夏休みSP“イエ・ルポ”-Summer House Laboratory 2009- 各賞発表



みなさまこんにちは、ハザマです。現在、〈イエはてな〉発のコンテンツ「リブ・ラブ・サマーワークショップ」も掲載されている、〈みんなの住まい〉「子どもと創る夏休み」特集。もうご覧になった方も多いと思いますが、この中で、スナップ・コンテスト「わが家の“自由研究”」が募集中なんですよ〜♪ すでに、紙でジオラマ作りや海水から塩作り実験、子供焼き物作りなど、スナップやコメントがいろいろ紹介されていて、見ているだけでもとっても面白い! こちら、8月31日(月)15:00まで募集中ですから、みなさまもぜひのぞいてみたり、参加されてみたり、お楽しみ下さいねー!


さて、今日はいよいよ、夏休みスペシャル“イエ・ルポ”-Summer House Laboratory 2009- の「サマー・ラボ」賞・ピックアップ賞・ノミネート賞のご紹介です! みなさま、この企画を夏の楽しみとして取り組んで下さり、色とりどりに輝く素晴らしい自由研究のルポをおとどけ下さって、本当にありがとうございました! お一人おひとりのパーソナリティと我が家らしさが光るルポがたくさん集まって、〈イエはてな〉からひろく発信すべき楽しい暮らしづくりの名文集がまたひとつ誕生しました。手と創意をはたらかせる時間をつくって素敵なメッセージを下さったみなさまに、心から感激のお礼を申し上げます。さぁ、ここからまたどんな暮らし提案を展開していけるか、楽しみです!


夏休みスペシャル“イエ・ルポ”-Summer House Laboratory 2009- 各賞発表

このスペシャル企画では、「楽しいアイデアと創意で暮らしを創ろう!」を合言葉に、夏休みの「暮らしの工作・実験・自由研究」のテーマでご投稿頂きました。
今年の夏は日本じゅう、世界じゅうの注目を集めた「皆既日食」があり、その神秘的な現象を観察された書き込みや、今年もやってきた「ペルセウス座流星群」観測のメッセージなど、宇宙の美しい不思議の話題も盛り上がりましたね! そして暮らしの工作も多彩に、オリジナルの「うちわ作り」、空きビンや空き箱で「自由研究と称した手芸あそび」、「猫の段ボールハウス作り」…「自由研究」のツリーでは、植物の観察撮影やレモン電池作り、拾い集めた木々で動物工作をはじめ、かつて体験した夏の思い出もいろいろ。実験・観察のルポでは、「砂鉄集め」と実験例のご紹介、現在も観察中という「アリの巣作り観察キット」、お庭で「ゴーヤのカーテン」や「朝顔と猫草を育てました」など、身近な自然の楽しさが伝えられました。また、自由研究でたくさんの声が集まったのが、博物館・美術館めぐり。「博物館」では航空科学博物館や松尾芭蕉記念館、国立科学博物館東京国立博物館スミソニアン博物館などの紹介、「美術館巡り」では上野美術館、興福寺の阿修羅像、金沢21世紀美術館サントリー美術館新国立美術館…と、それぞれの素晴らしさや展覧会のもようが次々と。なかでは、「マンガ百花繚乱―いわての漫画家50の表現―展」など充実のルポも!


そんななかから、それぞれにユニークな関心とまなざしで計画・体験・ルポして下さったメッセージを、「サマー・ラボ」賞・ピックアップ賞・ノミネート賞に選ばせて頂きました。いわしの中でもメッセージへの共感やさらなる探究心でレスがつながり、その対話も素晴らしかった! ここでは一部しかご紹介出来ないのが本当に残念でなりませんが、しっかり記録し、いつか『リブ・ラブ・サプリ〜KIDS』にまとめたいですね!

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「pH値実験からカラフルデザート作り」by id:Lady_Cinnamon


 子供の頃、理科の実験でpHを測ったりしませんでしたか?酸性[H+]とか中性、アルカリ性[OH−]とかを調べる実験です。実験室で学んだpH測定は、危険な化学物質も使用していました。そこで、今回のSummer House Laboratory 2009、「楽しいアイデアと創意で暮らしをつくろう!」のベースプランは次のようにしました。

私たちの身近な食品などを使って「安全に楽しめる化学実験」にトライ。
実験で得られた結果を、食卓に応用してみる「デザート作り」。


 実験1:身近にあるモノのpH値を調べよう.
 実験1では[H+]などの正確な定量を目的としません。手軽に各材料がどのようなpH値、つまりおおよそ酸性よりかアルカリ性よりかを調べます。


器具・紙薬:綺麗に洗った透明卵パック(又はペットボトルのキャップ10個位)
       pH試験紙(pH1〜14まで測れるタイプ)、あればスポイト

      

PH試験紙 SRタイプ 標準型 1-14:1.0/2.0 2600-100A

PH試験紙 SRタイプ 標準型 1-14:1.0/2.0 2600-100A


方法:各材料の液体・抽出物を容器に注ぎ、pH試験紙に液体を吸わせるだけ。


材料(1)レモン汁、食酢、シソ、牛乳、石けん水
材料(2)紅茶、ウーロン茶、緑茶
材料(3)お茶に使われる各種のハーブも試しました
     ハイビスカス、ラベンダー、ローズレッド、カモミール、マローブルー
     ※シソ・お茶・ハーブは煮出した抽出液。また我が家の水道水はpH6.5。


結果1−(1)

 結果1−(1)の材料は、理科の実験などでも紹介されている例を中心に集めました。
 >http://www.horiba.com/jp/process-environmental/features/water-qu...
 各pHは、レモン汁pH2、食酢pH3、シソ抽出液pH5、牛乳pH7、石けん水pH10と石けん以外は酸性よりの結果が、資料同様に得られました。意外なこととして、レモン汁はかなり強い酸であること。食品でもシソが酸性よりで、牛乳が中性だったことでしょうか。 よく胃酸過多の人が牛乳を飲まれますが、胃粘膜を守るタンパク質の補充だけでなく、胃酸に酸を加えない食品としても合理的なのが分かります。他にも多くの食品がありますので、興味のあるものは試してみてくださいね。


結果1−(2)

 結果1−(2)はお茶類でも、発酵の度合いでpHが異なるという資料がありましたので、試しに実験してみました。
 >http://www.horiba.com/jp/process-environmental/features/water-quality/the-story-of-ph/facts-about-ph-values/
 目視で見る限り、紅茶がpH4、ウーロン茶と緑茶はpH5程度と、明確な違いが得られませんでした。
 推測の域を出ませんが、今回使った緑茶が新茶でない、つまり若干は発酵していた可能性もあります。また、各お茶にはかなり多数の茶葉があります。その選び方によって、pHの違いも鮮明に出るかもしれません。


