2009-05-23
結局『けいおん!』では誰が最強の萌えキャラなのか――『けいおん!』と『CLANNAD』と『らき☆すた』をめぐって
世間では、噂どおり「笹の葉ラプソディ」の放送をもって開始された「涼宮ハルヒシリーズ第二期」の話題で持ちきりの中、今回はあえて同じく京都アニメーション制作のアニメ『けいおん!』の、それも、最新第8話における新キャラ・あずにゃんこと中野梓の登場に沸く中で、あえてここで、これまでの主要4キャラをおさらいしてみたいと思います。
というのも、前々回の記事において、ぼくは以下のように述べましたが、
■『けいおん!』第6話における澪のパンツ表現に関する所感――「パンツ表現論4」への助走として
※それにしても、いつも盛り上がるのは澪派ばかりで、ぼくの唯派や、あるいは眉毛派の論客の姿が見当たらないようなのですが、いったいどうなっているのでしょうか。
※というか、『らき☆すた』でいえば、かがみ派は澪に、みwiki派は眉毛に、そしてぼくらつかさ派は唯に向かっているのでしょうが、ではこなた派はいったいどこへ行ってしまわれたのでしょうか。一部で勢力を拡大しつつある律派も、どうやら『苺ましまろ』の美羽をはじめとする、折笠富美子さんや井上麻里奈さん系統のキャラが好きな方々が向かっているようですし、いよいよこなた派の流れ着く先が気になります。
やはりどうにも、世間的な人気は澪に集中しており、ぼくの唯や、あるいは沢庵眉毛を語る言説が不足しているように見えてしまう。
上の記事で語ったパンツ表現なりアヘ顔表現においても、少なからぬ反響がありましたが、
■例1
>あのときの澪様のパンツは熱気でしっとりホカホカになっていたということで あ え て 湯 気 の 立 ち ご 飯 を 出してきたのかと納得してしまいます。
なるほど、あのホカホカ感は、確かに衆目に晒されることによって澪が絶頂を迎えたことの隠喩になっていましたね。
もはやわれわれには、
「 茶 碗 」 の中の 「 お こ め 」 がホカホカとは、
「 縞 々 」 の中の 「 お め こ 」 がホカホカ
を意味しているとしか思えない。
■例2
ライブ演奏終了後に唐突に挿入された澪のアヘ顔。
パンツ表現に関しては局側からの規制が存在するが、しかしキャラの表情自体に規制をかけることは不可能でしょう。
それゆえに、キャラの表情においてパンツ描写以上に卑猥な光景を描き出してしまうことによって、パンツ規制の無意味さを皮肉っていたのではないでしょうか。
等々、こうした語りにしたところで、結局そこでの話題の中心は澪だったわけですしね。
といってももちろん、われわれも安易に澪を否定するつもりはありません。
ぼくの知人どもの中でも、喜々として「澪にはこちらが飽きるくらい恥をかいてもらわないとね。視聴者に見放されるほどの辱めを受ければいいよ。」と語る救い難いサディストもいれば、「澪のようなドM売女こそが、『けいおん!』というリア充アニメにおけるわれわれにとっての最高の感情移入対象だ」と語る腐ったマゾヒストもいる。
ぼく自身にしても、澪に関しては正直、放送開始前まではあまりに男性萌えヲタに媚びている感が強すぎうんざりしている部分もあったのですが、実際に放送が始まってみると、その想像を絶する、あまりに過剰すぎるあざとさから、逆に最近ではウザキャラとして魅力的に見えてきているくらいです……しかしこうしたぼくなりの擁護発言も、逆に狂信的な澪派からはまるで批判であるかのように受け取られることもあるようですので、こうした場で公に発することは慎もうと思います。
ではそんなわれわれ紳士が最も魅力を感じているキャラは誰なのかと言えば、もちろん、ぼくの唯様に他なりません。
その完全なる狂人ぶりから、第1話からわれわれを虜にしたぼくの唯様ですが、今さら言うまでもなく、少なからぬ人々が、同じく京アニ制作のアニメである『CLANNAD』の「風子」(25歳、中卒、無職、処女)、そして『らき☆すた』の「つかさ」といった、ぼくの愛する魅力的な狂人どもとの類似性を感じ取っていることでしょう。
