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  □これまでの日記一覧

2011-11-30

[] 猿の一休み

モンキービジネス」の最終号刊行イベントに行ってきました。

出演は、小野正嗣さん、岸本佐知子さん、川上弘美さん、小澤實さん、古川日出男さん、そして「モンキービジネス」の責任編集者である柴田元幸さんでした。

モンキービジネス」は、たいへん惹かれる特集・ラインナップが多く何度か買ったものの、読むのが遅い私にあの分量は積読を増やすことになってしまいがちであり、全部読み込んでいるわけではないのにここにきていいのかなと、若干及び腰で向かったのですが、終わってみれば大変面白い会だったので思い切ってきてよかったと思いました。

イベントは前半、それぞれモンキービジネスに掲載したものから選んだ朗読があり、後半は座談会や質疑応答でした。

モンキービジネス 2011 Fall vol.15 最終号

モンキービジネス 2011 Fall vol.15 最終号

朗読特に好きだと思ったのは小野正嗣さんでした。「マンジと亀」という作品を朗読されたのですが、ひとつの文章のなかで時間や場面を行き来するため、次の言葉が現れるたびに、ドアを開いて行くような面白さがあった。それでいて、わかりづらいということがなく、テンポも、文の区切り方も、大変心地よかった。今度本を買って読んでみようと思います。

小野さんは柴田元幸さんのもと教え子であるとのことで、こころしか朗読の仕方が似ているようにも感じました。柴田元幸さんが「自分はセンテンスが長くなるのが好きなので、小野さんの文章もこのモンキービジネスに書くからにはどんどん長くしていいという話をした」と話していたけれど、わたしもセンテンスの長い文章がとても好きで(短くテンポがよいのも好きなのだけど)、だからより一層、小野正嗣さんの小説に興味がわきました。

それから岸本佐知子さんは、今まで著者近影的なものを見た事もなかったのですが、翻訳というよりはエッセイをよんで抱いていたイメージととても近い人でした。朗読もたいへん面白く、本になったら絶対買うのでぜひなってほしい。

特に面白かったのが、車掌さんとの恋愛話だったのだけどこれが翌日のtwitterを見るとモデル榎本俊二さんであったとのことでそう思うと余計に素敵だ。

そういえば、私が昨夜朗読した中の「車掌のシュンジさん」というのは、漫画家榎本俊二さんのことです。榎本さんとある賭けをして、負けたほうが自分の次の作品の中で相手を最大限に美化して登場させる、という約束をして、私が負けたのでした。

https://twitter.com/#!/karyobinga/status/141740659471163392

そして岸本さんの朗読を聞きながら、ふと視線をそらすとそこには笑顔で目を伏せている川上弘美さんがいらして、ああもし自分高校生男の子でこんな人を好きになってしまったら大変なことだと思ったりした。例えば自分が働くパン屋さんにこんな人がパンを買いにきたら。喫茶店にコーヒーを飲みにきたら。不躾に見つめてしまわない自信が無い。ついついそんな妄想をしてしまうような、不思議な魅力のある方でした。

川上さんの「モンキービジネス」での連載「このあたりの人たち」は、「『ワインズバーグオハイオ』が好きで、ああいうのをやりたかった」、と話していたのが気になったので近々読むこと。

俳人小澤實さんは今回初めて知った方なのですが、帰宅してあらためて見返してみると、俳句に関して言えば個人的には朗読よりも、文字で見る方が好きかもしれないと感じました。日本語というのは漢字を使うか、使うならどの漢字を選ぶか、などということでもかなり印象が変わるし、音だけで判断できない言葉もわりとおおい(例えば、ひとたち、が、一太刀なのか人達なのか、文脈を見なければわからないとか)ため、俳句は二度よむのだろうけれど。朗読の後半、アメリカ朗読した際のお話があったのですが、そこでは柴田先生による英訳もあわせて朗読した、とのことで、英語になると意味がストレートになる、というようなことを話していたことも面白かった。そして小澤さんがよまれた古川日出男さんについての句もすてきでした。

古川日出男さんの朗読を聞いたのは、日記を読み返してみるとなんと5年ぶりでした。5年前は、もう少しぼくとつとした朗読だったように記憶しているけれど(それでも独特の朗読だった)、完全にプロ朗読師のようになっていました。