結果1−(3)

 結果1−(3)は(2)の延長で、カラフルで香り豊かなハーブ類を調べました。酸味のあるハイビスカスは、はっきりと強酸性でpH1。ローズレッド、ラベンダー、マローブルーはpH5で、味も酸味はちょっと強めなくらい。カモミールティはまろやかな味ですが、若干酸性よりでpH6.5程度になりました。
 さて、マローブルーは理科の実験でも使われるハーブで、酸やアルカリを入れることで、色が変わり試薬にもなります。入れたての時は青ですが、時間が立つと青紫色になるので水色の変化に注意が要ります。応用編として、マローブルーに酸やアルカリを加え、どのように発色するかの実験も面白いですよ。
 >http://www.1101.com/kasoken/2003-09-12.html


実験2:プラスαでマジックカラー作り.
 実験2では実験1で使った材料を基に、抽出液にプラスαをしてpH値と色の変化をみていきます。材料には実験1にハチミツを加えています。 


例1 シソ抽出液+食酢
例2 紅茶+レモン汁
例2 紅茶+ハチミツ
例3 マローブルー+レモン汁


 さて、どんな変化が起こるでしょうか。どの例も天然の食品ですので、まぜ合わせて飲んでも大丈夫ですよ。※写真では例1にクエン酸とありますが、食酢の間違いです。

例1の結果 シソ抽出液+食酢 = 赤黒⇒ワインレッド (pH2)
例2の結果 紅茶+レモン汁 =  紅茶色⇒薄い紅茶色 (pH2)
例2の結果 紅茶+ハチミツ =  紅茶色⇒黒めの紅茶色(pH4)
例3の結果 マローブルー+レモン汁 = ブルー⇒ピンク(pH2)


 実験2の解説をしていきます。まず、pHの変化ですが酢とレモン汁を入れたものは、色の変化とともに強酸性になりました。一方、紅茶とハチミツは水食変化があっても、pHはほぼ同じ4でした。


 水色の変化について。例1のシソと例3のマローブルーですが、このハーブにはアントシアニン系の色素が入っています。アントシアニンはpHの変化によって色が変わる色素。よって、酢やレモン汁といった酸性の液体などに反応し、色が変化します。他にも紫キャベツやナス、ブルーベリーにアントシアニンが含まれています。
  >http://www.kiriya-chem.co.jp/q&a/q07.html
 例2の結果の一つ目。レモン汁を加えて色が薄くなったメカニズムは、アントシアニンと似た物質、テラフラビンに酸が影響しています。
  >http://www.kiriya-chem.co.jp/q&a/q12.html
 一方、紅茶にハチミツを加えて黒っぽくなった方は、メカニズムが異なります。原因はハチミツ内の鉄分が、紅茶のタンニンという物質に結合したためです。なお、水道水でも鉄分が多い場合、紅茶を入れると黒っぽい色になります。
  >http://www.kurashi.pref.saitama.lg.jp/kurashi/chishiki/colum23.html


 応用:マジックカラードリンクを使って、デザート作り!
 実験2で得られた結果を応用して、天然のカラフルデザートを作りましょう☆


例1:シソジュース+シソ味かき氷シロップ およそ900ml
材料:シソ3〜5束かボウル一杯
   酢の代わりにクエン酸大さじ3杯(癖のない酸)
   砂糖200g
   水900ml位
道具:ザル・ボウル・漏斗・ジュース濃縮液を入れるワイン瓶など


1.鍋にワイン瓶一杯分の水を入れ、お湯を沸かす。
2.お湯が沸いたらシソを投入し、お湯に浸るように箸で混ぜる。
3.15分ほどで、次のように黒っぽい赤になる。
4.ザル・ボウルにあけ、シソと液を分ける。
5.液を鍋に戻し、砂糖を加えてひと煮立ちさせる(暗い色合い)。
6.クエン酸(またはお酢)を入れると、鮮やかなワイン色になる↓

最後に味見をして、砂糖とクエン酸で調節。ドリンク用は甘さ控えめ。かき氷用はお好みで、砂糖をさらに追加して下さい。シソと言う割には癖のないお味ですよ。

例2:紅茶の3カラーゼリー  4個分
材料:紅茶   2g×10パック
   ゼラチン 5g×7パック
   レモン汁(ポッカレモンでも良い)
   ハチミツ 100g
   砂糖   大さじ4杯
   ミント  適量
   レモン  1つ
道具:ゼリーを入れる透明な器4つ、ボウル、タッパー


1.粉ゼラチンを水でふやかす。
2.お湯が沸いたらティーバック4つを長めに浸す
(鉄分と反応させるため、タンニンを多めに抽出する)。
3.ハチミツを入れる(紅茶が黒っぽくなる)↓

4.ハチミツ味にゼラチンを入れ溶かし、氷水でボウルを冷やす。
5.ハチミツゼリーに、とろみが出てきたら器の1/3まで入れ冷蔵保存。


6.紅茶4パックと砂糖を使って、普通の紅茶ゼリーをジュレ状にボウルに作る。
7.紅茶2パック+ポッカレモン多めで、色の薄い紅茶を作る↓

8.レモンティ味は水分が少なめなので、タッパーで固めになるまで冷やす。
9.ハチミツゼリーが固まったら、紅茶ジュレカップ2/3まで入れる。
10.レモンティゼリーが固まったら、サイコロ状にカットして器に盛る。
11.4つにカットしたレモンとミントをのせて出来上がり。

 何とか3層には分けられましたが、レモンティゼリーはもっと薄くしたかったです。また、2層目のレギュラー紅茶の色が混濁してしまいました。これは短時間に紅茶の温度を下げたため、クリームダウン(クリーミング現象)というのが生じたせいです。
 もっとクリアに紅茶の色を出すコツとして、粉ゼラチンでなく板ゼラチンを使うことが一つ。そして、クリームダウンしないようゆっくり冷ましていくことです。


例3:フルーツのマローブルーゼリー添え  3皿分
材料:マローブルー 2g×6パック
   板ゼラチン  1.5g×10枚
   多めのレモン汁(ポッカレモンでも良い)
   カルピス   200cc
   砂糖     大さじ5
   好みのフルーツ:巨峰・キウイ・リンゴなど
道具:ゼリーを入れるプレート(皿)、ボウル、タッパー


1.粉ゼラチンを水でふやかす。
2.お湯が沸いたらマローブルーティーを入れる。
3.ハーブを除いて、砂糖大さじ1、レモン汁、カルピスを加えて煮る。
4.ゼラチンを入れ、氷水でボウルを冷やす(ピンク色)↓

