イエ・ルポ 2 #026 PickUp5



みなさまこんにちは、ハザマです。今年も毎日たくさんの語らいを、本当にどうもありがとうございました! 今日は年内最後の更新、ごあいさつになります。
思えば2008年は、〈イエはてな〉ライブラリーの誕生とともに『リブ・ラブ・サプリ』本の刊行、ラジオやGOOD DESIGN EXPOでの紹介、ファミリーサイトとのコラボレーション企画“エコ・ルポ”やWeb Book『リブ・ラブ・サプリ〜Ecolo』と、私たちにとって大変に実り多い年になりましたね! 日々のライフトークが暮らしの中に生きた姿で展開し、そこからまた語らいがひろがっていく…その実感のよろこびと、たくさんのメッセージを〈イエはてな〉から飛び出して発信出来た成果と。たしかな足跡を刻むことが出来たのではと、しみじみ振り返っています。こんなに大きな躍進を叶えて下さったのは、ほかならぬ〈イエはてなメッセンジャーであるみなさまです。今年も一緒に歩みつつこのコミュニティを育てて下さったすべてのみなさまに、心からありがとうを申し上げます。
明日27日から年明け4日までの9日間、ダイアリー更新はお正月休みを頂きますが、みなさまも年末・年始休暇にひととき、コメント欄をのぞいて下さるとうれしいです。また来年に向けての〈イエはてな〉の計画、そしてみなさまそれぞれの夢が実現しますように祈りつつ、どうぞよいお正月をお迎え下さいませ!


さて、そんなわけで今日は今年のしめくくりとなる“イエ・ルポ 2”#026のピックアップ賞・ノミネート賞のご紹介です。「我が家秘伝&郷土のお節料理」のテーマ、地方ならではの味から我が家で生まれた創作お節まで、ずらり集まってすごく楽しかったですね♪ 気分は一足早くお正月。みなさんのイエのお重を並べてみたら、きっと一つひとつ違っていて面白いんだろうなぁと想像しちゃいましたw そして、お節料理って、日本・郷土と我が家の食文化が詰まった素晴らしい伝統なんだと感じ入りました。イエのエピソードも幸せな書き込みをたくさん、みなさまどうもありがとうございました!

イエ・ルポ 2 #026 ピックアップ賞・ノミネート賞

#026では「アイデア自慢、味自慢!我が家秘伝&郷土のお節料理」のテーマでご投稿頂きました。
この味こそが我が家のお正月!というメッセージでは、「我が家の栗きんとん」「松前漬け、たくさん作って年末から楽しむ」「田作りにクルミ」「干し柿」「がめ煮」「松前焼き」「煮豚」「お肉の八幡巻き」「鶏の松風焼」と、それぞれこだわりの一品が美味しそう〜!でしたね。「切り干し大根でなます!」「我が家の伊達巻。はんぺんを活用!」などアイデアが効いたなるほどレシピに、地方ならではの料理も知らなかったものも多くて面白かった! 「お節に揚巻き・錦巻き」ではかまぼこにお揚げが巻き込んである揚巻きがめずらしかったし、岐阜名物の餅米で作られたお麩「もち麩」、「塩汁粉」もツリーで驚きと興味津々の声が集まって。中に占いの紙が入っているという「福梅と辻占…お正月のお菓子です」というのも初耳、地方のものでしょうか。また「お雑煮」のツリーも、日本各地のお雑煮を次々と教えて下さる書き込みで大変な盛り上がり、お雑煮品評会さながらの楽しさでしたw 


そんななかから、伝統・郷土・アイデア料理とさまざまな奥深さと思いを綴って下さったルポより、ピックアップ賞・ノミネート賞を選ばせて頂きました。レシピを詳しく書いて下さったものも多く、ぜひ作ってみたいというお料理も見つかったのではないでしょうか? 美味しいものに来る年の家族の幸の願いをこめて、みなさまどうぞ我が家らし〜い素敵なお正月を迎えられますように!


