イエ・ルポ 2 #045 PickUp5



みなさまこんにちは、ハザマです。今進行中の“イエコトミシュラン”の風邪予防レシピでも、煮込み料理や鍋料理をいっぱいご紹介頂いているのですが、私も一昨日、とあるお店で素晴らしいお鍋に出会いました! 「ゴマ鍋」というのですが、これが絶品。あっさり味噌ベースに、おそらくゴマペーストとたっぷりのすりゴマのスープ。鶏肉・豚肉・キャベツ・もやし・ニラ・豆腐などの具。ゴマが溶け込んだスープと一緒に、本当に美味しくてあったまりました〜w これはビタミンやタンパク質など栄養満点ですよね! さっそく味を再現しながら、菊菜やシイタケも入れて作ってみようと思います。みなさまもぜひ想像して試してみて下さい。オススメです!


さてさて、今日は“イエ・ルポ 2”#045のピックアップ賞・ノミネート賞のご紹介です。今回は、「甘酸っぱいあの日の思い出、あなたの初恋物語」というちょっぴり気恥かしいテーマにもかかわらず、またも名いわしの一つに数えるべき素晴らしい語らいを繰りひろげて下さいました! 一つひとつ宝物のような物語、そしてツリーの中で次々と語らい交わされる人と恋の話…。イエやマチでの思い出の光景もたくさん、それに恋の名言もいっぱいで。あの純粋でドキドキだった気持ちを今思い出せてよかった、そう思わせてくれる素敵なルポの数々を、みなさまどうもありがとうございました!


イエ・ルポ 2 #045 ピックアップ賞・ノミネート賞

#045では「甘酸っぱいあの日の思い出、あなたの初恋物語」のテーマでご投稿頂きました。
どんな気持ちを初恋っていうのかな?と、みなさまあれこれ考えられたことと思います(笑)。だから、「幼稚園の先生」「小学生の頃は、好きな子をからかい、ちょっかいを出す」「手をつなぐだけでドキドキ」「日が暮れるまで遊んだあの日の夕焼け」「初デート」など、いろんな年頃の思い出が集まって、それぞれが甘く切なく懐かしかったですねw なかでは、「初めての告白」のエピソードが今の奥様!という幸せに満ちたルポがあったり、「失言?で失恋?」というちょっと苦い思い出、今も手元にある好きだった先輩の「写真」など、目に浮かんでキュンとなってしまいました。「その日一日がハッピーになる」のツリーでは、「周りにもやさしくなれる気がします。恋っていいですね」という言葉が素敵でしたし、「あの人は、今どこで何をしているんだろう。。と思う」のツリーでは「一つ願うなら、どうかあなたの中のアルバムにも、自分が存在してくれていますように」というメッセージも…。そんな恋の名言もあちらこちらにちりばめられた語らいに、ひとを想うピュアな気持ちと成長していく人の心をいっぱい感受させて下さいましたw


そんななかから今回も、恋の思い出物語をゆっくり綴って下さったルポより、ピックアップ賞・ノミネート賞を選ばせて頂きました。どれもがノンフィクションの掌編小説。愛しいハートがきらめいています!


