虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

飼い犬は水俣病になるか?・・・チメロサールの毒性


チメロサール

http://www.futaba-cl.com/main03-5.htm より


予防接種が増やす自閉症

自閉症は、子どもをその子だけの世界に閉じ込めてしまう。全米自閉症協会の説明によると、自閉症児には、たとえば次のような特徴が見られる。「話し言葉の発達が遅れたり欠如する、繰り返し行動が多い、対人関係が乏しいか全くない、親や兄弟との接触を避ける、特定の四肢がピクピク動く、頭を何かに打ちつける、手をヒラヒラさせる、段ボール箱を食べたり、ある特定のものを目にするたびに壊したりするなどの不可解なこだわり行動、・・・。男女比は四対一で男児のほうが多い」(1)


今、親や医師、研究者の間で、自閉症の増加と乳児が受ける定期予防接種の回数との問に直接的な関係があることを指摘する声が多い。一九九〇年代、子どもが接種を義務づけられる予防接種が、回数にして約二〇回から四〇回近くにまで倍増した。

これらワクチンの多くには、チメロサールという有機水銀を主成分とする添加物が含まれていた。
チメロサールは毒性の高い危険な保存剤であり、製薬会社にとっては、チメロサールを添加することで非常に低いコストでワクチンの汚染防止(雑菌の混入を防ぐ)と有効期限の長期化が可能になる。(2)


アメリカでは最近まで、自閉症に対する関心はあまり高くなかった。というのは、二〇年前は、子どもに自閉症が生じる割合はわずか一万人に一人だったからだ。それが今や、疾病対策センター(CDC)による概算では一六六人に一人の割合になっているのだ。 (3)

以上はブログ「朝霧の中で」http://yamada.blog2.fc2.com/ (2010.01.20)の記述の引用です。(ロレッタ・シュワルツ=ノーベル 「アメリカの毒を食らう人たち 第5章 自閉症の急増 世界中で奪われる命 」からの孫引きです。)


 アメリカの担当当局は、チメロサール自閉症の因果関係は認めていないようですが、ちょっと自信がないので有機水銀の添加物は使わないことにしたようですね。そして日本では堂々とワクチンにチメロサールが使われているかと思われます。(ただ、HPによっては、日本でも使う頻度が低くなっているそうですが:本ブログの最後に紹介したHP)


 チメロサールは生体内で分解されて「エチル水銀」になるのです。チメロサールは、1930年代ころから、ワクチンの細菌などによる汚染を防ぐ防腐剤として使われてきました。(1928年1月にオーストラリアでジフテリアの予防接種の注射薬に病原体が混入して注射を受けた多数の子が死亡する事件が起こっています。:http://kurokamenews.blogspot.com/2009/10/d.html)これが契機となってチメロサールが盛んに使われるようになったのですね。


水銀を含む保存料であるチメロサールは、1930年代から変質を防ぐ目的でワクチンにごく少量が添加されていた。これに伴う悪影響は、アレルギー症状を除いてこれまでのところ何ら示されていない。しかしながら、アメリカ小児科学会 (American Academy of Pediatrics) などの団体は、予防措置としてチオメルサールの使用を控えるよう勧告している。今日では、数種のインフルエンザワクチンを除き、アメリカ合衆国で使われている12種類の感染症用小児用ワクチンにチメロサールは使われていない。

以上、wikipediaより。やはり病気によっては(インフルエンザなど)、チメロサールを使っているのですね。

  
本来、有機水銀としては、水俣病の原因物質であった「メチル水銀」が有名で、その毒性はすさまじいものでしたが、今回取り上げた「エチル水銀」も、同じ有機水銀なのだから、なんらかの毒性はあるはずですよね。そういえば、イヌには「狂犬病」の接種が毎年義務付けられていまして、それにも当たり前のようにチメロサールが含まれているでしょうし、犬の病気対策の「8種混合ワクチン」にも、(未確認ですが)チメロサールが含まれているのではないかと思うのです。

 
 そこでまた引用。


チメロサールはエチル水銀の製剤で、その重さの半分が水銀です。水俣病などの原因となった「メチル水銀」の毒性は研究されてきましたが、よく似た構造を持つ「エチル水銀」の毒性はよくわからないままでした。


 今回の研究は生後1〜3週の子どものサルを使って実験が行われました。一方のグループにはメチル水銀、他方のグループにはエチル水銀を与え、そのあと脳の中に含まれる総水銀、無機水銀量が比較されました。


 その結果、エチル水銀はすばやく血液脳関門を通過し、脳から出て行かない無機水銀の形に変わることが分かりました。このため、同じ量のメチル水銀と比べてエチル水銀による水銀は、2倍も脳に残りやすいという結果でした。



 狂犬病ワクチンで愛犬の体内に入ったチメロサ−ルは分解して、エチル水銀となり、愛犬の脳の中に蓄積されて、有機水銀中毒を起こす可能性があるということだ。
それなのに、日本の獣医界は狂犬病ワクチンは安全だと平然とウソを言っている。
アメリカは危険なチメロサ−ルの使用を中止している。なぜ、日本は中止しないのだ。

http://plaza.rakuten.co.jp/aikentotozan/diary/200509300000/ より。



今日のひと言:ワクチンの保存のためなら、ほかにも添加物がありそうなものですが、有機水銀にこだわるのはなにかの意図があるのでしょうか。犬の場合、人間は、人間に対してほどには副作用に関知しないというのは悲しいことです。まあ、人間にも当たり前のようにチメロサールを投与しているのですから、それも(犬に投与されるのも)当然なのかもしれません。でも、犬の場合、「この注射は受けたくない」という意思表示は出来ないのですから、犬たちが不憫です。


 なお、この「チメロサール」の問題は、2001年くらいからウェブ上に現れてきたようです。危険性に警鐘を鳴らす人もいたのだな、と一種の安堵感を覚えます。


 とは言え、わが家の愛犬・タエコに今年も狂犬病予防接種と8種混合ワクチン接種をしなければならないので、気が重いです。


参考HP:http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/eiken/idsc/disease/thimerosal1.html

チメロサールとワクチンについて:横浜市衛生研究所



金と水銀―私の水俣学ノート

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