リブ・ラブ・サプリ〜FORTUNE #051 pickup5
みなさまこんにちは、ハザマです。昨日の“イエコト・ミシュラン”で、「朝の連続ドラマ小説」『ゲゲゲの女房』にみる家族とイエの光景をお話の導入にさせて頂いてたのですが、今、映画の撮影も進んでいるのですね! 遅ればせながら、メッセージを書いた後に昨日知りました〜。とても楽しみw 今週から主人公の少女も成人して、時代も昭和20年代に。ちょうど生活が洋化をはじめる頃で、またその暮らし振りも面白いです。あぁ、父母が産まれて物心ついた頃のイエやマチはこんな感じだったんだなーと思うと、何だか昔の暮らしを疑似体験している気分。父や母に、また子供の頃の面白い思い出話を聞きたくなってきましたw
さてさて、今日は“リブ・ラブ・サプリ〜FORTUNE”#051のピックアップ賞・ノミネート賞をご紹介します。今回は、季節も春ということで「土」テーマに家庭菜園や苗床作りをはじめ、話題多彩に語らいが展開しましたね! また新しいフォーチュン・サプリが次々に登場した「イエのおまじない」も、本当に楽しく読ませてくれるメッセージが満載。イエを彩りながら幸運を招く素敵なサプリに感嘆しきりでした。今回も、暮らしの新発見が詰まった素晴らしい語らいを、みなさまどうもありがとうございました!
リブ・ラブ・サプリ〜FORTUNE #051 ピックアップ賞
#051は「土」「編む・縫う」「イエのおまじない」+「縁起物」のテーマでご投稿頂きました。
まず「土」テーマで一番の関心を集めたのは、「園芸、家庭菜園」。みなさまそれぞれに土と植物、野菜作りを楽しまれているエピソードで盛り上がりましたね。また「土」の一文字から、実に多彩なメッセージが。「土遊び」「紙粘土」「粘土で作った焼き物のじょうろ」「光る!泥だんご」「土と砂の違い」「苗床作り」「スコップ?ショベル?シャベル?」「土の上をはだしで歩く」「甲子園の土」「土鍋」「土曜日」…。なかでは、岡山・真庭市勝山の美しい白壁の町並みをご紹介下さった「土蔵」や、めずらしいフランス料理の話題「土を食べる??」、土ごと野菜を焼くと美味しい!という「土がついた野菜」など、初めて教えて頂いた話題に興味をそそられましたw そして「編む・縫う」テーマでは、毛糸で手編みする「シュシュ」、思い出もあったかい「手編みのマフラー」、手縫いで作られた「財布」や「キルトのかばん」、「学校の課題で手作りエプロン」をはじめ、素敵なハンドメイドの楽しみがいろいろ。さらに「イエのおまじない」では、お庭に植えて四ツ葉を探す「クローバー」、風水の考え方を取り入れた「色でおまじない:風水今年のラッキーカラー」、「ムシュモネよ、小道をたどってうちに帰れ」などいろんな呪文が登場した「なくし物のおまじない」…と、楽しいフォーチュン・サプリをいっぱい聞かせて下さいました!
そんななかから今回も、自然や暮らしのなかの新しい発見に満ちた幸せサプリを、ピックアップ賞・ノミネート賞に選ばせて頂きました。みなさまの日々の豊かな時間も伝わってくる素敵なメッセージばかり! あなたはどのフォーチュン・サプリがお気に入りになるでしょうか?
