イエ・ルポ 2 #035 PickUp5



みなさまこんにちは、ハザマです。暑くなってきたなぁと思っていたら、関東地方は今週の後半から雨になって、また肌寒さがやってきました…。みなさまのマチでもまだ不安定な気候でしょうか? 今進行している“リブ・ラブ・サプリ〜SEASON”#033では、このタイミング!とばかりに「衣替え・模様替え」テーマも入れて、いろいろ素敵なメッセージも頂いているのに〜! でもでも、週明けにはまた空も晴れ上がるそうですから、今度は本当に夏日になっていくでしょうね。衣替えがまだ残っている方は、週明けが気持ちよさそうですよw 私も肌掛け布団とタオルケットをお日様サンサンの下にひろげて、夏のベッドの支度をしようと思います♪


さて、今日はみなさまのココロの奥のつぶやきをそっと聞かせて下さった“イエ・ルポ 2”#035のピックアップ賞・ノミネート賞のご紹介です。「あの人に伝えたかったけれど伝えられなかった言葉」、ご両親やご家族はもちろんのこと、友達やかつての恋人、そしてマチで出会った人々へ、今も伝えたい気持ちをそれぞれの出来事とともに語って下さいましたね。エピソードはいろいろ、でも、人が生きていく中で一番奥深いところを支えている大事なことを、みなさまの言葉で教えてもらった気がします。感謝と愛情がいっぱい詰まった素晴らしい語らいを、みなさま本当にありがとうございました!


イエ・ルポ 2 #035 ピックアップ賞・ノミネート賞

#035では「家族へ友へ、あの人に伝えたかったけれど伝えられなかった言葉」のテーマでご投稿頂きました。
伝えたい相手はさまざまでも、やっぱり一番たくさんの声が集まったのが「ありがとう」の言葉。3カ月前に亡くされたお祖母様へ、心配をかけているご両親へ、毎日支えてくれている家族へ、病気のつらい時にそばにいてくれた友へ、うちにいてくれたワンちゃんへ、感謝を伝えきれなかったお父様へ…。中学・高校時代と1枚の柔道着を毎日洗いつづけてくれたお母様へのメッセージも、とても印象に残りました。また、「母へ」産んでくれてありがとう、「あなたの孫で本当によかった」、「出会えたことに感謝しています!」など、心の底からあふれ出てくるような、幸せな感謝の言葉にも胸が熱くなりましたね。そして「また会えるよね」「元気でね」「いつまでも友達でいようね」をはじめ、今は会うことが出来ない友人への言葉も多く、かけがえない友を宝物に思う気持ちが素晴らしかった。さらに、「無理しないで休んで!」「頑張らなくてもいいよ」といった、会社の仲間や忙しく過ごす友人への言葉、そのあたたかなまなざしも、今を生きる人の心を奥底から支える思いに満ちて、大きなやさしさに包まれた気がしました。暮らしの中の小さな毎日も、人生の轍として刻まれるような大きな出来事も、たくさんの経験を積みながら蓄えられたみなさまの心の言葉、本当に胸に響きました。私もみなさまに、こんな人生の物語を聞かせて下さってありがとう、って伝えたいです。


そんな素晴らしいルポのなかから、今回も悩みつつ、下にピックアップ賞・ノミネート賞を選ばせて頂きました。愛しい愛しいストーリーばかり。みなさまの語りが、人を思うことのあたたかさ、思いを伝えることの大切さを教えて下さっています。


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「正解を教えてくれよ」by id:atomatom


高校生のころの話です。
ぼくは日本を一時離れることになりました。
そのことを一番残念がってくれたのはN君。
彼とは将棋の友達で、彼我の実力もちょうど同じほど、勝ったり負けたりいい勝負でした。
お互いの家に行っては、お互いの家族にあきれられながら1日中将棋を指したりしたものでした。
将棋なんか誰と指しても同じように楽しいんじゃないの。
そう考える方もいるかと思いますが、それがそうでもないのです。
相手が強すぎても弱すぎてもうまくいかないんですよね。


