過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

春野に移住したいと訪ねてこられた夫婦

春野に移住したいと訪ねてこられた夫婦。奥様はもう臨月。いつ生まれてもおかしくないそうだ。家にずっとするのも気が滅入るので、春野に来たかったと。明るい春野の景色に癒やされたという。

ニュージーランドにしばし滞在していた。海に近くに暮らしているが、やはり山暮らしがいい。田んぼも畑も手伝いたいという。

前日には、30歳のフランスでブドウ園の仕事をしていて、春野でブドウを栽培したいという女性が来訪。女性が来訪。翌日には、こうして30歳の若夫婦が来訪。

ありがたいはなし。なんだけれども、やはり空き家がない。おためし住宅も空いていない。山里の自然が豊か。子育てにいい。というだけでは、暮らしがつづかない。定住促進というのは、ものすごく難問。生き方をかけて移住すことになるしね。

まず貸してくれる空き家がない。地域との付き合いが濃密。そして現金収入を得る道をどうするか、だ。一緒にみつけて、さがしていくことになる。

仕事がないといっても、お茶の手伝い、ジビエの手伝い。介護の施設もある。そして、山の仕事もある。このひとたちに向いているのは何かなあと、人を紹介してうまくつながれば、そこからトントン拍子に展開していくこともある。

協働センターに連れて行って役所に人に紹介。行政のサポートがすごく重要だ。役所を出たところでちょうど森林組合長と出会ったので、かれらを紹介した。木を伐る仕事は、募集しているという。5年計画で人材を育てたいとも。

新規就農支援制度という農水省の補助を活用して、定期収入を得ながら農業を習得していくも道もある。コミュニティ・ビジネス支援制度もある。若ければ、いろいろ可能性はある。ヘコたれなければ大丈夫。

そして、支える地元と移住者のネットワーク作りがたいせつ。山里の活性化というのは、こういう具体的な出会い、縁をたいせつにしていくことでもある。