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  □これまでの日記一覧

2010-10-26

[][] 最近読んだ漫画3冊

物語は死で終わらない」/トジツキハジメ

物語は死で終わらない (Dariaコミックス)

物語は死で終わらない (Dariaコミックス)

新刊で並んでるのを見て、以前読んだ「俺と彼女先生の話」*1が好みだったのを思い出して買ってみました。出てるとこからしてBLなんだろうなとは思って読みはじめたのだけど、なんていうか、恋のほうのBLです。

描く男の子に作者の好みが出すぎている感じがするけれど(見た目だけじゃなく性格とかも似てる)、絵柄が好みなので読みやすい。

特に表題作はとてもよかった。「あの世」に行く前のお話で、この1話だけでも何回も読むだろうなと思いました。

もっとBL以外の(と思うのはBLって恋愛に限定されるからですが)お話を読んでみたい漫画家さんです。

パンドラ」/ねむようこ

パンドラ (Feelコミックス)

パンドラ (Feelコミックス)

ねむようこさんの初期短編集。

雑誌買ってた頃に何作か読んだことがあるけど、まとめて読んだことのない作家さんなので買ってみました。

この本は全体的に、盛り上げていって最後のページでいきなり落ちをつけるというパターンが多いなあと思う。それがちょっと性急に感じられるところもあるんだけど、でも不穏な空気もラスト1ページでなんか楽しい方向に持っていこうっていう勢いのある話もあっていいです。特に1話めが好きだなーって思ったら、これは描きおろしとのことだったので、最近の作品も読んでみたいなと思いました

「ひとりたち」/菅野文

ひとりたち (花とゆめCOMICSスペシャル)

ひとりたち (花とゆめCOMICSスペシャル)

タイトルは知ってるけど読んだことのなかった「乙男」の漫画家さん。とりあえず短編集だと手をつけやすいしと思って買ってみました、

でも、わりと壮大なテーマお話がそろった短編集で、ちょっと最初に読むには間違ったかなという気もしないでもない。

ところで特に少女漫画短編って、最後のページに大コマ使って、タイトルと絡めた結論めいたものをつぶやくパターンがあると思うんですけど、あれっていつから始まったんだろうな。

[] 夢、音楽、約束ピクニック

夢の中に、実在の人が出てくる場合、その時系列はばらばらで、でもそれはどこが一番印象に残っているかの違いなのかもしれない。

いい思い出の焼き直しが何度もやってくるのは切ないけれど、それはそれで、私の脳もあの時間を「いい思い出」として覚えているのだなとわかってうれしい。

楽しい夢をみると、もう一度見たいと思う事があるけれど、もしも、見たい夢が見れる機械と、見た夢を録画できる機械だったらどちらが欲しいだろうかとしばらく考える。

しばらく考えて、見たい夢よりも、見た夢の方が現実に近いような気がするのは、なんでだろうなと思う。

金曜日には久しぶりの友だちとご飯を食べた。記憶をすりあわせてみたら、もう2年以上ぶりで、ちょっと緊張するかなとも思ったけれど、話はじめてみれば前よりずっと気楽に話せて、とても楽しかった。

飲みながら教えてもらった音楽を、帰宅してすぐ聴いてみる。彼女が話していたイメージそのままで、初めて好きな音楽のことでやりとりしたときの、あの、浮き足立つような嬉しさを思い出したりした。

自分で決めたことはなるべく守りたいと思うのだけど、守らなきゃと思うことがしんどくなってくると、しれっとそれを撤回できたらいいのになと思うことがある。

とはいえ私はちっとも律儀ではないし、きっと忘れてしまっている決め事もたくさんあるのだろう。でもだからこそ、覚えていることには意味があるのだろうし、じゃあその意味ってなんなんですかー、とか、絡みたいような気分で不貞寝する日もある。

先週末には友だちと井の頭公園ピクニックをした。朝用事が入って遅れてしまったんだけど、どうにか枝豆ごはん唐揚げを作ってもって行く。おいなりさん、筑前煮肉じゃが紅茶チーズケーキサツマイモペーストに煮たリンゴをのせたやつ、小龍包、ブロッコリーとおくらの和えもの、きゅうりごま和え、ブラウニーマフィンサングリアなどなど…! 友だちの作ってくれるご飯はどれもおいしくて、ひたすら食べて、飲んで、のんびりした。