N君には少々気難しいところもあって、だから友人の少ない男でもありました。
そのかわりにいったん打ち解けると太くて濃い友情を感じさせる人間でした。
現在だったらネットを通じて、世界中のどこにいても対局ができるのですが、もう20年以上も前のこと。
しばらく彼とは将棋がさせないなと思っていました。
すると出発間近いある日、彼がうちに遊びに来たのです。
これ、向こうで解いてくれ。
彼が持ってきたのは自作の詰め将棋集でした。20問ありました。
詰め将棋というのは一種のパズルで、王手の連続で王様を詰める、1人でもできる謎解きです。
手紙というものが、読むのは一瞬でも書くのには時間がかかるのと同じように、詰め将棋も作るのにはずいぶんな時間がかかります。
詰め将棋作品は解くのに時間がかかるかどうかだけで評価されるのではなく、置かれた駒の配置の美しさ、テーマ性、意外性など総合的に俯瞰して味わう一種の芸術品です。
もちろん高校生の素人が作る作品ですから、世に誇れるほどの代物ではないのでしょうが、自分のために作ってくれた、しかも海外では将棋を指す相手を見つけるのにも苦労するだろうと察してくれてのプレゼントだったので、ものすごくありがたかったです。
その詰め将棋ですが、ひと目で解けたのもあったり、2日ほど考えないと思いつかない盲点を突いたものもあったり、十分楽しめました。


ですが1問だけ、解けていないのがまだ残っているのです。
どうしても正解手順がわからない。
江戸時代には将軍に詰め将棋作品を献上するという慣わしがあり、伊藤看寿が「将棋図巧」という詰め将棋作品を残しています。「詰むや詰まざるや」というキャッチコピーがこの作品集には冠せられています。つまり詰まないものも含まれているのです。
もしかしてN君、将棋図巧のひそみに倣って、不詰めのものも紛れ込ませたのかな。
将棋ソフトを使えば正解手順のあるなしはすぐにわかります。プロ棋士に解いてもらうという手もあります。
ただ、そんな無粋なことはしたくありません。
自分で解くか、N君に教えてもらう、この2通りしか考えられません。
ただ、N君とは事情があって連絡が付かなくなっているのです。
いつかどこかでもう一度N君と会うことができたら。
「お前の作った詰め将棋の8番、正解を教えてくれよ」
ニヤリと得意そうに笑うN君の顔を想像しています。


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「幼馴染みの君に」by id:watena


私達はまるで兄妹のようにして育ちましたね。双方の両親の仲がとてもよく、まるで一つの家庭のように、二つの家庭が溶け合っていました。
私達は何をするのも一緒でした。一緒に遊び、一緒に昼寝をして、ご飯も一緒に食べました。一緒に絵を書き、一緒に本を読み、そしていつも私達は手をつないでいました。手をつないだまま一緒にトイレに入ろうとして、親たちに大笑いされたこともよくありましたね。ここだけはどんなに仲良くても別々なんだよ。そう言われて、なぜだろうと頭をひねる私達でした。
やがて私達は、同じ幼稚園から、同じ小学校へと進みました。小学生になると男は男同士、女は女同士と別れてしまいがちですが、私達の友情は、卒業するまで変わりませんでした。冷やかされても何を言われても、私達は最高の親友として共に六年間を過ごしました。
しかし中学生になって、様子が変わってしまいました。私達は同じ中学に進学し、相変わらずの無二の親友ぶりを発揮していた…はずでした。しかし、君はいつのまにか、とても綺麗になっていたのです。君のことを好きだという男子が現れ、私は君を異性として意識するようになりました。
こうなってしまうともう、今までのようには自然に接することが出来ません。私の態度は不自然になり、それが君を苛立たせました。もうわけわかんないよ、なんでこんなになっちゃったのかな。君のこんな言葉が、私達の心の通じ合う会話の最後でしたね。家同士の付き合いも昔ほどには頻繁でなくなっていましたから、それからの私達はどんどん距離が離れていってしまいました。
それでも君は、もう二人会うこともなくなっていた高校卒業まで、欠かさずクリスマスカードを送り続けてくれましたね。そんな優しさに、せめてカードの返信で応えることができていたなら、私達はもっと違っていたかもしれません。でも私にはそれすらも出来ませんでした。おそらく理由は嫉妬心です。恋愛感情とは違います。しかし、兄妹のように過ごし、自分の半身のように思っていた無二の親友が、他人の彼女という形で奪われる。そんなことは考えただけでもやりきれませんでした。そういう嫉妬です。
こういう気持ちは、兄妹のように育った君にこそ、率直に打ち明けて相談すれば良かったんだと、今ならそう思います。しかしあの時はそんなことは考えられもしませんでした。もう一度君と、二人の合言葉を叫んでみたい。それが私の願いです。心が通じ合わなくなったその日から今まで、ずっとそう思い続けています。言いたくても言えなかった言葉、それは二人向かい合って拳を真上に突き上げて「ゴー!!」と叫ぶ、あの二人の合言葉です。