5.とろみが出てきたらタッパーに入れ、冷蔵保存。
6.同様の過程で、普通のマローブルーゼリーを作る。砂糖は大さじ2(青紫色)。

7.この間に、果物のカットをする。
8.ゼリーが固まったら、マローブルーゼリーを細かくカットしてプレートにしき、カルピス入りゼリー、カットしたフルーツを盛る。


※青紫色の時のマローブルーは不安定な状態です。ブルーゼリーを作成中、温度差・時間経過で透明になってしまったので別作戦をとりました。
 マローブルーで水出しハーブティを作ります。そうすると煮出した時より、鮮明な青になります。砂糖大さじ2をゆっくり溶かして、マローブルーティ・シロップとしてお皿に少量注ぐと、淡い青色がしばし楽しめます。 

 他の食品でも、化学反応で色が異なるものもあります。化学実験から入った今回のルポタージュ。錬金術や科学というのは、台所から始まったという逸話もあります。科学の実験から創意工夫して、オリジナルのカラーデザートやレシピを考案してみてください♪
 以上で、身近な食品などのpH試験から、食品の色の変化の紹介、および応用として、同じ原料(シソ・紅茶・マローブルー)から作れる数種のカラーデザートの紹介を終わります。


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「親子で工作:時計作り」by id:canorps


我が家の幼稚園児の宿題に時計作りがあります。
一昨年は長女の希望と私の案でフェルトの原毛を買ってきて
フェルトをくるくると巻いて羊の時計を製作しました。



今年は次女の番なのですが、今年はなんにでも手を出す赤子がいるので
お父さんの休日を選んで製作することにしました。
前日にまずどんな時計を作りたいかを考えさせ、それを簡単な絵にさせました。
それからどんな材料を使いたいかを書き出させて家にあるもので代用できるものはないか
などを話し合いある程度の材料をそろえました。
次の日には足りなかったボンドや絵の具を買い足しにでかけ、帰宅をして
三女を寝かししつけてから
さあ、製作・・・
と思いきや、こんな日に限ってお昼寝をしないのが赤ん坊。
それを見越してお父さんと作れる日を選んだんだしね。
赤ん坊がはいはいつかまり立ちとうろうろする横で製作を開始しました。
製作ははじめ幼稚園で配られた大き目のダンボールに下書きをするところから始まったのですが
まずそこから、次女はおおなき。
次女が作ると決めたのはリスの時計で、下書きのリスはやせっぽっちで小さいリス。
しかしそのまま書かせるとダンボール紙の1/4の大きさにもならないので
絵はそれでいいけれど、もっと紙いっぱいにこう書いたら?とお父さんが円で範囲を示したとたん
太ったリスはいやだーーーー
と泣き出してしまったのでした。
それをなだめて、リスさんだからどんぐりも作ろうか?栗も作ろうか?
お父さんの提案で、腕は絵ではなくて段ボール紙で作ろうときめ
リスの手ってどんなだろうね?
長女次女お父さんで考えるも、意外に思いつかない。
そこで文明の利器。
パソコンで画像を検索。
リスのしまって、黒いんだね!
じゃあ黒い絵の具を用意しよう、指はちっちゃくてとがってるね。
そんな話をしながらパーツをしあげていきました。
私はというと、パーツをきるたびに床に落ちる段ボール紙を
三女が一生懸命口に入れるのでそれを口から出したり拾って集めたり。
気がつくともぐもぐと口を動かしているので
気をつけて!といってもお父さんも次女も真剣で、落ちるごみには目もくれず・・・・。
パーツを絵の具で塗って、縞模様もつけて、


乾いた手のパーツをどうやっておくか
どんぐりはどうするか?
時計の針を作っていると、針の先にどんぐりをつけたいというのでどんぐりを作って・・・。
時計を持ってる感じに手をしたい。


と次女の言うままに手をくっつけたら
!!!!
時計の針が回らない・・・・。
そこでみんなでどうするか考えて針を一段高く下に台をつけることにしました。
少し針が浮いたようになっちゃったけどこれでまわるだろうとおもったら。
長針と短針が行き交えない!
なので、お父さんが位置を調整して無事、きちんと針の回る時計の出来上がり。



気がつくと夕方で、なんだかんだみんなでああでもないこうでもないと製作するのは本当に楽しかったです。
あと片付けもみんなでして、それぞれが自分がんばったと自身をほめ
みんな納得の時計作りでした。


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「自作ハイドロカルチャーby id:VEGALEON


園芸ショップなどで見掛けた人も多いと思いますが、
ハイドロカルチャーとは「土」を使わない水耕栽培みたいなものです。
球根などを水だけで育てるものとは少し違います。
「土」の代わりに「ハイドロコーン」「ハイドロボール」「発泡煉石」(呼び方が違いますが同じモノです。)
と呼ばれる「茶色をした多孔質の素焼きボール」を使います。
これは、粒状の粘土を1200℃程の高温で焼成して発泡させたものです。


室内で観葉植物を楽しむ場合、居間や食卓などのテーブルなどの上に
土をそのまま利用して置くのは衛生的に悪いです。
その点、「ハイドロカルチャー」は、
土を使わないため雑菌や害虫などの影響が少ないので、室内の観葉植物には適しているのです。
園芸ショップなどで既製品を買って来てもいいですが、
ここはひとつ「DIY」でオリジナルなものを自作してみませんか。

 :

クワズイモとソテツです。)


準備するモノは
・「ハイドロコーン」「ハイドロボール」「発泡煉石」
・植木鉢  これはプラスチックでもガラスでも何でもOKです。
・受け皿  これも通常使うモノでOKです。
・観葉植物の苗  自宅にあるものでいいです。
なるべく自宅にあるモノで間に合うはずです。
100円ショップでもいいですね!


ほとんどの観葉植物は、ハイドロカルチャーで生育できると思います。
ただ、変わった植物をハイドロカルチャーで生育したいと思いませんか?
例えば「花の咲く植物」です!
これがまた難しいのです。ワンシーズンは可能ですが「1年を通して」となると・・・
コニファーでさえ難しいのですから。
私も何十種類もチャレンジして失敗の連続でした。
しかし、1種類見付けました!
それが「花キリン」です。


(右が花キリンです。)

(花、間に合いませんでした・・・)
年中、花が咲きます。もう10年以上咲き続けています。
皆さんもお気に入りの植物のハイドロカルチャーにチャレンジしてみませんか?


