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2016-12-06

[][]超個人的男性声優楽曲大賞2016(中編) 03:01

今回は25位から11位です。ちょっと前回長く書きすぎて力を使い果たしました笑 今回は手抜きです。あ、いまさらですが文中は基本的に敬称略です。




25. Kiss Plus / Trignal

作詞:古屋真 作曲・編曲:中土智博

『Plus』2016.5.18 Kiramune

いままでのトリグナルに抱いてたイメージって、失礼ながら言ってしまえば「すごくクオリティの高い凡曲」というか、つまり安心して聴けるかわりにベタで冒険もしないという印象だったのですが。ここにきてまさかのトリグナルから同時代性を感じることがあるなんて。。もちろんベタなアイドルポップの骨子は残しつつなんですが、一気にネットレーベル感あるエレクトロポップ(なんて言えばいいんだ……)に進化してしまったというか。こうなってくると逆に一瞬入るラップのダサさのほうが恋しくなってくる気もするのが難しい。


24. LOLV -Lots of Love- / Procellarum

作詞・作曲:月野尊 編曲:KAN TAKAHIKO & zakbee

『GRAVITIC-LOVE / LOLV -Lots of Love-』2016.8.26 ムービック

この手のブリブリした四つ打ちって(以下中略・前回の27位の最初の一文をご参照ください)が、こっちはものすごくキャッチーに特化しています。即効性と機能性、というんでしょうか。展開がわかっているにもかかわらず、いやわかっているからこそ、いやがおうでも高揚感を煽られます。


23. Last Dimension 〜引き金をひくのは誰だ〜 / TRIGGER

作詞:結城アイラ 作曲・編曲:Shinnosuke

『Last Dimension 〜引き金をひくのは誰だ〜』2016.9.18 ランティス

アイドルものにおいて主人公側が正統派、というか好青年的で、ライバルとしてちょっと悪そうなグループが配置されるというのは基本中の基本の構図ではありますが、それを実際の楽曲に落とし込むさいにどう解釈するかというのは作品によってさまざまです。さてこの曲は四つ打ちがベースではありつつもABあたりはリズムがちょっと捻ってたり、使ってる音だったりサビ終わりが突然エディットされてたりとなんとなくトリッキーな感触があり、あからさまに悪そう!というよりはもっと一筋縄ではいかなさを思わせます。


22. Brother Lover Rapper feat. MC YOU MORE TONE & MC Go-Rap from KUROTAMAYU / 箱根強羅(CV:杉田智和)& 箱根有基(CV:山本和臣)

作詞:hotaru 作曲・編曲:園田健太郎

『地球防衛部 DUET SONGS 〜LOVE Attack!〜』2016.9.7 ポニーキャニオン

いつもは『悪質な曲』という表現を使ってますがはっきり書くとこれはものすごくクオリティの高いナードコアです。出だしなんて完全に2ちゃんねるとかでこういうの公開してるひといそうですよね。後半のヤケクソ感も含め、こんな曲が公式から出てしまってもいいのか。キャラクターソングの新しい可能性はまだまだ眠っている!と興奮しきり。


21. 不死鳥のネビュラ / Growth

作詞・作曲・編曲:滝沢章

『Growth 花鳥風月 「鳥」編』2016.6.24 ムービック

もはやキャラクターソングの域を超えてひとつの叙事詩を聞かされたような感覚が残ります。ひとつのファンタジックな世界観を作り上げてしまい、さらにどんどん壮大な域に昇りつめていこうとする挑戦には感動すら覚えます。しかし、どうしてもラダ・キアナの衝撃が忘れられないわたしはどうしても最初に感じたいなたさが恋しいというか、わがままだとわかっていながらもうちょっとだけ俗世間に戻ってきてほしいと思ってしまうのです泣


20. Tide -光の射す方へ- / 篁志季(CV:江口拓也)

作詞・作曲・編曲:滝沢章

『SolidS 花鳥風月 「月」編』2016.11.25 ムービック

今年のSolidSの曲ってなんか全体的に暗いなと思うんですけど、そのなかでも極めつけに終始重たく暗い一曲。サスペンスのごとく緊迫した展開が続き解放が訪れることなく終わります。半分くらいポエトリーリーディングかと思ってしまうようなAメロの呟くような歌い方と、文字どおり細かく刻むような不穏なカッティングがかっこいいです。


19. Joyful × Box* / Ra*bits

作詞:Mel* 作曲・編曲:酒井拓也

『あんさんぶるスターズ! ユニットソングシリーズ Vol.7 Ra*bits』2016.1.27 フロンティアワークス

声優が歌う楽曲というのは本来的にはあくまでヴォーカルをメインに据えたもののはずです。しかし、ときおりその原則は破られます。それは往々にして歌唱力が低い場合なのですが笑、この曲はよく言えば演奏自体が歌っているスウィングポップであり、より正確に言うと歌声も楽器と並列に扱われています。徹底的に声を道具立てのひとつとしてしか扱っていないある意味での冷酷さがこの曲を圧倒的な名曲にしています。


18. Toy Garden (digital ver.) / 響 -キョウ-(CV:寺島拓篤)& 玲 -レイ-(CV:羽多野渉)

作詞:こだまさおり 作曲:大山曜

『恋歌ロイド Type.3 響&玲』2015.12.2 マリン・エンタテインメント

びっくりするくらいドラムンベースです。むかしmuzieとかでこういう曲たくさんあったと思う。そんなリズム細かめのドラムンベースの上に乗るのは加工されてなおアクの強さが残る二人の歌声。これが合わさって絶妙な痛気持ちよさを醸し出してます。


