ブログトップ 記事一覧 ログイン 無料ブログ開設

虚虚実実――ウルトラバイバル このページをアンテナに追加 RSSフィード

2015-11-24 平将門:新しい天皇(新皇)と僭称した男

平将門:新しい天皇新皇)と僭称した男 06:41 平将門:新しい天皇(新皇)と僭称した男を含むブックマーク 平将門:新しい天皇(新皇)と僭称した男のブックマークコメント



平将門(たいらのまさかど)と言えば、平安時代中期に、関東地方をほぼ制圧し、日本史上、唯一、天皇否定新皇自称僭称(大それた自称)をした武将です。私がこの武将を知ったのは、NHKの1976年の大河ドラマ風と雲と虹と」で主役として描かれたことからです。海音寺潮五郎原作で、さすが歴史小説の雄の書いた将門像には惹かれるものがありました。


Wikiによる「風と雲と虹と」から、粗筋・概要引用してくると、


平安時代中期を舞台に、ほぼ同時期に朝廷に対する叛乱を起こした平将門藤原純友生き様を描いた。主人公の将門と、その従兄弟である平貞盛から愛されるものの、両者の戦いに巻き込まれて惨殺されてしまう薄幸の姫君・貴子吉永小百合が演じた。『真田風雲録』で知られる劇作家福田善之脚本執筆、ここでの将門は、まず民衆存在して、公などはずっと後からやって来たものだ、などと檄を飛ばすなど(こうした台詞原作にはない)、反乱の歴史的位置付けを自ら意識した主人公である。


将門の勇敢さと真面目ぶり、貞盛の世渡り上手と気の弱さ、田原藤太の冷静沈着振り、純友の豪胆さと陰謀家ぶり等、人物の造形もわかりやすく、日活の清純派として名が通っていた吉永の演じる貴子強姦殺害されるシーンも印象的だった。また、傀儡海賊遊女農民等々庶民階層登場人物活躍する点も注目される。


10世紀初頭、坂東の地に勢力を広げていた桓武平氏一族平良将嫡子として生まれた小次郎将門は、官位を得るため京に上った。真面目すぎる将門は、賄賂が横行する慣れない都生活で、要領の良い従兄弟の貞盛のように振舞えず、都の貴族社会失望する。そうした中、藤原純友出会う。貴族らしくない純友の豪胆な振る舞いは、将門には魅力だった。一方、純友は内心、将門に坂東で反乱させ、東西呼応して都を征服するために利用しようと思っていた。


猟官が不調に終わり、貴子をめぐる恋愛にも貞盛に敗れ、失意の中帰郷した将門は、坂東平氏一族の内紛に巻き込まれる。伯父の国香や良正、有力豪族の源護・扶父子らとの内紛を勝ち抜いていく過程で、次第に朝廷そのものへの叛乱の頭領として祭り上げられていく。やがて、坂東制圧した将門は朝敵とされ、従兄弟の貞盛や、将門の少年時代ヒーローでもあった田原藤太との宿命の対決に向かう。 その後、瀬戸内海で反乱を起こしていた純友は、将門戦死の知らせを聞いて、南海に虹が消えていくように、自分の野望も潰えたことを悟るのだった。


本作は、神懸かり状態巫女から託宣を受けて「新皇」を名乗り、東国独立王国を築くことを目指した将門が、藤原秀郷平貞盛(国香の子)らに討たれ、純友も瀬戸内海で敗死してその野望が潰えるまでを描く。

・・・こんな感じですが、私は「風と雲と虹と」は読まずに、「将門記まさかどき:1、2巻」(平凡社東洋文庫梶原正昭 訳注)を読んでみました。「風と雲と虹と」では、将門と藤原純友の2大反逆児が日本東西で暴れまくるという設定でしたが、「将門記」では、将門に絞って、彼の事跡を追っています。なお、東洋文庫は、中国日本などの古典網羅することを目指して刊行された膨大な文庫で、表紙は緑色統一されています。でも、さほど売れなかったのではないかと思います。


ほかにもこの2つの書物の相違点を挙げると、「風と雲と虹と」では、そもそも平氏一門の騒乱の原因は、将門の父・良将の領地を、二人の伯父、平国香平良兼横領していたこととされていますが、「将門記」では源護の娘を巡って、将門とおじたちが反目したから、とされています。