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「廃物利用で自然界の営みを科学する〈ペットボトル気圧計〉の実験」
by id:Fuel


こんな天気予報グッズが売られています。

ザ・フロッグウェザーリポーター

ザ・フロッグウェザーリポーター

晴雨予報グラス

晴雨予報グラス

これらはトリチェリの水銀気圧計の原理を水に変えて応用したゲーテの気圧計をアレンジして作られた物で、ガラス管部分の水の動きで気圧の変化を見て、気圧が上がれば晴れ、下がれば曇りや雨と予測できるという製品です。
さて、イエコトミシュラン #040で「脱・ペットボトル」を呼びかけた私ですが、遊びに来た友人がペットボトル飲料を差し入れてくれ、久し振りにペットボトルが手に入ってしまいましたので、リサイクルに出す前に、これを有効活用してみようと思い立ちました。題して「ペットボトル気圧計」です。
原理は簡単。気圧が高まればペットボトルが押されてストローの水を押し上げます。気圧が下がればその逆となってストローの水は下がっていきます。実際にはボトルの中の空気の熱膨張なども加わりますからそんなに正確な物ではありませんが、寒暖の差が少ない季節なら、だいたい同じような時間帯に見ることで、前日との比較が出来ます。
作り方も簡単。ボトルのキャップに穴を開けてストローを差し込み、適当な接着剤などを流して密封するか、あるいは市販のストローキャップを使います。ストローとキャップの間に空気漏れが発生しないよう、うまく工作してください。
中に入れる水は、適当な物で色を付けておきます。前述の天気予報グッズでは食紅で着色するよう説明書きに書かれているようですが、それは誤って口にした時の安全性を考えてのことだろうと思います。タール系色素も摂取しすぎれば毒ですが、かき氷シロップ程度の色にしておくなら、食品でないインクなどを飲み込んでしまうよりは安全ですね。
こうした誤飲対策は、特に今回のような食品の容器を他の用途に流用する時には欠かせない配慮です。水の色付けには“必ず”、万が一飲んでしまっても安心な物を使ってください。短期間の実験なら、醤油や梅酢で色付けしても構いません。
ボトルに色水を入れ、ストロー付きキャップを取り付けたら、ストローに口を付け、ちょっと息を吹き込みます。すると水が上がってきます。これで完成。

しかしこうして見ると、ただの飲みかけのジュースにしか見えませんね。そこで温度計を添えて、色水の上下に対する気温の影響を考慮できるようにしておきました。
さて、これを使った観測データですが……。えー、これが完成してからというもの、うちの方は同じような天候の日が連続していて、今のところ評価のしようがありません(汗)。これから季節の変わり目を迎えるとまた天候がクルクル変わるようになってきますから、その時にまた観測をして、実用性を確かめてみたいと思っています。また、あまり考えたくないことですが、台風上陸時には急激な気圧の変化が見られるはずです。皆さんもこんな簡易気圧計で、大自然の営みの一端に触れてみてください。


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「夏の草木花で染め物してみませんか?〜科学も社会もお勉強〜」
by id:fwap


かつてツユクサの押し花、色水を作ったとき、紙に残った鮮やかな色がだんだんと退色していく変化に気づきました。
始めは派手ともいえる濃い青色が少しずつ徐々に徐々に赤紫そして茶色へ変わっていくのです。
その色の変化、またその押し花を何年も持っていて、しおりに使っていると、これは草木染めに使えるかも・・と思いつきました。
草木染めの経験は、地方での宿泊時に体験程度にしかありません。草木染めの歴史や適したもの、そして使う布などを染め物の専門家の方に伺いました。
この夏、染め物をしてみよう。そんな決意が私の胸を揺り動かしました。
染め物職人の方の自由時間を利用させていただき、1泊2日。
お手伝いを条件に自分の作りたい染め物を作りました。
使ったのはツユクサと藍です。


まずはツユクサから紹介いたします。
1)ツユクサをガーゼに包んで木槌で十分に叩きます。
2)ガーゼに包んだ状態で優しく漉します。
3)色素に満ちた物に水を少しずつ加えます。
4)ハンカチや手ぬぐい(←オススメ)それぞれ個人の好きな布地を加え、5分程度浸します。
5)布地を自然乾燥(←大切!)で十分水気を飛ばし、そして再度30〜40分程度浸します。
6)薄めた過酸化水素水(←薬局で買えます)で色を留めます。
そうすると、布一面にツユクサのおぼろげな青が現れます!
過酸化水素水に重曹を多少加えてもよいかもしれません。


次に、藍。藍は染め物でもメジャーで、古くから染め物と言えば藍と言われ、浴衣やのれんの濃く色あせにくい青は印象的です。
もう、説明の必要はないと思います。基本はツユクサと同じやり方です。
1)ミキサーにかけて、色素と繊維を分離します。
2)木綿でこし、水を加えます。
3)布や糸を10分浸して乾かし、再び20分浸して、薄めた過酸化水素水や酢で色止めをします。
4)葉を布の上に置き、当て布をして金づちで叩(たた)くと、葉の形をした濃い青緑色の染め模様が出る。
5)これを水で洗うと薄い青になる。
布地は、お手ふきやのれんくらい大きくてもよいとおもいます。


エントリを書くとき、私の体験したことが世間一般から外れているのではないかと参考になる記事やWebサイトを調べました。
すると染め物に関する素敵なサイトが見つかったので、染め付ける時間データとしても役立つと思います。
下の記事では、藍とクサギを使っていますね。こういう記事が文化としてだけでなく、環境という意識の啓発に役立てられたら・・・と思うのですが。
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/culture/article.aspx?id=20090628000075
草木染め/涼しげな夏の色楽しむ


私が忘れていたことは、染め物をするためには草木や花を育つ環境を作っておかないと染め物はできないと言うこと。
幸いにして、染め物をした職人さんの家の裏は山なので、素材の入手には事欠きませんでした。
何もせずに材料となる植物を手に入れることができるのは、雨や気候に恵まれた日本のおかげ。
砂漠化、水不足に悩む諸外国にとってはすべての自然が貴重な資源なのです。
私たち日本人も農工業に用いることのできる水質に、そして澄んだ水を与えてくれる山林に感謝ですね。


ただ、植物を育てるのはたとえ一年草であっても、藍を例に取ると少なくとも半年先を考えて、種を蒔かなければなりません。
タネを蒔く、蔓が伸びる、根を張る、花が咲く、実をつくる。自然の変化に敏感であると共に土壌にも気を配らないと行けないのですね。
たかが、布地のためだけに植物、さらには木や土壌、そして水など環境への配慮が必要なんですね。
私は下の本で、体系的な自然利用のすばらしさや日本の恵まれた気候を知ることができました。