近頃すっかり寒くなって、秋はあわただしく終わりそうだけど、あのピクニックの1日で、秋を満喫できたような気がしている。

公園の池の上は白鳥型の船で一杯で、平和ってこういう感じかなと思ったりした。

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2010-10-18

[][] 「月に囚われた男

監督ダンカン・ジョーンズ

公開時に見にいけなかったのでDVDで見ました。とても好みの作品だった。

近未来、燃料資源を採掘するために三年契約で月に派遣されている男、サム・ベルサム・ロックウェル)が物語の主人公。

契約満了を目前にして事故にあった主人公は、目が覚めた後、どこか記憶がおかしいことに気付く。どうにかして事故現場へ向かってみると、そこにはもう1人の自分が倒れていて…という物語

ほぼ1人の役者と世話役であるロボット(ガーティ)だけを登場人物として描かれるシンプルな構成ながら、画面から目を離せない映画でした。

もう1人の自分が何者かという点については、すぐに予想がつくのだけど(そこを謎としては描いてないと思う)、それでは観客はどの彼を「主人公」として見るのか、という点はきっと、見る人ごと意見がわかれるだろうつくりになっていたのが面白いなと思いました。

よく、自分コピーロボットと話をしてみたいということを考えるんだけど、それは相手に心配をかけてしまうかな、とか、誤解されるかなとか考えないですむ(コピーロボットならば最終的に自分の頭におさまるし)と思ってるからかもしれない。

でもこの映画を見ていて、自分同士の会話といっても、やはり体が分かれてしまえば他人だと思った。そして、彼がここで1人で過ごすことができたのは、帰るという目標があったからなのだろうなとも思った。

一番気に入ったのは、ガーティのモニターに映る表情だ。ガーティの体はほとんど箱だけど、サムが見ていなくても表情を変えたりするところをみると、生きているように感じたりもする。そこにある表情はたとえ記号でも、言葉以上のものがあると思いました。

[][] 「ミックマック

監督ジャン=ピエール・ジュネ

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雑誌かなんかのおすすめ映画コーナーで「デリカテッセン」がおすすめされていたので、レンタルしてきて見て、油っぽい…、以外の感想をもてなかったのが中学生、「アメリ」は映画館に見に行って、それはもうかわいかったけど、正直ちょっとこわかったのと、一緒にいった人が具合悪くなった印象のが強い。

というわけで、ジュネ監督映画が特に好きという訳ではないはずなのだけど誘われたので、二つ返事で見に行って、やっぱりこわいと思うところもありつつ、とても面白かったです。

主人公のバジルは頭に銃弾がめり込む事件に巻き込まれ、勤めていたビデオレンタル店をくびになってしまう。やがて出会った仲間たちと廃品回収仕事をはじめたところで、自分人生を狂わせた地雷と銃弾を作った巨大企業を見つけ、復讐を計画する…という物語

この仲間たちひとりひとりに特技があって、それを生かしながら作戦を実行していくのが楽しかった。これもまた適材適所映画だな。

ジュネ監督映画は、美術はすごいなーと思うんだけど、キャラクターがちょっとこわい、と思ことが多くそれはたぶん登場人物が何を考えてるのかよくわからないシーンが多いからだと思う。でも、多分それはフランスっぽさなのかなと思いました(適当ですが)。

ラストシーン発明家のおじいさんがスカートを回す機械を作っているのがよかった。

2010-10-17

[] あいやのおじいちゃん

小さい頃、母方の祖父のことを「あいやのおじいちゃん」と呼んでいた。おじいちゃん、と呼びかけると「あいや」と答えるからだったのだけど、大人になって「…おじいちゃん」と呼ぶ「…」の一拍で少し照れてしまう私にも、おじいちゃんはやっぱり「あいや」と答えてくれた。

逃げたインコを虫取り網で捕まえるくらい活発な祖母に比べると、祖父はいつも穏やかに笑っている人だったと思う。はさみ将棋だって五目並べだって私が飽きるまでつきあってくれた。恰幅がよく、いつもサスペンダーをしていてた祖父のズボンは、幼い頃の私が2人は入るくらい太くて、そういえばおじいちゃんの服はいつも、タンスを閉めるときに隙間から、ふっ、て漏れるあのにおいがしたのを思い出す。