»“イエ・ルポ 2”のプレゼントはコチラ

「中学の夏に」by id:C2H5OH


季語がテーマだった時にちょっと触れた思い出を、もう少し時期を遡ったところから書かせていただきたいと思います。
新学期が始まったばかりの頃。一人の女子が目に止まりました。校庭の隅で空を見上げているようでした。その日は晴れ渡った空がとても綺麗でした。一瞬強い風が吹きました。後ろで一本に束ねた長い髪がサァッと風になびきました。おそらくその時が、生まれて初めて女の子を綺麗だと思った瞬間だったと思います。
その日の午後、クラスの係決めのホームルームがあり、私は広報委員というのに選ばれました。広報委員会とは、校内放送や掲示物などを担当する生徒会の下部組織です。帰り道で友達が、おい、お前校内放送やるのか、面白そうだな、などと話しかけてきましたが、私はかなり上の空でした。さっき見た女子が誰だったのか、それが気になって仕方がなかったのです。
しばらくして、その子のクラスが分かりました。普段見かけないはずです。私達の教室は2階でしたが、1クラスだけ1階のクラスがあって、その子は1階の教室だったんです。でも時々、最初にその子を見かけたのと同じ場所で、空を見上げているのを見かけることがありました。
梅雨の晴れ間の日、久し振りに空がカラッと晴れ上がったので、もしかしてあの子が来るかなと、ドキドキしながらその場所に行ってみたことがありました。その子がしていたのと同じように私も空を見上げてみました。するとそこは邪魔な電線がなく、空を見るのに最高のスポットであることが分かりました。視界の隅に木の葉を透かしてこぼれてくる緑の光。私はその美しさに、初めてその子を見た時の気持ちを思い出していました。
しかし、ハッと気が付きました。もうずいぶん長くここにいるのに、あの子は来ない。しまった、本当はここで空を見上げたいのに、先に人がいるからと遠慮して来られないに違いない。それに気付いた私は慌ててその場を立ち去りましたが、ついにその日、その子は現れなかったようでした。せっかくの梅雨の晴れ間の貴重な日にあの子の楽しみを邪魔してしまったと、私は激しく後悔しました。翌日からはずっと曇りか雨でした。夏が来るまで、私のその後悔は続きました。
やっと梅雨が明けた下校の時、その子の姿が例の場所にありました。私はしばらくその様子を見ていましたが、安心して空を眺めてくれているようなので、ほっとして校門に向かおうとしました。すると、なんとその子が私を呼んでいるようなのです。あたりを見回してみましたが、付近にいるのは私一人。「俺?」と自分を指さすジェスチャーをすると、「そうだよー、遠慮しないでここに来てよー」みたいなことを言っています。ダッシュ!!


ハァハァハァ
ごめんね、ここ、あなたのお気に入りでしょう、私に遠慮して帰ろうとしてたんでしょ
え?
私知ってるよ、あなたがここで空を見てたこと
あ、あの時は邪魔してごめん
これからは私も遠慮しない、だからあなたも私がいても遠慮しないでここに来て
うん、わかった


そんな言葉を交わして、私達は空を見上げました。明日も晴れるといいねと言い合いながら別れましたが、あいにくそれから終業式までの間、雲の多い日が続いていました。
そして夏休み。私は自転車を走らせていました。そうしたら、庭先で朝顔の花を摘んでいるその子に出会ったんです。
それから、こちらに書かせて頂いたようなことがあって、
http://q.hatena.ne.jp/1255582326/236816/#i236816
私の初恋らしきものは、あっけなく終わりました。


秋、例の場所に立って空を見上げました。あの子もきっと新しい町で、またここと同じような場所を見つけて空を見上げているに違いないと思いました。


»このいわしのツリーはコチラから

「初恋の人に気持ちを込めた年賀状」by id:wacm


気持ちを込めた年賀状作り
以前にも好きな人がいたんですけど、私の初恋の人だといまでも意識しているのは小学6年生のときのことでした。初めてクラスが一緒になれたときはうれしかったです。好きな人を教え合ったりしていたので、周りの友達からも言われたのも恥ずかしかった思い出です。
ただ、その人にはなかなか声をかけることもできず、当然一緒に何かをするということもありませんでした。その人と社会科見学で一緒の班になったときには、できるだけ離れないようにして先生のカメラで撮った記念写真は当時の宝物でした。
いよいよ年末。ちょうど今ごろです。好きだった人に年賀状を書いてもっと仲良くなりたいと思っていたんで、年賀状を書きました。好きな人に書く年賀状なので下書きをしたり、いまさら好きなことが気づかれたらどうしようなんて不安に思ったりしました。
淡い恋の思い出ですが、その年賀ハガキは私の気持ちとともにその人に伝わったのでしょうか?以来、その人は私と少し距離を取るようになってしまいました。いままでほどほどに仲のよかった人なのに理由は分からずじまいでした。