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by id:TomCat
今は土龍(土竜)と書いてモグラと読みますが、昔はこれはミミズを指す言葉でした。現代の生物分類ではミミズは環形動物門というのに分類されています。ゴカイなどと同じ仲間ですね。ゴカイは環形動物門多毛綱、ミミズは環形動物門貧毛綱。生物は水中や水辺で進化して、それから陸に上がったと考えられますから、ミミズのご先祖も最初はゴカイのような水に住む生き物だったと考えられます。それが陸に上って土の中で生きるようになって、だんだん毛がなくなっちゃったんですね。
でも、ミミズをよーく観察すると、ミミズの体には横にシマシマがありたくさんの体節に分かれていますが、その体節ごとに、短いながらも立派な毛が生えているんです。これが、足もないのに結構長距離も移動できちゃうヒミツ。この毛がスパイクの役目をしているんですね。
ゴカイは体の両側に脚があって、そこに多くの毛が生えていますが、ミミズもちゃんと歩くための毛を持っているんです。こんなふうに、ただのニョロニョロした体にしか見えないミミズにも、けっこう高度に発達した体の仕組みが備わっていたりします。
さて、このミミズが土を肥やしてくれるのは有名な話ですが、それを積極的に家庭や学校、職場などに導入して、生ゴミ問題を解決しようという動きがあります。ミミズはなかなか食欲旺盛な生き物ですから、ちゃんと飼い方を知って正しく世話できれば、家庭から出る野菜ゴミくらいは楽勝で処理してくれちゃうんですよ。もちろんミミズが作ってくれた土は、園芸などの肥料として活用していけます。こちらの本に、ミミズに生ゴミを処理してもらうやり方が詳しく書かれています。
生ゴミを食べてもらうミミズ御殿の作り方―ミミズコンポスト完全マニュアル
- 作者: 佐原みどり,中村好男
- 出版社/メーカー: ヴォイス
- 発売日: 2000/08/01
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だれでもできるミミズで生ごみリサイクル―ミミズに学ぶ環境学習
- 作者: メアリーアッペルホフ,Mary Appelhof,佐原みどり,科学教育研究会
- 出版社/メーカー: 合同出版
- 発売日: 1999/12/01
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こちらは1982年にアメリカで発行された本の翻訳。この本は世界的な反響を呼び、長年に渡って多くの人に読み継がれています。長くミミズの研究を続けてきた著者が、生ゴミ処理の道具としてではなく、生き物として大切に飼っていくための知識と技術も教えてくれます。
みんなでためすミミズコンポスト・マニュアル―学校・地域で学ぶリサイクル
- 作者: ビネーペイン,Benet Payne,佐原みどり
- 出版社/メーカー: 合同出版
- 発売日: 2002/02/01
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こちらは学校や職場などでやや規模の大きなミミズ・コンポストを導入していくのに適した解説書。カルフォルニアにおける実践例を下敷きに書かれているので、とても実用的な内容です。
- 作者: 中村好男,NPO特定非営利活動法人グローバルスクールプロジェクト
- 出版社/メーカー: 合同出版
- 発売日: 2003/03/01
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こちらは日本のNPO法人が編纂した本。19におよぶ実際例が紹介されています。著者の中村好男氏は最初にご紹介した本も執筆されていますが、実は農学博士で愛媛大学農学部教授(生物資源学科生物生産システム学専門教育コース)。日本のミミズ研究の第一人者の先生なんです。
- 作者: 中村好男
- 出版社/メーカー: 創森社
- 発売日: 1998/09/01
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同じく中村先生の本。中村先生は長く農水省の研究機関に勤務しておられた農業の専門家でもあります。
わが家には幸い庭がありますので、箱形のミミズコンポストではなく、土に穴を掘ってそこでミミズさん達を飼っています。こうすると生ゴミを入れても水分過多で腐ったりすることが無く、悪臭の発生もないので、人間もミミズさん達もとても快適なんです。
ミミズの餌にするためには、野菜屑などを細かく刻んであげた方がいいですから、料理の都度、ミミズさん達のためにも包丁でトントントン。こうしていると、愛情が湧きますよ。持っていく時も、「はーい、みんなー、ごはんだよー」なんて声をかけちゃったりします。
ミミズも一緒に生きる大切な地球の仲間。「気持ち悪い」が「可愛いな」に変わっていくところから、本当の意味でのエコロジーが始まっていきます。国際生物多様性年の今年、ぜひ皆さんもミミズを、愛情の眼差しで見つめ直してみませんか。ミミズを通しての学びは、自分のためにも、地球のためにも、とても大きいものがあると思います。
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郷土料理の「郷土」
この意味をしっかりと知っていますか?
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/48889/m0u/
* 1)自分の生まれ育った土地。郷里。故郷。ふるさと。
* (2)ある地方・土地。
土地を意味しています。
土地=地面
そう。すなわち、その生まれ育った地面で出来あがる料理が郷土料理ですね。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/48897/m0u/%E9%83%B7/
ある地方特有の素材や調理法による料理。
その土地の性質を知ることが出来る大事なものだと感じています。
学生のころ、地方の方が沢山集まって居ました。
沖縄から東北、北海道まで。
こうして集まると、その土地どちの食文化に触れる機会が沢山ありました!
