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  □これまでの日記一覧

2012-07-30

[][] ダークナイト・ライジング

監督クリストファー・ノーラン

とっても面白かったです。

自分バットマン関連の映画ってクリストファー・ノーラン監督のものしか見てないし、原作名前しか知らないので、どの程度原作に忠実なのかとか全くわからないのですが、それはさておきとても面白かった。

前作「ダークナイト」もとても好きな作品ですが、バットマン映画というよりもジョーカー映画という印象だったんですよね。それが良いところでもあったんですが、

でもこのライジング(原題The Dark Knight Risesなのになんでライジングなのかちょっと気になった)は、バットマン映画だった。そこがまず印象的でした。ノーラン監督の描くバットマンは個人的には掴みどころのない人というイメージで、彼がなぜ戦うのかというところがいまいち納得できないままこの3作目まで見てた気がするんです。でも今作を見て、バットマンというのは「いれもの」であって、彼ではないのだなと思いました。だから彼には理由が必要だし、しかしそれを必要とすることにも矛盾がつきまとう。

ただ、その原点にあった大事もの最後にちゃんと描いていたこと、そしてそれが新たなヒーローに受け継がれているというのもぐっときました。

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そして今作はとにかくアン・ハサウェイがかわいかった…。登場シーンからラストまで一瞬の隙もなくかわいかったし足長かった。素晴らしかった。衣装に猫っぽさはあんまりなかったですが、性格がそもそも猫っぽいっていうか、警戒心興味警戒心を行き来する感じがいいです。それから表情が細やかできちんと伏線になってるのもいい。バットポッドも、バットマンが乗ってるとき微妙に音が違う感じがしたんだけど(実際わかんないけど)、それもバットマンの重量感と対照的で、その乗りこなし方の美しさったらなかった。髪がたっぷりと長いのもよかった。とにかくかわいかった…。

それからジョゼフ・ゴードン=レヴィット演じる刑事ブレイクもよかったなー。JGLさんの演技で一番はまり役だった気がします。「(500日)のサマー」も「インセプション」も良かったんだけど、今回のキリッとした初々しさはたいへん魅力的だった。正義感で突っ走るわけでもなく、賢く野心もあって、っていう眼がよかった。彼がゴードンを救いに病院へ駆けつけるシーンはゴードンともどもかっこよかったです。

そして今作のハイライトでもあるゴッサム・シティ孤立してしまうシーンの絶望感はマイケル・ベイぽかったんですけど、「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」を見たときに、アクションシーンが寄り過ぎてて見づらいって感じたところは、こう見たかったんだよって思ったりしました。インセプションもわりと寄り気味だったけど、今回は視界が広くて見やすかった。

ただ、ラスト雑に扱われすぎるアレ絡みは少々無理があると感じたので、あの「期間」を作る仕掛けはもうちょっと理由が欲しかったな。

あとラストシーンのいくつかの「その後」にとってもわくわくしたんですが、これいつか続きがあると思っていいのかな。JGLのこれからとか描く気満々な気がしたんだけどどうなんだろう。ともあれ私はあの最後のシーンでもうこの映画大好き!ってなりました。

やってるうちにまたみたいな。

2012-07-29

[][] 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技

庵野秀明が館長を務める「特撮博物館」を見に、東京都現代美術館へ行ってきました。

館内は、日本特撮映画TVシリーズに登場したミニチュアなどの展示を通してその歴史を振り返りつつ、レポートとして「巨神兵東京に現わる」というひとつ特撮映画とその制作過程をあわせて展示する、というような構成になっていました。

巨神兵東京に現わる」は、ナウシカに登場するあの巨神兵を描いた短編映画で、CGは使わず、すべて特撮技術を使って制作された映画です。

そして上映会場の次に、その制作ドキュメンタリーが流れている部屋があるのですが、このメイキングがほんとうに素晴らしかった! 熱光線で溶けたビル壁面を描くための試行錯誤キノコ雲を「作る」工夫、人力で動かす巨神兵へのこだわり。特にすごかったのはビルの爆破シーンで、2つの手法が解説されるのですが、どちらも全く違う壊れ方をするんですよね。その背景にある繊細な仕掛けと、撮影後に再生したときの満足げなスタッフの表情がたまりませんでした。それからさすがにこれはアニメーションCGだろうと思っていた「予兆」も特撮だったのかと驚き、「そうあるもの」として見ている映像の背景には、「そう見せる」ためのいくつもの工夫があるのだということを思い知らされた気がしました。