そして、中学校に入りその人から年賀状が届きました。初詣、一緒に行けませんか。と書いてありました。待ち合わせ先には好きだった人が。好きだった気持ちがずっと続いていたので、ドキドキしながら境内を参詣して高校受験のこととか話しました。二人でおみくじを引いたら、恋愛が私は小吉だったのですが、その人は大吉。そして、「実は、話があると」告白を受けました。
その人はいまの夫です。よく恋愛が結婚まで続いたと思います。当時の新鮮で何かドキマキした気持ちで書いていたら懐かしくなりました。


»このいわしのツリーはコチラから

「子供時代と別れを告げた夏の日の十秒間」by id:Catnip


君は最初、友達の妹として私の前に登場しましたね。ちっちゃくて、お兄さんのことが大好きで、いつもちょこちょこついて回っていました。
そんな君が泥んこのきったない姿で現れたのは、雨の日でしたね。すぶ濡れで、膝っ小僧を擦り剥いて、泣きながら歩いているのを私が発見したのでした。お兄さんはと聞くと一人だというので、私の家に連れていって膝っ小僧を洗って絆創膏を貼ったのでしたね。洗おうとして膝に水をかけると痛がってひどく泣くので、私は悪いことをしているような気持ちになって困ってしまいましたよ。
でもそんなことがきっかけで、君はとても私のことを慕ってくれるようになりましたね。まだ小さかった君は、それまではいつもお兄さんの膝の上に乗って抱かれていましたが、いつのまにか私の膝によじ上ってくるようになっていました。兄弟がいない私は妹が出来たようで、そんな君をとても可愛く思っていました。
でも君が二年生の夏だったでしょうか。私は突然君を膝に乗せることを拒否してしまいましたね。君は、どうしてどうしてと泣きじゃくっていました。私にもどうしてか分かりませんでした。今なら分かります。急に君に「女の子」を感じてしまったんだと思います。もう君は幼児じゃない。僕もまだ子供だけれど少し大人になりかけている。いつまでも子供のままではいられない。そんな気持ちが芽生え始めていたんだと思います。
それでも君は私のことを慕って、いつもそばにいてくれましたね。本当のお兄さんのことは「お兄ちゃん」、私のことは名前を一文字入れて「○兄ちゃん」。君は交互に「お兄ちゃん」「○兄ちゃん」と呼びながら、いつも私たちの後を付いてきてくれました。
あれは君が三年生になっていた時の夏休み。三人で遊んでいると、「お兄ちゃん」の方は別の友達に呼ばれて行ってしまい、夕暮れの公園で、私たちは二人きりになってしまいましたね。帰ろうか、送ってくよと手を引くと、君は無言で私の腕を引っ張ってベンチに座らせました。そして私の目の前に立ち塞がって、立てないように両手で肩をぎゅっと押さえつけましたね。びっくりして君の顔を見上げると、小さく小声で、最後に一回だけ抱っこ、と唇が動きました。私は戸惑いました。何か悪いことをする前のように、あたりがとても気になりました。でも拒否したら君が遠くに行ってしまいそうな気がして、うんと頷くしかありませんでした。
君は私の脚の上に乗って、私の体をぎゅっと抱きしめましたね。去年とは比べ物にならない重さが足に感じられて、もう君はこんな風に触れてはいけない年頃の女の子なんだという実感を与えました。君もほんの十秒ほど私の体を抱きしめたあと、すぐに降りて、ごめん、もうしない、と言ってくれましたね。影になって顔がよく見えませんでしたが、きっと君は泣いていたんだと思います。
お互い「子供」と決別した十秒間。それは今も忘れられない思い出です。君を膝に乗せることが出来なくなった時、私は君に、自分では気付かなかった恋心を抱いていたのかもしれません。


