Hatena::ブログ(Diary)

反=アニメ批評 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2009-06-27

規制派による二次元ポルノ全廃に抗うために――性暴力ゲーム規制に関しての個人的補足メモ

このブログで以前、性暴力ゲーム規制に関するエントリをあげたことがあります。


性暴力ゲーム規制に関しての個人的メモ――結局われわれに出来ることは何なのか・対話篇


このエントリに関しては、2,3週間ほど前から、「エロゲ販売規制問題まとめwiki」の、「俺らができることは?」や「議論しよう-なぜ規制が問題なのか」のページに、わかりやすいまとめ参考記事として取り上げられたりもしていて、「え?ぼくのこんなアホな記事なんかでいいの?」という困惑を隠しきれなかったりもしたわけですが、改めてそのまとめwikiを見てみるに、ぼくが最近何も調べていない間にも、規制派の動きはさらに過激化していってもいるようで、ならば、そのまとめwikiの危機意識に賛同する形で、「ご自分のHPブログmixiなどで今回の問題を語るなり、もしくはこのwikiにリンクしていただくなり」という訴えに則り、簡単にですが、規制派のその後の流れを追うことで再び注意を促しておこうと思います(過去の流れに関しては、上記の過去記事やまとめwikiを参照してください。また今週末の国会であった最新の動きに関しては、まだきちんと把握できていません)。





まず最も変化があった点としては、規制派の攻撃対象が、露骨に凌辱表現を超えはじめたということがあげられるでしょうか。

http://news410.blog104.fc2.com/blog-entry-63.html


>APPがCLANNADも攻撃対象に

>男性側は「一般的な男性像」であり、女性側は「天然キャラ」として可愛がる、守られるべき存在であるという差別の構図は残ったままです。


凌辱エロゲ規制が問題になった際に少なからず見受けられた「凌辱ゲーなんてやらないしwwwww凌辱好きとかきめぇよwwwww純愛ゲーさえあればいいんだよwwwww」なんてこと言っているエロゲユーザーは、やはり決定的に状況判断を誤っていたということなのでしょう。

以前も指摘したとおり、規制派の目標は凌辱エロゲ規制程度のことではなく、はじめに凌辱ゲームを批判対象としてあげたことは、あくまで(二次)ポルノ全規制に向けての、戦略的選択に過ぎなかったわけですから。 どこかで規制を進めるきっかけとなる前例さえ作ってしまえば、その流れはどこまでも加速・拡大させることができてしまう。




実際、そうした圧力を受けた結果、業界内自主規制とはいえ、以下のような話までが出ていたようです。

f:id:ill_critique:20090624003944j:image


>規制対象ジャンル および キーワード (倫理機構より指示された対象から抜粋)

>レイプ ロリ 輪姦 陵辱 鬼畜

>逆レイプ 少女 相姦 逆陵辱 強要

>複数プレイ 生徒会 獣姦 拘束 脅迫

>車内わいせつ 援助交際 近親相姦 拷問 緊縛

>妊娠 強姦 奴隷 妊婦 監禁 孕ませ

>上記以外にも、意図とする内容やキーワード ( JC / JK / U18 / U15 など ) を含みます。

>また、対象が追加されることがあります。

>また、テキスト情報 ( シナリオ、セリフ、隠しキーワード、サークル名、ブランド名 などを含む )だけでなく、画像 ( CG・実写を問わず ) も規制の対象となります。


これが実現されれば、ほぼエロゲ終了のお知らせのように見えますが、しかしこの流れにはもちろん、まだまだ先が存在します。


つまり、凌辱ゲーム規制を皮きりに、純愛ゲームまで規制対象が拡大されてきていることと同様に、エロゲ規制の後に待ち構えているのは、一般ゲームやアニメ、マンガまでをも含む、(二次元ポルノ(暴力)全規制であるはずです。


だから、「エロゲヲタとかきめぇしwwwwwエロゲヲタが必死になってふぁびょってんの見るのが楽しいから規制派はもっとやれwwwww」と騒ぎたてる一部の方々も、絶望的に状況判断を誤っているように見える。

これは、エロゲユーザーだけにとどまらない、二次元表現全般・オタク表現全般に関わる問題なのです。規制派が着々と積み重ね狙っている計略は、自分たちの信じる正義を社会的に実現するための、ジャンルを横断する規制の連鎖です。つまり、エロゲ規制など対岸の火事と思い無関心でいる間に、あなたの愛好するジャンルが、いつのまにか規制に晒されているかもしれないということ。







