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2013-06-18

キヤノン EOS Kiss X7を使ってみました

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f:id:ilovephoto:20130610002434j:image:right 最近、気になるカメラがいくつかあります。そのうちの1台がキヤノンEOS Kiss X7なのです。なぜかということなのですが、とにかく小型・軽量だということなのです。昨今のミラーレス一眼ブームは、重くて・大きい一眼レフカメラへの反動からきているのだという考えもあるのですが、一眼レフを作っているカメラメーカーはミラーレス機を開発するのもいいけれど、もともとのプロ用一眼レフそのものをもっともっと小型化することはできないのだろうか?と、いつも思っていたのです。そこにニコンがD600(2012年9月)を、キヤノンがEOS 6D(2012年11月)を小型化されたフルサイズ一眼レフとしてに発売したのです。どちらも、僕的にはまだまだといった感じでしたが、次いで世界最小・最軽量の一眼レフとしてAPS-C判の『キヤノン EOS Kiss X7』が4月下旬に発売されたのです。これは気になる存在の何ものでもないのです。そして5月30日のカメラグランプリの表彰式に出向いたのですがカメラ記者クラブ賞を受け取ったキヤノンの新堀謙一さんは、EOS 6Dは旅のカメラとして開発したというような挨拶をされていたのです。これはたぶん小型化に加え、無線LAN機能(Wi-Fi対応)とGPS機能を内蔵したことを指しているのだろうと思いましたが、僕的には旅のカメラならAPS-C判の『キヤノンEOS Kiss X7』がやはり気になるのです。

 ということでEOS Kiss X7を持って旅に出てみました。ふだん旅に出るとなると、あれも撮りたい、こんな時も撮りたいと欲がでて、カメラを2〜3台ぐらい、交換レンズを3〜4本ぐらいと欲張るのですが、今回は潔くカメラは「EOS Kiss X7」を1台で、交換レンズは標準ズームレンズEF-S 18〜55mmF3.5-5.6ISを1本だけと決めたのです。つまり、気持ちがブレてはいけないだろうと考え、さらにこの組み合わせならコンパクト機から本格的な一眼レフまでの機能を十分に兼ね備えるだろうと思ったからです。

f:id:ilovephoto:20130610002435j:image:right さて、それではどれだけ小型・軽量かということで、わが家にある一番大きなEOSデジタル機として、EOS-1DsMarkIIとEOS Kiss X7をレンズなしで並べて比較してみました。あれっと思ったのは、マウントの大きさが異なって見えるのです。こうやって並べてみても明らかにKiss X7のほうが、マウントの口径が大きく見えます。改めて画面上で定規を当ててみたのですが同じで、明らかに目の錯覚です。そこで重さを量ってみることにしました。写真の状態で、Kiss X7は電池SDカード含みで410gなのです。1Ds-MarkIIは、ハカリに載せると、なんと針を振り切ってしまうのです。さらにバッテリーを外しましたが、本体はそれでもまだまだオーバーです。しかたなく、近所の郵便局へ持って行って測ってもらうかとも考えましたが、そうだ!取扱説明書を見ればいいと、思ったわけです。結果、本体1,215g+バッテリー335gというわけで、なんと合計1.55kgもあるのですから、重いはずです。まずはKiss X7を手に持って構えてみました。ボディが小さすぎて、手が余ってしまったという話を他の人に聞きましたが、僕にはそのようなことはなく、少なくともこの小型と軽量感は快適でした。

 さっそく早朝に東京を発ち、広島県呉市の“御手洗(みたらい)”という港町を中心に撮影してみました。キヤノンだから御手洗なのか思われるかもしれませんが、まったく意識しなかったというとウソになります。どちらかというと偶然に近いものがあり、たまたまです (*^_^*)。撮影は、カメラを手にしたのが出発前日の夜、出発は早朝というわけで、取扱説明書をバックに詰めてそのまま家を出ることになりました。いつもそうですが、新しいカメラを手にしたら、基本的にはプログラムAEで行い、必要に応じ露出補正やAFポイントを適宜変えていくというのが僕の撮影スタイルです。

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 まずはプログラムAEで、無限遠の風景を撮影してみました。瀬戸内の海に浮かんだ広島カキの養殖の筏も転々として写っています。青空でないのが残念ですが、空気感もあり梅雨の合間の薄曇りならまずまずといったところでしょう。<焦点距離35mm、プログラムAE、絞りF10・1/250秒、-0.7EV露出補正、ISO100>

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 町をぶらぶらと散策し、近接から中距離までお気に入りのスポットを写してみました。左)表通りからわき道を入ったところですが、大変きれいに掃き清められています。<焦点距離45mm、プログラムAE、絞りF9・1/200秒、ISO100>、中)各家の軒下には、同じすだれに竹の花瓶が置かれ、各家がまるで競うように切り花が挿されていて美しかったです。<焦点距離38mm、プログラムAE、絞りF5.6・1/100秒、ISO100>、右)お寺の多い町で、裏路地を歩いていたら木製のスクールゾーンの標識とつり鐘の対比が面白かったのです。この石垣江戸時代に積み上げられたとのこと。<焦点距離22mm、プログラムAE、絞りF22・1/100秒、-0.7EV露出補正、ISO100>

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 メインの通りを歩いていたら幼稚園の子供たちの集団に出会いました。カメラを構えて手を上げたら、保母さんが立ち止り、子供たちをこちらに向けてくれました。郵便局の看板にはしっかりと御手洗と書かれてます。<焦点距離55mm、プログラムAE、絞りF8・1/200秒、-0.7EV露出補正、ISO100>