先月、祖父の葬儀があった。

天気の良い日で、親戚みんなで弁当を食べた、部屋の中は西日でいっぱいだった。皆少しだけ笑って、忙しそうに動いているのがなんだかきれいで、気が遠くなった。式の冒頭で流れた、従兄の作った映像には楽しそうな祖父がたくさんうつっていて、本当に、幸せそうだなと思った。

いい式だった。

挨拶をしてくれた方が皆、誠実で穏やかな人で、と言っていたのがとても印象に残り、誇らしい気持ちになる。人見知りの父が、それでも親族の席に並びぎこちなくお辞儀を繰り返しているのを見て、少しほっとする。

帰り道、SAに寄って、閉店間際の食堂でご飯を食べた。大きな窓の外は真っ暗で、明るい食堂内ががらんとして見えた。私が「ラーメンおいしいね」と言うと、同じものを食べていた父は「水がおいしい」と言っておかわりをした。お土産やを冷やかし、車に戻る。

車に乗ると弟はすぐ眠り、それを見て私たちは笑った。花のにおいがする真っ暗な車内で、そういえば祖父と最後に話したとき、もっとたくさん文章を書いたほうがいい、と言っていたのを思い出していた。

2010-10-11

[][] 朝霧JAM2010 1日め 10/09

朝霧に行き始めて5年目。今年は10周年だそうです。

準備から出発

雨予報がでてても、なんだかんだ当日は晴れる気がする、って思ってたんだけど、前日になっても雨予報が消えないので慌てて長靴を買って荷造りしなおす。今思うと長靴がなかったらほんと泥だらけだったと思うので間に合ってよかった。

当日は、友だちに車で迎えに来てもらって出発。談合坂で朝ごはんを食べて、手袋を忘れたことに気付いてコンビニ軍手を買った。ついでにビニールシートも買ったんだけど、これはほんとに役立った。

会場についた頃にはもう雨が降り始めていたけれど、まだ小雨で、どうにか無事たておわる。毎年Aサイトの端っこの同じあたりにたててるんだけど、わりと平らでテントからステージ見えるのがいい。

とはいえタープがないので、テント前で傘さしつつ椅子に座るってのもなんか落ち着かず、昼ごはんカボチャカレー)を食べたあとは早速ステージ前へ。

雨のときはせめて前室付きかタープ欲しいなーと思った。

加藤登紀子neco眠る

加藤登紀子さんは楽しみにしてたんだけど、ジョン・レノンに捧ぐという感じのセットリストで、ちょっと期待してたものと違いました。ラインナップも、イマジンとか、いい曲だとは思うけど聴きすぎているものが多かったので早々に離脱。

neco眠るに間に合うようムーンへ移動。長靴なので泥沼気にせずホットワイン片手に前の方で踊りまくった。楽しかったー。ただ、このあたりから雨が強くなってきて、ライブ終わる頃には皆びしょぬれだった。水溜りにぞうりが浮いてたりしたし、ちらほらはだしの人もいた。

HIFANAMANU CHAO LA VENTURA

いったんテントに戻り、寒さ対策をしてから HIFANA へ。でもこのとき、財布を落として、でもすぐに見つかったんだけど、ショックがでかくてよく覚えてない…。鎮座DOPENESS のやつがよかったです。

その後、本日のお目当てマヌチャオをステージ前で待つ。

雨はひどいけど、寒さは気にならないくらいで、体力もまだ全然あまっていたので楽しく見れた。朝霧の1日めのトリで見たいのはこういうバンドだよねって感じがする。個人的には2006年のPOGUES以来の楽しさだった。基本的に似た展開をする曲が多いのだけど、それを待ち構えるのも楽しい。特にマヌさんではない方のギターの人のソロが好みだったなー。

MANO NEGRA も見てみたかったなあと思いました。

関係ないけどこのとき、長袖Tシャツ2枚+ニットカーディガントレーナーレインジャケットレインポンチョ、と6枚も着てましたのでむしろちょっと暑いくらいだった。

就寝

夕方にはテント全体に雨がしみこんでしまっていたので急遽ビニールシートを上にかぶせて洗濯バサミであちこち留めておいた。これがほんとよかったと思う。

寝袋の中では何度も雨の音で目が覚め、そのたびに浸水してないか確認する…という夜でした。ライト新調してよかった。

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軍手は結局使わなかった。そのくらい暖かかったです。

雨の中カメラ携帯も出せず1日めにとったのこの1枚だけだった。

[][] 朝霧JAM2010 2日め 10/10

「すごい! いや、それほどでもないけど、でもすげーよ!」という声で目が覚める。雨の音がしない! と思ってテントをはいでると、外真っ白、だけど雨が止んでいた。

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太陽が顔を見せるたびにあたりのテントから大歓声。朝霧に行くたび、太陽ってありがたいなーとか思います。

