虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

塙保己一:目明きは不便よのう。(盲目の大学者の面目)

塙保己一(はなわ・ほきいち:1746−1821)は、江戸中・後期の国学者。生後5、6歳で眼病のため失明します。生まれ故郷は埼玉県・児玉。八高線に乗ると、児玉駅の案内板には塙保己一生誕の地と書いてあります。盲目になった彼にとって身を養うよすが…

現代の古代中国:北朝鮮の凄惨さ(速報)

キムジョンイルの長男:キムジョンナムが、北朝鮮から遠く離れたマレーシア・クアラルンプールで、どうも(一連のオウム真理教事件で弁護士を暗殺しようとしたけれど、未遂に終わった)最強の毒ガス・VXガスを使って暗殺されたと言います。下手人はジョン…

上田敏と海潮音〜近代の西欧詩の名解説者

上田敏と彼の訳詩集「海潮音:かいちょうおん」は、日本に西欧の詩を紹介したことでよく知られています。この人と海潮音について、wikiから引いてきますと 上田敏:上田 敏(うえだ びん、1874年(明治7年)10月30日 - 1916年(大正5年)7月9日)は、文学者…

『ヒトはなぜ戦争をするのか? アインシュタインとフロイトの往復書簡』

アインシュタイン(1879―1955)といえば、20世紀最大の天才物理学者と呼ばれた大学者、フロイト(1856−1939)は卓越した心理学者で、夢、無意識を研究した大学者。ふたりともユダヤ人でした。なぜこの二人が往復書簡を取り交わしたかとい…

「青の時代」(三島由紀夫)とホリエモン:東大の金看板

三島由紀夫の「青の時代」は、終戦間もない時期に高利貸しとして名を馳せた現役東大法学部生の栄光と挫折を綴った小説です。もちろんモデルがあり、彼は「光クラブ」の社長をしていましたが、小説の中では「太陽カンパニイ」という会社に名を変えています。 …