柴田元幸さんが、古川日出男さんの原稿はルビの指定やフォントサイズなど、原稿内に様々な指定がしてあって、まるで楽譜のようだと話していて、見てみたいと思った。

朗読の後の座談会で印象に残ったのは、「文芸誌」の話と、それから執筆最中に音楽を流すかどうかという話。

古川日出男さんは音楽を流す派で、椅子にすわって何を聞きたいかからないとき調子が悪いときとおっしゃってもいた。逆に、岸本佐知子さんは音楽を聞きながらは書けないタイプとのことで、音が流れていると「聞こえなくなる」と話をしていた。仕事をする日は朝からテレビもつけずインターネットもみずに机に向かうと話していた。また、岸本さんが最近訳されたショーン・タン最近教えてもらって気になっていたところだった)もまた、絵を描くときは音楽をかけるけれど文章を書く時は無音でないと)と話していたとのこと。

誰がどのように答えていたかは忘れてしまったのだけど、音楽を聴きながらはなかなか出来ないという方が多数でした。

それから文芸誌の話絡みで、柴田さんが「英米の書評というものには“小説には正解がある”という雰囲気がある。物語の主人公は人類代表であるような読み方をする書評が多く、その点から言えば日本書評は自由である」というようなことを話していたのが印象的でした。

というわけで、約2時間とても楽しかった。熱心な読者ではなかったので大声では言えないけれども、惜しい場所がなくなったような気もするし、今後どのような展開を見せてくれるのかが楽しみだなとも思います。

2011-11-27

[][] コンテイジョン

監督スティーヴン・ソダーバーグ

f:id:ichinics:20111127225735j:image:w300

原因不明の感染症世界中に広がっていく過程を様々な立場視点から描いた物語

被害者の夫、医師感染症研究者など、それぞれの視点が切実で、とても冷静な映画だなと思いました。感染パニック映画にするなら煽る方法はいくらでもあったと思うのですが、この映画はあえて「パニック映画」にはしていないのだと思う。パニックになっている部分も、懸命に頑張っている人々の部分も、理不尽さも、全部平等にフラットに描かれている。だからこそ、目に見えないウイルスが広がっていくにつれ、人と人とのやりとりや情報が、感染の恐怖や物理的な距離によってつながらなくなっていく様子が、じわじわと恐ろしく感じられました。

そしてふと、映画は途中で終わらない、ということは映画を見る人の視点映画の終わり以降に連れて行かれることが約束されているのだなということに気づき、なんとも言えない気分になった。

映画の中で豚インフルエンザ日本では新型インフルエンザと呼ばれていたものだと思う)について何度か「あの時は大騒ぎしすぎた」というような表現をされているところがあった。確か日本でも最近そのような表現を見たことがあるけれども、だからといってその一言でまとめられるようなことではないんだよな、ということを忘れてはいけないのだと思う。

自分群像劇を好きなのは、人にはみんな事情がありそれぞれ考え方が違うということを、再確認できるからのように思う。

2011-11-25

[][] 女王様ナナカ/原作大槻ケンヂ 漫画:西炯子

女王様ナナカ 新装版 (リュウコミックス)

女王様ナナカ 新装版 (リュウコミックス)

最近西炯子さんの漫画はちょっと苦手かもな…と思う事が続いていたのですが、この「女王様ナナカ」はとても良かったです。

SMクラブ女王様、ナナカを主人公に描かれる3つのお話を集めた短篇集。とはいえ、物語の中心になるのは彼女のもとを訪れるお客さんです。

この漫画では、SMプレイがこのようなものとして描かれます

人って制約に縛られて生きてるじゃない

全然別の人格になったりってできないじゃない

(略)

その社会的に不可能な願望を束の間叶えてあげるのよ

ナナカが女王様として客に本気で向かい合うことが、客の「なりたいもの」を見つけ出す手助けとなって機能するというお話の組み立方がとてもいい。

特に2話め「ナスターシャ」は名作だと思います

容姿コンプレックスがあり、「別人になりたい」という願いを絵本を描くことで慰めていた女の子物語彼女のかすかな希望が打ち砕かれ、ナナカがその絶望を越えるための手助けをする場面はとてもよかった。同じテーマの名作といえば「接続された女」*1など様々あるけれど、この「ナスターシャ」での決着の付け方はとても個人的であるというところが大槻ケンヂらしさなのではないか、と思ったりしました。

ナナカの役割は、あくまでも個人の中に深く潜ることに「つきあう」だけにとどまっているのがいい。

1、2話めはかなり昔の作品のようで絵柄が古いのだけど、それがまたいいです。3話めは完全に今の絵柄になっていて、しかも「ナナカ」のお話に近くなっているところが別の作品になってしまったみたいでちょっと残念でした。

[][] 外天楼/石黒正数

外天楼 (KCデラックス)

外天楼 (KCデラックス)