冬のシーズンになれば各々の土地の鍋料理などが楽しいものでしたね。
汁ものは特に土地によって変わってきますよね。
味噌汁なども面白いものです。
今話題になっているのが
「自産自消」
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&p=%E8%87%AA&index=200900104...
地域の畑や田んぼで生産された農産物などを、その地域で消費するという「地産地消」の究極版。自宅の近くの畑や田んぼで自分で作った野菜や米などの農作物を自分の家庭で消費すること。
自分たちの土地で出来たものをその土地で食べるっていいですよね。
人間というのはやはり生まれ育った場所のものを食べるのは理にかなっているように思います。
日本に居ながらにして南国地域のものばかり食べると、体を極度に冷やしてしまいます。
そのように、体と土地と食事は密接なつながりを持っているとおもうのです。
そしてここで出てくるものが
「身土不二」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BA%AB%E5%9C%9F%E4%B8%8D%E4%BA%8...
その中に、その土地、その季節の食物がいいという考え
今やこの生まれ育った「土地」のものを食べるという考えは、自分のルーツを知る中でも大事な作業の一つのように思います!
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最近ちょっと革を縫うのにはまっています。
今作っているのはモバイルノートPCのカバーです。私が持っているのは幅189mm、奥行き155mmという小型サイズ。今持っているバイブルサイズのシステム手帳が190mm×130mmくらいですから、ほぼ同じようなサイズです。そこでこのPCに、システム手帳みたいなデザインのカバーというか、表紙?を作ってやることにしました。
材料は袋に詰め放題のワゴン売りをしていた革の端切れです。何かに使えるかもとずいぶん前に買っておいた物が、やっと日の目を見ることになりました。
革細工はほとんど未経験の分野なので、まず最初は作ってみたい形を紙で試作してみることから始めました。革と違って厚みがありませんから、試作品の紙片をそのまま型紙にすることは出来ませんが、どんな構造にするか色々考えるのは、とても楽しい時間でした。
色々考えて、ファスナー付きのシステム手帳「ファイロファックス キューバンZip」の構造を真似させてもらうことにしました。これなら資料やメモリカードなどを一緒に入れても落とす心配がありません。スタイラスペンも安心して持ち歩けます。
http://item.rakuten.co.jp/isxl/filofax30/
さて、革細工の実際についてですが、革を縫うためは、特に厚手の革を相手にする場合、いくつか専用の道具が必要になります。たとえば「ステッチンググルーバー」。
http://www.kawazairyo.com/?pid=620632
これは革の表面に溝を掘る道具で、これで縫い目部分を軽く掘っておくと、糸の擦り切れを防止することが出来ます。布と違って、革の場合は素材と縫い糸とが同化しませんから、こんな配慮が必要になってくるんですね。
基本的な使い方はこんな感じですが、
http://kiyoturukan.sub.jp/make/leather/lightercase/030c.png
私は革の縁に当てるのではなく、物差しを当てて使いました。その方が不慣れな素人には合う感じがしました。
この写真では革の端ギリギリ一杯まで溝を掘らず、少し間を空けていますが、これは革の強度を損なわないための配慮です。端2mmくらいは掘らずに残しておくことが大切です。
自在なラインで溝掘りをしていくためには、こんなグルーバーもあります。というか、こちらの方が道具としては元祖で、ステッチンググルーバーはその進化形ですね。
http://www.kawazairyo.com/?pid=10135590
「へりおとし」は、革の切断面を面取りしていく道具です。
http://www.kawazairyo.com/?pid=6612359
刃先の溝を革の切断面のカドに当ててすーっと押していくと、直角の切断面が
↓面取り部分
 ̄ ̄\
|
 ̄ ̄ ̄
こんなふうに削れます。