»このいわしのツリーはコチラから

「優しかったピアノの先生」by id:Cocoa


その先生はピアノの先生にしては珍しい男の先生でした。まだ大学を出たてくらいの若い先生で、噂ではどこかの学校の講師もしているらしかったので、今思うと正式な教師になるまでのつなぎのバイトだったのかもしれません。
最初は、男の先生なんて嫌だなぁと思っていました。レッスンが厳しいとかそういうことではなく、私が緊張してしまうのです。小学生の女子が大人の男の人と一対一で狭いレッスン室の中なんて、息が詰まりそうになってしまいます。しばらくは教室に通う足が重かったです。
雨の日の午後、相変わらず重い足取りでレッスン室に入ると、先生がにっこり笑って、今日は普通のレッスンはお休みにしてピアノで遊ぼう、と言い出しました。え?と思っていると、先生はピアノの前に座って、ショパンの子犬のワルツを弾き始めました。とても優しい、流れるようなメロディでした。それまで何度も発表会などでこの曲を聞きましたが、指の動きが速い曲なので、速さに釣られて刺々しい音になってしまうことが多いのです。ところが先生が弾くと、音がフワッと流れ出てくるように聞こえてきました。
弾き終わると先生は、今度は大イヌのワルツだよ、おっきなおっきなゴールデンリトリバーと言って、同じ曲をゆっくり、時々速さを変えながら弾いてくれました。本当に大きな犬がのっそりのっそり歩いてくるようで、思わず笑ってしまいました。
じゃ次はポメラニアンの子犬のワルツと言って、ものすごく速く弾き始めました。目にも止まらぬ速さで指が動いていきますが、とても優しい音で、本当に小さな小さなポメラニアンの子供が爪先立ってはしゃいでいる感じがします。途中でポロンと音が止まって、先生が一言。
「あ、こけた」
そしてゆっくり曲が再開されて、すぐにまたちっちゃなポメのはしゃいでいる様子になりました。私はもうお腹を抱えて笑っていました。
弾き終わって先生は、ね、音楽ってすごいだろう、音だけで、まるで目で見ているように姿が伝わる。こういう音楽の素晴らしさをみんなに伝えたいんだ、だから僕はこうしてピアノを教えている、と話してくれました。私は先生の言葉に感動していました。そしていっぺんにその先生が大好きになりました。
大好きになると、先生の素敵なところが色々見えてくるようになりました。よく見るとすごくかっこいい。笑顔も素敵、声も素敵。ある時街角で先生の姿を見たことがありますが、教室の外の先生はドキッとするくらいかっこよかったです。
それに先生は子供の演奏もばかにしません。「じゃ通して弾いてみようか」と言われて弾いていると、先生は目をつぶりながら、本当に熱心に耳を傾けていてくれるのです。そして弾き終わると、演奏の悪いところではなく、良かったところを誉めてくれます。だから私は誉められなかったところを次までに練習します。今度はここをほめてもらうんだ。そんなふうに頑張ることが出来ました。今思うと、先生はこういう自分で気付く練習を大切にしてくれていたんだと思います。悪いところを他人に指摘してもらうのは簡単です。でも自分で自分の欠点に気付いてこそ伸びるということ。今になってみると、先生の教え方の素晴らしさがよくわかります。
私はバレンタインに、手作りのチョコを作りました。生まれて初めて作りました。とても不細工なチョコになってしまいましたが、先生はそれを渡した夜、わざわざ電話をくれたほど喜んでくれました。
レッスンの日は玄関の鏡を覗き込んで、少しでも可愛く見えるようにと笑顔の練習をしてから出かけたりしてたなぁ。発表会の日は特別なドレスを着せてもらえるので、それを着て先生の前を言ったり来たり。お、可愛いねなんて声をかけてくれないかと期待して。われながらとっても一所懸命な恋するちびっ子でした。