人気シリーズそれでも町は廻っている」でも、ミステリーありコメディありSFありで、良くこれだけたくさんのネタが出てくるなーと驚くことの多い石黒正数さんが、1冊で連作短編を描いてみたら、全部のせで1本にというルービックキューブみたいな短篇集でした。

読み終わってすぐもう1回読み直したくなります

個人的には今年の石黒正数さんベストは「それでも町は廻っている」9巻の“べちこ焼き”のお話なのですが、この「外天楼」は1冊で石黒正数さんの魅力が存分につまってるということもあり今年の漫画ベストみたいなのに挙げる人が多いんじゃないかなーとか今から思っています面白いです。

そして、これが面白かったけど「それ町」はまだという方はぜひ9巻まで読んで欲しいです。

2011-11-17

[][] うどんの女/えすとえむ

「働け!ケンタウロス*1面白かったので引き続きえすとえむさんの新刊を(ちょっと前だけど)買って読みました。面白かったー。

うどんの女 (Feelコミックス)

うどんの女 (Feelコミックス)

学生食堂うどんコーナーで働く女性が、「この子毎日うどんばかり食べているなー」と思っていた男の子の方もまた、彼女のことを「あ、うどんのひとだなー」と思っていて、なんだかんだでお互いのことが気になっていく様子がとても楽しいです。

「あ、あの人毎日見るなー」とぼんやり思うことはよくあっても、そこから実際に知り合いになるっていうことはなかなかない。でもあったとしたらこんな感じなのかもなーという身も蓋もない感じがあるのも気に入りました。

例えば、最近よく行くようになった喫茶店で、私はいつもブレンドコーヒーを頼むんだけど、そうすると「ミルクと砂糖は使いますか?」って聞かれるわけです。毎回断るんです。でもスプーンだけついてきたりもするんです。混ぜるものはないので、スプーンもいいです、ってたまに言ったりしていたんです。

で、気づいたらその喫茶店でブレンドを頼むと、何も言わずにスプーンなしで出てくるようになっていたんですよね。でもレジには何人かの人がいて、私はどのひとが私のこと覚えてくれてるのかすらわからかなかったんです。

というようなことが最近あって、この本の感想書いていなかったことを思い出しました。

[] 2011年11月17日木曜日のお昼

鍵を閉める。時計を見て、自転車に乗る。徐々に集まり群れになった人の顔が揃って信号を見上げ、またばらけていく。左手朝日駐輪場を出たところで、飲み屋銀色ポストの上にコーヒーの缶がいくつか並べられている。パン屋コンビニ、コーヒー店の前で店員と話しこんでいる女性帽子に見覚えがある、ような気がする。定時にやってくる電車に乗り、もう一度携帯を出して時間を確認する。外の光はぼんやりとしていて、今日なのか昨日なのかよくわからない。改札を出る。コンビニのある曲がり角から出てきた台車の上で、崩れたダンボールが視界を塞ぐ。

私の記憶はよほど大雑把な書き込まれを方をしているのか、いわゆる既視感のようなものではなく、この感じを前にも見たことがあるなとぼんやり思うことがとても多く、そしてそれはだいたい本当に見たことがあって、例えば「この人見た事ある」と思ってから毎日同じ電車だったことに気づくとかそんな具合だ。

でも、記憶盲点は必ずあるものだし、一度ちゃんと「それ」を意識しないと、今までの記憶に映っていたということに気づかないというのは、誰にでもあることだろう。

同じ景色を歩いている人それぞれがカメラであり同時に見る人であるという感じ。

では、そのすべてのカメラ映像を、重ね合わせたらどんな景色になるんだろうか。私のカメラには、何が映っているんだろう。

…というのは「奥村さんのお茄子」という漫画を読んだ時から、ちょくちょく考えることなのだけど、上の感想に書いたようなことがあって

2011年11月17日木曜日 お昼何めしあがりました?」

といつ聞かれてもいいように、もうちょっと毎日をちゃんと見ようと思ったりした。

今朝もまたコーヒー店の前には帽子の女の人がいて、コンビ二の角ですれ違った台車は無事、ダンボールを運んでいった。帰り道、呼び込みをしながら缶コーヒーカイロがわりに握り締めている男の人とすれ違い、ポストを見ると、まだそこに空き缶は置かれていなかった。

今日のお昼ごはんは、まだちゃんと思い出せます。

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2011-11-08

[][] 最近みた映画

最近レンタルして見たものメモ

メタルヘッド

なんかの雑誌で「天使がばらばらになった家族の絆を云々」という紹介があったはずなんですけど、それはいくらなんでもイマジンしすぎじゃないのかなーと思いながら見ました。あと、しもねた満載なのに実家帰ったとき実家居間でみたので普通にきまずかったです。