木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫)

木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館文庫)


単なる工作だけでなく、生活の営みから環境全体を捉えること−こういうことが本来の「ゆとり教育」なのではないのでしょうか?
体験から事物を科学的に観察し、総合的にものごとを社会的に捉えること、こういうことをイエはてなから、時間のある夏休みの自由研究として発信出来たらと思います。
いま自作の染め物を体験した人はなかなかいないと思うので、話のタネにもなると思いますよ。


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宮沢賢治世界に思いを馳せる「下ノ畑ニ居リマス」黒板の製作」
by id:Oregano


プランターで作物を育てているうちに、いつか大きな畑がほしいと思うようになってきました。でも土地は簡単には手に入りません。真夏の夜空を見上げながら、あの空が耕せたらどんなに楽しいだろう、なんて考えてしまいました。
そこでふと、先のいわしにも夏に読む本として銀河鉄道の夜があげられていましたが、私も銀河鉄道を思い出しました。銀河鉄道宮沢賢治…「下ノ畑ニ居リマス」の黒板…。そうだ、せめて「下ノ畑ニ居リマス」黒板を作って晴耕雨読生活の夢を見よう!
本物の羅須地人協会の黒板は、杉板を並べて壁に固定したなかなか立派な物みたいですが、
http://painless.fc2web.com/iwate37.jpg
私はもうちょっと小さな、部屋の中でも使えるようなサイズで作ってみることにしました。
材料は、ちょうど45cm×30cmくらいの薄っぺらいシナベニヤの切れ端があったので、それを活用することにしました。写真を飾るパネルのように枠を付ければ、これでも十分実用になるはずです。物置を漁ると、ゆるやかなU字型の溝が掘られた角材も見つかりましたので、それは黒板下部のチョーク置きの桟に使うことにしました。あとは2cm×1cmくらいの断面の角材。これは枠に使います。
さらに今回は、物置を漁っていたらいい感じに錆びた古クギが出てきましたので、それを組み立てに活用することにして、全体にそれに合わせた古色仕上げを施すことにしてみました。
その他、黒板表面に塗る黒板塗料は、クラシックなブラックを選択しました。枠やチョーク置きの桟は木部用ペイントのつや消しブラックを用いました。
以下、製作手順を書いていきます。
まずシナベニヤの表面処理。黒板塗料を塗る前に、サンドペーパーでよく擦ってスベスベに。続いて濡らして固く絞った雑巾で粉を拭き取り、木部用下地調整パテを木の目に直角にヘラで擦り込んでいきました。パテが完全乾燥するのを待って、再度サンドペーパーかけ。これで下地は完成です。
次にもう黒板塗料を吹いてしまいます。枠付けなどはその後。なぜなら、わざと錆びたクギの頭を表面に出して、古さを強調する作戦だからです。おそらく釘の頭の上に黒板塗料を塗った場合、数十年たてば釘が錆びて塗料が剥げ落ち、錆びた頭が露出するはずです。その雰囲気を、製作手順の後先を入れ換えることで実現してみようという計画です。
黒板塗料は、一度に分厚く塗ろうとせず、薄く何回もに分けて塗っていくのが上手に塗るコツです。塗り重ねは、必ず十分な乾燥時間をおいてから行います。私は今回4回塗りしました。
ベニヤの側面は黒板用でない黒のペイントを塗っておきますが、ここでちょっと洒落っ気を出して、表面の周囲1cm弱にも、縁取り的にペイントを吹き付けてみました。つまり側面を塗る時に表面全体をマスキングせず、1cmほど周囲を露出させておいたということですね。これで、黒に黒でほとんど目立ちませんが、単調な黒板にちょっとメリハリがつきました。
あとはベニヤの裏に角材で枠を付け、下辺にチョーク置き用の桟を付ければ完成です。今回は塗装は全て組み立て前に行いますので、これらの角材も予めスプレーで黒く塗っておきました。塗りはあくまであっさりと。塗膜を感じさせない程度にとどめるよう注意しました。
続いて組立です。錆釘を使ってトントントン。黒く塗った所に黒ずんだ錆釘ですからほとんど目立ちませんが、よく見ると古めかしい様子が見えます。古クギ作戦は成功です。黒板を吊り下げるヒートンにも錆び付いた物を使いました。ただ形の揃った物がなかったので、2個のうち1個は丸い頭の物、1個は?型となりました。おまけに?型の方は形が曲がってひしゃげています。でもこういうのも有りでしょう。
組み上がったら古色仕上げです。ここが最も面白い所ですね。どうやって古く見せようかと思い、まず黒板表面に、書いては消し、書いては消しを繰り返しました。久し振りに落書きらしい落書きをしました。チョークで書くって楽しいですね!!
続いて埃にまみれさせました。不均一さを出すため、釘やヒートンなどの周囲をちょっと湿らせます。そして埃代わりにチョークの粉や「とのこ」の粉などを不均一にまぶし、いかにもそれっぽくなるように一部をこすりつけるなどしてから、刷毛で払い落としました。それを雑巾で拭くと、きれいにならずに木目に汚れが入り込んだりします。そしてまた同じことを繰り返します。気に入った汚れ方になるまで、色々試行錯誤を繰り返しました。
ほかにも色々試行錯誤を繰り返して、ご覧のようになりました。かなり使い込んだ感じが出ているのではないでしょうか。憧れのフレーズ「下ノ畑ニ居リマス」を書いて記念撮影をした後は、これをわが家の連絡黒板にすることにしました。レトロな真っ黒な黒板にチョークというスローな感じが、家族間のコミュニケーションに温か味を添えてくれたような気がします。


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「世界が平和かどうかを見つめ続ける〈Peace Watchtower〉の製作」
by id:TomCat


「世界終末時計」というのがあります。戦争や自然破壊などによってもたらされる人類滅亡の危機を、0時まであと何分という形で予測し、象徴的に表示する時計です。最初の時計は原爆投下から2年後の1947年に米国の科学誌Bulletin of the Atomic Scientists(原子力科学者会報)
http://www.thebulletin.org/
の表紙に掲載されました。以来様々な国際情勢を反映させながら、時計の針の更新が続けられています。


日本には「地球平和監視時計」というのもあります。広島平和記念資料館内に設置されているもので、最上部にアナログ時計、その下に2つのデジタル表示の日数カウンターが配置されています。
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/virtual/VirtualMuseum_j/tour/ireihi/tour_55.html


この日数カウンタは、上段が広島に原爆が投下された日からの経過日数、下段が最後に核実験が行われた日からの日数を示します。上段は人類が滅亡していない限り、一日たてば確実に一つずつカウントアップされていきますが、下段は、核廃絶の願いを無視して行われる愚かな実験が明らかになるたびにリセットされることになります。