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「早く大人になりたくて仕方がなかった勘違い息子から、大好きなお父さんお母さんへ」by id:TomCat


お父さん、お母さん、こんなにも私を愛してくれて、ありがとう!!
私は、子供扱いされるのが嫌いな子供でした。一刻も早く大人になりたくて仕方がありませんでした。自分がいかに一人前であるか。それを認めてもらいたくて仕方がなかったんです。


早く大人になりたいという願いは、早く親から離れなければいけないという気持ちにつながっていきました。しかし、私は親離れの仕方を知りませんでした。親の愛を遮り、親を嫌うような態度を取ることが親離れなんだと、そう勘違いしていたんです。


その予兆は、小学生の時に既にありましたね。お父さん、私は今でも覚えています。私の肩に伸ばされた手を振り払ってしまった時の、お父さんの戸惑ったような顔を。


お母さん、私は今も忘れることが出来ません。抱きしめられることを拒絶した時の、お母さんの寂しそうな顔を。そうか、男の子だもんね。そうつぶやいた唇が震えていたのを。


愛を拒絶したかったんじゃないんです。ただ親離れしたかっただけなんです。でも、行動が心を変えてしまうって、ありますよね。そうやって両親の愛を遮りながら成長していくうちに、いつの間にか典型的な、親子の断絶を迎えていってしまいました。そして私は、いわゆる不良になりました。


私は、大きな間違いを犯していました。今なら、何が間違っていたのかを、ハッキリと認識することが出来ます。本当の大人とは、注がれる愛に、しっかりと報いていくことが出来る人間のことを言うんです。私にはそれが見えませんでした。


お父さん、お母さん。あんなにも私を愛してくれて、本当にありがとう。今の私があるのは、全てお父さんお母さんの愛のおかげです。私は愛され方がへたくそな子供でした。でも、慈雨のように注がれた愛が、今も私をこんなにも満たし、潤してくれています。それはあなた達の愛が、あまりに深く、大きかったからです。


お父さん、お母さん。私はあなた達の大きな愛のお陰で、踏み外した道から立ち直ることが出来ました。そこから後は、できるだけ素直に愛を受け止め、それに報いていこうと努力したつもりでした。でも、上手くいきませんでしたよね。「素直」ってやつは一度捨ててしまうと、再度手に入れることが出来ても、その使い方がよく分からなくなってしまうみたいなんです。


そうこうしている間に、あなた達は天に昇ってしまいましたね。愛を返すことはおろか、愛してくれてありがとうとも言えないまま、私は「本当の親離れ」を迎えてしまうことになりました。


これから私は一生をかけて、愛ある家族の築くイエを考え、一人でも多くの人達と語らい、その輪を広げていきたいと思っています。それがあなた達の愛に報いるための、最後に残されたミチだと思うからです。


お父さん、お母さん。あなた達が築いてきたわが家こそ、愛ある家族の築く理想のイエの姿だったと思います。それを受け継ぎ広げていくことが、私の報恩です。最後にもう一度。お父さん、お母さん、私をあんなにも愛してくれて、本当に本当にありがとう!!


