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五十嵐大介周辺日誌

2007-07-08 インタビューははなしっぱなし!?

どうも! 『はなしっぱなし』新装版を編集しましたSと申します。某河出書房はとうの昔に辞めてしまってるのですが、「IKKI」のAさんからお誘いを受け(?)、突然ではありますが乱入させていただきました。

 この夏はまさかの単行本3冊刊行と、五十嵐ファンにとっては忘れられないものになりそうですね。一読者として、私も今からめちゃめちゃ楽しみ、といいますか……はっきり言って待ち切れません。

 さて、ただ意味もなくここに乱入するのもいかがなものかと思い、以下に、以前私が(ある本に収録するため)取材した五十嵐さんのインタビュー原稿を抜粋、掲載します。収録は、2005年の夏です。多くの五十嵐ファンにとって、ちょっと意外かと思われるようなことをおっしゃられていますので(たとえば『ドラえもん』の影響とか)、貴重と言えば貴重なコメントかも!?

 繰り返しますが部分的に抜粋しましたので、ちょっとわかりにくい点がありますが、そこのところは御理解、御了承ください。

 ちなみに西島大介さん云々という話も出てきますが、西島さんの『世界の終わりの魔法使い』と五十嵐さんの『魔女』の新刊が出た時、小学館と河出とで「W大介の魔女っコミックスフェア」という共同フェアを小規模で仕掛けたのでした。それでは、インタビューをどうぞ!



五十嵐 特定の漫画家の影響というのはありませんが、中学の頃に描いてたサイレント漫画は、押井守さんの映画の影響だったりします。中学二年の時だったと思うんですけど、同級生に『ビューティフル・ドリーマー』狂がいて(笑)。「あの映画はすごい」というのを延々と言われつづけまして(笑)。そこまで言うなら、と、近くで上映してたんで観たんですけどね。原作の『うる星やつら』は読んでなかったし、テレビアニメも観てなかったんですけど、『ビューティフル・ドリーマー』は、確かに良かった。それから押井守にハマりました。

—— じゃあ、五十嵐さんに最初に影響を与えたものは、押井監督と『ビューティフル・ドリーマー』なんですね。ちょっと意外だけど。

五十嵐 そうですか? 後は、強いて言えば、小学校の低学年の頃に読んでた『ドラえもん』ですかね。「コロコロコミック」も読んでましたよ。

—— おおー。それはさらに意外なお答えが(笑)。以前、西島大介さんに取材したこともあるのですが、西島さんは逆に、『ドラえもん』をはじめとした「コロコロ文化」を、完全にスルーして大人になったそうです。子供の頃は、レゴブロックに夢中だったそうです。

五十嵐 それはすばらしい。それで西島さんは論理思考が身についたのかな。

—— ちなみに藤子先生はいくつか「漫画家入門」的な仕事もされてますが、それはもしかしたら子供時代の五十嵐さんに秘かな影響を与えたかも知れませんね。

五十嵐 うーん、そうかも知れないです。でもまあ絵が好きな子供って、だいたい小学生の頃は漫画家になりたいと思うものじゃないですか。そういうレベルのもので、「コロコロコミック」を読んでいた頃は、あまり将来の希望として現実的には考えてなかったと思います。あ、でも学級新聞かなんかにちょっとだけ漫画を描きましたね。それは『ドラえもん』を意識したものでした。

—— それはもう残っていませんか?

五十嵐 残ってないですね(笑)

—— 残念。で、話はちょっと戻りますけど、中学生の頃に描いたサイレント風の漫画というのは、どういうストーリーだったのですか?

五十嵐 なんというか、漫画よりはむしろアニメに近かったというか。さらに言えば妄想に近い(笑)。地球が爆発して滅亡するような。

—— 妄想っていうとアレだけど(笑)、頭の中にあるイメージを具象化した、という意味では、後の『はなしっぱなし』に通じるのかな。

五十嵐 そうとも言えますけど……『はなしっぱなし』より、もっとストーリーのないものでしたからね。

という感じですが、いかがだったでしょうか。機会があればまた顔を出します。(S)