さて、ではわれわれは今なにをやるべきなのでしょうか。


以前のエントリでも書いた、オタクおよび二次元ポルノの社会的好感度を上げるという、一般社会とヲタ文化の共存の道……は長い目で見ればもちろん重要ですし、実際現状は、簡単にいってしまえば、「感覚的に気持ち悪いから二次ポルノなんて規制していい」と考えている人が社会における圧倒的マジョリティである点こそが最大の問題なわけですから、そこにおけるそもそもの前提である、「気持ち悪いと思っている人自体の数」を減らすことが本質的な解決に繋がるという点は変わらないでしょうが、しかし、当面の規制の流れを止めるには、あまりに時間がかかりすぎる。事態は急を要するのです。


だからロビーイングしてる暇もないでしょうし、ましてデモで「二次元ポルノを認めろ!」などと叫ぶことは、逆効果ともなりかねない。

投書や署名による地道な活動も、効果はあっても遅すぎるかもしれない。


いま必要なのは、規制派の猛攻に太刀打ちできるだけの即効性を持つ戦略と、資金力も政治的コネクションもないエロゲ業界・ユーザーの弱い立場を後ろ盾してくれる権力や政治力。


ということで、もっとも現実的な手段として、規制反対派から寄付金でも募って、それを



ヤ ク ザ か 政 治 家 に 上 納 す れ ば よ く ね ?



規制が関わってくるのはエロゲヲタだけではないことは既に述べました。規制の煽りをくらうのは、当面に限定しても二次元表現にかかわるすべてのジャンルであるわけですから、ここにはエロゲヲタだけではなく、アニヲタにゲーヲタ、マンガヲタまで含まれるはずです(まとめwikiによれば、APPはさらに、AVや映画まで標的としようとしているようですから、場合によっては一般男性のほとんどが関わってくる可能性もあります。加えて、未成年の芸能人規制の問題から、アイドルヲタとも関係してくるのかもしれません)。

仮にこの範囲から寄付金を徴収することが出来れば、道理や政策の一つや二つ捻じ曲げるくらい、意図も容易いのではないか。


……とか何とか、まあ、くだらない皮肉や罵倒を叫び出すのは、それこそまさに規制反対派の印象を悪くし、中立派を規制派に傾かせるだけの逆効果であることは、以前のぼくの記事でも書いた通りでしょうから、あまり馬鹿げた発言を書き散らすことは控えますが、ただ同時に、こんなものは所詮各々の勢力の価値観を巡っての権力闘争やイデオロギー闘争でしかないわけで、勝ったほうこそが正義となるわけですから、効果が期待できることならば、なりふり構わずやってしまってもいいのではないかという意見も存在するでしょう。

結局、今のところ双方ともに決定的な意見はないわけで、互いに出来る限りの攻防を繰り返して探り合いながら、最終的には、そうして泥沼化した中で、適当な落とし所を探ることになるわけでしょうしね。とはいってももちろん、その落とし所は、それ以前の攻防で決まるという意味において、地味な規制反対活動は十分有効で必要なものであるわけですが。





・追記

政治家を買収するというようなつまらない冗談は抜きにしても、実際にカンパを募っている政治家は存在するようです。特に、今週末の国会で規制反対派的な活躍をなさっていたこのお二人には、資金的な協力をしてみるのもいいかもしれません。

枝野幸男オフィシャルサイト 枝野幸男のボランティアのご案内


保坂展人と元気印の会に参加してください












※ほんとはいつも通りもっと色々とふざけたことを書こうかと思ったのですが、妙なプレッシャーを感じたので自重しておきました。いや、結局今度書くかもしれませんが。

※最後にもう一回宣伝。

エロゲ販売規制問題まとめwiki

※いや、ここはホント、なかなか勉強になりましたよ。

※繰り返しになりますが、規制問題は「エロゲ」だけではなく、「アニメ」にも深く関わってくることなわけですし、特に関心のない人にこそ是非目を通してみていただきたいところです

※それといま話題の先日の国会児童ポルノ改正案審議の場では、規制派与党案の側が自爆的なコントともとれる発言を連発していたようですが、それについては、まだ詳細がよくわからないので次に機会があればということで。