日ハムの順位変遷

http://npb.jp/bis/teams/yearly_f.html


日ハムの順位変遷は2005年から  5 1 1 3  4 2  6 3 2  5 3


になっている。これを見ると優勝すると翌年順位を落として、また少しづつ順位を上げて優勝して、また翌年順位を落としてまた少しづづ順位を上げて優勝してまた翌年順位を落としてまた順位を上げていってというのを繰り返していることがわかる。


今年の日ハムを指して、下位に落ちるとか、弱い、強いとは思わないという意見もそれなりに聞くけど、この順位変遷である意味十分反論になる。それくらい極端かつわかりやすい順位変遷になっている。


単純に考えれば今年は2位か1位。そして1位を取ったらまた翌年下位に沈むという順位になる。そう単純にいくとも思わないけど、正直今年Bクラスのイメージはほとんど沸かない。もしそうなったら今までの順位変遷の歴史が覆ってしまう。それに値する要素が今年あるようには思えない。それくらいこの順位変遷は今の日ハムを語る上で自分の中では大きな根拠になっている。


日ハムを4位以下に予想する人が色々根拠を述べているけど、この順位変遷を覆せるほどのものを見たことは無い。怪我人が考えられないレベルで続出とか、大混戦になって、3位とほとんど差が無いレベルでの4位以下は無いとはいえないが。

ストーブリーグ前の補強のイメージ

ストーブリーグ前の補強のイメージとしては、レアード、トンキン、ロドリゲスは残留で、マルティネス残留は五分五分。アルシアの代わりに3Aあたりの外国人外野手を1人。マルティネスが流出なら代わりの外国人先発を補強するようなイメージ。それで終わりって感じと思っていた。


レアード、トンキン、ロドリゲス、外国人大砲、マルティネス(あるいは別の先発)


っていう感じだと思っていたし、これでも全然いいと思っていた。ただマルティネスがここから仮に抜けていたらかなり苦しいシーズンになりそうとも思っていた。でストーブリーグがふたをあけると


王柏融  金子千尋  マルティネス  ハンコック  バーベイト  ロドリゲスと予想していたのとかなり違う形での補強がおこなわれた。正直ワクワク感と期待感は最初に考えてた補強と比べると全然上になったのは間違いない。



最初のイメージの補強でもマルティネスが残ってくれていたらそこまで悪くないし、去年の若手の経験を土台にして、今年どうなるか普通に楽しみかなと思っていたけど、優勝を狙う上では戦力不足は否めないところはあったのかも(トンキンが計算しにくいという所があったし)。結果的にはフロントの人が少しでも現場の戦力を整えようという意思が見えたストーブリーグになったので、後は現場の人がそれにどう応えるか凄く楽しみが増えたなと思う。



高梨、太田賢吾を放出しての、秋吉、谷内との交換トレードもストーブリーグ前は全くイメージになかったけどこれがどう戦力に影響するか。吉田輝星、柿木のドラフトでの獲得も全くイメージはなかった(根尾獲得はあるかもとは思ったけど実現せず)。仮に最初にイメージしてたようなストーブリーグでも特に不満は無かったけど、イメージに全然無かった補強を次々に成功させたフロントの手腕には正直驚かされてばかり。



仮に最初に書いたような補強で終わってたら4位、5位の予想が多かったんだろうか。

森、大谷の2年目のOPS  清宮の2年目のOPS(王柏融も)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E5%8F%8B%E5%93%89

森の2年目のOPSが  .825

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%B0%B7%E7%BF%94%E5%B9%B3#cite_note-201

大谷の2年目のOPSが .842


この二人が近年の高卒2年目が残したOPSとしては1番、2番だと思う(大谷は規定未到達)。清宮の2年目の数字の目標はこの二人が一つの目安ではと思う。はっきりした数字としては規定打席に到達してOPS  .800が目安になるのではと思う。



これがクリアできれば攻撃面でかなり貢献できるがどうなるか。新加入の王柏融は年齢は違うけど、彼もOPS .800超えが目標になると思う。清宮にしても王にしても爆発的な数字を残すことは勿論期待としてはあるけど、守備の問題もあるし、まずはチームに貢献できる目安の数字をなんとかクリアすることが、チームの優勝に繋がると思う。




https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190105-00000065-sph-base 【日本ハム】清宮、自主トレを公開…プロ2年目へ「ワクワクしている」

