イエコト・ミシュラン #076 ピックアップ賞・ノミネート賞
さて、今日は“イエコト・ミシュラン”#076のピックアップ賞・ノミネート賞のご紹介です。今回は、「楽しめるエコライフ・アイデア・コンテスト」のテーマで、みなさまの日頃の工夫が活きる素敵なメッセージがずらりと並び「チャレンジ、暖房16度、冷房30度」「缶を集めていつかはランチ!」といった、目標を決めてゲームのように楽しむエコライフ。空き缶でいろいろな手作り品を楽しむ「おもちゃや飾りだらけ」をはじめ、リメイクでイエを彩る暮らし。「夏場は水、冬場は太陽」という自然の力を活かす生活や、お湯であったか&氷でひんやりと2通りに使える「湯たんぽでエコ」など、季節ごとのエコの知恵。また、「ガス代節約パスタ」や「お茶1杯分お湯を沸かすなら電子レンジがエコ」などのキッチン・エコの話題もいろいろでした!
そんななかから、楽しさやモチベーションがアップする素敵なエコライフ・アイデアを、★(一ツ星)〜★★★(三ツ星)のピックアップ賞&ノミネート賞に選ばせていただきました。多彩なご提案をヒントに、自分らしいエコライフをどんどん楽しんでいきたいですね!
*今回のピックアップ賞は、〈みんなの住まい〉2011年12月末日公開の特集記事として編集、ご紹介させていただきます。
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★(一ツ星)
夏前に、キッチンの片付けと掃除をしました。
その際、継ぎ目から水漏れをするようになってしまった約十年愛用してきたステンレスの笛つきのヤカンとお別れをして、白い琺瑯のヤカンを使い始めました。
ところがこのヤカンは沸いても音が鳴らず、音が鳴るのに慣れてしまっていた私達は、沸いてもすぐ気づかなかったのです。
困っていたら「ヤカンに貝殻を入れておくと、お湯が沸騰するとカタカタと音がして教えてくれる」という話を聞き、さっそく色々な貝で実験開始!
我が家には昔、沖縄の海に行った時に拾ってきた綺麗な貝があり、中でもお気に入りの巻き貝がいくつかあったのですが、結果はシンプルな二枚貝の音が最適と判明しました。
これでお湯を沸かしすぎることがなくなったので、改めてお湯を沸かす時にはキッチリ分量を必要な分だけ量り、ヤカンの外側についた水滴は拭き取ってから沸かすようになって、ガス代と水の節約を心がけています♪
おまけに、このお湯を沸かした直後の熱々のヤカンは、アイロン代わりになるんです。
布にヤカンの底を当てると、五秒ほどでちょっとしたシワならとれちゃいます。
ただ、このヤカンでアイロンをするのに気をつけることが二点あって、熱いお湯が飛び出すと危険なので、ヤカンは中身を出して空っぽにしてから使うこと。
そして、温度調節は出来ないので、使える素材は綿と麻のみということです。
それでも、わざわざアイロンの用意をしなくてもお手軽にハンカチやエプロンなどちょっとした小物のシワ伸ばしができるのは助かります。
それから冷蔵庫の掃除をしていたら、中身のチェックはしていたつもりでしたが、賞味期限が切れたドレッシングや、干からびた生姜を発見してしまいました!
ちょっとショックだったので、冷蔵庫の棚の使い方を見直し、手前から見て中央を開けたコの字のようになるように置くことにしました。
こうすることで一目で中身を見渡せるようになり、置いた人でなくてもどこに何があるかがわかりやすく開閉の時間が短縮され、使い忘れも防げるようになりました。
また、大根やジャガイモの皮が、シンクなどの掃除に使えることですが、雑誌などで見かけて昔から知っていましたが実行に移したのはだいぶ経ってからでした。
ある日、シンクに落ちていた皮でシンクを拭いてみたら、汚れがみるみる落ちて、びっくり!
