのにって校庭をのぞくけれど、皆それぞれに夏休みで特に見知った顔もなく、また来た道を帰る。

明日もまだ休みだ、と考えながら眠るのはわくわくするけれど、特になにもせずに終わる日のがきっと多かったはずだ。

ああでも、親戚のうちで毎晩大貧民をするのは楽しかった。スピードもやった。線香花火の玉大きくしようと思って何本かまとめて火をつけて、たぶん生まれて初めての火傷をしたんだった、とか。そのときのこと絵日記に書いたら「あぶない!」て赤ペンで書かれたこととか。

漠然といつかの夏休みを思い返しながら、妹と流れ星を待つ。確か水曜日の夜、夜中の2時半に流れ星が見えるらしいというこれまた漠然とした情報をもとにベランダに出たものの、「曇ってるね」「こりゃ無理だね」とあっさりあきらめて布団に入る。

そんな風に、やろうと思ってたこと何もできないまま、また月曜日が始まってしまったわけだけど、明日の弁当とか作りながら、夏休み中よりよっぽど活動しているなあと思ったりもして、要するに、やろうと思ってることをやるのに、夏休みだろうが平日だろうが関係ない…なんて正論ぽい結論にたどり着いて、

とりあえず生きてるうちに、とか言わないで、会いたい人に会いたいなと思った。

f:id:ichinics:20090817214327j:image

[][] ストレンジドーン

STRANGE DAWN Phase.1 [DVD]

STRANGE DAWN Phase.1 [DVD]

妹がなぜかDVD持ってたので夏休み中に全部見た。

これがなんとも不思議アニメだったな…。

ある日突然異世界に迷い込んだ女子高生2人が、小人の国の争いに巻き込まれる…というお話なのですが、2人がもといた国の描写はまったくなく、小人たちの恋愛模様は凝った構成なんだけどもキャラクターデザインのせいか、シリアスなんだかコメディなんだか戸惑ってしまった。

たぶん、女子高生2人が、その異世界での出来事をもとに成長する様子を描きたかったんだろうなとは思うんだけど、元いた世界についてほとんど描かれないせいか、あんまりわからなかったなあ。

ただ、もっとももやもやするキャラであるところの村長の娘の言動にあーだこーだいいながら見るのはけっこう楽しくて、だからこそ一気に13話見れたんだなとも思います。

2009-08-14

[] 2009年版 ナツ100

今年もナツ100に参加します!

締め切りをすっかり忘れていて、今回はだめかーと思ったんだけど、延長されていてよかった。

今回は縛りなしです。単行本だろうと、雑誌に一回乗った話だろうと、同人誌だろうと、漫画ならなんでもありです。

http://d.hatena.ne.jp/./dangerous1192/20090802

とのことなので、自分が今まで選んだのもぜんぶ含めて選びたいと思います。ただ、縛り無くすとキリがなくなっちゃうので、今回も1作家1作品にしました。あと買ったことがないのと途中までしか読んでないのは自粛*1

今までのナツ100

それにしても毎年ほとんど変わらないなー。それでも入れ替わってる部分はだいたい気分。

あと、こういうの書いて振り返ってみると、いつか読みたいと思って読んでない作品がまだまだたくさんあることに気づきます。いつかと思ってないで読もうと思う。

特に思い入れのある作品

全1巻

5巻以内

6巻以上

連載中

単行本未収録

「虫と歌」/市村春子

【以下集計用です】

続きを読む

*1:追記:鬼太郎シリーズは全部読んでないです。主に読んでたのは講談社の復刻版。

2009-08-13

[] 阿佐ヶ谷七夕祭り

いつか行って見たいなーと思いつつ、今まで行ったことのなかった阿佐ヶ谷の七夕祭りに行ってきました。

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巨大なはりぼてと出店でにぎわうアーケード街はその盛大な飾り付けのせいか文化祭のような雰囲気。見ているとどれも商店街の人たちによる出店で、ほんとに地元のお祭りなんだなあという印象でした。

お肉屋さんの出してる出店で串物を買って、奥にある酒屋さんでビールを飲み、カレー屋さんのナンサンド食べて満喫する。

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つい配られてるものを受け取ってしまうことを友だちに突っ込まれつつ、奥へと進んでいくと、アーケードの途切れた向こうまで七夕が続いていた。

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写真で見ると余計なんのお祭りなんだかよくわからない。ところで七夕ってなんだっけね、とか言いつつ、

