過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

太秦牛祭

節分なので「追儺」(ついな)を調べていくうちに、ネットでこんな絵を見つけた。広隆寺太秦牛祭(うずまさうしまつり)を描いたもの。毎年10月12日に行われる祭で、京都三大奇祭として知られている。

牛に乗っているのは、摩多羅神(またらしん)。その前を歩くのが、角と牙のある面をかぶっているので、これは鬼だろう。摩多羅神が鬼を追い払っているのだと思った。でも、これは鬼じゃなくて、四天王(四方を守護する神)のようだ。

摩多羅神は、念仏守護の神ともいわれるが、どうもよくわからない。マタラなので、もしかしたらマー(女神、母神)ターラ(観世音菩薩)=母なる観音さま、から由来してるのかなあと思ったり。追儺もそうだが、三叉の槍を持っている。この起源は、インドのシヴァ神のもつ、トリシューラ(三叉槍)かなあと思ったり。

広隆寺は、京都の太秦(うずまさ)にある。国宝の弥勒菩薩半跏像があることで有名。帰化人系の氏族である秦氏の氏寺で、京都最古の寺院。