実際、ぼくの唯様の「黒タイツ姿」はぼくの風子そのものとしか言いようがないでしょうし、
ならばもちろん、ぼくの唯様の周りには、おのずと「☆=ヒトデ」がついて回ることになる。
思わずわれわれの「☆=*=肛門」にねじ込まれる光景を想像してしまうような「☆=ヒトデ」型のペンに始まり、
ふと背後に目を向ければ、部屋のカーテンに「☆=ヒトデ」がデザインされてもいるでしょう。
幼少のおりより、「☆=ヒトデ」にただならぬ興味をひかれている光景が描かれれば、
そのまま「☆=ヒトデ」に向って願い事まで頼みだす始末。
黒タイツ同様、まとう衣服にも風子的な「☆=ヒトデ」の徴があしらわれてもいるくらいですから、
もちろん、ヒトデへの興味は現在までも継続されており、
実際、EDでは毎回繰り返し「☆=ヒトデ」に興味を魅かれるぼくの唯様のお姿が描かれもする。
こうも繰り返しぼくの唯様とヒトデとの関連性を見せつけられてきたわけですから、第8話において、新入生への部活勧誘のため、人で溢れる廊下を目にしたぼくの唯様が発した、
唯「モウ ” ヒ ト デ ” イッパイダー」
というお言葉は、およそ聞き逃すことこそ不可能でしょう。
こうしたぼくの唯とぼくの風子の繋がりがただの偶然ではないことは、第7話において、沢庵眉毛が高々と掲げるゲームに示された「人生(=CLANNAD)」の文字、そしてやはりその周りに露骨に散りばめられた「☆=ヒトデ」からも伺えます。
「澪」と「水玉」の関連性はパンツ表現論の記事で既に述べましたが、ぼくの唯と「☆=ヒトデ」との関連性は、それすら大きく上回っている。
このようにほとんどぼくの「風子」と区別することが出来ないぼくの唯様ですが、同時にわれわれはぼくの「つかさ」との類似性にも注目してしまう。
ここで参考までに、執筆はもう一年半以上前になるでしょうか、一連の『らき☆すた』議論の中から、ぼくのつかさに関する対話篇の一部抜粋させていただきます。
(前略)
かがみが「ツンデレ」とか言われることにはどうしても違和感があるね。あれはただの真面目で不器用な子にすぎないでしょう。
(中略)
例えば、最終話で言えば、みんなたいしてダンス練習のやる気がない中、かがみがダンスの練習仕切っちゃうってエピソードがあったじゃない?
あれに関しても「かがみツンデレ!ツンデレ!」言われたりしてたようだけど、でも「ホントはダンスやりたかった(けど本心を言うのは恥ずかしいから断ってた)」って設定があってはじめてツンデレになるわけで、でもあれは責任感の強さとか、やるならちゃんと本気でやりたいと思っちゃうっていう、そういう生真面目さからくる行動なわけで、ツンデレではないでしょ?
(中略)
かがみみたいな、他人の目を気にして素直になれない、臆病になってる下賤な者どもとは、つかさは全く違うよ。
確かに、つかさにもバカっぽいところがかわいいっていう部分があるのかもしれないけど、でもつかさの魅力の中心はそんなところにはない。
ぼくはつかさには「王の風格」があると思うんだ。
存在するだけで、人を従わせてしまう絶対的な強者としての姿。
例えば、第16話だったかしら、柊家で家族ですき焼きを食べてるシーンがあったじゃない。
あそこでだってさ、つかさは一人、こなたがどうだとか、ミノフスキー粒子が何だとか、誰も聞きたくない話を、ただただ自分の気のおもむくままに、延々と好き勝手語っておいて、他の姉妹が必死に肉を取り合っている中、つかさの分は何もしなくてもかがみが取り分けておいてくれるわけじゃない?
で、まったく心がこもってない声で「お姉ちゃん、ありがとう」だよ?
他人のことなど気にもかけずに、自分勝手なことばかりをやり続けて、わずらわしい作業は他人まかせ、それでいて全て物事がうまく運び、かつそれを当然の事実として受け止めている。
あのシーンからはつかさの王としての貫録を感じたね。
そういう風に見るとさ、やっぱりつかさはドSとしての才能に恵まれているとしか思えないわけ。
つかさ様ならば、ホントにとんでもない事をしでかしてくれそうじゃない?