今は必ず野菜の皮はシンクに一旦ためておいて、掃除に使うようにしています。
あとは食器のすすぎ方。
まず洗剤を溶かした桶に入れた食器の中で、お皿など平らなものから洗ってシンクにおきます。
次にはお碗などを洗い、さきほど洗ったお皿の上にそっと重ねていきます(大きなサイズのものから小さなサイズへ)。
全部洗い終わったら、上の食器(小さいサイズのもの)からすすぎ、洗剤を落としていきます。
すると、下の食器へ水がかかり、その水で下の食器はほとんどの洗剤が流れ落ちるので、時間と水の省エネになります。
娘が生まれた直後には一時、光熱費が上がりましたが、様々な節約・省エネ方法を試していき、今では光熱費は以前と同じか以前より少ない月もあるくらいです。
結婚した当初はただ漠然とつけていた光熱費の使用量と費用のメモは、今や我が家の省エネ史です。
アイディア次第で光熱費が節約できたり、効率がUPして家事が楽になるのは楽しいので、素敵な情報は色んな方と交換しあっています。
★★(二ツ星)
太陽電池も、その製造過程でたくさんのエネルギーを使いますし、環境負荷も掛かりますから、何でもかんでも太陽電池に変えればエコというわけにはいきません。でも、とりあえず電気の自給自足って楽しいじゃないですか。
もちろん本格的なソーラパネルを屋根に乗せるなんて、そう簡単に出来る物ではありません。でも、小さなソーラパネルで電池を充電するくらいなら簡単に実現できます。今はそのための市販品がありますから、買ってくればその日からミニ太陽光発電が楽しめます。
しかも、従来、太陽光での充電は充電電流の変動が避けられないので、満充電まで持っていくのがちょっと難しかったのですが、最近はバッテリーの方が大きく進化しているので、だいぶ実用的な充電が可能になってきているのです。
一度そういう優れた電池(以下親電池と仮称します)にエネルギーを蓄えれば、あとはそこから別の充電器に電気を供給することで、安価なバッテリーにも確実な充電が可能です。もちろん携帯電話などにも充電可能。
使い勝手としては、親電池を最低2個用意して、1個を使っている間にもう1個を充電するといった使い方をしないと、いつも電気の来ているコンセントの方がずっと楽ということになって長続きしなくなりますが、使う親電池と充電する親電池をワンタッチで切り替えられるように工夫すれば、電池を使う機器は何でもここから充電というライフスタイルに変わります。
音楽プレーヤーも通勤ラジオも、携帯電話も懐中電灯も太陽光。これは楽しいですよ。父は、以前百均で売られていた小型電気マッサージ器(振動モーターがブルブル震えるだけの簡易的な製品)の電池をこれで充電して、お日様の癒しで肩こりが取れると喜んでいます。乾電池に比べてニッケル水素電池などは定格電圧が低いですから、やや振動がソフトになりますが、父に言わせるとそれがいいのだそうです。
今まで何度か書かせていただいたキャンドルナイトもどき、自作LEDランタンを灯して楽しむ夜も、電源はもちろんこれ。昼のお日様を夜に連れてくると考えると、何とも楽しいですね。地球の向こう側の太陽で光る月と、太陽光で充電した電池で光るランタン。自然とハイテク融合の夕べです。
このように、使い方によってはライフスタイルまで変えてくれるソーラパネルと充電器の組み合わせ。ちょっと前までは、それなりに知識のある人が自分で設計し、自分でパーツを集め、自分で組み立てるというマニアックな世界でしたが、今は市販のセットを買うだけで十分実用になるソーラパワーが楽しめます。
問題は価格で、今私が使っているセットは1万円を超しますから、ちょっと購入には二の足を踏む感じですが、たとえば自分へのクリスマスプレゼントとしてソーラパワーで音楽が聴ける環境を構築してみようじゃないか、などという計画は、サイフに余裕があるなら意義あることだと思います。
そしてゆくゆくは、本格的な電力の自給自足が可能な社会へ。そんな夢を見ながら、乾電池を買わず、コンセントからも充電しない暮らしを一歩先取り。電池が充電できる程度では、実生活に役立つというよりは趣味の領域かもしれませんが、それでもトイレの照明くらい太陽光で賄える工夫が出来たりすると、ぐっと実用的な印象が高まるのではないでしょうか。
★★★(三ツ星)
まず「電気の家計簿」を作りましょう。家計簿といっても、内容は毎月の検針の時に配られる「電気ご使用量のお知らせ」を貼り付けておくだけですから、立派なノートを使ったら“MOTTAINAI”。わが家では両面が印刷されてメモ用紙にもならないチラシの紙をB5サイズに切りそろえ、26穴パンチで穴を開けて、リング式のバインダーに綴じた物を使用しています。
あ、「電気ご使用量のお知らせ」を貼り付けておくだけと書きましたが、これは電気“料金”のチェック用資料としていくものですから、電気料金単価が改訂される都度、その内容も記録して閲覧できるようにしておきましょう。こういうページ用には、惜しみなくちゃんとしたルーズリーフのページを投入してもいいですね。
なお、電気料金の計算はとても複雑ですし、そこに深夜電力などの様々なオプション契約が加わると、さらにややこしくなってきますから、これを機会に一度“わが家の契約内容”を再確認しておくことをお勧めします。電力各社が提示している料金計算式に基づいて実際に計算をシミュレートしてみると、どういう電気の使い方をしていけばいいのかの理解が深まりますね。