本日現在、広島に原爆が投下された日からは、23391日が経過しています。
しかし最後に核実験が行われた日からは、わずかに 2520日が経過したのみです。
つまり人類は、原爆投下という人類最大の過ちから2万日以上を経ても、まだ同じ過ちを繰り返そうとしていると言うことです。


平和を考えるこの夏。私はこの二つの時計を組み合わせた「Peace Watchtower」を作ってみることにしました。Watchtowerとは火の見櫓(ひのみやぐら)のこと。時計のWatchとかけて、ここから世界が平和に向かっているのか、それとも後退しているのかを監視し続けます。


ボディになったのは、ちょうどこんなコンクリート製の束石(つかいし)です。地面から柱を立てる時の土台に使われる建築部材ですね。
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/003/947/76/1/DSC_28282.jpg
ホームセンターで「上手に使えばお買い得、欠け・割れ品1個100円」と書かれて売られていた物を買ってきました。角が欠け落ちてけっこうボロボロですが、このボロさが主張の一つなんです。だって、最後の核実験からの経過日数を示す物が、ピカピカの新品では困るじゃないですか。


「核実験なんて何世紀前の出来事じゃろうなあ、ほれ、もう誰も手を触れなくなった地球平和監視時計は、深い森の中で苔むしておるわ、ふぉっふぉっふぉっ」


となってくれなければ困ります。ですから、敢えてボロボロの部材をボディとすることにしたわけです。 
最上段の「世界終末時計」部分は、普通の時計と見間違えられることの無いように、Bulletin of the Atomic Scientists誌に掲載される物と同じ、45分〜正時までをクローズアップした文字盤としました。
http://ma3104.air-nifty.com/photos/touch_the_earth/photo_7.jpg


円盤部分は真鍮板。表面を良く磨いて脱脂した後、ペイントで世界地図を書き、側面と裏面もペイントで塗りつぶしてマスキング、塩化第二鉄水溶液に浸けて金属露出部分を溶解させるというエッチングの技法で、上記写真のような浮き彫り模様を作りました。


文字盤のドットと短針は、円形、および細長い台形に切り出した銅板を用いました。文字盤とお揃いの真鍮板でもよかったのですが、たまたまちょうどいい円形の銅板があったので、それを用いたわけです。文字盤との接合は、文字盤にドリルで穴を開けて、裏からハンダ付けしていきました。

ドットと短針の色付けについては、黒のペイントを筆塗りしました。マスキングしてスプレーするよりは、筆塗りの方がずっと楽です。


時計の長針も銅板製です。同じく黒のペイントで仕上げてあります。これをビスと飾りナットで文字盤に取り付ければ、「世界終末時計」部分は出来上がり。現在の終末時計の針は5分前を指していますから、その位置で長針を固定しました。


日数カウンター部分は、最初はPICマイコンでやろうと思っていました。PIC(Peripheral Interface Controller:周辺機器接続制御用IC)とは、メインCPUを本店にたとえれば、支点機能のような制御を担わせるために開発された物ですが、単体でも小規模なコンピュータとして動作します。日数カウンターなどを作るのには最適な物なのですが・・・・。


有明の某行事の最中、後で秋葉に買い出しに行こうと思うと言ったら、みんなから「そりゃよくない」と反対されてしまいました。
* 「世界終末時計」は手動なのに、日数カウンターだけ自動というのは整合性が悪い
* 地球温暖化による終末を防ぐためには極力エネルギーの消費を抑えるべきで、電気は使わない方がいい。
* 毎日手動で数字を更新する所に、強い願いの力が生まれる。
言われてみればその通りです。


そこで、銅板に前述のエッチングの技法で文字入れをし、銅アングルを上記と同じく裏側からハンダ付けする方法で取り付けて数字板を差し込むレールにすることで、日数カウンタに代えることとしました。数字は毎日、交番にある交通事故数の表示と同じように、手動で数字札を差し替えて更新していきます。


┏━━━━━━━━━━━━┓
┃┌──────────┐┃
┃│広島原爆投下から  │┃
┃│〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓│┃
┃│ |2|3|3|9|1|日|│┃
┃│〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓│┃
┃│最後の核実験から  │┃
┃│〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓│┃
┃│  |2|5|2|0|日|│┃
┃│〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓│┃
┃│   が経過しました│┃
┃│          │┃
┃└──────────┘┃
┗━━━━━━━━━━━━┛


最後に、コンクリートの束石に穴を開けてプラグ(コンクリートに埋め込むネジ)を差し込み、この銅板を飾りボルトで取り付けて完成しました。


本当は実物をお目に掛けたいのですが、これは近日中に門柱を加工してその上に取り付ける予定ですので、写真をお見せしてしまうと、わが家の場所がモロバレになってしまいます。それはやばいw


でも、この書き込みを行った後なら、「皆さんも、世界が本当に平和に近付いているのか、それとも遠ざかっているのかを監視するこのミニ時計塔を、ぜひご一緒に作ってください」と呼びかけることで、およそ30万人くらいの皆さんが後に続いてくださると思いますので(いや、冗談抜きに、ネットってそのくらいの力がありますよね)、日本中にこの「Peace Watchtower」が林立した時には、私の作品もきっとお目にかけたいと思っています。


最後に、本物の「Peace Watchtower」を企画、建立し、広島市に寄贈した「NPO法人 広島からの『地球平和監視』を考える会」をご紹介しておきます。


この会は、原爆投下の前年または前々年に広島で生まれた高校の同級生の皆さんが、1999年8月6日に「生誕20000日」記念の同期会を開いたことに始まります。反核・平和というとすぐに焦臭い政治活動と関連づけようとする人がいますが、この会は広島で生まれ育った人達の同期会が元ですから、既存の政治運動とは全く関係を持たない特徴があります。


詳しいことは会のオフィシャルサイトをご覧いただきたいと思いますが、
http://www5a.biglobe.ne.jp/~pwc/
時計塔建立の役割を果たした現在は、出身地などにこだわらない幅広い活動として、東京にも事務局を置いて、世界恒久平和実現に向けた意志を発信し続けています。


