イチニクス遊覧日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2014-04-24

[][] 『LEGO® ムービー』/かけなかった似顔絵のこと

f:id:ichinics:20140424231858j:image:w400

監督フィルロード/クリストファー・ミラー

レゴキャラクターが動くだけでなくレゴでできた世界が動いている、というのはもちろん初めて見る映像で、ちょっとおそろしいくらいの迫力だった。情報量があまりにも多くて、今回は2D吹替え版を見に行ったのだけど、もしこれが3D字幕版だったらきっと画面に目がおいつかなかっただろうなと感じ、見終わったあとは正直ぐったりもしてしまったのだけど、それでもなんとなく、自分がこの映画に対して感じたことをうまく言葉にできずにいるのは気になっていた。なのでいまさらではあるけどそのとき思ったことを書いてみたいと思う。映画ネタばれはしないつもり。

私はレゴ遊んだことがほとんどなくて、子どもの頃、ネコ人形ミニフィグというのを今回知った/ユニキャットじゃない)を持っていたくらいだけど、それもほんとにレゴ製品だったのかよくわからない。弟や妹もレゴはあまりやらなかったと思う。上の弟は圧倒的プラレール派だった。そんなわけで自分にとってのレゴ原風景がない私が、この映画を見て思い出したのは、小学校ときの「似顔絵」だった。

LEGO® ムービー』の主人公ミニフィグのエメット。作業員として働き、マニュアル通りに行動する没個性的キャラクターとして登場する。しかしそんな彼がある日突然「選ばれし者」であるとされてさあ大変…と物語が幕をあけるわけだけど、でも子どもの頃に(例えばレゴなどを使って)思い描く世界ってそんな風に、あらかじめあるヒーローヒロインなどのキャラクターがいる所に、自分が「入る」ことが多いんだろうなと思った。

そしてこの作品重要テーマひとつとして、エメット(マニュアル通りの男)を、箱に描いてある完成図(マニュアル)通りに作り上げることと重ねて描き、独創的に自由にブロックを組み立てることとの比較を描くことがあったと思う。

もちろん、映画はそのどちらも肯定していたと思うけれど、ただ私はそれを見ながら、たとえ自分の頭が子どもの頃ほどに柔軟だったとしても、箱に描いてある絵を優先しそうだなということを考えていた。

小学生時代の頃、詳細は忘れたけれど、学校内の行事先生全員の「似顔絵」が必要になり、各先生に対して1人ずつ、似顔絵を描く生徒が選ばれたことがあった。絵を描くのがちょっとだけうまいとされていた私は、ありがたいことにクラスの推薦を受けて代表に選ばれたのだけど、

私がうまかったのは、マンガゲームキャラクターを見て、その通りのポーズを描くという模写であって(それもそんなにうまかったわけじゃない)、似顔絵なんて描いたことはなかった。

代表が集まって似顔絵を描くことになった放課後。私1人だけ画用紙はずっと白紙のままで、ちょっと鉛筆をつかってみても、大きな画用紙にちっちゃくしか描く勇気がないというていたらくだった。そして何人かがほとんど下絵を完成させた頃、塾の時間になっても帰宅しない私を心配して母親学校へ迎えにきて、結局私は似顔絵役を放棄して、絵だけでなく字も個性的でとてもうまかった、名前忘れちゃったけど眼鏡男の子自分の分の似顔絵もお願いして、塾へ連れていかれた。

代表に選ばれたのはとても嬉しかったけど、自分には自分の力で絵をつくる力がないんだなと気づかされた出来事でもあったし、まかされたことを途中でやめてしまった(でも残ってもきっと描けなかった)のもショックだった。

私が、「選ばれし者」と持ち上げられた後に「マニュアル通り」と落とされるエメットを見て思い出したのはそんな思い出だった。大人になった今では、マニュアル通りにも確かに利点はあると思えるし、似顔絵は未だに描けないけれども、まあある程度得意だと思えることもできた。そして、このお話が私の思い描いていたような“才能”とは少し違うところに着地するのは、レゴというおもちゃモチーフにした映画として理想的だと思う。

でもやっぱりわたしはマスタービルダー達、とくに生き生きと宇宙船を組み立ててみせるベニーにあこがれるなと思って見ていたし、今もやっぱりそう思っている。

あのとき似顔絵を、今なら放棄しないだろうと思うけど、でも私はベニーではない。あっちのおしごと社長はあの後どう過ごすのだろうか、ということがまだ気になっている。

そんなわけで長々と描いた思い出にこの映画との関連性があるわけじゃないのだけど、自分の中にひっかかったポイントがそこだったということで、きっと見る人それぞれにぐっとくるポイントがある映画なんじゃないかと思う。