17. Night Drivin' / 小野賢章

作詞:岡嶋かな多 作曲・編曲:TAKAROT, Shoma Yamamoto

『COLORS』2016.3.23 ランティス

キャッチーで疾走感あるポップな一曲。サビ前のクラップと異常に耳に残るサビが印象的です。声優の歌う曲ってどんなにトラックがかっこよかろうが歌が上手かろうが、確実に一発で声優の曲ってわかる独特のにおいというのがあると思っているんですが、賢章くんの曲にはそれがまったくないのが強みであり弱みでもある気がします。


16. SIX SHAME FACES 〜今夜も最高!!!!!!〜 / トト子 feat. おそ松×カラ松×チョロ松×一松×十四松×トド松

作詞・作曲・編曲:TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND

『SIX SHAME FACES 〜今夜も最高!!!!!!〜』2016.3.16 エイベックス・ピクチャーズ

6曲がパズルのように組み合わされて1曲になっている(あるいは1曲が巧妙に分解されて6曲になっている)ことに気づいたときのアハ体験感といったら。気持ちドタるリズムとか早回し的な音とか、『一周まわって新しい』みたいな感じが狙いなのでしょうか。個人的には福山潤ヴァージョンがいちばん好きです。。。


15. 恋のワンダーランド / Frep

作詞:羽白沙螺 作曲:滝澤俊輔 編曲:滝澤俊輔、Luca

『恋のワンダーランド』2016.3.30 ニノヤ

前にも書いたんですが、ダンスクラシックスを現代のアイドルポップスで翻訳したらこうなるんじゃないかという曲。間奏のラップのちょっと恥ずかしくなる感じも含め、HERE WE GO!あたりの嵐ぽさがなくもない。つまり新しさがあるかと言われるとべつにそういうわけでもないのですが……意外にこういう曲は男性声優楽曲界の盲点だったかもしれないです。ラップの後ろの音階が上がっていく感じ、からの間奏のここぞとばかりに鳴りまくるギター、そして静かになったところでのCメロから落ちサビを挟んで……という一種様式美的な気持ちよさはぜひ体験してほしいです、笑


14. LAPIS BLUE / SOARA

作詞・作曲・編曲:滝沢章

『SOARA 花鳥風月 「鳥」編』2016.6.24 ムービック

「エモい」という言葉も濫用されすぎて逆に廃れた感すらある昨今ですが、SOARAの曲はvol.3くらいから過剰とも言えるほどのエモーショナルさに彩られ始めた感覚があります。今作も胸の奥が詰まるような泣きメロギターロック。といっても轟音要素はないんだけど、ステファブとかゴーイングとか好きなひと(それはつまりわたしのことなんですが)だったらハマるんじゃないかと思う。


13. Sugar, Sugar / 宮野真守

作詞:Amon Hayashi/COMMAND FREAKS/CASPER 作曲・編曲: COMMAND FREAKS/CASPER

『テンペスト』2016.10.12 キングレコード

書いていてふと思ったのですがなんだか今回はディスコが多い気がしますね。というわけで至極まっとうにディスコナンバーです。はたして宮野さんがディスコをやる意味とは……とかつい考えてしまうのですが笑、さまざまなジャンルのダンスナンバーをレパートリーに持つとはいえど、意外にがっつりディスコっぽいのは少ないかもしれません(そもそもDISCOTIQUEとかもそこまでディスコなのかという……)。派手でかわいらしくわかりやすい、かといってぶりっ子的な変に作り込んだダサさもなく、明るくクセになる曲です。


12. ENTER THE NEW WORLD! / 入野自由

作詞・作曲・編曲:TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND

『DARE TO DREAM』2016.11.30 Kiramune

みゆくんって自分のなかではオルタナ系のひとというイメージがあるのでテクノボーイズと組んでどうなるかというのがいまいち想像つかなかったのですが、なるほどこうなるかーと。Mummy-D作詞の「トップランナー」でも思ったのですが、相手に染まりすぎず、かといってまったく染まらないというわけでもなく、ほどよい按配で自分のなかに相手のエッセンスを取り込むのが上手なひとなんだなと感じます。この曲も思いっきりテクノボーイズ的ではあるはずなのですが、とりあえず無理やりそれっぽいダンスナンバーやってみました的な喰い合わせの悪さはいっさいなく、なぜか土着的な感触すらあります。これが入野自由のファンクネスなのか。しかしこのひとはちょっと特異すぎて、このアルバムも声優のアルバムとして評価することがはたして正しいのかどうかと問われると、とたんに歯切れが悪くなりますね。。


11. ドラマチックLOVE / 一条シン(CV:寺島惇太)、太刀花ユキノジョウ(CV:斉藤壮馬)、香賀美タイガ(CV:畠中祐)、十王院カケル(CV:八代拓)、鷹梁ミナト(CV:五十嵐雅)、西園寺レオ(CV:永塚拓馬)、涼野ユウ(CV:内田雄馬)

作詞:宮嶋淳子 作曲・編曲:Yu

『劇場版 KING OF PRISM by PrettyRhythm Song & Soundtrack』2016.4.27 エイベックス・ピクチャーズ

ふだん声優楽曲を考えるときにどうしても自分は新しさということに基準を置いてしまうんですが、最終的にはどんな同時代的な音楽よりも普遍的なメロディのエヴァーグリーンさがいちばん強いのではないかなと、そんなことをあらためて考えた一曲です。「恋した」の破壊力の強さはもちろんのこと、「ありがとうのかわりに好きって言わせて」は今年いちばんのキラーフレーズじゃないかなあ。甘酸っぱくもちょっとだけせつなさが残る、過不足ない素晴らしさです。


というわけでもうだいたいベスト10が想像できてしまう感じですが今年はその想像できてしまう感じのまま進んでいきます。とりあえず帝劇に行くまでに書き上げたい。。。