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  □これまでの日記一覧

2014-12-14

[][] 幸福アイスクリームみたいに溶けやすい/黒谷知也

IKKI新人賞単行本書き下ろし部門」受賞作とのこと。twitterのTLでおすすめされているのを読んで買いました。初めて知った作家さんだったのですがこれがとてもよかった。

表紙がとてもシンプルなので、表紙を見ただけでは買わなかったような気がするのですが、いざ開いてみるととても好みの絵柄で、自分の第一印象もあてにならないものだなと思います。

掌編〜短編を中心とした作品集で、まるである街のドキュメンタリーのような、ごく普通の人々の、ある1日が切り取られたお話が多いです。

特に、見えない猫の話をする女の子と、その母親とその姉が、車で祖母(姉妹にとっては母親)のお見舞いに行く話がとてもよかった。

「嫌だなあ。思い出を思い出したことが思い出になっていくんだな。」/p75

という台詞は、わたしもよく思いことだったのでどきっとした。

そのほかも短編も、自分もこの人たちの暮らしているそばにいるような気持ちになれる、とても好きな短編集でした。

ただ、1編1編の後に暗転のような黒いページをはさんでいる話とはさんでない話があって、特に1ページ目にタイトルがきていないお話とかはお話の切れ目がわかりづらかったので全部黒はさんでほしかったなーと思いました。ページ数以外の意図があったのなら知りたい。

[][] 「子供はわかってあげない上下田島列島

子供はわかってあげない(上) (モーニング KC)

子供はわかってあげない(上) (モーニング KC)

間違いなく今年を代表する作品ひとつだと思うのだけど、どんな風に感想を書いたらいいのかわからなくて、読み終えてから数ヶ月机の上に置きっぱなしだった。

ボーイミーツガールお話のようで、想像もつかない方向へ物語が展開し、そして最後はこれ以上ないというくらい甘酸っぱいエンディングを迎える。上下巻でまるで1本の映画のようで…、なんていうとすごく陳腐だけれど、ほんとに映像的な作品で、それはたぶん、物語モノローグがほぼなく(脳内台詞はある)、台詞だけで進んでいくせいなのだと思う。

視点となる人物は複数人いるのだけど、それが三人称という描き方ではなくて、カメラごと移動しているように読めるのも映像的。こういう漫画の描き方もあるんだなって感じた作品でした。

別のペンネームで描いていた時代もあったとのことで、もっといろんな作品を読んでみたい漫画家さんです。

子供はわかってあげない(下) (モーニング KC)

子供はわかってあげない(下) (モーニング KC)