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 レトロな感じの床屋さん。何でもここのご主人と複数のモデルさんたちが勢ぞろいして、店の前でJRのポスターを撮影したとか。僕は、お店をバックにご主人の顔をアップにしたのと上の写真の2種類を、最広角の18mmで撮影させてもらいましたが、こちらのほうが雰囲気がありましたので採用。ご主人、ごめんなさい。<焦点距離18mm、プログラムAE、絞りF9・1/200秒、ISO100>

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 接写を中心に撮影してみました。左)かなり薄暗い昔資料館のような建物の中での1カット。撮影感度ISO6400、ストロボを使わなくてもいい時代がやってきたことを実感。<焦点距離26mm、プログラムAE、絞りF4・1/30秒、ISO6400>。中)旅の面白さの1つは食との出会い。船宿風料理屋さんの2階客室は、ゆるやかなカーブを持った船底天井のお座敷。開け放たれた窓から、海と通り過ぎる漁船を見ながらゆっくりと「アナゴ丼」を食べました。<焦点距離21mm、プログラムAE、絞りF3.5・1/30秒、-0.7EV露出補正、ISO250>、右)。野草のクローズアップにも挑戦。バックのボケも自然です。<焦点距離55mm、プログラムAE、絞りF7.1・1/60秒、-0.7EV露出補正、ISO100>

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 近接時のシャープさとアウトフォーカスのボケを見るための1カット。手前の葉を広げたばかりのモミジの描写は、パリパリと音がするくらいのピントです。背後のボケ具合はわずかに方向性を感じさせますが、撮影角度にもよるのでしょう。いい感じです。<焦点距離55mm、プログラムAE、絞りF10・1/250秒、ISO100>

 1泊2日の「EOS Kiss X7」をお供にした、撮影旅行は、写した結果からはそれなりに満足いくものでした。むしろ、小型・軽量と価格ということをトータルで見るとパフォーマンスは高いと思いました。今回の撮影は、単純に多点AFを基本をにして、わずかに露出補正をいじくるという程度の撮影でしたが、もう少し撮影者としての意志を入れて、9点AF測距点の各1点ずつを任意に選びシャッターを切るということをすれば、1800万という画素数を活かし、大伸ばしにも十分耐えられるようなピント合わせができるだろうと思うのです。それにレンズセットの「標準ズームレンズEF-S 18〜55mmF3.5-5.6IS」は、実勢価格でボディのみ価格と比較すると、レンズキットはわずか7千数百円高という超お買い得なのです。APS-C判で18〜55mmというと、35mm判フルサイズで28.8〜88mm相当画角の3倍ズームレンズとなります。しかも手ブレ補正機能付きなのです。最近一部にセットレンズの画質をうんぬんされている方もいるようですが、まずは十分に性能を出し切ってみるのも大切です。安価なレンズでもこれだけ写るよというのも写真のもうひとつの楽しみ方です。もちろんシステム一眼レフですから、豊富な交換レンズ群からお気に入りのというか、自分で納得できるものを購入し使用するのもよいわけです。

f:id:ilovephoto:20130612203516j:image:right 一連の撮影は、EOS Kiss X7の持てる機能のうち、ごくわずかしか使っていません。撮影モードもプログラムAEだけでなく、当然フルにありますし、さまざまなシーンモードも満載です。そして、最新のライブビュー機能も組み込まれ、ライブビューのときのフォーカス位置設定は背面液晶を見てピントを合わせたい位置ににタッチするだけでよく、さらにタッチセンサーモードにセットすればシャッターも切れるというわけです。では、光学ファインダーはどうかというと、しっかりと視度補正機構つきなのです。たまたま手元にあったタムロンの90mmF2.8Diを装着して等倍近くのマニュアルフォーカスでのマクロ撮影を試みたのですが、しっかりと焦点板でピント合わせができるのです。これは驚きでした。もちろんライブビューで焦点位置を拡大して見ることもできます。AF組み込み以降のピント板は、フレーミングするための明るいファインダーといわれてきたわけですが、やってみなければわからないことってありますね。それと大きなレンズと小さなボディ、ボディを持つより、レンズを持つといった感じで、けっこうサマになるのです。最後にもうひとつ、もちろん当然のこととしてHD動画撮影も可能ですが、僕がそこまでついていけなく、お腹いっぱいとなりました。

 今回の撮影旅行は1泊2日で、297カット撮影しました。僕の撮影法は1カットずつのシングルAFなのですが、短期間にこれだけ撮影したのは珍しいことです。改めてKiss X7を考えると「ファインダーを覗いてシャッターを切る」この一連の動作がたいへんクイックでストレスがないのです。小型・軽量と相まってやはり“一眼レフ”なのだなと、再認識しました。

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≪いつもの英国大使館正面玄関≫EF-S18〜55mmF3.5-5.6 IS STM/EOS Kiss X7、焦点距離21mm:絞り優先AE、F5.6・1/1000秒、ISO100。この大きさで画質をうんぬんするのはむりですが、全体的に落ち着いた感じがするのは、梅雨の晴れ間の撮影だったからでしょう。ピントはAFで中央屋根ひさし下の紋章に合わせてありますが、画素等倍で見ると、1800万画素という画質が十分にあり素晴らしいです。

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