こうした革の切削には、革の繊維の方向を考慮する必要があります。木に木目があるように、革にも繊維の方向性がありますから、繊維の流れに沿っていけばきれいにたやすく切削できますが、その直角方向は掘ったり削ったりがしにくいのです。ですから原革からパーツを切り出す時は、縫い目や重なりしろのことをよく考えて、切削が必要な辺が出来るだけ革の繊維の方向と一致するように考えて切り出します。
なお、革の切り出しは、カッターナイフでも何とかなりますが、厚手の革は専用の革包丁があるときれいに切断できます。
http://www.kawazairyo.com/?mode=cate&cbid=33651&csid=7
革を手縫いしていくためには、下穴を開けなければなりません。そのために使う道具が目打ちです。目打ちには菱目と平目があり、穴を1つ開ける物から、フォークのような形をした複数の穴を一気に開ける物まで色々あります。また開く穴の大きさや、穴と穴との間隔にも色々な種類がありますが、私は2mm 穴を開ける菱目打の6本フォーク型と1穴用の2種類を用意しました。
http://www.kawazairyo.com/?pid=19312612
下にゴム台を敷き、上から木槌でガツンとやって穴を開けます。ただし多穴の目打ちで上手に穴を開けていくのは力の入れ具合が難しいので、まず多穴目打を当てて軽く叩いて印を付け、その印をガイドに1穴目打で穴開けする方が失敗がないようです。
革用の縫い針には、まるで手術用みたいな曲がり針やレース針と呼ばれる特殊な針もありますが、普通に縫うだけなら、木綿針の親分みたいな革用丸針で大丈夫です。使う糸の太さに合った物を使います。
糸は、麻製、ナイロン製などがありますが、初心者には、毛羽立たない、端の処理がしやすいなどの理由で、ナイロン製が使いやすいようです。糸はロウ引きをしてから使いますが、すでにロウ引きされている糸が売られていますから、それを使うのが手間無しです。
縫い始めと縫い終わりの糸の端は、2mmくらい飛び出させておいて、ライターの火などで軽く炙って溶かして押さえつければOKです。
このほか、革細工には色々な道具が登場しますが、色々な道具を少しずつ揃えていくと楽しいですね。薄手の革を縫っていくだけなら、目打ちと針と糸だけで何とかなります。
詳しい道具の解説や具体的な縫い方は、写真付きで詳しく解説してくれているサイトがたくさんありますからそちらを見ていただくとして、革ってこんな感じで縫っていくのかということが、何となくでも伝わりましたでしょうか。革を縫っていくのはとても手間がかかる作業ですが、没頭しはじめると靴作りの妖精さんが来てくれるようで、気が付くとすごく作業がはかどっていたりします。革細工は工作といってもいいような世界なので、裁縫経験が少ない人でも大丈夫です。
最後に革についてですが、一般に出回っている牛革は食肉の副産物と考えらますから、毛皮を取るためだけに飼育され殺されていくミンクやチンチラなどとは事情が違うと思いますが、地球温暖化や気候変動の要因の一つと考えられるアマゾンなど密林の乱伐採の一部が、安価な牛肉や牛革を生産するための牧場作りのために行われていることには注意を払う必要があります。一説にはアマゾンを切り開いて作られた土地のなんと8割がそうした牧畜用途に使われているという話もあります。
牛肉や牛革の需要が、貴重な自然の破壊につながっているとしたら大変です。牛革は優れた素材ですが、その需要が不法な伐採や乱暴な森林の焼き払いにつながらないよう、私たち消費者もしっかりとした目で監視していかなければならないと思います。牛革や牛革製品にも、BSE問題とは別の意味で、原産地が確認できる制度がほしいですね。
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お寺さんのお堂の軒先などに、こんな鐘のような物が提げられているのを見たことはないでしょうか。
http://www.ie-shinchiku.jp/blog/%E9%A2%A8%E9%90%B8.jpg
これは風鐸と呼ばれる一種の魔除けで、古代インドに始まり、中国を通って仏教とともに伝来したものの一つだそうです。
これを「風鈴」(当時の読み方は『ふうれい』)と名づけたのは浄土宗の開祖、法然上人なのだそうです。法然上人は風鈴をこよなく愛されたと言われていて、こうしたことがきっかけになって魔除けのアイテムが浄土に吹く風を思い起こさせる宗教的情操を育む存在に変わり、後にそれが一般化して風流や涼を楽しむ物となっていったようです。
そもそも鈴は、世界の様々な場所で、魔除けの道具として、あるいは神様などを喜ばせる音の捧げ物として使われてきました。