何一つ悪びれる様子もなく、人が一番触れて欲しくないところをねちねちと貶してきてくれるよ。
きっと平気な顔して、忘れていたトラウマをほじくり返してくれる。
かがみじゃそんな事やってくれないでしょ?
だってかがみはいい子だから。
ああいう庶民では、相手に気を使うあまり、人を傷つける事なんて到底言えないよね?
その点つかさは存在としての格が違うよ。
われわれ下等な生物の気持ちなんて、これっぽっちも考えない。考えたことすらない。
そう、つかさには、何の悪気もなく平然とありえないくらいひどい仕打ちをやらかしてくれる才能があると思うんだ。
君もマゾヒストを自称するなら、笑顔のつかさに縦笛でぶん殴られたいって思うでしょ?
(以下略)
……どうでしょう。
今にして思えば、これはほとんどぼくの唯様に関して語っている事であるかのように見えないでしょうか。
『けいおん!』第1話。
入部する気もないのに軽音部の部室を冷やかしに訪れては、散々初対面の人物たちに気を使わせ、おだてて持ち上げさせ、さらには高級なお菓子やお茶を貢がせるなど、あらん限りの接待をさせておきながら、その癖、都合が悪くなると泣きだすは、自分では平然と、人の気持ちも空気も読まない大胆な発言や行動を繰り返す。
ぼくは既にこの時点で、ぼくの唯様に絶対の服従を誓ったものでした。
ぼくの唯様の奴隷役を引き受けている妹・憂の立場が羨ましくてしょうがない。
ところで、ぼくのこの『らき☆すた』の文章に関しては、当時、知人であるH氏から次のようなレスポンスをいただいたきました。
つかさ=ドSの間に共通する感触を感じたのは同意。その我が道を行くフリーダムっぷりの暗部を抽出したのが、例の4コマシリーズだったんですね。(注:フミンバインさんの同人作品のこと。素晴らしい作品が多いため、是非購入されることをお薦めしておきます)
自分の中ではすっかりチューリップの花言葉が死姦になりました。
つかさ様のおっしゃる通りです。
みwiki様には、メインキャラでありながらも決して表に出ない、日本古来の大和撫子的いとあはれな魅力を感じました。という訳で嫁という観点から押させて頂きます。
豊富な性知識で射精管理の方もしっかりとしてくれるに違いありませんし。
そしてもちろん、、『けいおん!』において「みwiki」さん的役割を演じるのは、あの沢庵眉毛です。
金と権力の象徴として現れているとしか思えない黒キャラ・沢庵眉毛(あの異様なまでの「眉毛の大きさ」も、耳たぶの大きな「福耳」が持つだろう、金に汚ない悪徳商人というイメージを引き継いでいると考えて間違いないでしょう)。
ぼくの唯様と比べては、流石にいささか物足りなさを感じるとはいえ、金やモノで人を釣りあげいいように操る、あの白々しい作り笑いで塗り固められた表情の裏に持つ邪悪さには、確かにどうしようもなく魅かれてしまう。
あいにくここでその不気味な魅力を語るだけの準備はありませんが、ここは是非とも、不遇な位置に追いやられているようにも見える沢庵眉毛派の論客の方々の今後の活躍に期待したいところです。
※ちなみに知人は「天上天下、唯が独尊」というフレーズを考案していました。
※ところで『けいおん!』第8話。
※第4話・第5話に続き、第8話では再び花田十輝先生が脚本を担当されていたわけですが(参考記事:なぜ『けいおん!』第4話の脚本家に花田十輝先生が抜擢されたのか――ヤマカンと『らき☆すた』と『true tears』をめぐって)、そこで中心的に描かれていたのが、
「ニワトリに化けるぼくの唯」という、まさに以前の記事で言及した 『けいおん!』= 『 鶏 音 ! 』 を体現する回となっていたことには驚かされました。
※関連記事
■『けいおん!』はなぜただの「美少女萌えアニメ」とは違うのか――女の子的想像力に関して
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