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  □これまでの日記一覧

2013-10-23

[][] 「共喰い

f:id:ichinics:20131023000606j:image:w380

監督青山真治 原作田中慎弥

原作のある作品ですが、まるで北九州サーガの続編のような青山真治映画でした。青山監督原作があるもの映画化すると聞いたときは少し意外に感じたのですが、なるほどこの物語ならば、と納得してしまうくらい北九州サーガでした。

特にサッドヴァケイション」の流れにあるような、男も子もおいてひとりで根付いているように見える、母親の姿がとても印象に残った。

父親の下品さも性欲に振り回される主人公も見ててしんどかったし、町は狭く、息苦しい。ただ、対する母親主人公とともにくらす父親の愛人そして主人公彼女という3人の女性の、心もとないようでいてどこか晴れやかな佇まいはせいせいとしていて、物語で描かれる事件のむごさを乗り越える希望のように見えた。

その佇まいは、汚れているようで美しい、川を中心とした風景の描かれ方にも重なっているように感じた。

関連

http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20070921/p1

[] 記憶伏線回収

金曜日、見たい映画有楽町でやっているということに気づいたとき、真っ先に思いついたのは、先日行って様々な地方アンテナショップで買い物をしたのが楽しかった「交通会館」に寄ってから見に行こうということだったのだけど、仕事が終わってから有楽町に向かって7時半、すでにどのアンテナショップも閉店していて、たいへん残念な気持ちで映画館に向かったので、7時半では間に合わない、ということを覚えておきたいと思います。

交通会館にはおいしそうなものがたくさんあってほんとうに楽しかった。おいしそうなものを買うことは、買っているときも家に帰ってからも、うれしくて楽しいので最高だと思う。

初めて行ったのは今年の夏で、高校時代の友人と一緒だった。彼女お腹はい赤ちゃんがいて、水天宮安産祈祷をしてもらい、あちこち観光、買い物をしてから、同じく同級生実家に遊びに行ったのだった。

彼女とは高校時代からずっと、趣味は全く合わないのに、会えば飽きずに何時間でも喋ることができた。その日も朝から夜まで喋り続けていたのだけど、何を喋ったのかはよく覚えていない。麦茶がおいしいとか暑いとか、でもいい天気でよかった云々と、思い出話。特に話題はなくても、共通の思い出が積み重なっていくごとに、その思い出について語るだけで、何時間もすぎていくようになるのだなと、年をとるとはそういうことなのかもしれないなと最近よく思う。

先日、実家に置いてある自分の荷物を片付けていたときに、高校時代合宿彼女と作った掲示物がでてきて、写真メールで送ったことがあった。私はよく覚えていなかったのだけど、私と彼女が仲良くなったのは、その掲示物の制作きっかけだったのだという。

それは進路選択に向けて、自分の興味がある仕事について調べて発表するための掲示物で、私も彼女も、結局その頃思い描いていた将来とはまた少し違うところにいる。

ただ、水天宮でまるで彼女の姉か妹のように、背後に立って一緒に祈祷を受けたあの時間のことを、これから先、長い長い会話の中で繰り返し話すことになるのだろうし、それもまた、なかなか素敵な将来なのではないかと思った。

2013-10-03

[][] 「僕は問題ありません」/宮崎夏次系

僕は問題ありません (モーニング KC)

僕は問題ありません (モーニング KC)

年末に出た「変身のニュース」(id:ichinics:20121228:p1)が衝撃的で、それから今一番気になる漫画家さんになっている宮崎夏次系さんの新刊。最高だった。大好きです。

不器用主人公が踏み切る瞬間をクライマックスにした短編が多いと思うんだけど、その踏み切り方の描き方がどれも新鮮で印象に残る。花火とかガラスが砕ける瞬間とかを、スローモーションで見ているような気持ち。

でもそれは、例えばこの本の「地図から」という短編にあるラストのように、不安でうしろめたくて少し気持ちいい、新しい何かへの入口なんだと思う。

表題作のラストで「あーあ学校行くの ユウウツだなあ」っていうセリフと、満員電車と、希望が交差する感じ。こんな瞬間を短編で描けるってものすごいことだと思います

個人的にこの漫画のエンドロールに聴きたい曲がこれでした。この曲のオープニングきくといつも飛び込みを思い浮かべるんだ。

D

あと建物の描き方とかもすごく面白くて好きです。全部のコマ隅々まで見たくなる。はーほんとに読めて嬉しい。

[][] 最近読んだ漫画

その男甘党につき」/えすとえむ

ショコラを愛してやまない男性出会う人々を少し惑わせたり救ったりするお話。色っぽくショコラを食べる男性を描いたお話とも言えるかもしれません。

好きなものに目がない人が好きなのでジャン・ルイの気前のいいショコラの注文ぶりには憧れてしまいます

茶色の一色刷りもあってチョコレートが食べたくなる漫画でした。

その男、甘党につき

その男、甘党につき

富士山さんは思春期」1巻/オジロマコト

富士山さんは身長181cmの中学二年生の女の子主人公上場くんは、女子の着替えを覗こうとして富士山さんの着替えを目撃してしまい、彼女のことが気になるようになる。そしてわりとあっさりと、2人は付き合うことになります

きっかけはともかく、2人の中学2年生っぽい恋愛模様がほんとかわいらしくて読んでてすごくなごむ。

富士山さんは身長が高いことでいろいろからかわれたりぶしつけな言葉を投げかけられることもあるんだけど、それに対する富士山さんの反応が、ほんとにいい子だなあ…ってしみじみしてしまう感じでとてもいいです。とにかくひたすら富士山さんかわいい。

「椿荘101号室」1巻/ウラモトユウコ

恋人依存気味ですごしてきた女の子が、別れをきっかけに一人暮らしをすることになって入居したアパート「椿荘」を舞台にしたお話

主人公が「聞こえないフリとなかったことにする天才」って読んでたらいらいらしちゃいそうな気もするんだけど、意外としっかりしてるし独り立ちしたところも想像できるので読んでて安心

曲線のきれいな絵柄がとっても好みなので、この漫画家さんの短編も読んでみたいなーと思いました。

ウラモトユウコさん、オカヤイヅミさん、鶴谷香央理さんの絵しりとりしりとりコ」もとてもたのしみに見ていました。本も買いたい…!

http://siritrico.tumblr.com/