日本では土鈴がお守りに使われたり、神社で授与されるお守りに鈴が付いていたり、巫女装束の女性が鈴を手にしながら舞ったりしますが、そうした鈴の音によって神様がご降臨されるとか、払い清めの波動になるとか、神様が願いを聞き届けてくださった時に鳴るとか、色んな言い伝えがあるようです。
また牛や水牛などの家畜の首に鈴を付ける習慣があるところも少なくありません。これには、
・牛の位置が音でわかる
・野生動物や盗賊に襲われるのを防ぐ
・鈴に番号や牛の名前を書いておくと個体識別票として使える
・飼い主の名前を書いておけば他の群れと混ざってしまっても見分けがつく
などの実用価値がありますが、そのほかに魔除けの意味も持たせていた所が少なくないと聞いています。
鈴と似た物に鐘がありますが、鐘の元祖のような物はすでに紀元前には登場していたといわれ、近東地方では神様を呼ぶ合図として、あるいはお守りなどとして用いられてきたそうです。日本の鈴とよく似ていますね。
教会でお馴染みの鐘は、ギリシャ正教から北アフリカの修道院に伝えられた後、6世紀から8世紀ごろの間にヨーロッパにもたらされたと言われているようです。キリスト教と鐘が結びついたのは聖書の成立よりずっと後ですから、教義とは全然関係のないアイテムですが、それでも通俗的には、鐘の音は悪魔を支配し、退け、教会の神聖性と正義と奇跡を証しするものと考える人が少なくないようです。
こうして見ていくと、鈴の音って、何か秘めた力があるのかもしれませんね。科学的には何の根拠も見いだせませんが、世界の様々な場所で、時間を越え、民族や文化の違いを越えて、同じように神聖な音と受けとめられていたことは、ただの偶然ではないと思います。少なくとも、鈴の音には、人にそう思わせる何かがあるのでしょう。
最近音楽療法というのがありますが、その中でも鈴の音の効果に注目している人たちがいるようです。風鈴のような周波数の高い音は心を落ち着かせるとか、物体が振動すると多くの場合基本の音の整数倍の振動(高調波)も同時に発生しますが、風鈴は基本の音が高いために耳に聞こえない超音波領域の高調波成分も多く、それが何かの役割を果たすかもしれないとか、あるいは風鈴の音にもいわゆる「1/fゆらぎ」(スペクトル密度が周波数に反比例するゆらぎで、人間の臓器の動きを含む様々な自然現象に見られるとされているもの)があるのでそれがヒーリング効果を発揮するとか、色々な仮説が提唱されているようです。
こうしたことが科学的に解明されるのはまだちょっと先のことになりそうですが、とにかく風鈴には、夏の風物詩だけにとどまらない意味がありそうです。最近は風鈴が騒音扱いされる時代ですが、魔除けや室内の気を浄化するためなら、室内で鳴らしても十分意味があるでしょう。そう考えると、風鈴の楽しみ方が広がると思いませんか。
ちなみにわが家では、玄関の扉に小さなベルを付けています。これを付けた時は、開け閉めが音でわかる、なんとなくかわいらしい、といったことしか考えていませんでしたが、もしかすると扉にベルを付ける習慣にも、家の入り口を邪気からガードする意味があったのかもしれませんね。
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インドには、玄関先に描かれる美しい模様の砂絵があります。
http://www.bhagavati.de/sva.htm
それは多分に信仰的な意味合いを持っています。
まず吉祥模様を一心に描くことが祈りと瞑想の形のひとつと考えられていること。これは仏教の写経に似ているかもしれません。
もうひとつは自然に対する奉仕の考え方です。今は色砂で描かれることが多いコーラムですが、昔は小麦粉などを使うことが多かったそうです。それは蟻などの虫や小鳥達に与えるためでした。
コーラムは、必ず女性によって描かれます。インドの女の子は昔から、お母さんと一緒にこれを描き、その技術や多彩な模様の数々を受け継いできたそうです。インドではコーラムを美しく描くことは大切な女性の教養のひとつであり、これがちゃんと出来て初めて一人前と言われてきたそうです。
サリーが大好きなナンチャッテ印度娘の私も、さっそくコーラムに挑戦してみることにしました。色砂は無いので、材料は小麦粉です。地面に撒きますが、もったいなくないですよ。これは蟻さんや小鳥さんへの捧げ物です。一番簡単な、ちっちゃな模様を描いてみました。
仕事がお休みの日曜の朝にやってみたのですが、午後になったら母のキャーという悲鳴。どうしたのと玄関に行ってみると、母は、
「誰よ、こんなところに絵を描いたのは。」
とおかんむりです。