樋口真嗣監督を初めとして、すべてのスタッフが、やりたいことを思う存分やっている感じが、その表情やふともらす「これだよなぁ」というつぶやきにあらわれていて、なんかもう「オネアミスの翼」みたいだった。あと常に迷彩服着てる人はパトレイバーのおやっさんににてた。見てる私も、周りの人も、つい「おおー」って声が漏れたり笑ったりしてた。

そして、このメイキングを見ることで、そこに展示されている全てのものが、意味をもった「仕掛け」であることがやっと分かった気がしました。特撮の魅力って、こういうことなのか、って、説明してくれた気がします。さらに、そういった創意工夫のもとにうまれたミニチュアたちを保存する場をどうにか作れないかという考えからスタートしたこの展示が、その技術を受け継ぐ場としても生かされて欲しいという願いも感じました。

最後の部屋には町のミニチュアが2種類あって撮影できるようになってるんですけど、これも、上からみて町の配置になっているのが大事なんじゃなくて、奥行きがあるように“見せる”配置なんだなーっていうのがわかるのが面白かった。

すごく楽しい展示でした。

これから行かれる方はぜひ、メイキング映像を見てください…!

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人が巨大で楽しい

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細かいところも凝ってる

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どーん

ちなみに「巨神兵東京に現わる」には「言語」のスタッフ舞城王太郎が参加していたのも面白いなと思いました。

アニメは全部つくりものなので、最初から記号で構成されている世界です。どんなに現実的なものをそこに入れ込もうとも、やはり最初から作られた世界なんです。全てが人のイメージで構成することができる「実際にはない世界」で現実ではない。その現実感のあまりないところで、いろいろな表現自由自在にできるというのがアニメのいいところなんですね。特撮のいいところは、現実感の中にそういった「現実にはないイメージ」を紛れ込ませることができるというところです。現実を切り取った空間の中に、現実ではないものを融合させられるんですね。

ルーツとしての特撮、原点としてのウルトラマン庵野秀明/「熱風」2012、7月

2012-07-22

[][] おおかみこどもの雨と雪

細田守監督の新作、ということでずっと楽しみにしていて初日に行ってきました。とってもよかったです。

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おおかみこどもの雨と雪」は、おおかみおとこ人間女性との間に生まれた、2人の子ども(姉の雪と弟の雨)の成長を娘である雪の回想という形で描いた物語。実は予告を見た段階では、すこし身構えるところもありました。というのも、前作「サマーウォーズ*1で描かれていた「家族の絆」は、私には正直重いなと思うところもあり(ただし「サマーウォーズ」はそれでもとても好きな作品です)、今回も「家族の絆」がテーマなのかなーと思っていたからです。

でもこの「おおかみこどもの雨と雪」はあくまでも母親の花と、雪と、雨の物語であって、彼らがそれぞれ別の存在であるということが際立っていた。そのことは、もしかして父親や母親視点で見るとまた違って感じられるのかもしれないけれど、私には心地よいものでした。

人間としての生活に、苦しさも喜びもあるということを、主に人と人とのやり取りの中から浮かび上がらせているのに対して、おおかみとして生きることにもそれがあるということを言葉ではなく映像で描くのもよかった。

それから子どもが大きくなるというのは「すごいこと」なんだなということを、改めて考えたりもしました。たぶんこの作品のテーマはそこにあるんじゃないか自分は思っています。個人的には、母親の花がほとんど弱音もはかずにいることが少し不自然に感じられたりもしたのだけど、それは花の視点物語ではなく、回想として描かれている物語(なので語り手はそれを見ていない)だからなのだろうと思います。

時をかける少女」の真琴のように、主人公の失敗から生まれる焦りや困惑を描く場面がこの映画に見られないことは、登場人物に隙がないように感じる要因にもなってしまっている気がしたのだけど、それはきっと今後の作品で見られるだろうと楽しみにしていたいです。

それにしても、おおかみと人間のはざまにある雪と雨が、雪景色の中くるくると姿を変えながら走り回るシーンはとても気持ちがよかった。雪も雨もほんとうにかわいくて、転げまわってるところをもっと見てたかったです。

あとお気に入り野菜物々交換するシーン。

楽しかった!

