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Essays in idleness

2011-04-12

『ハロー、ジーニアス 2』(優木カズヒロ)

ハロー、ジーニアス〈2〉 (電撃文庫)

ハロー、ジーニアス〈2〉 (電撃文庫)

文字通りに「与えられたもの」としての天才。

本来それは、「普通の人」とは違う世界の住人……なのだけれど。

あいにくとここは学園で、ジーニアスたる彼女もまた学生で。

ならば、肩を並べて共に歩くことも、視線の高さを合わせることも、そうありたいと願うことも行動することも、決して不可能ではない、という。

つまりは引き続き青春、なわけです。


友達百人出来るかなの巻。

ややウソ。

とかそういう感じで、今回はその天才性ではなく、それ故の不器用さでちょっぴり右往左往する彼女と、それを取り巻く皆々の物語。

お話としてはこぢんまりとした趣もありますが、特別であること、特別ではないこと、それぞれの光と影を描きつつ、ストレートに青春仕上げの内容でした。

八葉の天才ではあっても完璧ではないところ、その不完全さが光ります。

ベタではあってもこういうのはやっぱり好きだなあ。

彼女が己の方向性を得るときが、全体としてのクライマックスになるのでしょうが、それまではどうかうっかりどっきりの学園生活を送ってもらいたいところ。


今回は長屋の面々もなかなか個性豊かで楽しく、この辺をもう少し膨らませて欲しかったかなあ、というのも。

広げすぎると収集がつかなくなること請け合いな連中でしたが、だからこそもっと弾けたところが見てみたい。

野郎二人の筋肉祭もよかったし、もっとああいうくだらない部分の増量も期待。


あとは、今回キモになりそうでならなかったAIさん。

まさかこれで終わりということもないお約束キャラなので、今後の活躍を祈っておきます。

ボディをゲットするもよし、このまま口しか出せないことによるあれやこれやのロマンでもよし。

リストラされたら泣く。

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