「私よ、これ、インドの幸せを呼ぶ模様なの。」
と言うと、
「だからって玄関先に困るじゃない。」
と言うので、
「それ、踏んで消しちゃってもいいのよ、イエに幸せを呼ぶおまじないだけでなく、マチへの捧げ物でもあるから、捧げた誰かに踏まれればそれだけ縁起がいいって言われてるの。」
すると母、
「それはいいんだけど、見てよこの蟻。模様は踏んでもいいかもしれないけど、蟻は踏んだらだめでしょう。」
わぁ、お母さん優しい。都会生活に慣れきっていても、ちゃんと小さな命を大切にする心を忘れない人でした。私はちょっと感動して、涙ぐんでしまいました。これがコーラムの運んでくれた幸せでなくて何でしょう。
母がそんな私を見て「どうしたの」と言うので、「今この模様が幸せを運んできてくれたの」と答えました。母は「なによ、変な子」と笑っていましたが、私はとても大きな幸せに包まれていました。
でも、家族に迷惑をかけるわけにはいきませんので、それからは玄関の隅っこの通り道から外れたところに、ちっちゃなちっちゃなコーラムを描くことにしています。父は「これって新種の盛り塩か?」なんて言っていますが、東洋の文化は元をたどれば一つのこともありますから、もしかしたらどこかでつながっているかもしれませんね。
最近色んな模様が描けるようになってきました。インドならこれで私も一人前の女性の仲間入りです。あ、インドにはまだ他にも63種類、合計64種類の女性のたしなみがあるのを忘れていました。ナンチャッテ印度娘への道は、まだまだ遠そうです。
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「土を作る」by id:YuzuPON
植物を育てるためには、まず土作りが必要です。園芸用土として袋詰めにされた物を買うことも出来ますが、庭や空き地に花壇や畑を作る場合はとても袋入りでは量が足りませんし、また成分や品質も明らかでない物が多いですから、大量に買ってそれが良くない土でしたでは困ってしまいます。土は植物たちのゆりかごですから、やはり愛する植物のための土は自分で作りたいですね。
良い土の条件は、植物の種類によって多少違いはありますが、だいたい次のようなことになると思います。・・・続きを読む
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「土に炭を」by id:vivisan
イエはてなをはじめた時には全く興味なかった私が、みなさんの書き込みを見て思いついたのが、「土をさわろうキャンペーン」でした。
http://q.hatena.ne.jp/1171429627/72821/#i72821
これが今や、ガーデニングがひとつの趣味となるまでになりました。最初は親の家庭菜園の収穫を手伝っていただけだったのが、プランターを使用して土を耕し、種を蒔き、緑を育てるようになり、今では自宅の猫の額のような庭を畑に改造して、野菜を作るようになりました。最初のうちは土を触る=手が汚れると思っていたことが、土の温かさを手で感じ、四季を感じることができるようになるまでになるとは、本当にイエはてなとこちらに集うみなさんのおかげだと思っています。・・・続きを読む
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「田植えで知った土の温かさ」by id:watena
皆さんは、田植えをした経験がありますか?私は大人になって初めて本格的な田植を体験しました。手で植えていく昔ながらの田植えです。農家の人達は防水ズボンに長靴、そして長靴の上から事務用の腕カバーのような物を被せたスタイルで田んぼに入りますが、素人にはそんな用意がありませんから、ズボンをまくり上げて裸足で入ります。
田んぼに入ると、ヌルッと土に足がめり込みました。次の瞬間、足先を包み込む土の温かさに驚きました。これがもう本当に驚きの温かさなのです。農業をしている人は何を当たり前のことをと思われるかもしれませんが、初体験の私には予想外の感触でした。・・・続きを読む
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「土間のある家」by id:atomatom
子供のころ、土間のあるイエに暮らしていました。
祖父も父も大工だったのですが、大工というもの、現場での作業だけではなく、自宅に持ち帰っての作業や、自宅だけで完結するような小細工ものも引き受けたりしていたので、結構、イエの作業場で働く割合もあったように記憶しています。
そのイエの作業場、それが土間でした。