»“イエ・ルポ 2”のプレゼントはコチラ

「ちょろぎ」by id:peach-i


チョロギ、長老喜などと、当て字もあり・・・縁起のよいものとされていますね。
長寿を願って・・・おせちにも登場させています。
可愛い形ですよね。
何気に栄養もあって、脳の活性にもよいと聞きます。
これは、迷信だけではなくて、長寿にも繋がりそうですね。
お節料理はこうして、とても深い意味を持ち合わせている食材も多いので、日本の文化って大事ですね。


ちょろぎを知らない人も多いかもしれないですね

いい画像がありました↑
生姜などで代用される家庭も確かに多そうですね^^
形を変えて、受け継がれていくと本来の姿を知らなくなってしまう人が増えてしまうのも悲しいです。
ちょろぎ、とても可愛い形です。
手に入りにくいこともあるかもしれないですが、お正月にだけでも添えて出したいものですね♪


»このいわしのツリーはコチラから

「東北の郷土料理、いかにんじん」by id:tough


大学在学中に作り方を教わり、自宅に帰って作ってみたところ大変好評で、お節料理の一品に加わって現在に至るのが「いかにんじん」です。作り方は次の通りです。
[1] まずスルメを長さ4cm、幅2mm位の細切りにします。スルメの量に決まりはありませんが、中サイズの人参3本にスルメ一枚の割合くらいでしょうか。スルメの量はもっと多くても構いません。刻んだスルメに清酒を振りかけ、数時間おいて柔らかくします。
[2] 続いて、スルメを漬けている酒を50ccほど取り、醤油100cc、味醂50ccと合わせて鍋に入れ、切れ込みを入れたダシ昆布を1枚入れ、辛いのが好きな人はここで鷹の爪を2本くらい入れて一煮立ちさせ、粗熱を取っておきます。
[3] 中サイズの人参を3本くらい、皮をむき、長さ4cm、2〜3mm角くらいの細切りにします。きんぴらより太い切り方です。シャキッとした食感を大切にするため、よく切れる包丁で作業します。
[4] 刻んだ人参と柔らかくなったスルメをタッパーなどの容器に入れ、3の鍋の汁をかけて漬け込みます。ダシ昆布と鷹の爪は取り出しますが、細く刻んで人参と一緒に漬け込んでも構いません。
[5] フタをして冷蔵庫で1日か2日おくとできあがりです。


安く手軽に作れる酒の肴として教わった物ですが、人参の赤がおめでたく、一週間は日持ちするので、お節に最適ということで、わが家のお節に加わって今日に至っています。毎年私が作り、正月はこれを肴に父と酒を酌み交わします。皆様のお宅でもスルメの旨味と人参のβ-カロテンたっぷりの「いかにんじん」をぜひどうぞ。


なお、この「いかにんじん」はウィキペディアを見ると


一説には、1807年に蝦夷地(現在の北海道)松前藩の領主が現在の福島県伊達市梁川町から福島市飯野町の地域に国替えになった際に、家臣がいかにんじんを知り、1821年に再度蝦夷地に国替えになったときに持ち帰って特産の昆布などを加え松前漬けを作ったといわれる。


とあり、これが松前漬けの先祖になるようですが、昆布のヌメリを出さない点が松前漬けと異なります。


»このいわしのツリーはコチラから

「竹輪で門松」by id:TomCat


うちは新年は質素を旨として過ごす習慣でしたので、お節は極めてベーシックなものばかりでした。そんな中でちょっと異色だったのが、竹輪で作った門松です。母がちょっとした茶目っ気で作った物でしょうが、私がとても喜んだので、いつの間にか恒例になっていました。


斜め切りにした竹輪を3本束ねて土台の松の所はパセリやカイワレ。縄の代わりに干瓢でキュッと縛ります。これで松と竹を表現し、竹輪の内側に梅肉を塗って松竹梅の揃い踏み。ずんぐりした門松ですが、これがSDなんとかみたいで可愛いんです。この門松が黒塗りのお盆に2個並び、傍らに扇の形に飾り切りされた紅白のカマボコが栗金団を台にして飾られます。


そして、門松の前には道のように並べられた薄造りの白身の刺身。両側には千両や万両の実を模したイクラの粒や数の子のカケラなどが散りばめられて、お盆の上だけは豪華絢爛です。