七夕が途切れるところまで歩いた後、近場の飲み屋でだらだら喋って解散。

そういえばこの日は会社帰りだったせいでいつもと違う服装の友達が新鮮だった。なんてことをしつこく言い過ぎたのを反省してます。でもなんか夏っぽくてよかったな。

[] 気分

「自分の気持ちすらわからないのに、ましてや人の気持ちなんて… 」といった言い回しを見るたびに漠然と納得した気になっていたけれど、あらためて考えてみると、少なくとも自分の「気分」くらい、大抵は自分でわかってるんじゃないかって思う。

調子いいか悪いか、嬉しいのか悲しいのか、楽しいか退屈か、退屈は嫌いかどうか、とか。わからないのはたぶん、その理由のほうで、でも理由がなくたって楽しいときは笑ってるしへこんでる時はへこんでいる。

なにが大事かということもきっとそうで、言葉で説明できるような形にはならなくても、きっと触ればわかる。

ただ、頭の中にあったはずのものが、言葉にすることでまったく違うものになってしまった、ということはやっぱりあるから、自分にとって大事なことほど、言葉にするのは心細い。

そんなとき、自分と言葉との間は、埋まらないのかなーと、思ったりもするんだけど、だからこそ今はっきりしている気分は大事にしたいと思う。

そして、もしもそれが重なったと思うことがあるなら、理由より前に、その感じを信じていたい。そしてできれば、説明してみたいと思う。

2009-08-11

[] SUMMER SONIC 2009/8/9

サマソニ10周年ということで今年は3日間開催。3日めだけ行ってきました。

第1回のチラシ初めて見たときのこととかついこないだみたいで、どんどん時間感覚あいまいになっていくなーと思う。当時働いてた店でカウンター横にフジ用とサマソニ用のコーナー作ったなーとか、その流れで COLDPLAYSigur Ros 知ったんだったなとか、サマソニ開場待ちの間に食べた、友だちのおばあちゃんお手製のおにぎりおいしかったなとか、会場内で昔のポスター見てやっとそんな感慨にふけったりもしたんだけど、そういえば10周年らしいコーナーってあれしかなかったような気がしてもったいない

それ以上にもったいないといえば今回のタイムテーブルですよ…! お目当てがほとんどかぶっているっていう残念タイムテーブル。ほんと、あんなにたくさんステージいらないから、移動距離含めても見たいのをちゃんと見れるようにして欲しかったな。

ただ、そのタイムテーブルのせいかはわからないけど、前よりはすいてるような気がして入場規制とかにあたらなかったのはよかった。2005年ザゼン2時間おしよりひどいことはなかなかないと思う…。

入ってすぐに、The Qemists というのをちょっと見てからマリンへ。マリンでははじめての KEANE を見ました。とてもイギリスっぽいバンド。うまく言えないんだけど、「Somewhere Only We Know」を聴いたときは、その声のイメージからか COLDPLAY みたいだな、って思ってたのが、ライブを見てみると Del Amitri を思い出すような、安定感のあるバンドでした。

あとマリンの外ステージLed Zeppelin やってるバンドを見ました。時間あったらもっと見たかった。

VASELINES

今回のお目当てのひとつ、ヴァセリンズ! 大学の頃バンドで「son of guns」と「Molly's Lips」(っていうど真ん中な)のカバーやったりしたので、この2曲は聴きたいなーとか思ってたら1曲目から「son of guns」!!

後ろの方で見てたのでステージ上まで見えなかったけど、声も演奏も当時のまんまで驚く。なんてかわいい声なんだ。1曲1曲が短くパキッと終わるのもらしくていい。思わずわたしもこんなバンドやりたい! とか恐れ多いことを口走ったりしたような気がする。「Molly's Lips」もやってくれて満足したところで、友達と合流してアイス食べた。

マキシマムザホルモン

ライブは見るの2度目。第1回のときはお客さんが荒れててちょっとなーと思ったんだけど、やっぱ楽しくてかっこいいな。前の方行きたい気もしたけど帰れなくなる気がしたので後ろで。途中で RHYMESTER に備えて早めに出たので、メガラバ聞けなかったのが残念(やったかわかんないけど)。

というかここが一番泣けるタイムテーブルで、お目当てのユニコーンWARRHYMESTER がかぶってしかも全部離れたステージっていう。WAR はせめて個人的エンドロール曲であるところの「Why Can't We Be Friends?」聞きたかったなあ。