そして、将門が「新皇」と僭称した経緯は、どうも「勢いに任せて」「周囲に持上げられて」名乗ってしまった、ということらしいです。計画性はなかったのですね。でもこれを中央政府が黙って見逃すはずはありません。平貞盛藤原秀郷田原藤太)の連合軍と相対するのですが,最後の戦いで、初め、風向きは将門に有利でしたが、急に風向きが変わり、流れ矢を頭部に受け、将門はあっけなく戦死してしまうのです。「将門記」の著者は、この事実を、「神の罰としての神鏑に当たったのだ」としています。



今日のひと言:昔から、中央政府の暴虐さに飽いた民衆は、反政府ヒーローを希求するものですが、平将門もそうであり、東京の「神田明神」は、将門を祀っています。


悪人列伝 古代篇 (文春文庫)

悪人列伝 古代篇 (文春文庫)

天と地と 上 (文春文庫)

天と地と 上 (文春文庫)

平将門 (上巻) (新潮文庫)

平将門 (上巻) (新潮文庫)

海と風と虹と(上)

海と風と虹と(上)




今日の料理


@鶏胸肉とカシューナッツ炒め・大蒜唐辛子風味



f:id:iirei:20151124064532j:image



弟作。フライパンオリーブオイルを敷き、ニンニク唐辛子を炒め(この2つはそれぞれの毒を消しあうといわれます)、小さく切った鶏肉カシューナッツを続けて炒め、塩、マヨネーズを加えます。最後は念のためレンジでチン。

 (2015.11.19)



クコの実と干しシイタケいりモヤシ炒め


f:id:iirei:20151124064533j:image



乾物の2品で味を付け加えた一品オリーブオイルごま油をあわせフライパンに敷き、モヤシを炒め、クコの実、干しシイタケ、そして卵を溶き加え、ほどほどに固まったところで、コンブだし、七味唐辛子を掛けて完成。

 (2015.11.19)



雲南百薬大根葉の炒め物(カツオ節入り)


f:id:iirei:20151124064534j:image



雲南百薬栄養価の高い作物ですが、シュウ酸を含みます。それでこれまで茹でて晒す処理をしていたのですが、今回は聖護院ダイコン間引き菜シュウ酸無効化するカルシウム豊富なので、前処理しないで両者を一緒に炒めました。カツオ節もその趣旨で加えました。

 (2015.11.21)



そうめんヤムウンセン


f:id:iirei:20151124064538j:image


昼食。ヤムウンセンは、タイ風春雨料理サラダ)。今回は春雨ではなくそうめんを使いました。タレはyouki社製。トッピングパクチーイタリアンパセリ小エビ。なかなかの味でした。

 (2015.11.22)





今日の一句


銀杏の葉

狭き大地に

散りゆけり



f:id:iirei:20151124064537j:image



街路樹になっているイチョウの黄葉した落ち葉が、狭い土には収まらずに舗道一杯に落ちているさまを見て。

 (2015.11.21)

レモンバームレモンバーム 2015/11/24 10:08 「風と雲と虹と」、私の9歳のときの大河ドラマですか。父が毎週見ていました。その時父は40歳ぐらい。今のお父さんたちは大河ドラマなんて見るのかな。
雨不足で野菜が高くって、もやしを普段より買うことがあり、もやしの料理も工夫したいと思いました。最近、ゆでたもやしを、ゆかり(シソふりかけ)で和えているのをいただいたのだけど、こういうのもありか、と思いました。
秋、落ち葉がきれいですねえ。
イチョウの葉は青々したのも紅葉も好きです。

mikumiku 2015/11/24 14:34 反政府のヒーローを希求するものですが、平将門もそうであり・・・
私は歴史に弱いので、参考になりました。

iireiiirei 2015/11/24 16:40 >レモンバームさん
 そうそう、私が高校2年生のときの大河ドラマです。最近の大人は、なにも歴史ドラマには飢えていないので、そうは見ないでしょうね。たまに歴史フリークの若者(歴女も含む)が見るのでしょうね。昨年の「軍師官兵衛」は案外良い出来だったと思いますが、今年の「花燃ゆ」は視聴率10%を切るほどの失敗作ですね。これでは歴史ファンが逃げてしまいます。