長靴が完全にぬれてて、乾いた靴下もなかったので、昼過ぎまで乾かしつつテント前でのんびり飲んだりご飯食べたりしていた。

途中、椅子でうたた寝してるとき、このまま蒸発できたら幸せだなーと思った。

そのまま J.A.M(個人的にはソイルより好きだなと思いました)と、SION を聞く。

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JESSE HARRIS

楽しみにしてたのでこれは前で見た。とっても好きな声。柔らかで、粒子が粗いんだけど滑らか。いつまででも聴いていられるような音楽だなと思いました。

が、ここで通りすがりのシーズー(たぶん)にスカートを噛み千切られる…という事件があり、けっこう気にいってたスカートだったので落ち込みつつ、でもはいてくる私が悪いんだしね…とかなんだかんだでちょっとへこむ。

f:id:ichinics:20101012213345j:image:w200 恐るべし犬の顎力。

テント畳んだ後、手を洗いに行ったら、偶然、会いたかった人にまとめて会えたのも嬉しかった。ほんと挨拶だけだったけど、今年は雨や iPhone 通じない問題などで、現地では誰にも会えないかもなーと思ってたので得した気分。

TODD RUNDGREN's JOHNSON

片付けが済んだ後は、立ったままフォー食べつつ TODD RUNDGREN 待ち。

ステージ上に鍵盤がないのでなんとなく想像はしてたけど、今回のライブはねー、あくまでもTODD RUNDGREN's JOHNSONでしたね。ジョンソンって何だろうと思ってたんだけど、ロバート・ジョンソンカバーをやるセットなんですね。

ギター弾きまくるトッドはかっこよかったし、なにより気さくな人柄が感じられて、ああ本物のトッドラングレンだーって嬉しさはあったものの、どちらかというと彼の曲を聴きたかったので正直なところちょっと残念でした。最後最後に「I Saw the Light」やってくれたのは嬉しかったけど、もう一声欲しかったなー。

帰り道

トッドの後はトリを見ずに撤収。今回は本栖にとめてたんだけど、バスがすいていてよかった。

駐車場で空を見上げると、昨日の雨で洗い流されたのか満天の星空だった。あんな迫ってくるような星空を見たのははじめてかもしれない。星っていろんな色があるんだなーって思いました。

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というわけで、雨はすごかったけど、友だちのおかげでなんとか乗り切れたし、終わってみればとても楽しい2日間でした。

というわけで、また来年

2010-10-06

[] Rufus WainwrightJCB HALL 2010/10/05

2年ぶり、2回めのルーファスライブにいってきました。

とってもすてきなライブだった! 前回のライブとはがらっと異なる、ピアノと歌だけのシンプルな構成なのも、また新しい一面を見れたようで嬉しかったです。

ルーファスの声は、大きな鳥のように力強く伸びやかで、その影を追いかけるだけで胸がいっぱいになる。聴いているこちらの体にまで声が響くその感触は、宙に浮く寸前の、くすぐったさみたいだった。

今回のライブは二部構成で、第一部は今年でた新譜「All Days are Nights : Song for Ruru」をたぶんそのまま通しで演奏するものでした。拍手も歓声もご遠慮ください、とのことで会場全体が息を潜めてルーファスの登場を待つ。長いドレス姿で、衣擦れの音すら聞こえそうな緊迫した空気を、ルーファスの声が柔らかに、しかしぐっと押し開く。一曲終わるごとに、息をとめていたことに気付くようなライブでした。

第二部は一転、今日ショッピング行って買ったっていうパンツ姿で登場。「ジャパンで買ったジャパンツ!」なんて言っていてつい笑ってしまった。

たぶん全アルバムからまんべんなく、聴きたかった曲がたくさん聴けたのも嬉しかった。MC冗談を言っても、歌に入った瞬間あっという間に表情が変わる。ピアノの周りにあつまってリクエストした曲を演奏してもらっているような、親密な雰囲気だった。

