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私の時代は終わった。 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2014-09-09

人の宮殿を笑うなっ!


───今日のベルサイユは大変な人ですこと  byマリー・アントワネット


33歳処女なんですが、本屋さんで少女漫画を見ていたら、
あらすじに思いっきり「33歳処女のハナエ(主人公)が」みたいに書いてある漫画があって、

もう、買います!つってね、全巻買います!つってね。

で、その本の題名が『きょうは会社休みます』だったんで、
もう、わかる!わかるよー!私もできればお休みいただきたい!つって、
泣きながら本を抱えて帰ってきて、


で、1巻の1話目の数ページにして、主人公が処女じゃなくなってた衝撃ね。


嘘でしょ・・ハナエ・・。つってね。

あと、私の目が・・確かなら・・もう2,3巻あたりでは、イケメン大学生とエリートリーマンに、・・ハナエ、取り合われてない?

ええ、ええ、そうですね。
もう、いっそね、清々しい。
マラソン一緒にゴールしようね、って微笑みあった友達が、横見たらクラウチングスタートしてた時ぐらい清々しい。
駆け抜けていったよねハナエ。ジョイナかなってくらい。


で、まあ、私といえば、別段、会社を休むこともなくね、
ほんと、ハナエの分まで看護師として働く気持ちでやってたわけですが、

先日、病棟選抜じゃんけんに負け続けた末に、気づいたら20年ぶりのバレーコートに招集されまして、
「ハイブリット6だから、これも一種のハイブリット6だからー」なんつって、
こんなデブに、まさかのアタッカーを任命されまして、
飛べない豚は!なんつって、華麗なる7cmジャンプを繰り返したすえに、
私の腰が火を吹きました。

もう「引退」の二文字が頭をかすめるくらいの腰痛。
マゲがあったら、ぽとりと取れるくらいの腰痛。


「し・・師長・・腰、やっちゃった・・・」つってね、電話しました。
この33年鳴かず飛ばずの腰から、沈黙の腰からね、遺憾の意が出てたし。

進化の過程でいえば、ホモ・サピエンスのギリギリ2つ3つ後ろくらいの二足歩行になってることを伝える私。

師長は勤務表を見ながらおそるおそる「いける・・・?」っつーので、
「今期は絶望だと思って下さい」って言い残して電話を切ろうとすると、
笑われたすえ、ガツンと怒られ、師長行きつけのマッサージ屋さんを紹介してもらった。


行ったことない駅だった。
とりあえず師長が「駅チカ駅チカ」言うんで、駅おりたあたりを見渡すと、すぐに見つかりました、「マッサージ 宮殿」。

宮殿かー、なんつってね、疑いもなく入っていったんですけど、
もう思いっきりそこじゃなかった。思いっきり、間違ってた。

師長の言う駅チカは、駅の地下だったわけで。


でもね、師長お墨付きの宮殿ですもの。ほんと、なんの疑いもなかったわけです。宮殿っぽいドアをくぐっても、間違ってるなんて1ミリも思わなかったです。


スって入った。


で、どんくらい間違ってたかっていうと、
まず、宮殿は、性感マッサージ店だった。

もう店が違うどころの話じゃないのねー。
主旨から、だいぶ違っちゃってんのねー。

いやいやいや、絶対気づくと思うの。さすがの私も。
ドア開けて、あっ!つって赤面して慌てて帰ってくると思うわけです。普通に考えて。


でもね、これ全国の女性にお伝えしたい。
気づかないわ、これ。
超アットホーム。あふれる宮殿の魅力。
タイ古式とか韓国風とか、そういう感じ。


受付に行くと、男の受付の人が(確かに今思えば)ちょっと怪訝そうだったんだけど、
そこはもうピンときたのね。
「ああ予約してないからだ」ってピンとね。
ほんと、私の「ピン」の正解率の低さ。

で、私、そこは はっきりと言いましたよね。「紹介できたんですけど」って。
で、「予約してないんですけど、今日、受けられますか?」って。
もー堂々と言った。師長の宮殿ですもん。
「マッサージしに来ました!」つって、威風堂々っつーくらい言ってやった。
モジモジ ゼロ。

