イチニクス遊覧日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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  □これまでの日記一覧

2008-06-09

[][] 水族館劇場

id:Shipbuildingさんの日記(http://d.hatena.ne.jp/./Shipbuilding/20080527)を読んで、これはぜひ見に行かなくちゃ、と思っていってきました。

仕事終わって、暮れ始める日を追いかけるように本駒込の駅へ。駒込大観音(光源寺)の境内に建てられたその芝居小屋の迫力に、一気に気分が盛り上がる。あんな高いところに船がおいてあるよ、生ビールが300円だ(関係ない)、もういっこ小さな舞台があるけど、これも使うんだろうか、とか。わくわくしながら開演を待つ。

f:id:ichinics:20080610232623j:image:w420

暗くなる少し手前、役者さんがお酒を売りにくる。自然と人垣ができて、おつまみと石炭つきの日本酒を、幾人かの人が買う。そのやりとりが終わるかどうかの頃に、いつのまにか(だったような気がする)お芝居がはじまっていた。

最初は外の小さな舞台から。すごい。けして広くはない境内を天地縦横に使った、その仕掛けが現れるたびに「うわあ」という歓声が漏れる。あっけにとられてるうちに、劇は芝居小屋の中へ移動する。

f:id:ichinics:20080610232624j:image:w420

一番前でかぶりつきでお芝居見るなんて、もしかしたら初めてかもしれない。でも「お芝居を見る」ということのイメージそのまんまの世界があって、なんていうかほんと、あっけにとられてしまった。

とにかく、この芝居小屋(セット)がすばらしい。「建物の中にいる」ということを気持ち良く裏切られる。

300円のビール飲みながらわくわくして開演を待っていたあのときの気分。そのわくわくは、見終わったあとも続いていて、あの場所は夢みたいだった、と思う。

お芝居を見終わった後は、瓶ビールあけて、焼そばを食べ、家に帰って仕込んでいた塩豚を食べる。暗がりに灯る光がにじむような梅雨の夜。

2006-02-06

[][] 「12人の優しい日本人

作・演出:三谷幸喜

出演:浅野和之、石田ゆり子、伊藤正之、江口洋介小日向文世鈴木砂羽筒井道隆生瀬勝久温水洋一堀内敬子堀部圭亮山寺宏一

去年の終わりから再演されていたもの。これ、頑張ってはみたんですけど、チケットとれなかったんです。先週くらいにwowowでやったらしく、友人にビデオ借りて鑑賞。映画版「優しい日本人」も好きだけど、やっと舞台版を見れて、うれしかったです。とにかく面白かった!

まず、やっぱり個人的に好きな俳優さんがたくさんでていて楽しい。筒井道隆さんはなんであんな「いいひと」そうなんだろうな。あと小日向さんが格好良かった。なんというかキレ者が焦るシーンとかにときめきます(屈折)。生瀬さんも良かったし山寺さんが声以外で演技してるとこ初めてみれたし(ここはもうちょっと山寺さんならではのシーンが欲しかったけど、それをやるとオンステージになっちゃうのかな)。それから。有頂天ホテルにも出ていた堀内敬子さんは、役柄によって随分雰囲気がかわるなと思った。好きです。沢口靖子さんとちょっと似てるような気が。

お話も、「十二人の怒れる男」を見たときのような驚きはないけれど、たぶんどれを最初に見るかによるとは思う。「怒れる」と「優しい」はもちろん全く別の話なんだけど、パロディとして見ても面白いと思います。

ただ、難を言うならば、最初の全員無罪から一人有罪に入れるとこの「理由」がラストとちょっとちぐはぐな気もした。

でもとにかく、面白かったです。三谷さんの脚本はなんだかんだ言って安心して笑えるところが好きだ。

2005-11-09

[][] ダブリンの鐘つきカビ人間@ル・テアトル銀座

作/出演:後藤ひろひと 演出:G2

出演:片桐仁(ラーメンズ)/中越典子/橋本さとし/山内圭哉/中山祐一朗/及川健/八十田勇一/田尻茂一/山中崇/トロイ/平田敦子/土屋アンナ/姜暢雄/池田成志/若松武史

見に行ってきました。

私はラーメンズ情報経由で今回の公演のことを知り、後藤ひろひとさんの舞台を見たのはプレイベント(id:ichinics:20050825:p2)で見たザリガニ魔人だけ、というまったくの初心者なのですが*1、とても楽しかったです。

奇妙な町の、不思議で哀しくて美しいお話。

(以下ネタばれになるので畳みます)

あるカップルが霧で迷い、一軒家に立ち寄るところから物語がはじまります。そこに住む男によると、かつてこの一帯は奇病の流行により閉鎖された町だったという。そして、その話を聞いているうちに、二人はその物語の中に入り込んでしまいます。

まず、この奇病の設定が面白くて、羽が生えてしまったり、髪が伸びたり、身体から電気を発したり、その症状は人それぞれ。

やがて物語は、「ほんとうのことを言えなくなってしまった少女」と「心の醜さを外見に、外見の美しさを内面に移し変えられてしまった男」の出会いと、「千人斬ることで願い事が叶えられる剣」を探す冒険との2本の軸を中心に展開していきます。

ファンなので多少の贔屓眼はあるかもしれないけれど、とにかくカビ人間役の片桐さんが良かった。こういうとことん純粋な役を演じるのに片桐さんはほんとうにはまる。ちょっとドーデスを思いだしてしまったけど、もう、あの花瓶のくだりのカビ人間に既に泣けてしまった。

また、ほんとうのことが言えない少女「おさえちゃん」はまずその設定が既に物語だなと思う。せつない。ただ、たぶん自分が反対の事を言ってしまうのはわかっているのに、つい言わずにいられない、という感じがあんまり伝わってこない気がしたのが残念だった。でもとても可憐なのに毒舌なおさえちゃんは良かったです。とにかく演じるほうはたいへんな役だろうなと思う。

鳥肌が立ったのは、放火事件でカビ人間へ濡衣か着せられるシーンの、町の住人たちの台詞の掛け合い。「火をつけたのはカビ人間」から「カビ人間は悪魔だ」に変化していってしまう台詞はほんとに恐ろしくて、迫力があった。

笑えるシーンもたくさんあって、後藤ひろひとさんの独壇場のようなクイズショウシーンとか教会の礼拝シーンとか、楽しい。あと戦士役の橋本さとしさんが印象に残る。

初演も見てみたくなりました。

*1:なのでカテゴリも迷いつつラーメンズ用のを使ってしまってるけど、どうしよ。こういうときちょっと悩む