日本の家屋は大きく分けて土間と床から成り立っていると考えていいと思います。
屋根の下ではあるけど靴のままでいい部分が土間。
靴を脱ぐ、地面よりも上に上がっている部分を床と呼びます。・・・続きを読む
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「土団子」by id:w83
土をボール状に丸めて、土団子をつくります。そしてそれぞれできた団子で一対一の勝負をします。一個を平らな地面におき、もう一個をその真上から落とします。割れなかったほうが勝ち。割れたほうが負けで、両方とも割れた場合は引き分け。片方が割れていて、残りが欠けたぐらいなら、欠けたほうが勝ちです。そういうルールの遊びごとです。
さてこの土団子の勝負、勝敗をきめるのは結局団子の硬さです。団子に適した土は赤土、小石や砂を混ぜてはいけません。(石を混ぜるのは反則です)きめの細かいさらさらした赤土をかけて磨いていくと、黒くなってとても硬くなったように思います。この黒くなった部分をキンニク?と呼んで、これを作るのが腕の見せ所でした。そしてできるだけ丸くなめらかに仕上げるのもコツでした。・・・続きを読む
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「網を編む」by id:Fuel
こちらのページを見てください。網の編み方が載っています。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~hiddes/kosaku/net11.htm
ここで説明されているのはランディングネット、つまり釣りの時に使う取り込み網を作るための編み方なのですが、基本をマスターすれば、たとえばこちらの書き込みにあった干物作りや燻製材料の下干しに使える万能物干し網なども作れそうです。
http://q.hatena.ne.jp/1195447672/126937/#i126937
by id:vivisanさん
これは面白いと思い、試しに「ランディングネット 編み方」で検索してみたら、他にも編み方の解説を扱っているサイトがたくさんヒットしました。・・・続きを読む
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「ナナカマドの木を庭や門の脇に植える」by id:CandyPot
すてきなエピソードと共に何度かイエはてなに登場したナナカマドですが、これが日本でも西洋でも、古くから「イエのおまじない」として使われています。
日本の場合は、火災除けと落雷除けのおまじない。一部地方では「嫁いびりの木」とも呼ばれていたほど火が付きにくい木ですから(※注)、その縁起を担いで、これを植えておくと火に関する災難を避けてくれると考えられていたんですね。神社の境内などにもよく見られる木です。
※注:ナナカマドの木は緻密な材質なので火は付きにくいですが、いったん燃えると火持ちが良く、とてもいい燃料になったらしいです。・・・続きを読む
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「神棚」by id:offkey
神棚は今の時代、どのくらいの家庭で祭られてるものなのでしょうか。
我が家は特に信心深いというわけでもありませんが、引越しで新しい家に移るときも神棚はやめず、そのまま一緒に引っ越してきました。
ずっと祭ってあると、それが家のお守りみたいになってきますね。
といっても特に変わったものではなく、ごく普通に市販されてるもので毎年暮れには神棚も綺麗に清め、お正月にはお神酒や花を飾り、ろうそくに火をともしてお祈りします。
そのお祈りも、これまた特に神社で決められたような様式に沿っているわけでもなく、二拍手して一礼するといった程度ではあるのですが、それでも我が家の精神的な支柱になってくれてます。・・・続きを読む
「今日の一枚“リブ・ラブ・スナップ”」
こうして植物が子孫を増やしていくのも、土作りから丹精込めて育てていらしゃるからですね。
そして今年も、美しい緑のカーテンと、美味しいお豆の恵みを愛しまれるw
素晴らしいお庭のニュースに、〈イエはてな〉にも豊かな春の訪れです♪
−ハザマ−
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募集期間中にご投稿頂いた方にもれなくはてなポイント300ptプレゼントいたします。
また、スナップ賞にはアマゾンギフト券3,000円分をプレゼントいたします。