ところで、この映画でてくるナタリー・ポートマンアラレちゃん眼鏡をかけているんですが、アラレちゃん眼鏡日本では若干流行ってる気がするんだけど、外国でそれはどうなのか、おしゃれさを表現してるのかだささを表現してるのかがよくわかりませんでしたけどかわいかったです。

メタルヘッド [Blu-ray]

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ディナーラッシュ

公開当時に何回か予告を見て、なんとなく、店内で殺人事件が起こって、その殺人事件を隠蔽するために○○を○○しちゃうお話なのかと思ってたんだけどそうではなかった。青っぽい色で撮影している場面が多く、食べ物がおいしそうに見えないのもそういう伏線なのかなーと思ってたのが完全に勘違いで、自業自得肩透かしを食らった感じでした。

わりと面白かった気はするんだけどテンポがいまいちだったような。

MAD探偵 7人の容疑者

人の人格が「見える」という元刑事バンが、ある事件の解決にかり出されるお話

大好きなラウ・チンワンとジョニー・トーコンビです。ラウチンの魅力は、表情豊かでテンポのよいコメディうまいところと、それでいて切なさスイッチがオンになったときの色気がはんぱないところだと思うんですけども、このMAD探偵でもその魅力はいかんなく発揮されていたと思います。なにしろ主人公の「見える」ことは他のひとには見えず、彼の能力を信じているかどうかも「見えて」しまうという設定からして切ない。

せっかくの設定なのでもうちょっと生かしてほしかった気もするんですけど、ある設定を生かすより思いついた方向に転がっていくようなストーリー展開もトー作品の魅力だと思うのでまあいいです。

それからジョニー・トー作品の名物である交差する銃口シーンはこのMAD探偵でもばっちり登場するのでよかったです。

MAD探偵 7人の容疑者 [DVD]

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[] 明日の天気

夏の終わりに江ノ島に行った。

たぶんひと月まえくらいなんだけど、すごく暑い日だったからもうずいぶん昔のような気がする。汗だくになりながら坂道のぼりビールを飲んで、かき揚げ丼を食べた。鳶がたくさん飛んでいて、うまれかわったら鳶になるのもいいなあとか思った。まだお昼なのに、海は夕方みたいに細かく光っていて、こんなに暑いのにもう夏じゃないんだなと、思ったような気がする。

畳、散らばった靴、エスカーの途中に貼ってあるコーラ広告。猫と犬、店先のシャボン玉容器。小田急線の青と夕焼けレモン色のかき氷は、冷たくておいしかったけれど、甘すぎて少し残してしまった。

もう長いこと、過去と今がまざりあっていて、なんでも懐かしいような気がする。

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先日、10年くらい前の今頃書いた文章をたまたま見つけたのだけど、そこには「毎朝寒くて起きるのが辛い」と書いてあった。誰かにむけた「お元気ですか」もあった。

今年は例年より秋が長いようで、日が暮れるのが早いのはさみしいけれど、まだ吐く息は透明だ。

でも、毛布を一枚足したらあたたかくて眠るのが楽しい。今年もあともうちょっと

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明日の天気はどうですか。

2011-11-05

[][] ミッション:8ミニッツ

監督ダンカン・ジョーンズ

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見てきました。面白かった…!

月に囚われた男」のダンカン・ジョーンズ監督作だということと、twitterのTLでおすすめしていただいたことをきっかけに見に行ったのですが、ほんと見てよかったーと思いました。

前作「月に囚われた男」(id:ichinics:20101018:p1)は、映画を見ながら「私」がどこにあるのかということを考えさせられる映画だった。たぶん、見る人によって、それが違うのだろうなと思うところも面白かった。この「ミッション:8ミニッツ」はそれを一人称視点で見たときに浮かび上がる疑問というか“可能性”を描いた物語だったように思います。

なるべく予備知識なしに見たほうが面白いと思うのですが、そういったテーマSFが好きな方にはぜひおすすめしたいなと思いました。

あと「月に囚われた男」は低予算制作されたことでも話題になりましたが、この「ミッション:8ミニッツ」も、お金をかけるべきところと、かけなくても表現できる部分というのを非常に冷静に判断している感じに好感をもちました。

ちなみに「映画通ほどだまされる」ってCM映画だっていうことを見終わってから知ったのですが、特にそういう内容ではなかったような気がします。

【以下、内容に触れています。】

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