レゴ好きだったらきっと何倍も楽しかっただろうな〜という点だけとても残念だけど、知らなくても全然楽しめるので、おすすめです! す〜べてはサイコー

2014-04-16

[][] 「くうのむところにたべるとこ」/ヤマシタトモコ

ヤマシタトモコさんの食をテーマにした連作短編集、なんて面白くないわけないよねと期待して読んだのですが期待以上に面白かったです。ただ食といっても、食の場と人の欲求みたいなものをテーマにしたお話という感じで、料理は正直そんなに印象に残らなかったんですけどそれはいいんです。食漫画がかならずしもレシピ紹介したりとかお店紹介したりとかしなくてもいいというか、

たとえば料理人プロシュットブロックベーコンで妄想してたり、恋人のことを食べ物にたとえまくるお話とか、そうやって食べ物というのは生活思考回路記憶に結びついていて、たとえばまずいラーメン(最終話)が一生忘れられない思い出になっていたりとか、

そうだ自分にもそういう場面に覚えがある、あれは大学1年のバレンタインで云々とか考えはじめたりするのが楽しい漫画でした。

おもちちゃんカップル後日談また読みたいです。

[][] 「幻想ギネコクラシー」1巻/沙村広明

幻想ギネコクラシー 1

幻想ギネコクラシー 1

沙村広明の新刊がでたよ!というときは毎回かなりウキウキしている自覚があるのですが、読み始めると、こりゃひどい!(いい意味で)ってなるのもだいたい毎回いつも同じのような気がします。

いやーほんとどの話もひどい(いい意味で)。各話にみじかいあとがきがついているのですが、とりわけひどいなと思ったオチの話に「初心に帰ってほのぼのとかわいい話にしてみましたが編集長のウケはいまいちでした。後戻りはできないのだなと思いました」って書いてあっていくらなんでもほのぼのを履き違えてるのではと思いましたが、それはともかく、女の子はみんなかわいいしコマの隅々まで読んでて楽しいのも毎回なので、やっぱり沙村さんの漫画好きだなと思いました。オチ唐突でもテンポよく読めるのもうまいなーと思う。

2014-04-12

[][] 「もやしもん」完結

2005年に1巻がでて9年。ついに「もやしもん」が完結しました。1巻の感想をこの日記にも書いててちょっと気が遠くなったりもしましたが、9年間漫画やアニメで見てきた面々に触れていく最終回にはぐっときました。

沢木がこの力を失うというラストも作者の頭にはあったのかな、と思いますがもしかしたら、個人的には後日談が描かれるかもしれないという余地をのこしたラストでよかったなと思います。

なにより、この漫画をきっかけに菌というものに親近感を覚えたひとはたくさんいると思うし、私もそうだし、きっとずっと愛される漫画になるんだろうな。

最も印象に残ってる話といえばやはりビール巻だった8巻。ビールって楽しいよな〜と思えた巻でした。

もやしもん(13)<完> (モーニング KC)

もやしもん(13)<完> (モーニング KC)

[][] 「おんなのいえ」3巻と「先生の白い嘘」

「おんなのいえ」3巻

毎日のなかにはいろんな日があるし、その中でどういう1日を取り上げるかというのは物語を描くひと次第で、でも恋愛話とかになると「特筆すべきことがある1日」をつなげていったようなお話になってしまうことが多いとは思うんだけど、鳥飼茜さんの描く、出来事のつなぎ目にあるコマには重力があっていいなと思いながら読みました。

でも回想シーンで「純度100パーのひとりぼっち」っていうシーンがでてきてありちゃんぜんぜんぼっちじゃないよねと思った。

おんなのいえ(3) (KCデラックス)

おんなのいえ(3) (KCデラックス)

先生の白い嘘」1巻

「おんなのいえ」とはまったく違う「女性」の話。一見地味な高校教師である主人公現在置かれている状況が徐々に明かされていく構成もはらはらして、こわいんだけどはやく続きが読みたいです。

今後、彼女の抱えている問題と、受け持ちの生徒である新妻君の抱えている問題を対比するような形になっていくのかなと思う。痛いとこつかれたと思う気持ちもゼロではないけど、とりあえず早藤は痛い目みてほしいですね!

先生の白い嘘(1) (モーニング KC)

先生の白い嘘(1) (モーニング KC)