:予告どおりほそぼそと購入

 前回の報告で、「お金を使いすぎたので、しばらく自制することに」と書いたとおり、古本を買うスピードが若干ゆるんでまいりました。

 店頭で買ったのは、下記のみ。
藤沢周『境界』(講談社、98年5月、270円)→これは麻雀会の帰りに難波のT書店で購入したもの。「正常なのに狂気。現実なのに幻夢。」との帯の惹句に興味をそそられて。

 他はすべてオークションでの購入です。出品者はばらばら。
後藤末雄『近代仏蘭西文學』(石川文榮堂、大正3年12月、800円)→「デカダンスの理論」「アンリ・ド・レニエとその作品」という項目があったので。
川路柳虹『詩の鑑賞 白秋・啄木・八十』(臼井書房、昭和24年7月、600円)→西條八十にあてた頁が少ないのが残念。
吉井勇『酒ほがひ』(文藝復興社、昭和21年11月、300円)→復刻版だが、紙質といい古色感といい、味わいあり。高村光太郎装幀、藤島武二カット、木下杢太郎挿画。
SIMON HOUFE『FIN de SIECLE―The Illustrators of the Nineties』(BARRIE&JENKINS、92年、500円)→イギリスを中心とした版画・挿絵が100点以上収められている。豪華な本の割には安い。
川崎寿彦『マーヴェルの庭』(研究社出版、74年3月、1010円)→『庭のイングランド』とおそらくダブる部分が多いと思うが、川崎寿彦の研究の出発点となった作品のようなので。
レオニード・アンドレーエフ小平武訳『悪魔の日記』(白水社、72年11月、500円)→「20世紀のロシア小説」シリーズの一作。大学時代このシリーズでギッピウス『悪魔の人形』を読んだ記憶がある。
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 しばらく「古本ときどき音楽」休みます。