»このいわしのツリーはコチラから

「入院先で知り合った男の子」by id:SweetJelly


子供のころ、熱があるのでお医者さんに行ったら、猩紅熱かもしれないと言われて、そのまま入院させられてしまったことがありました。抗生物質で簡単に治療できる病気ですが、制度上はその頃はまだ法定伝染病だったので、大事を取ってしばらく病院で様子を見ましょうということになったようです。いかにも法定伝染病らしく、入院最初の晩はまるで隔離されたような一人部屋。法定伝染病扱いですから親の付き添いもなく、寂しく恐い夜を過ごしました。
検査の結果はすぐ出て、法定伝染病扱いは無罪放免となりましたが、まだ熱が下がらなかったので、そのまま入院を続けることになりました。でも薬が効いたのか、そのうち気分が良くなってきたので、トイレに行くふりをしてそのまま一階のロビーに降りてみました。
ロビーではたくさんの人がくつろいでいましたが、一人歳が近そうな男の子がいました。足を怪我していたようで、車椅子に座っていました。目が合って、自然に話が始まって、私たちはすぐ仲良しになりました。男の子は交通事故だそうで、もうずいぶん長く入院しているようでした。
「ここ、大人ばっかりでつまんないんだよ、よかった、お前が来て。」
「わぁ失礼な。よくないでしょ、入院なんだから。」
「俺がうれしいんだからそれでいいの。」
こういう会話がいかにも男の子です。私は決して友達が少ない方ではありませんでしたが、男子と一対一でこんな話をしたことは数少なかったので、私もちょっぴり嬉しくなってしまいました。
翌日は朝からその男の子と遊ぶのが楽しみでわくわく。でも午前の回診で、君は明日あたり退院で良さそうだねとのお達しが出てしまいました。先生はニコニコしながら、
「良かったね、他にも診てくれた先生がいるからそちらと相談しなければならないけど、おそらく明日には99.9パーセント退院OKだよ」
と言ってくれましたが、私はせっかく仲良くなった男の子とお別れかと思うと、急に胸が締め付けられるような気持ちになってしまいました。
でもさすがは男の子。考え方が前向きです。明日退院になるらしいと言うと、おめでとうと自分のことのように喜んでくれました。私が、せっかく仲良くなったのに寂しいと言うと、
「なに言ってんだよ、今度はお前、俺の見舞いに来いよ」
あ、そういう方法があったんだ。私は急に心が軽くなって、それから後の時間はとても楽しく過ごすことができました。
「お見舞いに何か持ってきてほしい物ある?」
「うーん、何か遊ぶ物。」
「ゲームとか?持ち運べるの持ってないなぁ。」
「いいよ、お前で遊ぶから手ぶらで来れば。」
「私はおもちゃじゃないぞー。」
楽しい時間が流れました。長く入院してると俺も周りも慣れちゃって、親も土日くらいしか見舞いに来ないんだよ、そう言っている横顔がちょっと寂しそうで、また胸がキュンとなりました。
退院して数日後、親に許しをもらって病院に行きました。お花を買って病院に着くと、なんと男の子は手術中とのことでした。ええっ、あんなに元気だったのになぜ。不安な時間が過ぎていきました。最初はロビーで待っていましたが、たまらなくなって、看護師さんに許しをもらって、病室に行って待つことにしました。ベッドの横の台の上に置かれた時計を見ながら待ちました。一分があんなに長く感じたことはありませんでした。あの男の子が無事戻ってくるなら、私はどんな物でも差し出したいと思いました。
やっと看護師さんが来て、手術終わったからもうすぐ来るわよと教えてくれました。先生に付き添われて病室に戻ってきた男の子を見て、私はわぁわぁ泣いてしまいました。そしたら先生が、
「これは骨をつないでいたネジみたいな物を取る手術だったから、もう後は治るのを待つばかりなんだよ、経過はとても順調、だから安心していいんだよ。」
と教えてくれました。よかった。恐ろしい病気とかじゃなくて。安心したらまた涙が出てきて止まらなくなりました。男の子に「ばーか」と笑われてしまいました。なによと怒ったふりをしましたが、もし神様がいたらこんなに感謝したいと思ったことはありませんでした。
これが初恋かどうかは分かりませんが、生まれて初めて男の子のために真剣に祈った出来事でした。


