昭和46年生まれのデブおっさんが、思いつくままに一部の人にしか価値のない記事を書くブログです。
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匿名と実名、批判と中傷の区別

こちらの


ツイート、一見もっともではあるものの、単純にそれだけで割り切れないものがあります。ひとつ例を出しますが、

(1)@@のラーメン、ゲロマズ。行かない方がいいよ

(2)@@でラーメン食ったが、クソまずかった

(3)@@でラーメン食ったが、塩味薄くてクソまずかった

(4)@@でラーメン食ったが、俺にとってはあれはまずくて食えたもんじゃなかった。他の人はどう思うか知らんけど

(5)@@でラーメン食べたが、塩味がかなり薄く感じた。少なくとも私は好みじゃないし、他の人もこれでうまいと言うとは思えないな

(6)@@でラーメンを食べたが、塩味が薄いように感じた。ちょっとスープを取って塩分を測ってみたところ、#.#%だった。市場で現在一番売れている**社のスープの塩分が$.$%である事を考えると、これは著しく低いと判断される。一般的な市場で評価される味とは、とうてい言い難い

これらの発言、いずれも匿名だろうが顕名だろうがダメはダメ、構わないものは構わない、で判断できるのでしょうか? 事実かどうか?ならそれを論じれば良いわけですが、ここで話として出てるのは「うまい・まずい」という好みの世界です。一番酷い表現である(1)だって、それ単独で「嘘だ」とは言えません。また、自分の評価である事を明確にしている(4)、その理由を示してる(5)にしたって、言われた側からすると「自分を貶めるために、本当はまずいなんて思わなかったのにそう言っているのではないか、中傷ではないか?」と感じるケースもあるでしょう。

好みの世界で嘘を言うのは容易です。ずっと使ってるハンドルがある、または有名人である、肩書きがある、等あれば、

  • 今までの発言との整合性
  • 今までの行動との整合性
  • 肩書きから嘘を言う事によるリスクの大きさ

などから、好みに対する発言が信用できるかどうかある程度判断はできますが、匿名掲示板での書き込み、ブログコメント欄での「通りすがり」名での書き込みの場合、判断のつけようがありません。これらに対して馬鹿正直に対応しても、砂漠に水撒くようなものでしょう。

これに対し「どうするか?」という事に明確な回答は出せません。さっきの(1)〜(6)のどこまで「匿名でも可」「仮名なら可」「実名なら可」「実名でも不可」なのか、ネット上の誰とも知れない相手と共通見解を得るのは困難、というかまず無理でしょう。ただし、自分で定めた基準に対し、書く側、書かれる側に立場が変わった際、ダブルスタンダードにはならないようにしたい、他の人にもなって欲しくない、と思います。また、匿名、仮名(ハンドル)でも匿名寄りと思われるケースでは、書く側としては評価だけでなく根拠もできるだけ示す、書かれる(読む)側としては根拠のない評価だけの書き込みをできるだけ無視するようにする、これらが出来れば良いな、と思います。どちらも、難しい事ではありますが……

※2020.5.27タイトル変更、一部修正しました。8年経っても、この問題は解決しませんねえ……