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「イジメの標的になりかけていた私を救ってくれたクラスメイトに」
by id:TinkerBell


私は引っ込み思案で、人とコミュニケーションすることを恐がる子供でした。
中学生になってもそれは変わらず、暗い、嫌な存在として扱われていました。


そんなことじゃいけない、自分から友だちを作ろう。
そう決意してまずあいさつからはじめてみることにしました。
数日、私の努力は成功しているように思えました。
私にもちゃんと、人とコミュニケーションが出来るんだと、ちょっと自信がついてきました。
ところが…。


今までは嫌われていても、誰とも接触しない無害な存在だからよかったんです。
土曜、日曜と間が空いて月曜日。
学校に行ってみると、誰も私に近付いてくれなくなっていました。
あいさつをしたくても、まるで磁石の反発する極同士のように、みんなするりと逃げてしまいます。
最初はわけがわかりませんでした。
でも机に座って、すぐわかりました。
机の中に、気持ち悪いという意味の短い言葉が書かれた手紙が入っていたんです。


これからいじめられる、と直感しました。
不安な気持ちが胸に重くのしかかってきて、
貧血になったみたいに頭がクラクラして、目の前に星のようなものが走りました。
その直後に、私はこらえきれない乗り物酔いのような気持ち悪さに襲われて、少し吐いてしまいました。
クラスのみんなが一斉に音を立てて後ずさりしたのがわかりました。
あとはもう意識がもうろうとして、椅子に座っているのか床に倒れているのかもわからなくなりました。


しばらくして私を抱き起こしてくれた人がいました。
中学生なのに髪を少し染めている、ちょっと近付きがたいタイプの女子でした。
「そんなやつに構ってると、あんたまで嫌われるよ」
という声が聞こえました。でもその人は、
「ふざけんな」
と言いながら、私の背中をさすってくれていました。
その人は机の中に入っていた紙を見て、
「お前らこのクラスにイジメを持ち込むつもりか」
というようなことを強い口調で言ってくれました。
「このあたしの目の前でイジメを通らせたらあたしの格が下がんだよ、それでもこいつをいじめたいやつは前に出ろ」
この一言で、私は卒業まで、全くいじめられることなく過ごすことができました。
感謝しても感謝しきれません。
それに何も恐れず思ったことを貫き通せるこの強さ、憧れます。
しかし私はと言えば、その日はついに体が辛くてたまらなくなって早退。
翌日も欠席とぼろぼろでした。
やっと登校できても今まで以上に人と接するのが恐くなっていて、
あんなに恩を受けたことのお礼も言えない私になっていました。
そしてそのまま卒業を迎えてしまいました。


私は高校入学を機会に、一生懸命自分を変えようと努力しました。
一人でもいいから友だちを作りたい、
それが無理でも、少なくとも周囲を不快にさせない普通の人になりたいと思いました。
その結果、たくさんのすばらしい友だちに恵まれて、
信じられないくらい幸せな高校時代を過ごすことができたんです。
でもそれは、そんなふうに自分を変えたいと本気で思えたのは、
あの時私を助けてくれたあの人に、一言お礼が言いたかったから。
言えなかったお礼を言える勇気がほしくて、自分を変えてみたくなったんです。
でも、中学卒業から今日まで、なぜかずっと会えずにいます。
あの時、あの人がいてくれたから、今の私がここにいます。
本当にありがとう。感謝してもしきれません。


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「ずっと昔付き合っていた彼女に」by id:Catnip


