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  □これまでの日記一覧

2007-07-14

[] 野矢茂樹さんがTVにでていた

かえってきてごはん食べながらTVつけたら、爆笑問題の番組に野矢茂樹さんがでていた。途中から見たので、どういった番組なのかよくわからなかったけれど、初めてみた動く野矢先生はすごく面白そうな、教わりたいと思うような、先生でした。爆笑問題のふたりから発される言葉に、丁寧に考えを返す様子をみていると、言葉が表面でなく、立体でやりとりされているように感じられてうらやましくなった。

特に、「奇跡みたいな瞬間に一致する、たとえばお祭りみたいな、その一致はうれしいけれど、一致するのが当たり前だったらうれしくない」というようなことを話しているのが印象にのこる。その、すこしズレたところにあるもの。

番組のテーマは、どうやら「心ってなにか」という質問だったみたいだけど、結論はないだろう。難しい。そもそもそれは、あるのか、ないのか、という段階から、それはやはり哲学の基本となる命題なのだろう。心を「拡散させる」ために座禅をくむ、というのも面白かったな。

そして番組最後に「語りきれぬものは、語り続けなければならない」という言葉がでてきたので驚いた。これは「語り得ぬものについては沈黙せねばならぬ」というヴィトゲンシュタインの言葉への反論にも見えるけれど、そのじつ「反対」ではなく同じことをいっているのだろう。この捉え方の良心が、やはり野矢茂樹さんの誠実さにも感じる。

関連

「哲学の謎」感想 → http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20051202

2007-05-19

[][] メガネ越しの秘密基地/「電脳コイル」1、2話

時は202X年。

今よりもちょっと未来。

子供たちの間で“電脳メガネ”が大流行していた。この“電脳メガネ”は、街のどこからでもネットに接続し様々な情報を表示する機能を備えた、子供たちになくてはならないアイテムだ。現代の携帯電話のように普及し、ほぼ全ての子供が持っている。

舞台は由緒ある神社仏閣が立ち並ぶ古都でありながら、最新の電脳インフラを擁する地方都市「大黒市」。

公式サイト(http://www.tokuma.co.jp/coil/)より

最初にタイトルを聞いてビジュアルをみたときからぐっときてて、その後、監督/脚本/監督は磯光雄さん、しかも制作はマッドハウスってことで期待値は相当高まってたものの、最初のシーンからあっという間にもってかれた。面白いです。

監督が、押井守監督作品やジブリ作品などの原画を担当されていた方だからなのか、動きや音の具合や一部キャラクターや動きがトトロっぽかったり(トトロすぎる気もしたけど)、「電脳」の扱い方が攻殻ぽかったりするんだけど、そういう好みのディテールが物語とがっちりかみ合っていかされてるアニメってなかなか出会わなかったような気がする。こういうのが見たかったんだなーって思う楽しさ。そのほか、いろんなアニメのパロディっぽい場面も、その世界が「今」の文化と地続きにある感じがして、少し懐かしい。あと、物語の雰囲気は、アニマトリックスの森本監督作品「ビヨンド」にも雰囲気近かったな。「秘密基地」の解放感と「秘密」にわくわくする感じが動きであらわされてるのが「ビヨンド」だとしたら、「電脳コイル」はメガネをとおして世界が「秘密基地」になっている。

とにかく世界観がとてもよくできていて、説明を省いてもなんとなくわかるし、いきなり中に入ってなんとなく覚えていく感じが「子供の世界」の勢いだよなぁと思う。習うより慣れろ。

第1話は、大黒市にある祖母の家に引っ越してきた主人公、優子が電脳ペットである飼い犬「デンスケ」を救出するお話。いきなりトラブルに巻き込まれる疾走感のあるお話だったのも、引き込まれる要因だったと思います。

第2話は、ウィルスに感染したデンスケと彼を追うなぞの生物、そしておばあちゃん最強説。第2話ですでにキャラクターに愛着わいてる。

続きがほんと楽しみです。

2007-05-09

[][] 新井英樹@マンガノゲンバ

新井英樹が出演するというのを「の残滓」さんのところで知り楽しみにしてたのですが、5/9て明日かと思っててあやうく見逃すところだった。ありがとう教えてくれた人。

というわけで、前半の榎本俊二さんの部分は見れなかったんですが、新井先生の部分はばっちり見ました。動いているところを初めてみたけど、まったく違和感なかったな。自画像似てる。

梶原一騎作品などの「群れない主人公」に惹かれたという話をきいて、宮本の袖(たぶん1巻)に書いてあった「クソ意地はる男が好きです」という台詞を思い出す。「自分の力を信じる」というキーワードは、ただそれだけを聞くときれいな話なんだけど、信じる/信じられる感触をリンの不遜さ、「凡百の天才と一緒にすんな」って言葉など、に繋げていくのが新井英樹ならではだなと思う。

「天才を語る時に、ただ天才であるということだけでなく人格やらを付加するのが気に食わない。天才というのは何かのバランスがおかしい存在だ」(記憶書きです)

と語っているのを聞いて、今まで読者としての思い込みでしかなかった「新井英樹の意図」みたいなものに、少し触れられたような気がした。それは、あこがれと、人格の肯定は別であるという考えかたに裏付けられた言葉なのだろうし、そうやって、ものごとを「混同しない」でいるというのは、力のいることなのだと思う。

あとね、やっぱ鉛筆書きの絵コンテ見て、感動した。

ボクサーにインタビューして描いたという「RIN」の場面がうつるのを見ていて、ああそうか、この人の漫画はやっぱり、カメラじゃなくてその場の見え方なんだなとか思う。そして、それは「漫画」だからこその表現だよな。