オープナー加藤2

加藤がオープナーとして2イニング、打者1巡を投げた後にローテの5番目、6番目の候補のロドリゲス、杉浦、村田、堀、上原、バーベイトあたりの誰が投げたとしても、相手チームの打者はタイプが違うしかなりやりづらいと感じてくれるような気がする。加藤の後、堀や上原の左だとわからないけど、右投手だったら余計になんか打ちづらいとかないだろうか。


という興味があるので、是非日ハムには試してほしい戦術だなと思う。

去年の日ハム先発投手の一覧振り返り、有原のイニング数

http://baseballdata.jp/8/GResult.html


去年の日ハムは元々大谷、増井、マーティンが抜けて、12球団最低ランクという評価をされていた投手陣が、さらに有原、鍵谷の故障で半分形が無くなってしまうレベルの投手陣でのシーズンインだったかもしれない(下位予想の下馬評も仕方なし)。しかし思いのほか先発陣も中継ぎ陣も奮起して、野手よりむしろ投手陣が引っ張ってくれたシーズンだったんじゃないかと自分は思う。


逆に層が厚くない中で全員がフル回転してきた疲れが後半に出てしまったことが8月以降の失速に繋がってしまったのだと思う。有原は4月14日の復帰と割と早く復帰してくれたけど、今思うとやや早すぎたかもしれない復帰が調整不足に繋がって1年調子が安定しなかった理由に思う。ローテの一角として投げてくれていた加藤だが彼の登板日はやや負けが先行していた。


そう思うと加藤は序盤のほうが安定してるのもあるし、先発ローテよりオープナーとしての登板のほうがなんとなく向いてるような気がする。ドラ1の上原、堀、杉浦は開幕したころは戦力にならなかったけど、中盤ないし後半に戦力として投げられることを示してくれた。



色々振り返ると少なくとも去年の開幕前に比べれば積極的な補強をしたこともあって投手陣は、雲泥の差はある。


 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190105-00276030-fullcount-base  日本ハム有原が自身2度目の開幕投手に照準 「今年こその思いはある」

http://baseballdata.jp/8/ctoq.html


有原にはそこまで貯金とか防御率とかは今は求めたくない。仮に防御率が3点台ぎりぎりとか、勝ち星も10勝10敗、下手したら少し負け越したとしても、本人がいう180イニングに近いくらいの投球回を投げてくれたら、投手陣全体の負担が減って、シーズン後半の失速を防げると思う。まずは開幕までに怪我をせずキャンプを滞りなく送ることが一番大事になってくるし、それができればかなり期待を持てると思う。

王柏融の日ハムの評価

https://number.bunshun.jp/articles/-/833082 ファイターズが王柏融に宛てた、107ページもの「ラブレター」。

そのアナリストは、考えに考えた。野球を人生の第一義としている王選手の琴線に触れるようなデータを抽出し、書面に落とし込んでいった。詳細をオープンにはできないが、ファイターズに王選手が必要であり、また適応できる、などといったメリットを、データなどで力説したのである。


日ハムは大谷を投手としてだけでなく、打者としても評価して育成して、メジャー1年目に22本のホームランを打てるバッターにまで育てた。その日ハムが王柏融を107ページもの資料を作成して、熱意をぶつけて獲得に成功した。


王に対しては他球団のファンから、通用しないという声が凄く聞かれるけど、大谷の打者としての才能を見抜いて育てた日ハムがこれだけ評価してるというだけで、自分の期待値は十二分に高い。


もちろん絶対というのは無い世界なんだろうけど、やる前から通用しないと決めつけられる要素があるとは思えない。打者としてのタイプは大谷というより近藤健介に近いので大谷と比べること自体ナンセンスといえばそうなのかもしれないけど、違うタイプだからこそどう育つのか楽しみというか、近藤に近いアベレージを残せて、大谷に近い長打力を持った打者に育つポテンシャルは持っていると思う。