私が高三、彼女が高二でした。受験を控えて精神的に弱っていた時に私を好きだと言ってくれた彼女は、迷える魂を救ってくれる天使のような存在でした。初めて好きだと言われた時、それまで灰色一色だった世界が一変した気がしました。
彼女は本当に私のために尽くしてくれました。時には受験のプレッシャーから辛く当たってしまうこともありました。でも、いつでもそんな私をふんわりと受け止めて、優しく癒してくれる人でした。どんなに八つ当たりをしても、最後には笑顔で「応援してるね」と言ってくれる、そんな素晴らしい彼女でした。
彼女はいつも私のことを第一に考えてくれていました。でも私にとっての第一は受験です。年の暮れが迫ってくる頃、街はクリスマスムードでいっぱいなのに、私達はもう会わなくなっていました。イブの日、ドアの前に置かれていたプレゼント。それが最後でした。
辛かった受験も終わり、やっと合格の栄冠を勝ち取って彼女に喜びを伝えようとした時には、もう連絡が取れなくなっていました。後で、ご家族の都合で引っ越したことを知らされました。
なぜそんな突然、と思って、ハッとしました。受験を理由に会わなくなってから今まで、ゆうに三ヶ月は経過しています。一つの季節を、私達は全く会わずに過ごしていたのでした。引っ越し話が持ち上がってくるには十分な期間です。
私は自分のことしか考えていませんでした。この間彼女はどんな思いで過ごしていたことでしょう。私の受験に差し障らないようにと、黙ってこの町を離れていったであろう彼女のことを思い、この時初めてこの恋愛で泣きました。
彼女の友だちに転居先を必死に聞き回りましたが、私の評判はすこぶる悪く、誰も教えてはくれませんでした。それほどに彼女は私とのことで悩み、苦しんでいたということです。私は激しく後悔しました。
やっと彼女の転居先が分かったのは、四月に入ってからでした。でも、それを教えてくれた人が、こう言ったのです。あの子新しい彼氏が出来そうだからそっとしてあげて、と。私はただうなずくしかありませんでした。
一言でいい、機会があったらごめんと伝えてくれないか、とお願いしてみましたが、今はあなたのことは言いたくない、十年くらいしてからでいい?と言われてしまいました。
自分本位で何の思いやりもなくただ悲しませることしかできなかった私から、いつも私のことだけを考えて尽くし続けてくれたあなたに。ごめんなさい。そしてどうか幸せに。


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「初めて親元を離れるとき」by id:cherry-pie


大学への進学のため、初めて1人暮らしをすることになりました。
やってみて、その大変さに初めて気づきました。
今まで、母がうるさく起こしてくれていたのも懐かしい
起きたら朝ごはんができていたのもありがたい
帰ってきたら、洗濯物がしてあって、きれいにたたまれている
家中どこもピカピカ。
こんな日常が、ものすごく幸せだと思えて、・・・続きを読む

「自分と同じ患者さんへ」by id:dabloger


入院したことがあるのですが、そのときに同じ病棟でよく声をかけてくれる患者さんがいました。
その人はよく気がつく方で、他の人にもいろいろと声をかけて話をしている様子でした。
それがとても自然で押し付けがましいところがなかったのに好感を持っていたのですが、
そのことをとうとう口にはださずに、世間話ばかりしていているうち私は退院し、それきりになってしまいました。・・・続きを読む

「恥ずかしいから言えませんが、母に…」by id:momokuri3


この際、ここを読まれるのを覚悟で書いておきたいと思います。母ちゃん、あんた綺麗だよ。
私の母は、特別美人というわけでもありませんし、お洒落上手だとか化粧映えするというわけでもありませんが、以前から、不思議と人目を引くタイプでした。小学生のころからよく、お前の母ちゃん綺麗だなとみんなに言われていました。
なんというか、母は若々しいんです。いや、ただ若々しいというのではないですね。心が自由というか、生き方がロックなんです。ライフスタイルがアートなんです。・・・続きを読む

「名も知らぬおじさんに」by id:Fuel


今は他人の子供を叱ってくれる大人が少なくなったといわれます。子供もそれをいいことに、他人は何も文句を言ってこないとばかりにやり放題の部分があります。
たしかあれは中一のころだったと思います。私たちは坂道を自転車で下っていました。車はほとんど通らない道でしたから、三台並んでおしゃべりに興じながら走っていました。道幅一杯に広がって走るのは大変危険なことですが、見通しのいい道ですから、車が見えたら避ければいい程度に軽く考えていたんです。・・・続きを読む

「また遊ぼう」by id:w83


私には、小学・中学・高校の間ずっと仲のいい友達がいました。小学校のときひょんなことで意気投合し、高校3年生までの間、休日はほとんど一緒に遊んでいました。その子からいつも遊びの誘いがあり、ゲームや魚獲りをしたりして、一日中遊んだものでした。