RHYMESTER

とかいいつつ RHYMESTER を最優先にしたのは、こないだの夏開きで初めて見て*1楽しかったからです。で、期待通りに楽しかった! 曲は夏開きのときとかなり重なってたけど、なんていうか、聴けば聴くほど楽しい。あと、たぶん今回初って言ってた新曲もよかったなー。私は新曲だってわかんないで聴いてたけど、それはたぶん周りのお客さんの飲み込みが早かったからだと思います。わをもってたっとしとなすとか、そういうとこでにやにやしてすみません。

ほんと、あっという間に終わっちゃった気がしたけど、このステージRHYMESTER がトリってこともあってかアンコールやってくれて嬉しかった。

Gogol Bordello

やー楽しかった!! ちょっと前に1枚アルバム買って聴いてたものの、まだ全然曲把握してない状態だったのですがそれでもじゅうぶん楽しかったな。お客さんもそれぞれに笑顔で踊っててとてもいい。暑くて後半後ろでビール飲んでたら、上半身裸の男の子たちがぐるぐる走りまわってて元気だなー、とか言う。ステージはこのビーチが一番好きかも。

最後、あともうちょっと何か見れないかなーと思ってメッセに戻り、ちらっとリップスを見て会場を後にしました。リップスは遠くから風船飛んでるのが見えて、そういや06年の時は、keaneキャンセルだったから前倒しですごく長いライブやったんだよねーとかいうことを思い出す。今年は最後に「Over the Rainbow」やったのかな。

そんなわけで、タイムテーブルに文句いいつつ楽しかったけど、やっぱりタイムテーブルは残念だった。あとこれはサマソニに限ったことじゃないけど、メッセがやっぱり苦手です。途中土砂降りになったときは室内でよかったと思ったりもしたけどね。

だからか帰り道も、もっとライブみたいなーって気分でした。今の気分だと、できれば明るいとこでビール片手に Gogol Bordello 見たい。

[] なつばて!

朝ごはんは食べていったものの、サマソニ中あんまり食欲なくて、なんか変だなーと思って帰宅してやっと、バテてることに気がついた。

そんな折にちょっと困ったことがあったりもして、今ならはげましの声をかけてもらえるダイヤル電話してしまいそうだ、と思ったりもしたけれどわたしは元気です。というかそもそもそんなダイヤルはないわけですけど、冷静に考えたら電話しないよね。あぶないあぶない。

夕方、買い物に行こうと耳にイヤホンつけたまんまiphone探してる(iphone完全にipod化)ことに気づいたところで完全にやる気をなくして寝ることにして、翌朝、

台風来るとかいってたのになんか晴れてるし、それなら洗濯もできるし、なんだかおなかもすいたし、って冷凍ご飯で炒飯作って食べたら元気になったので、きちんと食べるってほんと大事だなと思います。

2009-08-05

[] ドラゴンクエスト

ドラゴンクエストIX 星空の守り人

ドラゴンクエストIX 星空の守り人

先日、身の回りでやっている人が多いのにつられて、ついドラクエ9を買ってしまいました。

その時ちょっと忙しかったので(でも買う)なかなか進まなかったんだけど、しれでもなんとかすれ違い通信ができるところまでいって、早速会社帰りの電車内ですれ違い通信スイッチを入れると、いきなり3人と「すれ違い」をして驚いた。

見える限りではDSを出しているのは私だけでも、鞄の中に通信中のDSを入れている人が、少なくとも3人はいるんだなって思うとなんだか視界が変わるようだった。

…と同時に、これ手にDS持ってるだけで、ばればれだなーって思うとちょっと照れくさかったりもしたんだけど、この感覚だけもドラクエ9面白いなあって言えるような気がしました。

ドラクエ9では、この「すれ違い通信」をすることで、物語の拠点になる宿屋が大きくなっていくんだけど、通信した相手のキャラクター宿屋ロビーみたいなところにちゃんといて、メッセージがきけたりするのも楽しい

それからDSを持ち寄って一緒に戦闘したりもできるみたいで、自分子どもの頃はRPGって孤独ゲームというか、友だちとやっても1人がやってるの延々と見てるだけだったのになーとか思ったりした。

まだ全然進められそうにないんですが、身の回りクリアしてしまった人が多いので、すれ違えるうちにできるだけすれ違っていきたいと思います…!