特に印象的だったのは、Jeff Buckley のことを歌った「Memphis Skyline」。まさかライブで聴けるとは思わなかったのでちょっとなきそうになる。そして「Hallelujah」。大好きな「Cigarettes And Chocolate Milk」も嬉しかったな。

それから家族の話などMCでいろんな話を聞けたのも嬉しかったです。

途中、確か「1stアルバムのツアー日本にきて、自分日本にきた初めてのウェインライトになった」って話をしてたと思うんだけど、その後、ラウドン父さんの日本ツアーのとき自分サマーキャンプで連れてってもらえなくてそのときのことを歌った曲、って確か「Dinner At Eight」を演奏した(ちょっと記憶曖昧です)のはどういうことだったんだろう。もしちゃんと聞き取れていた方がいたら教えて欲しいです。日本に来た初めてのウェインライトルーファスだったのかどうか、ってこともですが、そのサマーキャンプのエピソードについてちゃんと聞き取りたかった。

ああ、それにしても、あんなふうに歌を歌えるっていうのはどんな気持ちがするんだろう。

ずっと追いかけていたくなるような、気持ちの良い歌でした。見に行けてよかった。大好きだ!

関連

Rufus Wainwright@国際フォーラム 2008/01/23

http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20080124/p1

[] いつかの前に

12時半に待ち合わせした改札脇のハーゲンダッツはもうとっくになくなっていて、でも携帯電話があればそんなことまったく問題なく「ハーゲンダッツがあったあたりにいる」と送信して解決。レンガを並べたような歩道は隙間にヒールがひっかかるからやだ、でもあれって滑り止めなんでしょ、そうなの? なんてどうでもいい話をしつつ、映画チケットを買い、お昼ご飯を食べた。

昼時の混雑した店内には、きれいな服をきた女性の集団(7,8人)と、カップル二組、ビデオカメラを片手に持った男性と関係のよくわからない女性数人のグループがいたけれど、彼らが話していることは聞こえてこない。あの音の散らばり方というのは、たぶん天井の高さとかそういうものに由来していて、私はやったこともないビリヤード連想する。建物は三階建てて、窓から差し込んだ秋の白っぽい光が、食器にあたってまぶしかった。

「生まれ変わったらどんな仕事をしたい?」と友人がきくので、あれこれ考える。先の心配をせずに、まとまった休みがとれて…なんて条件の方が先に来てしまうのはなんとも夢が無いような気がするけれど、そもそも生まれ変わらないと違う仕事できないっていう前提がひどいね、という方向に話は移る。移りつつも、頭に思い描いたいつかの風景というのはちゃんとあったような気がする。

朝起きる。台所に窓があったらいいのにと思う。同じ階に並んだ部屋の中でも角部屋にだけは台所脇に窓があって、その中はどんな風になっているのかちょっと見てみたい。最近見たいくつかの映画でも、特に食事の場面ばかりが印象に残っているのは、食欲の秋ってやつなのだろうか。コーヒーを飲む。電気を消す。乗る電車まであと5分、というところで新しくできたビルの中に人が流れているのに気づき、追いかけてみると新しい喫茶店と改札があって少し嬉しくなる。

生まれ変わる前にもうちょっと、やりたいこともあるような気がする。

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2010-10-03

[][] 「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」

ちょっと前に見に行って来ました。楽しかったー!

私はとにかく適材適所のチームものが好きだ。欠点もあるけれど、それぞれの特技を生かして大勝利! みたいな展開が本当に好きだ。なのでこの映画の冒頭、4人が集結するまでの人物紹介みたいなシーンにはわくわくしたし、そのわくわくのままエンディングまで突っ走るような映画だったと思います。

特に色男のフェイスとネジの飛んでるパイロット、マードックが楽しい。あとハンニバルプランに皆が耳を傾けてるーンもいいですね。そんな無茶なーっていうようなプランを前に、目配せして笑いあうAチームの面々にときめく。

アクションシーンも派手で楽しかった。いいぞ!もっとやれ!っていいたくなる気持ちいい破壊ッぷり。ロケットランチャー抱えて横転しながらビル壊してまわるみたいな爽快感

TV版のAチームは何回かしか見たことなくて、実はそんなに記憶にないのだけど、でも映画版はそのときのイメージの延長線上にあったように思いました。大好きだったスパイ大作戦も、こういう映画版が見たかったな(「M:i」シリーズはまた別物としていいんですけどね)。