戦争なんて昔のこと、今さらそんなカビくさい話を語り継ぐだの受け継ぐなどちゃんちゃらおかしい、といったことを触れ回る人達がいます。しかし、世界は60 有余年を経過しても、こと戦争に関しては、いまだにその本質を変えるに至っていないんです。前述のように、広島に原爆が落とされてから23391日も経過したというのに、まだ世界は核開発・核軍備にこだわり続けています。そうした世界の真相を具体的に教えてくれるこの時計塔を、皆さんもぜひ作ってみてください。卓上用の小さな物を、ペーパークラフトで作ってみてもいいと思います。


http://www5a.biglobe.ne.jp/~pwc/download.htm
なお、パソコンのデスクトップに置いて使える、ソフトウエア版の「PeaceWatch」も配布されています。私達は世界恒久平和を目指すと世界に宣言した国の主権者です。一人一人が平和作りの担い手です。個人の立場で何ができるかなんて分かりませんが、とにかく、核のない、戦争のない、軍隊の必要ない世界を目指して、何か一つでも具体的な行動を起こしてみようではありませんか。「Peace Watch」は、そのための一つになると思います。


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「手作りカボチャを生かすエスニックレシピ、ソパイピージャの実験と製作」
by id:YuzuPON


カボチャは、種類によって異なりますが、開花後25〜50日で収穫期を迎えます。もう収穫を楽しんでいる家庭菜園も多いと思います。しかし今年は天候に恵まれず、走りのカボチャはちょっと甘味に欠ける感じですね。そこで、そのあたりも踏まえて、今年のカボチャを最大限に生かす調理法を考え、実験してみることにしました。
さて何を作ろう、せっかくだから何か変わった物にチャレンジしてみたいと同僚に相談した所、ソパイピージャはどうよ、とのアイデアをもらいました。これは南米チリのポピュラーな食べ物で、簡単にいえばカボチャを練り込んだ揚げパン的食べ物なのだそうです。チリの人たちは、なぜか雨が降ると、このソパイピージャが食べたくなるのだとか。
さっそく検索して調べて見ると、チリの人は揚げたままの物を食べることが多いが、ケチャップをかけ、マスタードや唐辛子系のペーストで辛味を添えて食べてもおいしいとのことです。これなら、やや甘味に欠ける今年のカボチャでも、十分美味しい物が作れそうです。
作り方はこちらのサイトを参考にさせていただきました。
http://www.e384.com/recipe/081007.htm
材料を引用すると、次の通りとなります。

■材料(12個分)
●小麦粉 500g
●ベーキングパウダー 25g
●塩 25g
●蒸かして潰したカボチャ 250g
●常温マーガリン 150g
※好みにより、牛乳を加えても良い。


このレシピのうち、マーガリンは全量をバターに置き換えました。マーガリンは脂肪分子の結合を人工的に変化させて、室温で固体を維持するようにしたものです。こうして作られるのがいわゆるトランス型脂肪酸という物ですが、この形の脂肪が体に悪いのです。
トランス型脂肪酸は、自然界で食物となる物にはほとんど含まれない、極めて人工的な形の脂肪です。ですから、これが体内に入ってくると、体はどう対処していいのか迷ってしまうらしいのです。そこで、毒性とは別の作用で、本来なら有り得ない結果をもたらして体を害してしまう。これが、毒ではないのに体に悪いと言われるマーガリンの正体だということです。
実際問題としても、金属触媒を用いて高温処理されて作られる油なんて、もはや工業製品の部類だと思いませんか。マーガリンは食べ物とは言えない。それが最近の私の考えです。
話を本題に戻します。まずカボチャを蒸かしますが、緑の皮は剥きました。剥いた皮は甘辛く煮付けて、晩ご飯のおかずにしました。
蒸かし上がったカボチャはボウルに取ってマッシャーで潰します。熱いうちにバターを加え、小麦粉、ベーキングパウダー、塩を振るいながら加えて混ぜていきました。最初はポロポロして、ちょっとこれ失敗じゃないかと思う状態でしたが、次第に馴染んで、いい感じの生地になってきました。
うどんなどの場合、ここでいったん生地を休ませます。チリ風カボチャの揚げパンの場合、その効果があるのかどうか不明でしたが、慣れない料理でくたびれたので休みたいという理由だけで、生地を休ませることにしました(笑)。
一時間ほどネットで遊んで、続きの作業を開始です。寝かせた生地を取り出すと、いい感じにしっとりしていました。寝かせた価値有りです。まな板に打ち粉をして綿棒で生地を伸ばし、厚さ3〜4ミリにして、パイナップル缶詰(3号缶)の空き缶を型にして円形に抜いていきました。ちなみに3号缶の内径寸法は 83.4mmです。
丸く抜いたらフォークで4〜5箇所刺して穴を開け、190℃の油で返しながら揚げて、両面がきれいな金色になったら完成です。
油の190度というのは、天ぷらを揚げる時で考えると、だいぶ高温の部類です。菜箸を入れるとジューッと全体から勢い良く泡が出ます。このように高い温度で揚げますから、かなり早い時間で揚げ上がりました。上がったら良く油を切って、アツアツの所を食べてみます。
感想は、我ながら大傑作でした。もう少し塩を入れてもいいかなという気もしましたが、今回のバランスも悪くありません。食感は、生地を寝かせたのが良かったのでしょうか、日本人好みのもっちり感が程よく出ていて、とてもいい感じでした。本場の人が食べたらどう思うのでしょう。
飲み物はネスカフェです。なぜインスタント?と思われるかもしれませんが、チリでコーヒーというと、ひたすらネスカフェなのだそうです。今回はカボチャの甘みを生かすため、ただインスタントコーヒーをお湯で溶いただけの「インスタントブラック」(w)にしてみました。うーん、チリの味(笑)。
ふと思いました。これはお祭りのメニューにいける!市民祭りに合わせてカボチャを栽培し、それを使って作る。生地はあらかじめ作って持ってくればよい。伸ばして型抜きして揚げて、はいお待ち、熱いですよ!!
今回は12個分のレシピで作りましたが、この10倍、120個なら楽勝です。市民祭りの模擬店で120個売れれば上等ですから、十分実現性があります。そのようなわけで現在、さらにカボチャの比率を高めてみたり、小麦粉の種類を変えてみたり、さっくり混ぜたりしっかり練ったりして、色々なバージョンを実験中ですが、自分で作ると全てに愛着が湧いて、全部美味しいと言いたくなって困っています。
カボチャは、細胞の老化を防ぐβ-カロテンは言うに及ばず、ビタミンC、ビタミンEといった抗酸化作用を持つ成分が豊富で、さらに腸を快調にしてくれる食物繊維もたっぷり。健康の維持増進に、そしてアンチエイジングにも最適な食べ物です。このように栄養豊富で、手軽に抓んで気軽に食べられるソパイピージャは、食欲の落ちる暑い季節にも最適な食べ物だと思います。家族にも好評でした。


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「パソコンの自作(大人の自由研究として)」by id:sidewalk01