[] 昔話/流行語

単純に考えて、見聞きするものが多くなればなるほど、何かに似ていると連想するものも増えるだろうし、同じような状況に陥ったときに人が言うことなんてそれほど多くのパターンがあるわけじゃないのかもしれないけれど、例えば「そんなの関係ない」なんて一般的な台詞が、ギャグとして流行ったために、その後しばらくの間、ギャグとして扱われる(ことが増える)っていうのは少し不自由なことだなーと思う。もちろん、ある台詞流行るってこと自体は、流行らせようとしてできることでもないし、基本的には面白いことなんだけど。

それは言う側にとっても同じことで、「受け取り方の問題」とか思ってはみても、似たような言葉を言おうとするときに、「似てる」ことを意識してしまうようになるのは否定できなくて、例えばアメリカの人とかも「アイルビーバック」とか言おうとして、ちょっと笑っちゃったりすることがあるんじゃないだろうか(それが日常会話に出てくるフレーズなのかはわからないけども)。

なんでそんなことを考えていたかというと、最近読んでいる本の大事な場面で、主人公が女の子に、指差し告白されるっていう場面があって、いやその状況はどうだろう…、とか思いつつわりとぐっときていたのですが、

しばらくしてその場面のアニメ版を見て、そういえば小学生の頃、クラスにいたH君という男の子が、同じポーズで、同じ台詞(英語)で、誰彼かまわず告白(?)しまくっていたのを思い出してしまったからだった。まあ、今考えてみれば、あれは告白というより単に愛に溢れていただけかもしれないけど、当時、私にもその順番が回ってきた際には、けっこー複雑な気分になったのを覚えている。

その頃、H君効果でその指差し告白がちょっと流行ったりもしたんだけど、その流行の端々には、もしかすると冗談交じりの本気もあったりしたのかもしれなくて、小学生の話とはいえ、そう考えてみるとちょっとだけ切ない…気もしたけど、やっぱ英語って時点でちょっとおかしいか。

ともかく、大人になってこの話はすっかり忘れていたのに、今後またしばらくはあの台詞を聞くたんびにH君のこと思い出してしまうような気がする。というかむしろ今読んでる本の、そのキャラクターに、H君が重なってしまったのがちょっと悔しい。

中学からは別々学校に行ったため、小学生以降のH君については知らないのだけど、大人になった彼に、あの頃なんでそんなことしてたのか、ちょっと聞いてみたい気もする。

2009-08-03

[][] 「もやしもん」8巻/石川雅之

もやしもん(8) (イブニングKC)

もやしもん(8) (イブニングKC)

もやしもんの新刊はビール特集。とても面白かったです。

この巻では、地ビール偏見を持ってた武藤さんが、あるビール蔵の女の子と知り合ったのをきっかけに、オクトーバーフェストを模したビール祭りを企画、実行するまでのお話

このお祭りの場面は、紙面での企画と連動しているんだけど、これがまたすごいんだよなー。漫画面白い! って気持ちと、ビール楽しい! って気持ちがあいまって、読みながらだいぶぐっときてしまいました。ちょっと泣けた。そんでやっぱりビール飲みたいなあーって気分になりました。

私はビール大好きだけど、「一番好きなお酒ライブ会場で飲むビール」っていうくらい特に銘柄にはこだわりがない。でもこれ読んでるとどんどん、いろんなおいしいビール飲んでみたい…って気分になってしまうのも面白かった。ほんと、今の季節にうってつけというか、通勤中に読み始めたせいで朝っぱらからビール飲みたくなってまいった

あと、余談ですが物語に出てくる女の子が作ってるビールイメージになった、っていうのが以前鳥取旅行したときに飲んだ「大山Gビール*1だったのが嬉しかったです。また鳥取行きたいなー。

あ、あと私がはじめて飲んだ地ビールはたぶん沖縄ヘリオスビールなのですが、あれもすごくおいしかった気がするのでまた飲みたい。

[] ケーキ

7月の終わり、仕事の後、近所で飲んでいる友だちに合流して、店の外の小さいテーブルの囲んであれこれ話してるうちに、もうすっかり幸せな気分になっていたんだけど、パッて外の明かりが切れて、壁とかよっかかった拍子にスイッチ切っちゃったとかじゃない? かもね、でもまあ見えるしいいか…とか言ってたら、ろうそく立ったケーキが出てきたのでほんとどうしようかと思った。えええーとか言いながら手汗かいてた。