そしたら、もうね、向こうも納得の顔ですよ。
なんせ紹介で来てますからね。断固として。


で、料金表見せてくれたわけですよ。
女性でありながらも、難なく次のステージに進んだわけですよ。

そしてここでも違和感ゼロですよ。

・60分コース
・70分コース
・90分コース
・30分延長

つってね、表記がいつものマッサージと何ら変わらないわけです。

確かにいつものマッサージより割高でした。
だけど、そこはもう師長クラスが来るところですから。宮殿ですから。

って思ってました。


で、コースの下に「オプション」って書いてあって、「トップレス」とか「オールヌード」とかあったんですけど、
なんかアロマオイルマッサージとかの時は服を脱ぐので、それかなって思ってて、「トップレス」だと肩中心で、「オールヌード」が全身なのかなって納得してました。
おしゃれな言い回しだなあ、とすら思ってた。

でもねでもね、私もこの年ですから、何事も確認が大事、確認を怠ったら大変なことになるって、幾多の経験から学んでた。

だから、一応確認はしたわけです。
「あの、全身やってほしいんですけど」
って。

したら、
「それは宮殿コースになります」
つって言われた。

で、まあその宮殿コースがデラ高いわけです。

なんだろう。
この時に少しだけ、初めて引っかかりを覚えたけど、まあ、ここは宮殿コースなのでしょう、って思いなおして。

それから「指名しますか?」って聞かれて、「はじめてなので、特にないです」って言ってから、やっぱ思い立って「あ、でも、力の強めの人がいいです」って言った。
すると受付の人が「当店は女性しかテクニシャンがいませんが大丈夫ですか?」って聞かれて「あ、大丈夫です」って。そう言いました。

もうね私は、何の会話をしたんだろうな。


で、なんか空いてるみたいで、すぐに奥の仕切られた部屋に通されて、宮殿コースを受けることになりました。
もうね、全然いけちゃうわけです。スイスイ突破していくわけです。

で、もうねもうね、部屋も至って普通。
仕切られた個室がたくさんあるマッサージ店みたいなまんまで、別に部屋がピンクとかそんなんはなくて、アジアン風で、明かりはちょっと暗めだったけど、そんなんもう、どこのマッサージ店もそれでしょ?みたいな作りで。

で、マッサージ台も、もうほんとおなじみのやつ。そうそうこれこれー、つって、もー自然に横になってましたよ。違和感なし。

したら、マッサージしてくれる女の人が来たんだけど、ちょっと片言のアジア系の人で、はい全然違和感ないです、はい。

「オイル使ウカラ、下着、脱イデ」って言われても、オーケーオーケー、アロマオイルですね、って。知ってる知ってる、つって。

で、まあ普通に全裸でマッサージ台に乗って、うつぶせになってたよね。

もう、涙が出るくらい違和感なし。


んで、どこで違和感が発生したかって、横になった時ね、はじめて隣の部屋の声がね聞こえてきたわけです。
殿方らしき声が。

最初はね、ああマッサージが気持ちいいんだなって思って、こりゃ宮殿当たりだな!ヨッ師長!って思って耳をすませてたんですけど、

あれ、なんか、それにしても、あれ、なんだろ、え、すご、え、はげしい、え、あれ、え?
って思って。

もう 耳をすませば なんてもんじゃない。隣の天沢聖司がエライことになってる。
ずっとハンハン言ってる。ハンハンが止まらない。
ハンハンハンハン、チンギスハーン!


もしや・・・。ってね。


そうかと思えば、後ろの女の人、シュルル・・つって、何か服脱いでない?って気づいて。

私は、もう高速で思い返したましたよね。
マッサージする側が服を脱ぐ可能性について。

したら、もう走馬燈のようにね、オプションのこととか、宮殿コースのこととか思い起こされましてね。

で、名探偵コナン並の名推理を展開しましてね、
あ、性感マッサージだわ、これ。って思いました。新一!