»このいわしのツリーはコチラから

「小学3年生、初恋の人、9年後旅先で奇跡の再会」by id:iijiman


Tさん。一応、初恋の人ということになりましょうか。
一応、というのは、幼稚園のころ「仲良くしていた異性の友達」は居たし、その子のことも好きではあったので、どっちが初恋なのかよくわからないからです。まあ、前置きはこのくらいにしておきましょう。
Tさんは、お父さんが電電公社の職員で、その社宅(というか職員寮)に住んでいました。その社宅は、兵庫県西宮市H町にあり、私が住んでいたM社の社宅の隣に建っていたので、Tさんが学校を休んだ日には、給食のパンを届けに行ったりすることがありました。・・・続きを読む

「幼馴染」by id:lepremierpas


小さい頃から一緒に遊んでた子が初恋の相手でした。
凄く近所に住んでいたので、幼稚園に入る前から皆で仲良くしてました。
毎日のように泥だらけになって砂場で遊んだり、楽しかったなぁ(*^_^*)
でも当時はまだ恋とかそういうのが芽生えていない時期でもあったので、取り合いとかそういうのもありませんでした。
自分自身も相手に気持ちを伝えたりすることも考えたりせず過ごしていた気がします。・・・続きを読む

「遠足の時のバスガイドのお姉さん」by id:momokuri3


「やっぱ遠足といったら楽しみはガイドさんだよな」
「美人だったらいいなぁ」
などと、小学生もませたことを言ったりします。私もどんなガイドさんが来てくれるかと、密かに楽しみにしていました。しかし当日のバスに乗っていたのは、子供の中に混じったら見分けが付かないような小柄で童顔のお姉さんでした。
でもガイドのお姉さんは初っ端からノリノリで、
「では本日の乗務員を紹介させていただきます。ハンドルを握るのはこの道ウン十年の大ベテラン○○さん、そして本日皆様のご案内をさせていただきますわたくしは、○○美沙と申します。みさちゃんて呼んでね、まちがってもウサちゃんじゃないからね」・・・続きを読む

「初恋」by id:twillco


私の初恋は小学生の時に、サッカーが得意な男の子でした。
彼に近づきたい一心で私もサッカーを習いはじめました。
恋に夢中でサッカーなんてそっちのけでしたが
楽しい時間でしたね。
結局付き合う事無く彼とは高校まで一緒で。
高校生のある時に、実は小学生の時好きだったんだと言われ・・・続きを読む

「遅い初恋」by id:canorps


私の初恋は、高校三年生の時でした。
遅い初恋だと思います。
今思うと、恋より憧れに近かったのだろうか?と思います。
高校三年生まで、年末年始の郵便局でのアルバイト経験しかなかった私。
夏休みに、近所の大手スーパーでアルバイトをすることになったんです。
食品レジのアルバイトだったのですが、そこでは、同じ高校生や、大学生
パートのおねえさんや社員の皆さん。
沢山の知り合いができました。
同じ食品レジのみんなと打ち解けたある日。・・・続きを読む

「彼女の顔がどうしても思い出せない・・・」by id:VEGALEON


これは、私が高校2年の時に体験した片思いの「初恋」です。
小中学でも初恋らしき体験はしましたが、実感としてある「初恋」は高校の時です。
それは、高校への通学から始まりました。電車通学です。
彼女は1学年下の同じ高校で、一つ前の駅から乗っていました。
誰でもそうでしょうが、電車を待つ駅のプラットホームはポジションが決まっているものです。
彼女と私は偶然にも同じ車両でした。3つある扉の両端で距離は離れていましたが・・・・・・続きを読む

