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  □これまでの日記一覧

2011-03-30

[] 耳をすます

初めてできた彼女と初めて一緒に出かけた日に近所の銭湯の煙突が倒れた話、というのが先輩の持ちネタで、私はそれを聴くのがとても好きだった。

ファミレスでご飯を食べていたら、大きな音がして煙突が倒れ、電線が切れたのかいきなり停電して、焦って下心もふっとんだよねとかそんな話。

何度も繰りかえし話してもらったので、その風景はもう私の中に記憶としてあって、先輩と彼女がいるはずのファミレスの席でひとり、いつまでも窓の外の煙突を眺めている。

今朝、その先輩がでてくる夢をみた。改札の先に、白い、やけに丈の短いズボンをはいているひとがいるな、と思ったのが先輩だった。もう10年以上会っていないというのに、大学の頃そのままの様子で「いま国分寺に住んでるんだっけ?」と声をかけてくる。ついでに背中を掴まれた猫のようなポーズ。

私は苦笑して、「違いますよ」答え「お久しぶりです」と深く頭を下げた。

10年ぶりだってさ、ということになんだか気が遠くなって、そそくさとその場を後にしようとしたところで、揺れて目が覚めた。

しばらく耳をすませてから、起きる。

桜の開花宣言があった日*1から、日ごとに暖かくなっているような気がする。コートを手にかけて歩きながら、花の咲いた木を見かけては寄って、桜かどうか確認してしまう。

考えてみれば、同じ花の咲き加減にこれほど多くの人が注目し、喜び、意味を見出したり、散っていくことを惜しんだりする国は珍しいんじゃないだろうか。

でも、そんなニュースを聞いたり、花の開いた枝を人が囲んでいるの見たりするのはなんだか嬉しいし、私もやっぱり、桜が咲くのを楽しみにしている。

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帰り道、不意に炭酸が飲みたくなり、三ツ矢サイダーを買って飲みながら帰った。まだマフラーをしているけれど、いつの間にか吐く息は白くないし、湿り気のある空気のにおいは、春だと思った。

2011-03-27

[] 小豆、船、眼鏡

最近小豆にはまっている。

あんこってこんなにおいしかったかなあ、ということを幾度も確認したくなり、あずき入りのアイス、ドラやき、あんぱんなど、食べるたびに、やっぱりおいしいなあと思う。

甘いものはほっとする、ってよく言うけれど、そのなかでもあんこのほっと具合はかなりのものだと思う。ちなみにつぶあんが好きです。

ここ数日、自分が避けたいと感じることは何だろう、ということを考えていて、それはたぶん、ひとはおおむね、相手に信頼されようと振舞う(その信頼の形は様々だし、振舞うことが「建前」だとしても)ものだ、ということを自分は前提にしていたくて、それができなくなることが、こわいんじゃないかなと思った。

その言葉に感情をともなっているかどうかは、とりあえず問題ではないし、関係性のことでもない。ただ、自分はそれを前提にすることで、自分の見ている社会を信頼しているし、自分がそれを前提にできているかをたびたび確認しつづけたいんだと思う。

なんか、ちょっと違う気もするけれど、ともかく、そういうことを改めて考えているのは自分でも少し意外だった。

ここのところ考えていることを、言葉にするのが難しいなと思うことが多くて、何か話そうと口を開いたまま、ぼんやりしてしまう。でもしばらくはそれでいいとも思う。

花粉なのか、最近自転車に乗ってると目がごろごろして、でも眼鏡をかけてるとごろごろしない! ということを今日発見しました。帰宅して眼鏡を拭くと、うっすら黄色かった。

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2011-03-21

[] 1週間

あっという間のような、でもその前の週のことを思うとすごく長かったような、1週間だった。

都内は幸い天気もよく、計画停電に伴う混乱があったものの、例えばそれにちゃんと対応している駅員さんたちはすごいなあなどと思うことの方が多かった。電車に乗り合わせるひと、喫茶店で隣り合わせるひと、コンビニの店員さんや宅配便のひと、なんとなく、ひとの顔を見てしまう時間が増えたし、交わされる挨拶も増えたような気がする。(ありがとウサギ効果かもしれない)

看板を消したコンビニ、薄暗い電車内にすこしほっとする。テレビの中のことと、自分のいるところがちゃんと繋がっているしるしのような気もする。

何を言いたいのか、とか考えだすときりがないけれど、生活を続けつつ、自分にできることを続けていこうと思う。

近所を散歩すると、あちこちで花が咲き始めていた。

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[] 14日から18日

月曜日、計画停電第一日め、ということでいつもより1時間ほど前に最寄り駅にたどり着いたものの、既に駅の周囲を取り囲むような行列ができていて、あきらめて別の路線に乗り換え迂回して向かう。途中、表参道で運転見合わせになってしまい、さらに乗り換えて、乗り換えてだんだんとどこに出かけるんだかよくわからなくなってきた頃に、会社の最寄りにたどり着いた。普段はしんとしている社内でラジオがかかっている。何度か余震がきた。

