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  □これまでの日記一覧

2011-02-16

[] 科学未来館にいった日記

先日、思い立って科学未来館に行ってきました。

目当ては、メガスターとテオ・ヤンセン展。メガスターは開館と同時に行かないと見れないとインターネットに聞いたので、休みの日の7時起きは平日の5時起きの気分…とか弱音を吐きながらもがんばって起きた。

でも、開館時間に到着するとすでに長蛇の列。ぎりぎりチケットとれたけど、あと10分遅かったらメガスターのプログラムは全て発券終了になっていたと思います。大人気だなー。

f:id:ichinics:20110216222121j:image

チケットをとった後は、まずテオ・ヤンセン展。

プラスチックチューブで作られた「生物」は近くで見るとわりと工作っぽく、糸の巻き方なんかもわりと思い切った感じだった。現在動いているものではない「生物」は砂で汚れていたり、ペットボトルもとれかけていたりで、「もの」って感じがするのに、動いていると生き物っぽく見えるのは不思議だ。

しかも最新のビーチアニマルは水際で後退もするし、風の力をためたりもできるらしい。でもその仕組みはいまいちよくわからなかった。ほんとうに、身近にありそうなものだけで作られているのに、なんであんなに複雑な動きをするんだろうなー。

ただ、ほとんどが室内展示だったため、できれば海にいるところを見てみたいなと思いました。

メガスターで見たのは「夜はやさしい」というプログラム*1

バリ、ミュンヘン、ニューオリンズなど世界各地の夜空をその場の環境音とともに眺めることができるというもので、その音から、この空のしたの風景を思い描いたりできるのも楽しかった。けど、やっぱりちょっとうとうとしてしまいましたね…。暗いと眠くなるしね…。

常設展示も一通り見た。あちこちで職員の方(かな?)の解説をやっていて、特に「超伝導」のお話が印象に残りました。

超伝導体は通常の温度では磁石につかないのに、ある一定の温度にまで下がると、磁石の上で浮かぶ、というのを実験で見せてくれて、話だけ聞くと「(磁気浮上式の)リニアモーターカーに使われてるあれか」って思うんだけど、実際目の当たりにしてみると、魔法みたいで面白かったです。

というわけで科学未来館とても楽しいところでした。また行きたいなー。

f:id:ichinics:20110216222120j:image

[][] 「シックスハーフ」1,2巻/池谷理香子

友だちに貸してもらって読みました。面白かったー。

池谷理香子さんの漫画を読むのはかなり久しぶりだったんだけど、絵も変わってないしお話も面白いし、さすがだなーと思ってしまった。

シックス ハーフ 1 (りぼんマスコットコミックス)

シックス ハーフ 1 (りぼんマスコットコミックス)

目覚めると記憶を失っていた女子高生、詩織が物語の主人公。周りの人と接するうちに、だんだんと、自分のキャラクターを把握していくのだけど、それは「今」の自分とは違う、ということでいろいろと事件が起こる。

自分が詩織の立場だったらって想像すると、自分の記憶してない「自分」として、周りの人が自分を見ている、ってのはそうとう恐いことだなと思った。そして、そういうときはまず、信じられる足場を探したくなるんだろうな、ということを考えたりしました。

すごく続きが気になります!

シックス ハーフ 2 (りぼんマスコットコミックス)

シックス ハーフ 2 (りぼんマスコットコミックス)

2011-02-10

[][] 「鉄道少女漫画」/中村明日美子

鉄道少女漫画

鉄道少女漫画

小田急線舞台にしたオムニバス漫画。とてもよかったです。

舞台になる駅は入生田厚木片瀬江ノ島それからロマンスカーの話などもあります。私は生まれ育ったのが小田急沿線の町なので、小田急線にはそれなりに思い入れがあり、入生田以外は降りたこともある駅だし、見慣れた車内だしホームだし、なのでよけいに面白く読めたのですが、この本はあくまでも舞台小田急線の、しいて言えば少女漫画で、小田急線を知らないひとでももちろん面白く読める作品だと思います

例えば毎朝、電車に乗り合わせる人たちひとりひとりに物語があって、笑ったり泣いたり時には怒ったりもして、家に帰ってまた翌朝も同じ車両に乗ったりする。ここに描かれているのは、そんな繰り替えしの中に時折現れる分岐点のお話だと思います

特に気に入ったのは、片瀬江ノ島舞台にした「夜を重ねる」でした。あーでも入生田もよかった。

ずーーっと前、朝まで飲んだ帰りに電車乗ったら、つい眠ってしまい終点の片瀬江ノ島まで行ってしまって、次に起きたら新宿で(最速でも1時間以上かかる)、また引き返して駅員さんに「眠ってしまって」とか説明した朝のこととか、終電逃して歩いてみたものの力尽きて駅のホームで始発まで話してたときのこととか、学校早退して帰る日の、光に溢れた真昼の電車のこととか、あれこれ思い出して、あらためて、自分小田急線が好きだなあ、と思った。そういう意味では私にとってまさしく「鉄道少女漫画」でした。楽しかった。