ぜひこのメンバーで続編作って欲しいです。

金曜日レイトで見に行ったのだけど、疲れが一気に吹き飛ぶような映画で気分よく帰宅しました。

映画館を出るとき、近くの席にワインの空き瓶が転がっていて、まあ持ち込みOKなとこだったかどうかはちょっとわからないですけど、この映画は確かに飲みながら見たくなるよねーと思った。

[][][] 「夏至」と「モテキ

なんだかんだ「ノルウェイの森」の映画化が気になっているので、トラン・アン・ユン監督の「夏至」を借り、最後の一滴のような晴れだった土曜日、洗濯物を干したり、昼ごはんを作ったり食べたり、とれたボタンをつけたりしながらゆっくり見た。

雨のシーンと緑が気持ちよくて、私もこんなところで生活したい、とか思う。寒いのは苦手だ。悲しいのも好きじゃないし、だから思いつめたような顔で、両天秤にかけながら「孤独だ」なんていったりする彼の顔の奥に、でも本当は、があればいいのにと思う。

女の子背中と、髪の分け目がとてもきれいな映画でした。

夏至 特別版 [DVD]

夏至 特別版 [DVD]

金曜日の夜は、ドラマモテキ」の最終回を見た。好き、というより、気になる漫画だったモテキの結末として、自分ドラマ版のほうが好きだなと思ったし、すっきりした。

フジ君は「好きな人に好かれたい」ではなくて「好きな人に好かれない」というところにずっとこだわっていて、だからか、自分のことを好きな人の気持ちに気付かず想像もしない、ように見えるところが、モテキのいちばんもやもやするところだった。

それは土井さんの「ほんと私のこと見てないんだね」という台詞にもあらわれていて、なのでドラマ最後に、あの台詞がきたことにはちょっとぐっときてしまいました。でももしかしたら、漫画の最終回も作者の意図ドラマ台詞と近いところにあったのかもしれないなとも思う。

とてもいいドラマ化だったと思います。面白かった。

漫画の感想

2010-10-01

[][] 「潔く柔く」完結と全巻メモ

13巻を読んで、また1巻から読み直して、この漫画に出てくる登場人物みんな、昔から知ってるような気分になる。それぞれにちゃんと個性があって、彼らの一人一人が、物語の後も存在しているような、そんな気持ちになる漫画でした。本当に面白かった。

潔く柔く 13 (マーガレットコミックス)

潔く柔く 13 (マーガレットコミックス)

13巻を通して読んでみると、亡くなった幼なじみ男の子のことを思い出にすることができない「カンナ」という女の子物語に、もう1人の主人公の物語が混ざりあうというのが大筋だったのだなということがわかる。けれど、それが一本の物語ではなく、様々な視点からのそれぞれの思いとして描かれているからこそ、ひとコマのためらいや、勢いにも意味が生まれてくる。そこが魅力だと思う。

潔く柔く」は各話ごとに、誰に視点があるのかがはっきりわかるような構成になっている。台詞と、モノローグと、表情と、登場人物が見ているものとを、作者が編集して見せることができるというのは漫画の特徴でもあると思うのだけど、そうやって登場人物それぞれの視点を体験してきた読者にとって、画面にある「意味」は物語を読みすすめるほどに増えていく。

それってすごく不思議感覚で、でもそのように読めることがとても楽しいなと思いました。

誰にも思いや願うことがあって、敵/味方、好き/嫌い、なんて立場によってかわる。和解成就だけを“よいもの”として描くのではないところが、この物語の力強いところだと思います。

潔く柔く」は、彼らがそれぞれの距離を測りながら、“すべらかで自然な位置”に立つまでの物語だったのだと思いました。それが「潔く柔く」とタイトルの意味するところでもあるんじゃないでしょうか。

「だれかもつれた糸をヒュッと引き 奇妙でかみあわない人物たちを すべらかで自然な位置に たたせてはくれぬものだろうか」(『バナナブレッドのプディング』/大島弓子

13巻には、最終回の後に番外編として百加のお話が収録されている。最終回のあとのこの番外編で、もしかしたらまだ、この続きが読めるんじゃないかなんて期待をしてしまったりもした。

読みたい。大好きです。

関連

以下、全巻メモとか余談です。

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