日ハムキャンプの選択、アリゾナか沖縄か、杉浦先発20登板目指す

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190105-00000003-spnannex-base日本ハム杉浦 右肩OK!ローテ守る 痛みなくなり優勝のためフル回転だ


杉浦みたいな肩や肘に不安のある投手は、環境が変わるアリゾナキャンプより沖縄での調整を選んだ方がいいのだろうか。去年シーズン前に故障した有原、鍵谷ももし故障に対して調整の難しさを感じるなら、日本でのキャンプインもあるかもしれない。


吉田輝星も、日本でのキャンプが濃厚といわれているけど、彼も高校時代にかなり投げている投手なので、じっくりスタートするためにも沖縄でのスタートがよさそう。


https://baseball.yahoo.co.jp/npb/teams/8/memberlist?type=p&ord=25&srt=1


仮に杉浦が年間先発で20登板以上できるくらいのパフォーマンスができれば、先発ローテの厚みは格段に増す。ただ年間ローテで回る体力、コンディションというところを考えるとちょっと難しいのではとは思う。でも優勝のためには杉浦のパフォーマンスの良し悪しはかなり関わってくると思うので、開幕までにどれくらいの準備ができるか。

王柏融の台湾、日本に置ける環境の違いから来る守備の違い、体への負担

台湾は多分全部外の球場だろうし、風がかなり強いといわれている。王柏融の外野守備がいまいち評価されてなかったのは、もしかしたら風の影響が大きかったのかもしれない。日本の球場、特にパリーグは屋内球場が多いから風の影響は受けにくい。だから屋内球場の風の無い外野守備に慣れていければ、捕球に関してはかなりのレベルに達する可能性もあるのではと思う。


ただ台湾と日本の違いを挙げれば、天然芝と人工芝というものがある。体への負担は人工芝のほうが大きいので、王も体へのケアは台湾でのプレーとき以上に入念にやる必要はあると思う。札幌ドームだと特に芝が堅いので体への負担は大きいだろう。今季開幕までに札幌ドームの芝が更新されるけど、その質ができるだけいいもので、他球場と差が小さいレベルであるなら負担も多少軽くは出来るのだけど。

解体と再建の歴史3、今年への期待度

http://npb.jp/bis/teams/yearly_f.html

栗山監督が就任した2012年はダルビッシュが抜けた年だったけど優勝。2013年は前年優勝した分下馬評も高かったけど、糸井、田中賢介という野手の中心選手が抜けた穴が大きく響き最下位。2014年以降は大谷をチームの軸として、チーム作りをし始めて、2014年は3位、2015年は2位、そして2016年は大谷が二刀流でチームをけん引して優勝。



2017年は2016年に優勝した分下馬評が高かったが、投打の中心の大谷が故障で機能せず、他の主力選手も軒並み不振で順位は5位。2018年は、大谷、増井、マーティン、大野らの中心選手が次々流出したけど、残った主力メンバーの復調と、若手の台頭、新助っ人の活躍で3位になった。



日ハムは中心選手が次々流出しているけど、外部からの大きな補強はほぼ無し(新庄、稲葉、金子くらい)。基本は生え抜き選手の育成と外国人の獲得のみで戦ってきている。ここ10年くらいを見ても、中心選手の流出に対して大きな補強をすることなく、ある程度高い順位を維持できているのは、チーム作りが上手いということと、力を蓄える再建の年と、優勝を狙う年を分けてることが理由にあると思う。



毎年日ハムが優勝を狙っていたら逆に平均的な順位は落としているような気がする。今年の日ハムの動きはいつもと違うといわれる。それは新球場移転が決まったから移転前に優勝するためとか、予算に余裕ができたためとか色々いわれるけど、もしそうなら今までの解体と再建を繰り返すチーム作りが変わってくるのかもしれない。再建に費やした1年を土台にして、弱点を補強できたなら、下馬評が上がるのは無理もないのかなと思う。



去年が出来すぎ、補強も未知数だから今年はこける、こけるという声も結構聞こえるけど、順位の変遷からみる解体と再建の歴史から見て、簡単に下位に沈むとは自分には思えない。優勝が絶対できるとは思わないけど、優勝争いには絶対絡まないといけないシーズンにはしないといけないと思う。