しかし些細なことから、高3の夏にその関係を壊してしまいました。夏休みのある日、川で遊ぼう、と誘ってきた友人の申し出を断ってしまったのです。・・・続きを読む

「俺のせいかも……」by id:YuzuPON


中学生の時のことです。朝登校してみたら、なんとクラスの記念の花瓶が割れていました。転校していったクラスメイトが、クラスを愛するしるしとして置いていってくれた、大切な大切な花瓶でした。何々君の花瓶が割れちゃったと涙ぐんでいる女子もいます。私もショックでした。なぜこんなことに。それは誰にもわかりませんでした。クラスの全員が、前日の下校時には何もなかったことを知っています。そしてその朝最初に登校してきた人が、割れている花瓶を発見したというのです。・・・続きを読む

「病院の看護婦さんへ」by id:dayday


3年ほど前に、骨髄移植のドナーになりました。
少し遠くの病院にて採取のための事前採血に通った時でした。
担当の看護婦さんがいつも、『遠いところ、来てくれて本当に大変ですね〜〜』とか声をかけてもらいました。
でも緊張と知らない病院って事で、不安で受け答えも満足に出来ない私でした。
一緒にくっついてきてしまった息子を処置室に入れてくれて、椅子に座れせて、私の近くにおいてくれるように手配してくれたり。・・・続きを読む

「ずっと一緒にいてくれた、大好きだった猫に」by id:MINT


あなたがいてくれて本当に幸せだった…と。
私には、子供時代をずっと一緒に過ごしてくれた、かけがえのない猫がいました。まるで言葉が通じ合うような猫で、私が何かを話しかけると、うんうんとうなずきながら聞いてくれるような仕草をしてくれる猫でした。だから私は、人には話せない心の内まで、どんなことでも、まるで日記に書くように、猫に話していたんです。
学校であった、うれしかったこと、悲しかったこと、友だちのこと、どうしてもうまくいかない相手のこと、いっぱい愚痴もこぼしました。・・・続きを読む

「I love you!」by id:jane


私はどの言葉よりも、「I love you!(あいしてる!)」と、家族や親友に言いたいです! 私は、米国に住んでいたこともあり、この言葉にあまり違和感を感じないのですが・・・日本では、なかなか面と向かって「あいしてる!」とは言わないんですよね!(苦笑) でもチョットおどけた感じで「I love you!」と言うと、受け入れてくれる人が多いことを発見して、少し恥ずかしいのですが、肝心なときにはこの言葉を発するようにしています。確かに、日本人としては、「好き」より100倍くらい恥ずかしいですが、私は、大切な人にこそ、“伝えておかなければいけない言葉”のような気がしています^^☆★・・・続きを読む

「子供に」by id:qwer-asdf


現在18歳の9歳から付き合っている女の子がいます。その子は障害児と遊ぶサークルで知り合ったのですが、いつも笑顔を見せてくれます。はじめは私のほうがボランティアをしているつもりだったのですが、その子にもらったものの方がずっと多いです。一緒にトランプをしたり泳いだりしたよね。
「私と出会ってくれてありがとう」と心から言いたいです。・・・続きを読む

「今日の一枚“リブ・ラブ・スナップ”」


「今日の一枚“リブ・ラブ・スナップ”」
テーマ「リブ・ラブ〈MYホビーグッズ〉スナップ」から、今日の一枚をご紹介!
id:miyupie777さん、ご投稿ありがとうございました。




チェロ
私の相方です。名は「チェロりん」。
6年前、チョコレート色の木目の美しさと、重厚かつ暖かな音色に一目惚れして、相方に。
以来、初心者のくせに無謀な所有者(私)と共に幾多の荒波を乗り越え、多くのアマチュアコンサートに参加し、多くのチェリストたちや音楽家たちとの出会いを生み出しました。
これからもよろしく相方。



スナップコメント

本当に美しい楽器、これが6年越しの相方だなんて羨望です…。
それよりも、コンサートで演奏されるまで腕を磨かれたmiyupie777さんを尊敬します!
手習いどころではない、並大抵でない情熱で取り組まれたのだと思います。
楽器演奏を通して生まれる出会いも素晴らしい。これは一生のライフワークになりそうですね!
−ハザマ−


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