[] 散歩

寒いですね、暖かくなりましたね、雨やみましたか、今朝は雪でしたね、などなど、人と顔をあわせてまず交わす言葉は大抵天気についてだったりして、それは予定調和なのかもしれないけれど、私はそういった、助走のような会話がけっこう好きだ。

そもそも会話には、目的地があることのほうが珍しくて、散歩してたらいつのまにか、どこかに着いていた、ということの方が多いような気がするのだけど、人はよく、そのたどり着いたところを意味としてとらえなおしがちな気がする。

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でも、日が長くなりましたね、とか、夏のいいところは日が長いところですよね、とか、特に意味のない話をするのはなかなか気分がよくて、その続きをまたいつかまで、取っておきたい気持ちになることもある。それはもしかしたら、意味から出発している散歩みたいなものなのかもしれない。

2011-02-09

[] 「失恋ショコラティエ」他/水城せとな

失恋ショコラティエ 1 (フラワーコミックスアルファ)

失恋ショコラティエ 1 (フラワーコミックスアルファ)

ちょっと前にtwitterのTLで話題になってたので気になって読みました。

チョコレートが好きな女の子失恋したことをきっかけに、ショコラティエを目指してフランス渡り、帰国してチョコレート店を開く、までが1話。で、その後は自分をふった女の子を振り向かせようとチョコレートを作るお話です。

けど、その情熱の傾け方は完全に駆け引きメインで、デートの誘いをいったん断ってから電話してOKしたり、とか、でもその相手にだんながいるのはいいのか…とか…いろいろややこしいです。

主人公がショコラティエとして成長していく部分は面白いのだけど、個人的には主人公の思考と行動のギャップが苦手だなーと思ってしまったので、そこが楽しめるかどうかで好き嫌いがわかれる作品かもしれないなあと思います。

…なんて感想を友だちに話したら、それならって貸してくれたのが「窮鼠はチーズの夢を見る」と「俎上の鯉は二度跳ねる」というシリーズでした。これがねーとても面白かった。

妻が浮気調査を依頼したことをきっかけに大学の後輩と再会したことで、彼が自分を好きだったことを知る、という、BLといっていい作品だと思いますが、流されやすい主人公と、ずるがしこいように見えて自分に自信のない後輩の、思惑と本音が入り乱れる感じがとても面白かったです。

このシリーズの主人公は、自分同性愛者ではない、ということと、自分を好きだという彼に対して感じる気持ちとの間で常に自問している。優柔不断なためなかなか結論がでないながらも、最後にちゃんと答えを見つけるところまで、とても腑に落ちる展開でした。

なんで俺なんだ、的なことを言う主人公に

見た目が綺麗で人間ができてて自分にいい思いさせてくれるような

そんな完璧な人をみんな探してると思ってるんですか?

あなたはそういう相手しか好きになれないんですか?

っていうシーンがよかったです。ぐっときた。

窮鼠はチーズの夢を見る (フラワーコミックスα)

窮鼠はチーズの夢を見る (フラワーコミックスα)

これを読んでやっと「失恋ショコラティエ」の面白さがわかったような気がしたし、そもそも水城せとなさんは「駆け引き」を描くのがうまいひとなんだなーと思った。ただそれは、こういう「表向きには秘密にしている」ことがある設定のほうがより生きる(自分は読みやすい)のかもしれない。

[] より大きな

先日、ロボット工学である石黒浩さんがtwitterかいていたことが面白くて、ここしばらく考えている。

犬の幸せは絶対的な幸せであり、人の幸せは相対的なのだ。

http://twitter.com/hiroshiishiguro/status/32672413917388800

人間としての幸せ、より大きな幸せは、食欲、物欲、性欲などの、その向こうにある。

http://twitter.com/hiroshiishiguro/status/32674088623284225

以前『私・今・そして神』という本の中で、「今」という時間について「夢を見ているとき、われわれはそれが後で思いだされることを意識していない。(中略)現実に生きているとき、われわれはすでにそれが後で思いだされることを知っている/p140」という説明がされていた。

それは現実に生きているとき、「今は未来にとっての比較対象である」と意識している、ということでもあると思う。

年をとればとるほど、比較する過去は多くなるわけで、それはなんだか息苦しいような気もするけれど、そもそも比較するというのもヒトが「進化の産物」として獲得した考え方なのかもしれない(とか、考えるのは「ハーモニー」の影響です)。

ただ、比較してどちらをよしとするかに比較できない基準というものがあるんじゃないだろうか。「食欲、物欲、性欲などの、その向こう」にある幸せを「より大きい」と期待するのもまた、相対的であることとは別の感覚なのではないかなと思う。