「従妹」by id:some1


仲が良い従妹がいて、幼稚園児や小学校低学年位までは、ほぼ毎週のように一緒に遊んでました。
中学へと学年が進み、逢う機会が減った後、双方年を経て、それぞれが結婚しました。
彼女が私の結婚祝いに夫婦茶碗を送ってきてくれた際にふと思い出したのですが
彼女が小学生年代の頃、叔母にいきなり
「いとこ同士って結婚できるの?」と俺の前で聞かれて、凄く照れくさかった記憶がよみがえりました。・・・続きを読む

「文通相手の女の子」by id:TomCat


文通とは随分レトロな感じがしますが、それは転校した友達から持ちかけられた話でした。一通の葉書が届き、そこに、妹の友達が文通ってのをやりたがっている、一個下の四年生だが誰か相手をしてくれるやつがいたら紹介してくれ、とのこと。
へー、文通かあ。面白そうだね。男でよければ僕が相手してもいいよ。
そんなふうに短く葉書に書いて返送しました。そいつが転校した先は滋賀県です。ぜんぜん知らない場所。そんな所に自分の手紙が届くというのは、子供心にはちょっと不思議な感覚でした。・・・続きを読む

「初恋の相手はライバル!」by id:Fuel


小学校の運動会。おちゃらけ者の私は応援のリーダーをすることになりました。同時に女子のリーダーに決まったのが、クラスで私と双璧をなす活発な子。
「この二人なら応援賞がとれるかもしれないね」
「よーし、みんなで力を合わせてガンバロー」
みんなの心は一つにまとまりましたが、私とその女子は見つめ合って火花をバチバチ。私たちはそれまでも何かとライバル関係で、お互い色んなことで競い合っていたのです。
放課後、男子は教室に残って、校庭から見えるように教室の窓に貼る応援ポスター作り。女子はポンポンを持ってチアダンスみたいなのをやるようです。男子も負けてはいられません。・・続きを読む

「〈アニキと呼びたい従妹〉が初恋だったかも」by id:tough


今でも時々会う相手なので、ちょっと書くのがはばかられる感じもありますが、私が初めて異性を意識したのは、「あなたの好きな叔父さん、お祖母さん、従兄弟たち」の時に書いた従妹だったかもしれません。
最初に会ったのは、夏休みに親の実家に行った時。ひょっこり現れたそいつは、短い髪に真っ黒に日焼けした手足。どう見ても元気いっぱいの男の子でした。私はそいつに連れられて、野原や河原を駆け回って夏を過ごしました。別れの時も「また来いよ!」「おぅ!」といった具合で、私たちの間にはすっかり「男の友情」が芽生えていました。・・・続きを読む

「今日の一枚“リブ・ラブ・スナップ”」


「今日の一枚“リブ・ラブ・スナップ”」
テーマ「リブ・ラブ〈MYウォーム・ファブリック〉スナップ」から、今日の一枚をご紹介!
id:tatiaさん、ご投稿ありがとうございました。




「電気あんか」
これは去年から使っている大事な電気あんかです。チェックなのが可愛くて気にいっています。色合いも温かな感じがしますよね。電気あんかは電気代も非常に微々たるものなので、これがあれば少し寒いくらいの日であれば、ヒーターなど使わずに過ごせます。真冬になれば、布団の中に忍ばせてホカホカと寝るのに使ってます



スナップコメント

これは座布団型の電気あんかでしょうか? 私もデスクで愛用していますーw
電気あんかといえば、子供の頃に足用のものを母がお布団に入れてくれた…
いつもそのあたたかさを思い出して懐かしくなります。
そういえば私が今使っているのも、カバーが赤地のチェック…昭和レトロで可愛いですよね!
−ハザマ−


»“リブ・ラブ・スナップ”今回のテーマはコチラから
募集期間中にご投稿頂いた方にもれなくはてなポイント300ptプレゼントいたします。
また、スナップ賞にはアマゾンギフト券3,000円分をプレゼントいたします。