わが家でも、もやしのゆかり和えは食べることがありますよ。美味しいですよね。

銀杏の黄葉も紅葉に呼応して見事ですね。

iireiiirei 2015/11/24 16:48 >mikuさん
 なんだかんだ言いつつ、日本の歴史は「天皇」とともにありました。成り替わろうとした人物で有名なのが室町幕府3代将軍の足利義満です。ほかの幕府の将軍たちは、天皇の名誉の上に乗っかり、「征夷大将軍」という呼称で満足しました。その流れを唯一破ったのが平将門なのですね。

matsukentomatsukento 2015/11/24 17:48 iirei様、こんばんは。
平将門、歴史上では有名ですが、詳細は知らなかったのです(汗)。
私は歴史は好きだったのですが、それも安土桃山時代以降で、平家全盛の時代にはさすがに疎いのです(笑)。
「反政府のヒーロー」心に響く言葉です(o^_^o)v!!!
おととい大阪ダブル選挙が行われましたが、維新が大阪府知事と大阪市長選で圧勝したことは、未だに維新=橋下氏に「反政府のヒーロー」といった幻覚を有権者が持っているのかも知れません(*^^;)。
でも橋下氏は、今では為政者を目指している、権力大好き人間ということに、さっさと気づく必要があります(>_<)。
そうめんのヤムウセン風、これまたアイデア満載の逸品です♪
そうめんを春雨の代替品としたのが、本当に面白いでちゅ。
小エビのトッピング、なんかカップヌードルに入っている、フリーズドライされたのを思い出しましたよ〜。
3連休で鳥取市に帰った時に、紅葉の写真を撮りに行ったのですが、すでに時期遅く、路上は落葉したイチョウのじゅうたん化しとったっちゃぁ〜(^o^)ノ!!!

iireiiirei 2015/11/24 19:48 >matsukentoさん
 将門の時代は、まだ源氏も平氏もいろいろな豪族が相争うといった時代で、まだ平氏全盛と言えるほどではなかったと思います。

「反政府のヒーロー」を民衆が求める時代というのは、どうにもキナクサクィ時代ですね。橋下のように、実は「自分しか」愛していない、権力指向の強い者が、大阪では圧倒的に支持されるという傾向は良くないですよね。

まあ、春雨はビーフンとはことなり、豆でできているので、胃にもたれたことがあったのです。そこへいくと、コメで作られるビーフンはもたれることがなく、それならコムギ由来のソウメンでも大丈夫だと類推したのです。

落葉したサクラのはなびらがコンクリートの上では大地に還らないと言っていた女性のこと、いまでも愛しているので、彼女ならこう言うだろう、とこの詩を書きました。

SPYBOYSPYBOY 2015/11/24 20:12 将門の存在があがめられているのは、少なくとも関東の民衆は天皇家を良しとはしていなかった証拠ではなないかなと考えています。その将門塚の目の前に天皇が越してきたのですから、泉下の将門も複雑な気持ちでしょう。
それにしても実際に犠牲者が何人も出ており、GHQも触れなかった将門の塚の祟りの話は凄いですよね。

iireiiirei 2015/11/24 20:23 >SPYBOYさん
 将門は「まつろわぬ民」の代表格と言ってもよいのでしょうね。権力者には面従背反、従うように見えても裏では舌を出す・・・その仇敵の子孫が関東を首都に定めてやってくる。将門ならずとも「複雑な気持ち」だと、私も思います。

将門の塚には、科学しか信じないGHQのような組織も「手を出せなかった」というのも、不可思議なお話です。

miyotyamiyotya 2015/11/24 20:42 こんばんは。
「風と雲と虹と」大河ドラマで時々見たような気がします。
「そうめんのヤムウンセン風」そうめんもこうゆう食べ方があるのですね。
すごく美味しそうです!

iireiiirei 2015/11/24 21:43 >miyotyaさん
 私が高校生のころ、父とよくチャンネル権争いをしましたが、プロ野球大好きの父も、大河ドラマが放送し終わるまではそのまま見させてくれました。「風と雲と虹と」は時代がそれ以前も以降も取り上げられなかった頃で、なかなかの意欲作だったと思います。

春雨をソウメンに換えただけですが、この料理は消化しやすくてグッドです。

whitewitchwhitewitch 2015/11/24 23:21  いただいたオカワカメのムカゴ、育って、ひょろひょろ伸びているのですが、あまりに貧弱で、葉っぱをとると枯れちゃいそうで、お料理にまだ使えていません。日当たりが悪いせいかしら…?

