イチニクス遊覧日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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  □これまでの日記一覧

2013-08-15

[][] 忘れられたワルツ絲山秋子

忘れられたワルツ

忘れられたワルツ

毎日は続いているのに、何かが少しずつ決定的に違っている世界を描いたお話が多く、直接触れている作品はたぶん1作だけだけど、東日本大震災以降に書かれたことをはっきりと感じる短編集でした。これまで読んだ絲山秋子さんの小説でいえば、私が初めて読んだ「袋小路の男」という短編集に一番印象が近いかもしれない。

もうもといた世界には戻れないのだと気づくことになる、少しホラー的な「NRからの3作品は勢いで一気に読んでしまった。あそこで一緒にいるのが同僚だということが、帰宅難民のことを思い出したりもした。

神は苦しんでいるひととともにある。しかし誰も助けない。誰も救わない。/p170

そう呟く主人公が神とすれ違う「神と増田喜十郎」のラストシーン特に印象的だった。こういうところが、私が絲山秋子さんの小説を好きな理由だとも思う。

今まで重ねて考えたことなどなかったけれど、この作品はポール・オースターにとっての「ブルックリン・フォリーズ」に近い位置づけの作品なのではないかとも思う。

[] 切り取り線

しなくてもいいことを、したくもないのにすることをやめれば、それは快適に過ごせてよいのだけど、気に入ったところで動かずにいると、いつの間にか身の回りに切り取り線ができて、あらためて切り取らないとうまく動けないような気持ちになる。考える前に足を伸ばすその瞬間の、体から影の剥がれるあの感じがこいしくて、たまには気が向かないことをしてみるのも、思わぬ発見があっていいものだし、などと考える。

水に落とした角砂糖も、すくいあげるよりは溶かしてしまう方が早い。がっかりするよりも砂糖水がおいしく飲めたらいいよねとかそういうこと。

2013-08-14

[][] パシフィック・リム

しかった…!

ある時から人類を襲いはじめた地球外生物カイジュウ」と戦うために人類が生み出した巨大ロボ「イェーガー」。その戦いを描いた物語で、冒頭からクライマックス戦闘シーンからタイトル挟んで再び戦線復帰っていう余計なことはさておきとにかくアガるシーンばっかりてんこ盛りにしたような作品でした。

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先日テレビで監督日本特撮映画が好きで〜っていうインタビューをやっていたけれど(バルタン星人との対面シーンはとってもキュートだった)、実際に見てみて、本当に日本特撮映画が好きだからこそできた作品なんだろうなと思ったし、だからこそ日本人ヒロインになっているのかもしれないなと思いました。

幼い頃、ガメラゴジラが大好きだった弟の横で一緒にビデオを見ていたくらいの記憶しかない私でも、あの頃、脳内変換ではこんな風に戦っていたし絶望的に敵は強かった、と思い返したりするシーンがいくつもありました。特にあの、カイジュウが飛ぶシーンはピンチなんだけどあまりにかっこよくて思わず涙ぐみそうになった。

そして、そこに立ち向かうロボをあんな風に描けるって技術進歩は素晴らしいなと思う。好きな気持ちがあるからこその作り込みだなというのは「ロード・オブ・ザ・リング」を初めて見たときの感激に近いかもしれません。

いろいろツッコミどころも満載なお話ではありましたが、「6年間守りきった」としか言われないチェルノの活躍想像するのも楽しいし、クリムゾンタイフーンの3つ子のシンクロ技で圧勝するのも見たかったし、カイジュウはグエムルっぽくてよかったけど贅沢をいえばもっといろんなパターンが欲しかったしテーマ曲ももう一段階絶望的なやつほしかったなーとか、つまり続編もあったらいいのにな…と思っています。

とにかく楽しかったー!

[][] 「みどりの星」1巻/真造圭伍

みどりの星 1 (ビッグコミックス)

みどりの星 1 (ビッグコミックス)

面白かった!!

配達の途中に航行不能になってしまった宇宙船から脱出したひまわりうんゆの配達員が不時着したのはなんとカエルの星。気のいいカエルたちに囲まれて暮らしながらも、どうにか脱出する方法模索していた主人公は、ある日この星に自分以外にも人間がいると知って…というのが1巻のあらすじ。

これまでの作品もいいなと思いながら読んでいたのですが、どちらかというと1つのシチュエーションを描いたお話が多かった気がするので、まさかSFが来るとは思わなかった。

動きのあるコマが多くて、特に後半のボーイミーツガールからの見開き跳躍シーン(p162‐163)は最高でした。

なんていうか、黒田硫黄の「大日本天狗党絵詞」を初めて読んだ時のわくわくを思い出したり。

まだまだ謎だらけなので、続きがとても楽しみです。