2011-12-31 国民総幸福量の可能性
■国民総幸福量の可能性

2012年、春風献上!! I will give you a spring breeze!!
(正月・元旦はのんびりしていたいので、2011年大晦日にエントリーします。)
最近、ブータン王国における「国民総幸福量:GNH」が脚光を浴びています。金銭のみで国民の幸せを測るGNPやGDPの限界が見えている今、ブータンの試みはとても新鮮に見えます。昨年11月、日本を訪れた国王夫妻の爽やかだったこと!
国民総幸福量(こくみんそうこうふくりょう、英: Gross National Happiness, GNH)または国民総幸福感(こくみんそうこうふくかん)とは、1972年に、ブータン国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクが提唱した「国民全体の幸福度」を示す“尺度”である。国民総生産 (Gross National Product, GNP) で示されるような、金銭的・物質的豊かさを目指すのではなく、精神的な豊かさ、つまり幸福を目指すべきだとする考えから生まれたものである。
現在、ブータン政府は国民総幸福量の増加を政策の中心としている。政府が具体的な政策を実施し、その成果を客観的に判断するための基準にするのが主な用途で、1990年代からの急速な国際化に伴って、ブータンで当たり前であった価値観を改めてシステム化する必要があったという。
2007年に初めて行われたブータン政府による国勢調査では、「あなたは今幸せか」という問いに対し9割が「幸福」と回答した。
2年ごとに聞き取り調査を実施し、人口67万人のうち、合計72項目の指標に1人あたり5時間の面談を行い、8000人のデータを集める。これを数値化して、歴年変化や地域ごとの特徴、年齢層の違いを把握する。国内総生産(GDP)が個人消費や設備投資から成り立つように、GNHは 1.心理的幸福、2.健康、3.教育、4.文化、5.環境、6.コミュニティー、7.良い統治、8.生活水準、9.自分の時間の使い方の9つの構成要素がある。
GDPで計測できない項目の代表例として、心理的幸福が挙げられる。この場合は正・負の感情(正の感情が 1.寛容、2.満足、3.慈愛、負の感情が 1.怒り、2.不満、3.嫉妬)を心に抱いた頻度を地域別に聞き、国民の感情を示す地図を作るという。どの地域のどんな立場の人が怒っているか、慈愛に満ちているのか、一目でわかるという。
以上、wikipediaより。
第三代国王のジグミ・ドルジ・ウォンチュック陛下は、発展のゴールは『国民の繁栄と幸福』であるという考えを表しました。1971年にブータンが国連に加盟した際の国王のスピーチでは、『繁栄と幸福』が強調されました。この考えは、第四代国王のジグミ・シンゲ・ウォンチュック陛下がさらに練り上げ、彼は国王に就任した年に『我々の国の方針は、国や国民の為に経済的独立、繁栄、幸福を実現し国をまとめることだ』と語りました。
繁栄と幸福、両方が強調されていますが、幸福の方がより大切だとされています。第四代国王は、ブータンにとってはGDPよりもGNHの方が重要だと強調しました。GNHは今や世界中の様々の分野の専門家、学者、政府関連機関によって具体化されてきています。
http://www.travel-to-bhutan.jp/about_bhutan/%E5%9B%BD%E6%B0%91%E7%B7%8F%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E9%87%8F より
この試みは、もしかしたら共産主義も資本主義も超える可能性があると思います。平等を謳う共産主義、自由を謳う資本主義・・・どちらもいまや破綻しているのです。工場で12時間働いて、お金を得ても健康を壊すという事例には事欠かないでしょう。このような状況は、決して「幸福」であるとは言えません。
はたらけど
はたらけど猶わが生活(くらし)楽にならざり
ぢつと手を見る
――石川啄木
こんな感じでしょうか。
なお、「老子」64章に「・・・是を以て聖人は、欲せざることを欲す。得難きの貨を貴ばず。学ばざることを学ぶ。・・・」とありますが、「得難きの貨」とは手に入れにくい品物のことで、資本主義を導入しているブータンにはこれにできる限りとらわれないことを期待します。一方、内陸国ラオスでは、本来自給自足できた国なのに、賃金が安いという理由で外国の企業がどんどん進出していて、これまで先祖代々送ってきた「幸せ」な生活が失われるかもしれませんからね。お金の魔力にラオス国民が取り憑かれることもあるかも。
参考過去ログ:http://d.hatena.ne.jp/iirei/20090205
今日のひと言:なんだか消化不良のエントリーになってしまいました。引用ばっかり。それに比して、今回のブログでは言葉足らずの部分を補って余りあるエントリーがありますので、そのURLを挙げておきます。
http://www.japanfs.org/ja/pages/029621.html
それにしても、ブータンがチベットと同じく中共に侵略されないでよかったですね。チベットは塗炭の苦しみを味わっていますからね。ヒマラヤ山脈のたまものですね。なお、中共は、ブータンの国域も自分たちの領土だと主張しているようです。ただ、ヒマラヤ山脈があり、インドの目が光っている現状では侵略に出られないようです。
今日の一句
おおみそか
幸よくあれと
「たたきごぼう」はお目出度い書き方をすると「多々喜牛蒡」。喜び多いとの意味。その縁起物を作りつつ・・・
(2011.12.31)
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大丈夫、こぼれていても、ゴッホの絵が見られれば。
引用ばかりで…とおっしゃっていますが、調べたり勉強していることがわかって好感が持てますよ。
たたきごぼう、私も好きです。
本年もよろしくお願いいたします。
今年もよろしく。たたきごぼうは、父がまだアルツハイマー病に罹るまえ、一回作っただけなので、かれこれ10年ぶりに作ることになりました。
ブログをかく際、すべてオリジナルな文章で書くというのが理想ですが、引用の多い今回のようなのも出来ちゃうコトがあります。その辺は笑ってお読みくださいね。
今年は大丈夫なのでしょうか!?