azusarazusar 2015/11/25 00:39 大河ドラマは時々見たいと思うこともありますがこのところ見ていません。
平将門はその時代に民衆から求められて出てきた人物なのですね。
タイ風の味付けは好きです。
パクチ―の風味はよいですね。
いつもいろいろなお料理を楽しまれていらっしゃるのですね。

iireiiirei 2015/11/25 06:29 >whitewitchさん
 オカワカメの場合、まずは「密植」をしていないか疑う必要がありますね。惜しくても、一本だちにするのがいいでしょう。ツル性植物ですから、上にのぼり日照問題はクリアーすると思います。

iireiiirei 2015/11/25 06:42 >azusarさん
 最近の大河ドラマは「ちゃち」な作品が多いですね。見る価値がない作品も多いです。「風と雲と虹と」は、一般民衆の有様も描いていて、面白かったですね。

パクチーの味に慣れることは、東南アジアの料理に馴染む大前提ですから、食べなきゃ損ですね。

iireiiirei 2015/11/25 06:50 >whitewitchさん
追記です。この時期のオカワカメは、鉢上げして室内で養生するのが良いですね。

naomi-anaomi-a 2015/11/25 12:18 こんにちは。
韓国の歴史大河ドラマにはまってます。
日本でも、こんなに面白く作ってくれないかなと思ってます。
昔の大河ドラマは面白かったのでしょうね・・・。
確かに、韓国のものもしつこいというか、古っぽさもあるような気もしますが、案外、王道というか、大げさに、面白く作った方がいいのかなと思います。
日本の歴史も面白く知りたいな、と面倒な私などは思ったりです。

iireiiirei 2015/11/25 16:30 >naomi-aさん
 たしかに貴女は韓国の歴史大河ドラマにはまっておられますね。ただ門外漢の私が思うに、韓国の大河ドラマは宮廷物が多いのではないかと。そうすると、心理分析が多いドラマとなるように考えます。日本の場合、驚くべきことに、朝廷が主たる舞台の大河ドラマは、後醍醐天皇が登場する「太平記」あたりを除くと、ほぼ皆無なのです。このような違いは彼我の国民性の違いによるのかも知れませんね。

現在の日本の大河ドラマは、ほとんどテーマは出尽くし、視聴者に飽きられるという具合になっているようです。過去の大河ドラマは、ビデオやDVDになっている作品はそうは多くないですが、「国盗り物語」とか「花神」(かしん)とかが面白いです。

iireiiirei 2015/11/25 17:06 追記:上で挙げた2作品のテーマソングを以下の過去ログで取り上げています。良い曲ですよ。

http://d.hatena.ne.jp/iirei/20141109#1415508914

o-uirio-uiri 2015/11/25 19:23 そうめんのこういう食べ方も好きです。
夏の暑い盛りを過ぎたころ、残った素麺でスープのない食べ方をします。
トップに温泉卵を乗せて、ドロッとした黄身を絡ませながら食べるのが好き\(^o^)/

iireiiirei 2015/11/26 04:44 >o-uiriさん
 そうめんは案外使い勝手の良い麺類です。わたしも「ぶっかけうどん」ならず「ぶっかけそうめん」を食べることがあります。温かいそうめんに、たまご・ネギ・醤油を混ぜて食べます。

hatehei666hatehei666 2015/12/12 19:16 高校時代日本史を選択できなかった私は、大学に入って高名な遠藤元男教授から『続日本紀』か『将門記』の原典を学んでいる時、初めて平将門の乱の事を知りました。歴史考古学的にも参考になる授業で、将門の事はよく覚えています。旧石器捏造事件も起こり、改めてこうした、残っている文献による研究の大切さを実感した次第です。

iireiiirei 2015/12/12 20:15 >hatehei666さん
 将門の一生はドラマチックでした。新皇と自称したのは勢いで、と言ったにせよ。私の場合は彼を知ったのは、やはりNHKの大河ドラマによってで、もしこの番組を観なければ、教科書ではあっさり記述される「承平・天慶の乱」すなわち「将門・純友の乱」を知らなかったでしょう。この点、原典から将門に迫る行き方はむしろ身になるような気がします。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/iirei/20151124
  • 20171214163532
  • 20171214163359
  • 20171214163223
  • 20171214163029
  • 20171214162822