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よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

饗宴4

饗宴 (岩波文庫)

饗宴 (岩波文庫)

プラトン『饗宴』 2013年7月 (100分 de 名著)
饗宴
作者:プラトン
解説:納富信留
   江川達也


「美を求める人間..」


第4回理想を求める心
幾何学と哲学は同じものを目指している...
幾何学を学ばざるもの入るべからず


■美のイデア(理想)
人生を生きる価値があるとするならばまさしくここにおいて
美そのものを観ることで人生は生きるに値するものとなりましょう
もし美そのもの見たのならば黄金など比べ物にならないと思うでしょう
その場合にのみ徳の影ではない真実の得を生み出すことが起こり得るのです
愛(エロース)は人間が美そのもの近づく最大の援助者
...まさにその真理に近づくことが許されるのです


■理想という言葉
美そのもの=美のイデア
idea=理想
理想は明治に作られた言葉である
真理・論理(ロゴス)を想うという言葉
イデアの発想は生まれる前から生まれる後まで考える
長生きや金儲けなど些事である
幸せのイデアから遠のいてませんか?


■世界とイデア(洞窟の比喩)
深く暗い洞窟にいる
手足は縛られ壁向き、背には壁があり、その向こうに松明がある
塀の上で動く人形の影を見ている、それが本当だと想わされている
ある時気がつき、後ろを向いて塀の上で動く人形を見る
洞窟の外に連れていかれる、、、自然の真の姿をはっきり見る
洞窟に戻って人に説明するが誰もわかってない
作られた映像見てるだけである
今見てるすべてが幻想である


ソクラテスへの尊敬
理想を求めることが重要だと考えていた
街角で人と対話しながら人に真実を伝えようとした
だが神を冒涜し若者を惑わせたとし投獄される
そのまま...死刑判決
逃げようとせず毒を飲み死んでしまう
そのソクラテスの業績をたたえた本である


■思想の遺伝子
イデアとの付き合い方ってどうすればいいでしょうか?
影絵を見てるふりをしている
影絵の中にイデアをいれていくのがいいかもしれない
本を読む事で死んだ人と対話することが出来る


■感想
理想を求めることは本当に難しい
現実とのギャップに苦しみ目が濁っていくことも多い
そういうなかでも理想を求め続けることはやはり必要だ