今年の夏ではないですが、以前の長期休暇にパソコンを自作しました。大人になって以降の工作としてはパソコンを自作することが一番夢中になって取り組めますね!もしかしたら、小学生などもリアルに自由研究として作っていたりして・・・。最初に自作に取り組んだのが遅かったのですが、マザーボードやHDD、 CPUなど、言葉としては知っているけど実際に触ってみたことがなかったものに触れて試行錯誤をしていくという経験は非常に興味深いものでした。それ以降、「調子が悪くなったら修理に出さなくちゃ」というのではなく、どこがまずいのかを調べて調節をしてみたり、OSを再インストールしてみたりと時間と手間をかければかけるほど、PCへの愛着は強くなりました。・・・続きを読む

「子供と一緒に草花遊びと自然観察」by id:tough


去年のイエはてなの夏休みスペシャル企画“エコ・ルポ”の時にも一緒に過ごしたイトコの子と、今年は自然の大切さを考えつつ、自然を身近に楽しんでいく草遊びをいろいろやってみました。
まず草笛です。草笛には色々なやり方があるようですが、代表的なのはこのやり方だと思います。
http://www.geocities.jp/m_tadahirojp/newpage4.htm
これは笛というより正確にはハーモニカなどのリード楽器と同じ原理で鳴る物で、息によって葉が細かく振動して音を立てます・・・続きを読む

「カーエアコンをつけないで走る実験」by id:atomatom


実験といいますか、カーエアコンが壊れまして。
こないだパワーウィンドウが動かなくなったのを修理したばっかりで、エアコンまで修理する費用がキビシイのですよ。
エアコンが聞かなくなる原因は何種類も考えられるようで、ガスを入れるだけで済めば数千円で治るんですが、中には20万円もかかる不具合も存在するようで、修理の見積もりさえ恐ろしくてまだもらってない状態。
うちの車は出勤には使用しておらず、家内も運転しないので主に週末に市内をチョコチョコっと走るのに使用するだけ。・・・続きを読む

「ペットボトルで風車作り」by id:azaburecipes


モグラ退治とからす除けをかねて、半分遊び気分でペットボトルで風車を作ってみました。初めは軽い気持ちで作っていたのですが、作ってみると思ったように回らなくて、どうやったらよく回るだろうと夢中で作っていました。
初めは簡単に作れるタイプ、次は良く回るように改良するという風にして、一見簡単そうに見えるものですが、奥が深いのだな、と思いました。作り方はインターネットに掲載されている作り方で作るのですが、その材料を使って説明通りに作るのが意外と難しかったです。例えば、針金にハンガーと使うのですが、それが意外と太く、それを通すだけの大きな穴をペットボトルに綺麗に空けるにはどうしたらいいだろう、と・・・続きを読む

「親子二代の夏休み工作」by id:momokuri3


今年は久し振りに、家族揃って父の実家に行くことが出来ました。そこで、とても貴重な物を見せてもらいました。父の子供時代の夏休み工作です。それは怪獣のソフビ人形
例:http://no190.exblog.jp/5099174/
をベースに、中に電池とモーターを仕込み、スイッチを入れるとモーターの軸に付けた歯車がブリキ片を擦って「ガーー」と鳴き声を立てるというものでした。目にも当時「麦球」と呼ばれていたという、麦粒くらいの極小の豆電球が仕込まれていました。父はそれを見て照れくさそうに、しかし懐かしそうにしながら、こんな話をしてくれました。・・・続きを読む

「夏の思い出、てぬぐいのれん」by id:TinkerBell


家族で買い物に出かけた時、てぬぐいが目に止まりました。
まぁ、夏らしいてぬぐいね。母がそう言いました。
私も、すてき!と声を上げました。
すると父が、三角巾と同じ木綿の平織りのてぬぐいは、応急手当用にも使えるなど、アウトドアでの使い道も広いんだと言って、
みんなで好きなのを一本ずつ買って、それで夏を楽しみに出かけようかと提案してくれました。
私も母も大賛成で、それぞれ気に入った柄のてぬぐいを買いました。・・・続きを読む

「うちわ」by id:sunaco


私もこの夏、うちわ作りにチャレンジしました。
雑誌の手作りうちわ特集を見て以来、ずっと気になっていたんですよね。
材料は、その昔お祭りでもらったうちわと、誕生日プレゼントが包まれていた包装紙とリボン。
柄が好きで買ったけど使う機会のないペーパーナプキンに、10年前からあったボンド。
私の場合は立派なキットを使用してではなく、家にあるものを寄せ集めての作成です。
工程はとっても簡単。・・・続きを読む

「庭の花で押し花作り」by id:meizhizi87


今年はバラの花がとてもきれいだったので、赤と白のバラの押し花を作りました。毎年、庭で育てているのですが、今年は時間があったのと、写真に撮るだけでは物足りない感じがしていました。それに、バラの花びらは散るように落ちてしまうので、鮮やかな色のまま散っていてもったいない気がしていたのです。そこで早速、散ってしまったバラの花びらできれいなものを集めて、雑誌の間にはさんでおきました。数日して、見てみると、見事に押し花が完成していました。今は、本のしおりとして使っていますが、夏をそのまま残すことができたような気がしています。・・・続きを読む

円空仏を訪ねて」by id:shig55


鉈や鑿一つでスピーディーに仏像や神像を彫り、彫ること自体を修行と位置づけた円空について興味を持ちました。円空が興したという関市の弥勒寺を訪ね、仏像を見てきました。平成の円空仏と言うことで、たくさんの方がその人その人の思いを込めて像を彫り、お堂に納めていました。それとは別に円空館には、各時代の円空の作品が展示されていました。後年になって多く彫られたという護神像に円空の創作意欲の発現を見ることができたように思います。仏像という制約を取り去ったとき、円空が彫りたいものが形としてはっきりしてきたように見えました。・・・続きを読む

「夏の自由研究 テーマ:地方が輝く、地方で輝いて暮らせる時代作りとは」by id:CandyPot


“ リブ・ラブ・サプリ〜SEASON”#038で書かせていただいた、子供時代をすごした懐かしい町。懐かしい友だちがいっぱい集まって、一緒の時間を過ごしてくれました。そこで私は、“イエ・ルポ”-Summer House Laboratory 2009-のテーマとして、なぜ地方が過疎になるのか、どうやったら地方が輝く時代を作れるのかを取り上げ、それをみんなと話し合ってまとめてみたいと思いました。その町も市街地部分を除くと、だいぶ高齢化と過疎化が進んでいるようなんです。まずその実態から聞いてみました。・・・続きを読む