ベイマックス

ベイマックスのデザイン見た時点で最高だろうな〜と思ってたけどやっぱり最高だった「ベイマックス」最高でしたよ…!
主人公の天才少年が兄の遺したケアロボット、ベイマックスと兄の研究室のメンバーとともに、ある事件を解決するというお話。

主人公のヒロがロボット同士を戦わせる地下競技場荒らしをしてるところから物語がはじまるんだけど、この戦いの様子で主人公のキャラクター(発明が好きで、自分の才能に自信があるけど、おごらず向上心がある)が手際よく説明されているのが上手いなあと思いました。そしてその次に提示される、兄の所属している研究室のレベルの高さ。主人公がそれに興味を惹かれることがすごく自然に納得できる。物語の舞台は近未来なんだけど、開発されている技術や主人公の生み出すロボットの発想の新しさに素直にわくわくできるのもよかったな。
そしてそのような、主人公の技術への思いがちゃんと説明されているからこそ、クライマックスのひとつである、あの映像をきっかけに自分で改心できるのだと思いました。

それからサンフランシスコと東京をミックスしたサンフランソウキョウの美術もとてもよかった。あの坂道はサンフランシスコでもあるけど、細田守監督の「時をかける少女」を思い出したりもしました。
それだけじゃなく随所に日本アニメへのリスペクトも感じられて、たとえば原題でもあるBIG HERO6の6人は藤子F不二雄作品の定番キャラクターにもあてはめられるなと思います。
舞台がアジア系なので、開発に足りない素材を探しにジャンク屋に行ったりするシーン(店主の声は千葉繁で!)があったするんじゃないかな〜なんてわくわくしてましたが、さすがにそれはなかったな!
全体的に、あくまでも子ども向けに、登場人物たちが自分を好きでいられる物語に作られているのも現代的だなと思いました。バランスに気を使いすぎてるような気もするのが少し気になりますが、それも作家性よりもスタジオ性を優先するディズニーらしさなのかもしれません。
とにかくベイマックスがめちゃくちゃかわいい。それだけで五億点ですよ!