33年、ソロ活動。
経験がない、経験がない、なんで私だけ・・神様・・!って思ってきたけど、

神様の仕事が雑。
経験だったら、何でもいいってわけじゃない。


で、まあ、普通にまずいわけです。
もう後ろからは、何らかのローション?オイル?をカシャカシャ振ってる音が聞こえてくるわけです。

このままじゃ、隣のチンギスハーンと共に私の股間がモンゴル帝国築いちゃうかもしれない。

海の側のホテルじゃない。
波の音も聞こえない。
この場末の宮殿で、大人の階段のぼりそうで想い出がいっぱい。


言おう言おう言おう言おう
帰るって言おう


でも何て言うかな、様子をみるって言うのかな、
まだちょっと信じられなかったというか、
こういった宮殿世界にね、私なんかが気軽に入り込めるなんて思ってないですから、黒服とかにつまみ出されるって思ってたわけですから、
万が一、万が一ね、もしかしたら、こういうマッサージもあるのかもしれない。

って、どっかで思ってました。


したらもう、フィールド・オブ・ビューより突然に、女性が乗っかってきたわけです。
王手!」とばかりに、ローションにまみれた女性がつるーんって覆い被さってきたわけです。


ぎゃーーーーーーーーーー!つって。


ついてる!ついてる!
色んな具が背中についてっから!具だくさん!
その装備持ってっから!あたしも持ってから!


もう大パニックでね。
映画だったら「タイタニック」って題名がついてもいいくらいのパニック。
ちょっとしたタイタニックのポーズみたいなのも二人でとったしね。

「違う」つって。
「違うの」つって。

事情を説明したよね全裸で。
もう、せつせつと。
バレーの部分から。
むこうもうんうん聞いてくれて、全裸で。

で、腰やっちゃったから、普通のマッサージをして欲しいって訴えると、
うんうん言ってくれて、オッケーつってね、マッサージ再開したわけですけど、

こいつ1ミリも通じてねぇな。

うんうん言ってた次の瞬間に、私の股間の妖怪ウォッチを、すげぇ触ろうとしてきたから。

いやいやいや、だからー!!
つって。右に左に鬼時間。

しかもなんかこの人、力が強いんですけどー!(オーダー通り)

もう絶対触らせたくない私と、触ってなんぼの彼女の間で、ちょっとしたカバティみたくなってた。
こっちのベルサイユも大変な人ですこと!(加藤ワネット)

もーいよいよ日本語が通じない、と思って。
何度説明しても、彼女は「ダッテ 宮殿コース ダヨ」の一点張り。

「宮殿!」「宮殿!」「宮殿!」
よろしい。ならば宮殿だ。

一瞬、楽しんじゃおうかなーって、思いもしました。

私の下半身のオスカルが「私の屍をこえていけ!」つってる。
フランス・・ばんざい・・」つってる。

でも、そこで思い出したわけです。
私にも心のアンドレがいたなって。

2回告って、3回振られ、のちに一般の女性と結婚した一般男性のアンドレ佐藤。
このアンドレを、私は今も大切に思っているわけで。
今後、なんかの偶然で、この中野片隅で佐藤と出会ったとき、

宮殿済み になってて、私はいいのかい?

こんなカンブリアじゃない方の宮殿で、なに33年あっためてきた生命を爆発させようとしてるのかって。
目が覚めました。


もう、具合が悪くなったふりしたよね。
身振り手振りで。ジーザス!みたいな感じで。

まあ、ばれてたよね。
彼女の疑惑の目が凄かった。


隣の殿方のチンギスが今まさにモンゴルを統一しちゃってる間、
こっちのマンゴル二人の気まずさつったらなかったけど、

もうそこは、転がるように店を出ました。

転がるようにっていうか、もう帰りたすぎて、全部に「はいはいはいはい」つってたら、
まあ、宮殿メンバーズカードを手に持ってたよね。自動的に。
次回から宮殿コースが20%オフです。お得!


そんな感じで、命からがら宮殿を後にしたわけですが。


手元に残ったこの宮殿カード、非常に重厚な作りになっててね。
どのくらい重厚かっていうと、職員証と間違ってカードキーに通しちゃうくらい。
その上、職員証より更に重厚だったみたいで、カードキーにサックリ詰まっちゃうくらい。

泣いたよ、朝から。

もう、この人通りに多い出勤時間に、完全に病院の職員出入り口を封鎖して、みなに見守られながら、守衛さんにカードを取り出してもらう間、

機械のはしに、ちょこっとだけ見えてる「宮殿」の文字に、どうか誰も気づかないでおくれ!と死にそうになりながらも、私は強く思うのです。


ハナエ・・・あたし・・
きょうも、仕事、休みません!

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