ライヴ・イン・ラスベガス / セリーヌ・ディオン

昨夜、妻と一緒に見た。妻がセリーヌ・ディオンのファンだと知っていたので買ったのだが予想通りかなり喜んでいた。一緒になって歌うわ(歌詞カードが収録されている)、感動して泣くわと忙しい。ディスク2まで引き続き見たので夜中1時過ぎまでかかった。
ラスベガスのショーとはこういう感じなのか。コンサートというよりまさに「ショー」である。セリーヌ・ディオン一座の公演といった感じだ。ステージがなにしろ広い。畳何畳ぐらいあるだろう?ラスベガスのショーを見るのに畳で換算するのもどうかとおもうが。。
ダンサーも非常に多く、セットも豪華だ。非常に金がかかっていることはよく分かる。純粋に歌だけを楽しみたいという人には不満かもしれないが、ホテルの中の劇場ということもあり、非日常的な雰囲気を強調しているのかもしれない。
私個人としてはセリーヌ・ディオンの曲といえば、My Heart Will Go Onぐらいしか知らなかったのだが、聞き覚えの曲が結構多い。そのMy Heart Will Go Onは最後のアンコールにて登場。タイタニックの舳先を連想させるセットにドレスを着た女性が佇むなど映画を連想させる演出だ。
ディスク2には、この公演の舞台裏が収録されている。セリーヌ・ディオンとはこんな愉快なキャラだとは知らなかった。歌手本人を含めて多くの人が舞台裏で早着替えを行い大騒動だ。歌詞を忘れたときのために舞台の袖で歌詞をチェックしている人までいるのには驚いた。どこを歌っているのか注意しており忘れるとマイクで教えるという。


製作舞台裏を紹介した番組が収録されているが、この中ではこのショーに3億ドルかかったという。一人の歌手のショーにそれだけ投資するとはかなりのギャンブルである。ギャンブルの町であるラスベガスのショーにふさわしい。しかしショーの製作が決まってから妊娠が分かり、本人がやりたくないと言い出したりすこしばかりトラブルもあったようだ。マネージャー(夫でもある)が本人を説得してなんとか前に進むことになったという。ラスベガスは砂漠の中にある町であり、空気は乾燥している。歌手の喉には大きな負担がかかるのだ。そのため舞台の立ち位置では常に湿度が一定になるようにしてもらったという。劇場への通勤のさなかにも喉をいたわるために蒸気を吸ったりいろいろ大変である。ミュージカルだと代演も可能かもしれないが、この場合はそんなことはできないだろうから長期間の公演は非常にリスクが大きいことが分かる。キャスト以外でもとにかく多くのスタッフが関わっておりスケールの大きさが改めて感じられる。