でもまあ、とりあえず駅伝見ながら、のんびりとお正月特有の開放感に浸っています。
ブータンは・・・・まあ、歴史的にそんなに幸福な国にはみえないですけどね。社会制度も。
というかそもそも、国民の9割が「幸福」と答えちゃうような国は、個人的にはどうかとおもいます(←ひねくれすぎ?)
それはともかく、昨年はiireiさんに、いろいろとお世話になりました。
新しい年も良い年になりますように。今年もよろしくお願いします。
あけましておめでとうございます。貴兄のこれからの活躍に期待します。
今回の国民総幸福量という考え方は、やはり資本主義の論理とは相容れないものかと思います。これまでほぼ自給自足的だったラオスも資本主義の洗礼を受けていますが、ここで「得難きの貨」に引き寄せられると、本来持っていたラオスの「宝」を手放すことになると思います。それはブータンでも同様かと思うのです。彼らはこれまで、物質的な豊かさを追っていなかったからです。
ブータンにおけるGNHについてはだいたい知っていたつもりでしたが、説明の後半にあった「心理的幸福」というのは初めて耳にしました。こういう面での調査結果が出たら、かなり画期的なものになるのではないかと思います。
それは確かに共産主義や資本主義を超えるものとなるでしょうね。
新年早々良い記事をありがとうございました!
こちらこそ、今年もよろしくお願いします。
記事をお褒めいただき、ありがとうございます。例年、新年のブログはなるべく「明るい」テーマにしようと心がけています。
(昨年)http://d.hatena.ne.jp/iirei/20110101
ヴィオリラの調べの美しさ
「心理的幸福」という概念については「なるほどなあ〜〜」とうなずけるものがあり、細密に、また地域ごとの不満さを掬い上げられる点がスゴイな、と思います。日本でも、GNHを実施してみたらいいのですが。
本年も宜しくお願いします。
こちらこそ、あけましておめでとうございます。
ただ、コメントにはちゃんとコメントをつけてくれることを期待します。
このGNHを日本でやったら、目を覆いたくなるような結果が出そうな気がします(^^;そんな予想を覆せる日が来るといいのですが。
新年早々そんな予想もどうかな、ですね。
今年もよい年になりますように。
今年もよろしくお願いします。
あけましておめでとうございます。
GNHは、日本で実施すると、一部の富裕層を除き、ほとんどの国民が「不幸せ」だと回答するでしょうね。
てか、このGNHのやり方を日本政府は導入する気があるのか、気になるところです。エッセイストの私としては、その調査のレシピ、入手したくもあります。
国民は去年は不幸と感じる方が多数だったと思います。
なんていっても大震災・・・。原発事故・・・。
それに加えて、加害者側がふんぞり返っている態度。
政治家もまた我関せず、自分の保身第一・・・。
これで幸福になれると思えませんよね。^±^;…アーア
何はともあれ、今年もよろしくお願いします。^±^ノ
あけましておめでとうございます。
確かに昨年は、不幸であると感じた国民が多数だったでしょうね。ただ一人、5億円という退職金を手にして「とんずら」した東電・清水前社長を除いては。無責任体質が日本に蔓延しているようです。植木等なら笑って許せるのですが・・・おい、清水、5億全額被災地に寄付しろや。
こちらこそ、今年もよろしく。