[][] 「天地明察」/冲方丁

とっても面白かったです。とても簡潔な語り口ながら、読みながらなんどもぐっときて、涙ぐんで深呼吸したり、笑ったりした。読み終えて、ああ楽しかったなって満足感でいっぱいになりました。

天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(上) (角川文庫)

江戸時代囲碁家元である安井家にうまれた主人公渋川春海」が、新たな暦を作るまでの物語将軍お抱えの碁打ちとして囲碁を教える日々に退屈しつつ、自分が好きな算術のこととなるとなりふり構わずに夢中になってしま主人公にとても好感を持ちました。タイトルにもある「明察」とは算術で使われる正解の意味であるようですが、なにか眼前が開けるような気持ちのする、良い言葉だなと思います。

春海の周囲にいて、彼を助ける人々もみな魅力的でした。特に印象的だったのは物語前半に北極出地観測隊として春海と共に旅に出る、建部伊藤という2人の大先輩の存在です。その2人が春海に向ける、自分を越えて行くものへの眼差しが、物語の後半になって春海にも受け継がれていることがわかる場面には特にぐっときて、このバトンタッチの瞬間こそがこの物語テーマにもなっているんじゃないだろうかと思いました。

物語の冒頭に現れる天才関孝和がさながら北極星のように彼の目指す方角に輝き続けていることにより、春海自身は「追い続ける人」として対比されてるという構図も物語の勢いになっていたと思います。関さんの解答を見たいような見たくないようなでも見たい場面は読みながら声をだして笑ってしまいました。

ほんとうに面白かった。

冲方丁さんのマルドゥックシリーズがとても好きだったので、気になっていて、文庫が出たタイミングで読んだのですが、良い意味で全く違う雰囲気の作品なのもよかったです。

あと読みながら春海役としてずっと思い浮かべていたのは、境雅人さんでした。目に浮かぶ!

天地明察(下) (角川文庫)

天地明察(下) (角川文庫)

2012-07-10

[][] 「アメイジング・スパイダーマン

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(500)日のサマー」のマーク・ウェブによる新しいスパイダーマンシリーズ、とのことで、わりと楽しみに見に行ったのだけど、マーク・ウェブらしさ(といっても「(500)日のサマーしか見たことないけど)というものはあまり感じられなかったように思う。

物語スパイダーマン誕生を描いたもので、サム・ライミ版とはヒロインの設定などが微妙に違うとはいえ、なんでこんなに短いスパンリメイクなんだろう? という疑問も残りました。

スパイダーマン」と「アメイジング・スパイダーマン」2作の雰囲気の違いは、サム・ライミ版の主人公を演じたトビー・マグワイアと、マーク・ウェブ版の主人公を演じたアンドリュー・ガーフィールド雰囲気の違いとも共通しているように感じます。何というか、トビー・マグワイアには影があり、アンドリュー・ガーフィールドは陽の雰囲気だけど奥行きがあまりないというか、個人的にどちらが好みかと言えば、トビー・マグワイアだな…と思いました。とはいえ前作の1をあんまり覚えてないので比較はできません。

「アメイジング・スパイダーマン」で一番よかったなと思ったのは、伯父さんが亡くなる責任の一端が主人公にもあるということを示す一連の場面でした。

でも一番気になったのは、その描写があるのに、全然罪悪感が見えてこないことで、その場面の意味が浮いてしまっていること。さらに、悲しみにくれているか、もしくは復習に燃えいるかのどちらかの状態である(という伏線が張られている)主人公が、すぐに「新しい力を手に入れてはしゃいでいる」ように見えてしまうことでした。

3D映画からか(2Dでみました)3D用の見せ場なんだろうなというシーンでもたついたりもしていたので、脚本もそういったところに気をとられてしまったのかなと思いました。

はいえ、スパイダーマンの空中浮遊シーンは楽しかったし、勇ましいヒロイン造形もなかなかよかった。楽しんでみれたんだけど、でも「この話知ってる…」、ってなってしまうとこもあったので、それならもうちょっと監督らしさ、と思える部分が見たかったです。

[] 遠くの光

久しぶりに下北沢に行った。下北沢にはなかなか開かないことで有名な踏切があって、走り去るいくつもの車窓を眺めながら、金曜日午後20時のロマンスカーがほぼ満席であること、そのほとんどがシャツ姿の男性であることから、普段は通勤手段として使われているのだなということを知る。その明るい窓の向こう側の空気とか、

例えば家のベランダで、ビールを飲みながら夕涼みをしているとき、頭上を横切る飛行機の光とか、

自分とあちら側と、2つの空間がすれ違うということは、いつだったか飛行機の窓から眼下に広がる東京(もしくは千葉)の灯りを眺め、あの光ひとつひとつのもとに人がいるのだと思った、その視線を、幾年かごしに自分が受け取ることに近いのではないかと思った。

