:全大阪古書ブックフェアほか

 いよいよ年末、古本仲間の忘年会を兼ねて、全大阪古書ブックフェアの最終日に行ってまいりました。まずお目当てのY書房で下記三冊。
柳澤健歓喜と微笑の旅―歐州藝術巡禮』(中央美術社、大正12年3月、1500円)→天金の美本
藤澤衞彦『趣味の旅 傳説をたづねて』(博文館、昭和2年5月、500円)
吉田健一『怪奇な話』(中公文庫、昭和57年8月、200円)→単行本を売ってしまっていたので文庫で買い直し。
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Rの古本屋の均一コーナーで、
李家正文『史伝開眼―東アジアのカーテンを開く』(泰流社、93年5月、300円)

I書店の文庫コーナーにて、
蜷川譲『フランス文学散歩』(現代教養文庫、昭和34年9月、300円)→表紙の写真が哀調を帯びていい感じ
ハドソン寿岳しづ訳『はるかな国 とおい国』(岩波文庫、88年1月、200円)→「はるかな」とか「とおい」とか言われるとつい買ってしまいます。

F書店にて、
立川武蔵『聖なる幻獣』(集英社新書、09年12月、500円)

以下購入店不明です。ばらばらと、
エレン・ダトロウ編小梨直訳『血も心も―新吸血鬼物語』(新潮文庫、平成5年4月、200円)
辻静雄『新・パリの居酒屋(びすとろ)』(新潮文庫、昭和59年2月、300円)
ルーキアーノス高津春繁訳『遊女の対話 他三篇』(岩波文庫、96年3月、200円)
置き場のことを考えると、どうしても文庫本優先になってしまいます。

 その後、天神橋筋古本街へ移動し、T書店にて、
RACHILDE『LA TOUR D’AMOUR』(Le Tout sur Tout、80年4月、450円)
Henri Raynal『Aux pieds d’Omphale』(Jean-Jacques Pauvert、68年2月、100円)→著者については知らなかったが、ブルトンに見出されたとか、マンディアルグ、グラックに近いと書かれていたので。
谷川渥『鏡と皮膚―芸術のミュトロギア』(ポーラ文化研究所、94年4月、300円)
江國滋『にっちもさっちも』(朝日新聞社、昭和53年4月、100円)
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 別の日、麻雀会の途上、いつもの堺筋本町T書店で、
高橋康雄『冒険と涙―〈童話以前〉』(北宋社、99年5月、842円)
金井紫雲『花と鳥』(都新聞社、大正14年5月、842円)→とてもきれいな造本。506頁もある。
樽見博『三度のメシより古本!』(平凡社新書、07年5月、108円)
江國滋『微苦笑俳句コレクション』(実業之日本社、94年8月、108円)
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 駅前第4ビルのN古書店にて、
上林澄雄『日本反文化の伝統』(講談社学術文庫、昭和51年11月、300円)→流行性集団踊狂について書かれた妙な本。

 また別の日。「近鉄沿線友の会」と称して、昔の仕事関係の友人と近鉄沿線を一駅ずつ順番に飲み歩いて30年近くになりますが、田原本町駅の会合で偶然古本屋を見つけて狂喜。E書店といってまだ新しい感じですがなかなかいい本を揃えていました。
阿部知二『火の島―ジャワ・バリ島の記』(中公文庫、92年6月、150円)
橘瑞超『中亜探検』(中公文庫、89年6月、100円)
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 オークションでは下記1点。
粒来哲蔵『うずくまる陰影のための習作』(花神社、81年10月、920円)

 ちと買い過ぎました。年末のせいか。