みんなで順番にお刺身を食べ、最後の一枚を父が食べると、これで歳神様がわが家のテーブルにも到着です。改めてハッピーニューイヤー。はい、お父さん、一杯いきましょう、という具合。楽しい新年の食卓ディスプレイでした。


»このいわしのツリーはコチラから

「お重の中の箸休め・タンポポのおひたし」by id:CandyPot


たんぽぽ大好きの私は、お正月のお重にも、たんぽぽさんに来てもらいたくてたまりません。ですから、こんな真冬ですが、たんぽぽを探して歩きます。使うのはもちろん、明治時代に野菜にする目的で輸入されてそれが野生化して広まってしまったという説もあるセイヨウタンポポです。セイヨウタンポポは冬でも花を咲かせる株があるくらいですから、日本のたんぽぽが小さなロゼットに縮こまっているこんな季節でも、けっこういい葉っぱを茂らせている株があります。そういう株を見つけて、一株につき一枚限定で葉を採取させてもらいます。植物の葉は太陽の恵みを受ける大切な部分ですから、特に冬は一枚一枚の葉がとても大切です。ですから取っていいのは一枚だけ。必要な量が貯まるまで、歩いて歩いて探します。
必要な量の葉っぱが集まったらよく洗って、たっぷりの熱湯に塩をひとつまみ入れて二分から三分くらい湯がきます。そしてすぐに冷水にとって、そのまましばらく水にさらして苦味を抜きます。あまりさらしすぎるとせっかくの風味が逃げてしまいますから注意します。そしてギュッと絞って食べやすい長さに切ればできあがりです。
調味は、普段ならお醤油をかけて削り節となるところですが、お正月のお重ですからちょっとお上品に、昆布と鰹節で取ったお出しで醤油を割って、食べる直前にかけていただきます。ほろ苦い春の味が、はつはるを言祝ぐお料理を引き立ててくれます。七草粥よりずっと早い春の味です。お豆腐を使って白和えにしたりしても、すてきな一品になってくれます。


»このいわしのツリーはコチラから

「洋風きんとん」by id:Fuel


わが家では元旦は純和風のお節ですが、三日のちょっと遅いお昼くらいになると「洋風お節」が登場します。お重の中にサンドイッチやフライドポテト、白身魚のフライなどが入って、ピクニック気分のお節風ランチと言ってもいいかもしれません。そろそろお節に飽きたかなというころ、ベストタイミングで出てきます。
ここに入っているのが、スイートポテト風味のきんとんです。作り方を伝授してもらいました。
さつまいもは大きなのを1本。このくらいねと言われたのを計ってみたら400gちょっとでした。皮をむいて2cm位の厚さに切って水にさらしてアク抜きをし、鍋に入れて茹でます。竹串を刺してスッと通ればOKです。
ザルにあけて湯を切り、鍋に移して熱いうちにマッシャーで潰し、バター大さじ2を加えてよく練り、グラニュー糖大さじ4、牛乳大さじ4を加え、弱火にかけて水分を蒸発させながら練り、ほどよい固さで火を止めます。あら熱を取り、卵黄1個とラム酒大さじ1を加えてよく混ぜます。
最後に盛り付け段階でマロングラッセがトッピングされて洋菓子風味の栗きんとんとなりますが、マロングラッセは作るのに手間がかかるので、今回は作り方伝授用の練習ということで、甘栗を半割にして混ぜてみました。これなら私でも作れそうなので、今年は私がこの調理を担当しようかと思っています。 


»このいわしのツリーはコチラから

「茄子干し」by id:anhelo


ナスをスライスして天日で干し、がびがびになった見てくれの悪いものを人参なんかと一緒に煮たもの。きゅっきゅっとした歯ごたえや太陽の味、ナスの味がとっても旨い。うちの人は皆ナスが大好物なもので、畑とか借りて沢山作って、夏のうちは茄子漬けとかミョウガ汁とか煮物とか天ぷらとかでもバリバリ食べるけど、・・・続きを読む