夜、「姉ちゃんに買ったホワイトデーのお菓子、父さんに食べられちゃった」と弟からメール。笑った。

火曜日、明け方の余震で目が覚める。自宅待機命令がでた。持ち帰った仕事を取り出してみるものの、なかなか集中できず、気分転換に買い物に出る。牛乳が切れたのでスーパーに寄ったが、見事に棚がすっからかんになっていた。ただ、時間帯がずれたのか、バナナを両手いっぱいに持っているひとを見かけたくらいで、買い占めが起こっている…! という雰囲気ではなかった。牛乳のかわりにクリープを買おうかとも思ったけれど(私の牛乳使用目的はほとんどコーヒー用なので)使いきらない気がしたのでやめて、ほうじ茶を買う。急須を買っておいてよかった、と思う。晩ご飯は卵雑炊とキャベツサラダと豚のしぐれ煮。生野菜を食べると気持ちがすっきりする。

夜、静岡で大きな地震があった。震源地近くに、出産間近の友人がいたので思わずメールしたが返事はなく、混雑しているだけだよね、などと考えながら眠る。

水曜日、会社に出る。弟妹の会社は今日も自宅待機とのことで、そういった会社が多いのか、電車はすいていた。天気がよいので電車内の電気が消えているのもちょうどいい。twitter のTL上でぽぽぽぽ〜ん、が流行り始める。

静岡の友人から無事とのメール。届くのに半日以上かかったらしい。ほっとした。

木曜日、今日も電車はすいている。夕方、大型停電の恐れありということで急遽「帰れるひとは解散!」ということになる。途中の駅で夕焼けを見る。夕焼けの方向よりも、日があたっている方向のがきれいだなとか思う。

帰りの電車は大混雑していたけれど、明るいうちに家につけるだけでほっとする。夜、まずははてな経由でと思い募金をする。他にもどこか探したい。

金曜日、友人の子どもが無事産まれたとの知らせあり。送られてきた写真は髪の毛もふさふさで、たくましい笑顔が画面いっぱいに広がっていた。久しぶりに嬉しい気持ちいっぱいで一日が始まる。

仕事の後友人に誘ってもらい焼き肉を食べる。ちょうど焼き肉が食べたいと思っていたので嬉しい。週末にしては人通りも少ないけれど、店内はほぼ満員、店員さんもてきぱきと働いていて気持ちがいい。久しぶりに食べたカルビはしみじみと美味しく、初めて食べたセンマイのさしみはクラゲみたいだった。久しぶりのお酒だったせいか、2杯で酔ったような気がした。食べている間にも余震があったけれど、それを口にするひとは少なかった。

2011-03-14

[] 3月11日から13日まで

金曜日。いま抱えている仕事の大詰めで、打ち合わせに向かおうと準備をしていたとき、地震がきた。しばらく同僚と顔を見合わせた後、すぐに机の下にもぐって、机の下で無言で手を繋いでいた。誰かの「外に出て」という声に机から這い出ると、フロアにはもう私たちしかいなかった。

会社のあるビルはとても古い。誰ももうこのビルの中には入りたくないという顔をしていたけれど、とりあえず合間を縫って荷物だけ取り出し、同じ沿線に住む同僚と歩いて自宅に帰ることにした。

いつもだったらぜったいへこたれてるような道のりを「フジロック以来の徒歩量かもね」なんて軽口をたたきながら歩く。道中、まるでテレビは見れなかったのだけど、電池残量を気にしつつたまにひらく twitter や、休憩に寄ったお店の店員さんとあれこれ話をしたりして、どうにか状況を察することができた。夜中の3時に家にたどり着く。テレビをつけて呆然とする。朝、電車が動き出してから同僚を駅までおくり、やっと眠った。

土曜日。世田谷の実家に帰る。家族の顔をみてなんとなく落ち着いたけれど、まだ現実感がない。テレビに疲れてしまったので、暗い部屋の中、弟が借りてきたビデオを見た。「9」は内容がさっぱり頭にはいってこなかった。でもその後にみた「ヒックとドラゴン」は楽しかった。妹の部屋で眠る。

日曜日。近所の友だちの家で集まろうと誘ってもらったので家に戻る。友だちの顔を見て、なんだかすごくほっとする。甘いものを食べて、笑って、今の緊迫した空気を少しだけ忘れることができた。気分転換はほんとうに大事だなと思った。

夜、気づいたらなんだか顎が痛くて、自分も緊張していたんだなと気づく。大変な人がすごくたくさんいる。がんばってる人もたくさんいる。今自分にできることは節電と募金、くらいしか思いつかないけど、気持ちはできるだけいつもどおりに保っておきたいなと思います。

twitter や日記などで、いろんな人の生活の様子をとても大事に読んでいます。