なんかもうちょっと、その先にあるような、あればいいなあという気がしている。

2011-02-02

[][] キック・アス

監督マシュー・ヴォーン

見たいなーと思いつつ映画館が混んでるらしいという情報に二の足を踏んでいたのだけど、でもこれはきっと映画館で見たほうが楽しい! ということで思い切って行って来ました。楽しかったー! 着いたのが上映30分前くらい案の定立ち見になってしまったのだけど、立ち見であることを忘れるくらいに面白かったです。

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主人公はコミックヒーローに憧れる男の子。で、ある日一念発起して通販(?)で買ったコスチュームを身にまといヒーローデビューする。彼には特殊能力があるわけではないのだけど、コスチュームの力を借りることで、いままでやり過ごしていた場面に立ち向かうようになる。やがて、彼の活動は、youtube動画配信されたりして「キックアス」は一躍人気者となる。

そんな折、この街である復讐を成し遂げようとしていた親子(ビッグ・ダディ&ヒット・ガール)と出会い、事件が動き出します。

ちょっとややこしい展開だけど、場面展開がうまいいか、うまくまとまっているなーと思いました。

f:id:ichinics:20110203222932j:image:w300

しかしその登場から映画の主役に躍り出るのはなんと言ってもヒットガールだと思います。英才教育を受けた生粋のヒットガールであり、チャーミングであり、めちゃくちゃ強く、そしてかわいい

はやく!もっとヒットガールを見せて!ってなってしまうのはこの映画ストーリーとしてありなのかよくわかんないですけど、彼女活躍はそれほど圧倒的でした。撃ち終えた拳銃を敵に投げつけ、蹴り倒して、空中で相手の銃をキャッチする、あの戦闘シーンの気持ちよさといったらなかったね。

夢の「かっこいいガンアクション」てのはこういうことだよなーと思いながら見て、そのまんまのわくわくで映画を見終えることができました。

キックアスの活躍がちょっと物足りない気もしましたが、彼がヒーローになれたかはあの戦いにあったのではなく、それはもう最初の立ち向かう決心で達成されているんじゃないかとも思った。

[][] 「オー!ファーザー」/伊坂幸太郎

オー!ファーザー

オー!ファーザー

読んでいる間、なんだか昔の伊坂幸太郎作品のようだなという印象があって、あとがきを読んで納得した。これは2006年から2007年にかけて新聞連載された作品で、作者自身がこの後に書かれた「『ゴールデンスランパー』からが第二期と呼べるのかもしれません」と書いていました。

個人的には、伊坂幸太郎さんは出版社ごとに少しイメージの異なる作品を描きわけているように感じていて、おおまかに言えば新潮社とそれ以外、で、この『オー!ファーザーからは、新潮社から出ている作品群と似た印象を受けました。

ただ、いくつかの伏線とともに最後に大きな事件が起きて、意外な解決を見せる、という展開自体はさすがなのだけど、その真ん中にあるものが薄れているような気はして、書かれた時期的にはこのひとつ前の「フィッシュストーリー*1を読んだときに似た、次の一手に行きそうで行かないもどかしさを感じる作品でした。

「オー!ファーザー」の主人公には4人の父親がいる。彼らはそれぞれに魅力的な父親であり、主人公をかわいがっていて、それはなかなか楽しい生活のようにも思えるのだけど、肝心の主人公については、最後までよくわからないままだった。

同級生の女の子が彼にあれこれ要求をすることも、友人の巻き込まれたトラブルに巻き込まれることも、主人公は文句をいいつつ受け入れていく。でもそれは、あの4人の父親に育てられたからこその性格というわけではないような気がしたし、父親たちとの関係も最初から最後まで、あんまり変わらないように思えた。

個人的には、伊坂幸太郎さんの「終末のフール」までの作品がとても好きで、「第二期」とされる作品は(あまり読んでいないのもあるけれど)文章は楽しいし読みやすいんだけど、いまひとつ勢いが足りない気がする、というのが正直な感想です。でもまだ読みたいし、きっとまたすごく好きな作品がでてくると思ってる。なんてことを思いながら読み終わりました。

あと帯を見た段階では、4人いると思ってるけど実は1人だったりして、とか思ってたんだけどそういう話ではなかった。

[] 節分

節分の思い出ってあんまりない。小学校のころに学校豆まきしたときの、食べられるものを投げるという背徳感と床に落ちてしまったとたんにごみになる大豆とそれを覆す3秒ルールと、豆腐も納豆も枝豆大豆であるという大豆の万能っぷり…などと、思い浮かぶのはどれも大豆のことばかりなんですけれども、会社節分の話がでて聞いてみると、大豆ではなく落花生をまく地方も多いということを知り、その理由が殻があるから撒いても食べられる、ということでその発想はなかったわ、と思いました。

というか鬼とか福とかより食べることばっかり考えちゃうよねと思いました。