「高級な蒲鉾が大量に出回る小田原近辺」by id:iijiman


小田原に蒲鉾工場が多いことと関係あるかもしれませんが、この季節、小田原近辺では、おせち料理用の高級な蒲鉾が大量に出回ります。スーパーの一角を占める程です。
1本500円くらいする蒲鉾、ちょっとした贅沢。・・・続きを読む

「クラゲ」by id:fwap


漁港の近くに住んでいたこともありまして、クラゲの甘酢大根和えを母が作って食べたことがあります。クラゲはなかなか処分するにも処分できない厄介な漁獲物です。ただ、クラゲは低カロリーで健康食として注目を集めた時期だったため、小学生の頃はよく食べさせられていました。・・・続きを読む

「栃もち」by id:choco-latte


うちの母親の実家は埼玉なのですが、
埼玉なのになぜか「栃」がつく「栃もち」というものがあります。
栃木で生まれたおもちかと思ったのですが、「栃の実」という木の実が入っているので栃もちといいます。・・・続きを読む

「柚子の形そのままの姿がかわいい「柚子釜」」by id:YuzuPON


柚子釜とは、中身をくり抜いた柚子の皮を器に使うことを言います。柚子の爽やかな香りが楽しめます。
柚子はきれいに洗い、上1/4くらいのところでカットしてください。そしてスプーンなどを使って中身を上手にくり抜きます。・・・続きを読む

「父の釣ってきた魚をみりん漬け」by id:tibitora


父が釣ってきた魚で、そのまま焼いたり煮たりするにはちょっと癖のある魚は母が、みりん漬けにしてくれていました^^

魚を3枚卸にして、みりん・醤油・砂糖・お酒を混ぜたタレに・・・続きを読む

「小芋のザラメ煮」by id:Oregano


うちには何か独特のお節ってあるかなぁと父に話しかけたら、これってかなり独特じゃないか?と言われたのが小芋のザラメ煮です。お節に芋というと里芋が主流ではないかと思いますが、これにはジャガイモを使います。それも小さな芋です。・・・続きを読む

「各種レシピを参考に凝りまくったチャーシュー」by id:momokuri3


煮豚のツリーがありますが、こちらはチャーシューです。あちこちで探したレシピを参考にアレンジしたもので、煮る以外の加熱工程も含むことから、一応煮豚と言わずチャーシューと称しています。
加熱工程の第一弾は豚バラ肉を油で揚げることから始めます。・・・続きを読む

「鯛や紅白なまこ」by id:staples54


住まいが海の近くですから、食材も海の幸が登場します。
釣り魚は冷凍庫だけでなく納まりきれない分を魚用としてもう一つ別に冷蔵庫を置いてそこにストックという話も珍しいことではありません。・・・続きを読む

「塩汁粉」by id:powdersnow


お汁粉といえば、普通は甘いのが定石ですが、塩気の効いた塩汁粉というものがあります。
お汁粉は甘くないと!!という人の方が多いと思いますが、興味がある方は試しに食べてみては如何??・・・続きを読む

「今日の一枚“リブ・ラブ・スナップ”」


「今日の一枚“リブ・ラブ・スナップ”」
テーマ「リブ・ラブ〈メリークリスマス・シーン〉スナップ」から、今日の一枚をご紹介!
id:asukabさん、ご投稿ありがとうございました。




スマイル天使
息子が幼稚園のときに、上級生といっしょに作った紙皿製の天使です。クレヨンとキラキラのりで飾られたスマイルが可愛らしくて、この年のクリスマスにこれを受け取ったときは大感激でした。以降、毎年うちのクリスマスをやさしい笑顔で見守ってくれています。



スナップコメント

スマイルなお顔を描かれた息子さんのハートがあったかいな〜w
丸い紙皿がこんな羽根を持つ天使になるというのもアイデアですよね。
こうして年々手作りの飾りものが増えていく幸せもひしと感じます。
こんな愛しいモノにかこまれたクリスマス、今年もハッピーな時間だったことでしょうね♪
−ハザマ−


»“リブ・ラブ・スナップ”今回のテーマはコチラから
募集期間中にご投稿頂いた方にもれなくはてなポイント300ptプレゼントいたします。
また、スナップ賞にはアマゾンギフト券3,000円分をプレゼントいたします。