もともと照れくさいことは苦手だし、楽しみにする年でもないんだし、…なんてひねくれたことをわざわざ考えるのもしゃくだし、むしろ忘れたいくらいなんだけど、とか言いつつ、いざその日になってみるとそれなりに意識してしまうのはもう習慣のようなもので、お酒飲んだりするとつい自分で主張してしまったりもするから恥ずかしい。

ほんと恥ずかしいんだけど、やっぱりとても嬉しかったな。

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帰宅して、もらったお祝いのメールを読みながら、でも嬉しいのはたぶん、こうして自分のこと思い出してくれる人がいるからなんだなーとか、考えたりする。そしてなかなかそういう気の利かない自分反省したりもするんだけど、

そんな自分にはもったいないくらい、誕生日近辺は楽しいことや嬉しいことたくさんあったので、今年はほんとーに、いい年だったなと思います。そして来年の今頃もまた、そう思えてるといい。

2009-08-01

[][] サマーウォーズ

監督細田守

初日に見てきました! 楽しかったー!

サマーウォーズ」は、すごく丁寧に、できるだけたくさんの人を楽しませようとして作られている映画だなと思います。アニメ好きな人も、アニメに興味がない人も、…とかいちいち言うのも野暮ですが、とにかく見終わった後、場内のあちこちから「おもしろかったねー!」って声があがっていたのが印象的でした。

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物語は、ネット上の仮想都市OZ」を乗っ取り世界中を混乱に陥れた「犯人」と、田舎大家族合戦物語。予告を見た時点では、ちょっとファンシーすぎるかなーとか思ってたものたちがすごく生きていて、ああ無粋な心配してしまったと思った。この「OZ」の描写も近未来SFぽくはあるんだけど、それこそ子どもからネットにうとい大人にまで、わかりやすく描かれていたと思う。それでいてくどくないさじ加減がうまい

対応して描かれる大家族描写も魅力的で、個人的に映画や漫画で描かれる食事の場面がすごく好きなんだけど、この「サマーウォーズ」でも、特に終盤の食事の場面にぐっときました。

あと縁側と、夏の日差し、夜の廊下とか、「時をかける少女」の時も学校の描写が印象的だったし、細田監督はほんと「情景」を描くのが上手い監督なんだなーと思う。

細田監督作品でいえば、すでにあちこちで言われてるように「デジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲーム」(id:ichinics:20070301:p1)に近いんだけど、もちろん破以上に別物です。でもあそこにあった、ネット内と外の描き分けのセンスや、ディスプレイを通して見知らぬ人と繋がるわくわく感はそのまんまこの映画スケールアップして生かされていると思う。

ぼくらのウォーゲーム」はとても面白い作品だったんですが、デジモンてついてることによって、物語も見る人も限定しちゃうとこが、もったいなくもあった。だからこそ監督は、「時かけ」で下地を作った今、これをやりたかったのかなーとか思いました(勝手想像ですが)。

あと、物語の大事な小道具として、自分の持ってるのと同じ携帯DSが出てくるのもちょっと嬉しい。時代設定がいつなのかはわからないけど、物語世界が、小道具を通して見ているこっち側と少し接するような楽しさがある。こういう感覚は、もしかしたらデジモンポケモンやってる子どもが「映画版」見て感じる楽しさと近いのかもしれないな。

ひとつくやしかったのが、物語に登場する花札ルールを知らないで見てしまったこと。もちろん、わからない私でも問題なく楽しめたんだけど、2回めは「こいこい」のルールを把握してから行きたいと思います!

[] 2007年2009年

サマーウォーズ」を見てから、なんとなく2007年のCUT(月号覚えてない)に掲載されていた、「Genius Party」公開時の渡辺信一郎監督湯浅政明監督インタビューのことを思い出して(id:ichinics:20070718:p1)、2009年の今とはずいぶん感覚が変わったよなーと思ったりした。

例えば、そこで主題となっていた「アニメを見る人の枠が広がらない(大意)」、という感覚については、先日公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の大ヒットや、「けいおん!」のCDの売れっぷりなどを見ても、そんなことないんじゃないかなあと思える。

さらに、そこに書かれていた「いつまでも宮崎押井ってのは不健康でしょう」という言葉については、そこに確実に場を切り開いている人として、細田監督神山健治監督を挙げられるんじゃないかと思ったりした。もちろんガイナックス関連の人たちも。

近くだと、2006年が面白いアニメ映画がたくさん公開された年だったなと思うけど(もちろん個人的な好みにかたよった話ですが)、今年の勢いはあの年以上な気がするなー。

2006年アニメ映画感想

http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20061228/p2