:大阪古書会館のたにまち月いち古書即売会ほか

 しばらく古本報告を怠っておりました。というのも、フランスでの大量購入の後、若干ペースが緩くなってきているからです。


 昨日、大阪古書会館古書即売会に行ってまいりました。建物に入った途端篠突く雨、2時間近く居て出たときは太陽がまぶしいくらいでした。2時間もいた割には三冊のみ。すべてI書店の出品です。
伊藤海彦『渚の消息』(湯川書房、88年8月、500円)限定200部、著者自身のきれいな装画付。
竹友藻風『藻風小品』(積善館、昭和18年9月、300円)
一海知義編著『漢詩の散歩道』(日中出版、74年10月、500円)→随筆風にテーマ別に漢詩を解説していてこれなら読み易そう。
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 今週半ば大阪へ出たついでに、いつもの堺筋本町T書店にて330円均一を四冊購入。内一冊はわざわざ電話で家人に確認したにもかかわらず、重複買いをしてしまいました。
高橋英夫『ミクロコスモス―松尾芭蕉に向って』(講談社、89年5月、330円)
H.J.ナイトハルト相良憲一訳『ドイツ・ロマン主義絵画―フリードリヒとその周辺』(講談社、昭和59年11月、330円)→類書が少なく貴重な一著。
今泉文子『鏡の中のロマン主義』(勁草書房、89年5月、330円)
ピエール・キエ篠沢秀夫訳『バシュラールの思想』(大修館書店、76年9月、330円)→W買い
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 オークションでは、いつものK書房から詩の本ばかり三冊。
栗原澪子『黄金の砂の舞い―嵯峨さんに聞く』(七月堂、99年5月、100円)→こんな本があることすら知りませんでした。嵯峨信之へのインタビューをまとめたもの。
土岐善麿『新訳 詩抄』(光風社書店、昭和45年9月、620円)
ユリイカ 総展望フランス現代詩」(青土社、72年9月、420円)
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 オークションで600円で出ていた下記の本が、裸本、図書館ラベル貼付の汚い状態で出ていたので、少し高くなりましたが、ネットで出ていた下記を購入。とても美本でタイトルどおりの状態。
関川左木夫『本の美しさを求めて』(昭和出版、79年2月、900円)
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外函                            中

 オークションで競り負けた本をネットで調べてみると、入札額よりも安く出ていたので、即注文。
シャルル・ボードレール杉本秀太郎訳『悪の花』(彌生書房、98年9月、600円)
この他、まだ届いていないので次回報告となりますが、島田謹二の大著も安く買うことができました。