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  □これまでの日記一覧

2012-01-26

[][] 「昭和元禄 落語心中」1,2巻/雲田はるこ

最近あたりが多いITANコミックスから出ているということもあり、気になってた作品。「このマンガがすごい」のランキングを見て買ってきました。

以前、作者のBL作品を読んだことがあり、その登場人物がちょっと苦手だったので買うか迷っていたのですが、この「昭和元禄 落語心中」は面白かった! やっぱ食わず嫌いはよくないなー。

昭和元禄落語心中(1) (KCx ITAN)

昭和元禄落語心中(1) (KCx ITAN)

物語は、元ヤクザの主人公、与太郎落語家八雲”に弟子入りするお話与太郎の憎めないキャラクターがいいです。しかし細やかな性格ではない与太郎には八雲の「技術も頭もべらぼうに使う」落語を真似するのはむずかしく、彼はだんだん八雲の同門である亡き助六落語に興味を持つようになる…、というところまでが第2巻です。

落語はまったく知らないのですが、読んでるだけで八雲師匠落語がおもしろそうでわくわくする。そして2巻で見られる若き助六落語には八雲とはまったく別の魅力があって、こういう差を実在の落語家に重ね合わせて読めたら楽しいだろうなーなんて思いながら読みました。

昭和元禄落語心中(2) (KCx(ITAN))

昭和元禄落語心中(2) (KCx(ITAN))

[][] 「小煌女」完結/海野つなみ

小煌女(5) <完> (KC KISS)

小煌女(5) <完> (KC KISS)

先日出た第5巻で完結。

この「小煌女」は著者初のSFだったとのことですが、異星人とのやりとりが出てくるお話はいえ、お話は「王子乞食」に近い定番の物語じゃないかなと思います。ただ、物語舞台となる架空の星のルールが、わりと終盤で語られるため、ちょっと都合良く感じられてしまったのが残念。こういうのはファンタジーの難しいところだなと思います。

でも、全体を通してとても上品な印象があるのは「回転銀河」を初めて読んだときと共通しています。連作短編を是非また読みたいです。

[][] 「50/50(フィフティ・フィフティ)」

監督ジョナサン・レヴィン

昨年末に見ました。

ある日突然、「がん」であることを宣告された主人公が、病気きっかけに身の回りの人々との関係を捉え直すというお話

闘病生活をコミカルに描くこと自体はいいなと思うのですが、なんかどうも、キャラクターではなく制作側に「そういうものだ」としている部分があるような気がして気になった。

【以下内容に触れています】

物語のわりと序盤で、闘病生活を送る主人公を裏切ることになる彼女がいるのですが、映画を見ていて一番気になったのが、この彼女の描かれ方がちょっとかわいそうすぎるということでした。

彼女は闘病生活をサポートすることから逃げて、ちょっと浮気をしてしまうんですけど、これがバレた途端に、主人公とその友達はいきなり彼女の描いた絵を楽しそうに破壊するんですよね。そこで悲しむより楽しそうに破壊しちゃう主人公を見て、彼が彼女に対してどう思っているのかいまいちよくわからなくなった。うーん?  もしかして彼女は喜んで闘病生活を送る主人公をサポートすべき、しなかったから描いた絵を破壊されても当然、って言いたいのかなーとも思ったけど、それは(この描き方だと)ちょっと納得は出来ない感じ。

破壊される絵も私から見たら別におかしくないんだけど、どうもその絵自体もばかにされてる感じなんだよな。うっすら「こういう絵を描いている女はこういう人種である」という前提があるみたいに感じるんだけど、文化の違いからかそこもよくわかんない。

お母さんに対してはある程度の歩み寄りを見せるのに、その元彼女に関しては言い訳する機会をあたえるでもなく、なんか、違和感の残ったまま映画が終わってしまった感じがします。

見てる間すごくおなかがすいてたのでそういうのも関係あるかもしれない。