この間、「電車の中などで、人と人が会話しているのは聞き流せるのに、携帯電話で会話している人の声が気になるのは、人は耳で聞いているとき無意識に返答を想像しているもので、その返答が聞こえないことがストレスになるからだ(大意)」、という話を読んだ。*1 たぶん人はそうやって、知っているものと知らないものであれば、知っているものを除外し、知らないものに気をつけながら生活しているのではないかと思う。

そして、大人になるにつれ、既に知っている(似たものを知っている)と感じることが増え、いろいろなことにある程度鈍感になっていくのかなと思うのだけど、

でもそれはあちこちにおいてきたいつかの自分込みで思い出し続けているということでもあって、その懐かしさは、自分一人のものなのだということを、よく考える。それは心強いことでもあるし、でも時折、取り出してみたくて、こうして文を書いたりするのかなとか。

緑のカーペットの、日が当たっているところの黄緑、窓のサッシの暑さ、網戸の立て付けの悪さ、目を閉じたら眠っちゃうな、と感じているときのドロのような重さと気持ちのよさ。ふとした隙に翻る景色を思い起こすのは、走り去る車窓や頭上の飛行機を眺めるのに似ていると思う。

*1http://www.usfl.com/Daily/News/10/06/0604_028.asp この話はすごく面白いと思うので続きがあればもっと知りたい

2012-07-05

[][] 「f植物園の巣穴」/梨木香歩

なんとなく、植物の多くでてくる本が読みたいと思い、それなら梨木香歩さんの本だろうと書店に行くと、タイミングよく文庫の新刊でこの「f植物園の巣穴」が並んでいて手にとった。

植物園に勤める主人公が、歯の痛みに耐えかねて風変わりな歯科医院を訪れるところから物語がはじまり、1転2転、物語過去現在、異世界現実世界を行き来する。境目をにじませつつ、いつのまにか新たな色となって現れるかのような物語で、とても面白かった。

植物名前がたくさんでてくる、というわけではなかったけれど、ずっと水場にいるようなお話だったので、梅雨に読むのにもうってつけだったように思う。

f植物園の巣穴 (朝日文庫)

f植物園の巣穴 (朝日文庫)

ところで、私がいままで訪れたことのある植物園は片手で数えられるほどしかないのだけど、この本を読みながら思い浮かべていたのは、文京区にある小石川植物園でした。

そしてこの感想を書くのに、カバー袖を確認すると、装画は「小石川植物園植物写生図より」とあり、嬉しく感じました。近々また、行ってみたいと思う。

[][] クロスドミナンス/小橋ちず

世界人口の約一割である左利き」には、生まれつき五感が鋭いなどの「超能力」があるということで、右利きと左利きが区別されるようになった世界近未来連作短篇集。

左利きの子をもった母親葛藤、右利きと左利き双子、「超能力」があることで逆に差別される少女左利き矯正された子ども、などなど、様々な立場からお話を描きつつ、そのどれもが後味よく読めるお話でした。けして楽観的に決着するのではなく、手の届く範囲を思いながらお話を作っている感触がある、視点のバランスがよい作家さんだなと思います

ある設定の上でいろんな立場からお話を描く近未来短篇集という意味では、「ビューティフルピープル・パーフェクトワールド」*1に近いかもしれない。どちらも面白かったです。

しいていえば、表紙から内容の想像がつかないのがちょっともったいないような気もします

[][] 「トーチソング・エコロジー」1巻/いくえみ綾

「売れない俳優」の主人公と、アパートの隣室に越してきた元同級生、そして主人公にだけみえる「子ども」のお話

自分にとっていくえみ綾さんは、とても好みな作品とわりと苦手な作品の差が激しいという、めずらしい作家さんなのだけど、この「トーチソング・エコロジー」は自分にとって、まだどっちにいくかわからないなあという感じです。

お話雰囲気は、学生時代トラウマや、「子ども」の存在など「潔く柔く」に近いものがいくつかある。でも「潔く柔く」が自分にとって特別な漫画だったのは、そういった物語の要素というよりは、登場人物の中の数人がとても好きだったことが大きくて、この作品については、まだそういった人物はでてきていない、ような気がします。でも、苦手な作品も、つまらないわけじゃなくて、それも登場人物に気持ちを寄せにくいってのが大きいように思う。他の漫画家さんではそういうことほとんどないので自分でも不思議です。

続きも読みます

*1:d.hatena.ne.jp/ichinics/20101212/p1