とにかくそういう資料も添えた「電気の家計簿」を作り、家族がいつも手に取って見られる場所に置いておきくのです。わが家の場合はリビングのマガジンラックが常置場所になっています。
そして、検針の都度、請求される料金を、前年同月と比較します。省エネのためには「○kW/h」という使用量ベースでの比較が重要ですし、検針の際のお知らせにも前年同月期の使用量との比較は記載されていると思いますが、わが家ではあくまで「料金」で比較。その方がずっと実感が湧くからです。
前年同月の料金と比較して、節約できていたら、その金額を「猫の貯金箱」にチャリーン。あ、入れても音がしない紙幣が入れられるくらい節約できたら最高なんですけどね(笑)。とにかくこうして貯まったお金が、わが家の愛猫のお小遣い。ここから特別なご馳走や、楽しいおもちゃなどを買うのです。
実際、電力使用量の中で大きな割合を占める冷暖房は、そのほとんどが猫のため。人間は薄着になったり厚着になったり、真夏の昼間などはどうしても暑くてたまらなければ映画館や図書館などに逃げてしまってもいいわけですが、ペットはなかなかそういうわけにいきません。ですから、省エネ家電の導入や余分な電灯を消して回るなどの努力も、結局は愛するペットのための電力確保、ということになるわけです。その努力が前年を上回る成果を収めたら、それももちろん猫のため。こういう猫のための節電を、わが家ではエコロジーならぬ「ねこロジー」と呼んでいます(笑)。
ねこロジー推進のため、家族それぞれが電気のメーターを気にして時々チェック。
「今月はすごい節約 ○日現在 xxxxx(←メーターの数字)」
「ちょっと電気使い過ぎ ○日現在 xxxxx」
などという紙が電気の家計簿に挟まっていたりします。こうして途中経過もしっかり掴みながら進めていくのがこつですね。
皆さんのご家庭でも、ぜひ積極的な節電&料金節約を。そして浮いたお金をお子さんのために貯金したり、ご夫婦の楽しみのために使ったりしてみてください。料金ベースで成果を比較すると、値上げが努力を台無しにしてムッキー!となることもありますが、そういう経験もまた、社会問題を自覚的に考える視点を育ててくれたりしますから、けっして損にはなりません。
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「太陽のパワーを取りいれる生活」by id:offkey
太陽光についてはソーラーパネルや以前、リブ・ラブ・サプリkidsのhazamaさんのソーラーボイラーや、ソーラークッカーのお話もあって、
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20110720
注目されているエネルギーですが、もっと身近に太陽のパワーを取り入れる生活ができたらいいなあと考えていました。今までにも洗濯物などを外に干したり、土を殺菌するのに炎天下に晒したりして、太陽光を利用していたのではありますが。・・・続きを読む
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「エコを楽しむ!」by id:maruiti
普段の生活の中で、節約するのが上手な妻。
日々実験?のようにエコな取り組みを考えてくれ、少しずつ自分達も節約する楽しみがわかってきた。
省エネやエコは誰か一人だけが頑張っていても楽しくないし、成果もあまりあがらない。
こういうことは、家族全員で協力して行うことが大切だ。・・・続きを読む
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「エコ料理を楽しむ」by id:TinkerBell
キッチンのエコは、"イエコト・ミシュラン" #074「キッチン家電活用レシピ・コンテスト」で書かせていただいたような、一つの調理の“ついで”に他の加熱もやってしまうような省エネの工夫のほか、
http://q.hatena.ne.jp/1319616471#a1114063
・前夜のおかずの残りを別の料理に変身
・冷蔵庫で食材を眠らせない活用術・・・続きを読む
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「リデュースライフで清楚なお部屋」by id:CandyPot
「3R」(リデュース・リユース・リサイクル)の考え方で、一番大切なのはリデュースだと思います。不要になってから使い道を考えるリユースやリサイクルではなく、最初から物を不要にしない暮らし方への転換。これができるとお金も節約になります。
そこで私は、物を大切にする日本の美徳に、お金の節約も合わせた作戦を展開中。まず、何かを買いたくなった時には、必ず数日考えたり調べたりする時間を取ることに決めました。・・・続きを読む
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「早朝を楽しむという節電方法」by id:YuzuPON
早寝早起きを過剰に推奨するのは良くないという意見があります。私もそれには賛成です。人それぞれに異なる生活のリズムがあり、生活の好みもあるからです。それを一つのパターンに押し込めようとするのはとても乱暴な考え方ですね。夜更かしさんも、朝寝坊さんも、早寝早起きの人と比較される筋合いはありません。
でも、早寝早起きが趣味になると、それに伴ってかなり節電できることは確かです。・・・続きを読む