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2012-01-09

「リーダーの値打ち 日本ではなぜバカだけが出世するのか?」を読みました。

前職とその流れからの付き合いの中で語られる「リーダー」という存在に、個人的に実はあまり良い印象がありません。

プライベートで様々な「リーダーな人」とお付き合いをさせて頂いて、その上で自分にその素質の無さみたいなものを痛感させられたりして辛い思いがあったりする訳ですけれども、そういう人から聞ける話を知った上で「リーダーな人ではないけどリーダーになりたがる人」という人の話を聞いていると、「オイオイ」と思う事が少なからずあるからであります。

でありますから、この本の表題にある「リーダー」にも実はさほど興味がありません。が、切込隊長の著作を読んだ事がなかったので、読んでみようと思った次第です。



よくある「リーダーになりたければ」的な自己啓発本の体裁を取っておりますが、内容は日本という国に済む人たちの風習や文化にフォーカスされておりまして、前回取り上げた「徳川家が見た幕末維新」を踏まえて考えると非常に深い内容に感じられるものでした。

ようは「決断すべき時に決断できない日本人」というものをどう捉えるか、捉えた上でどういう風に自分の願いをコントロールしていくか、という話なのですが、それらが著者の事業ではどういう経緯と結果を生んでいるのかという点も含めて、全体的に興味深い話が多かったと感じます。どのテーマも明確な結論が出せるものではなく、それゆえに読後これといった何かが残らなかったようにも感じましたが、問題の根深さを知るにはむしろそっちの方が効果的だったろうとも思う訳で、そう考えると単純な自己啓発本とは確かに訳が違う本であると言えます。

それを踏まえて「リーダーな人ではないけどリーダーになりたがる人」には是非この本を読んで頂きたいな、と。そして、その自己顕示欲と権威欲を発芽させてどういう花を咲かせるのか、という点に思いを巡らせてみて欲しいと思う次第です。


最後に、僕はこの著者に限りブログの文体の方が好みだな、と思いました。が、これはどうでも良いですね。

2012-01-08

「徳川家が見た幕末維新 (文春新書)」を読みました。

微妙に歴史ヲタなので、この本を読んでみました。

徳川家が見た幕末維新 (文春新書)

徳川家が見た幕末維新 (文春新書)


著者は徳川宗英という方で田安徳川家の当主にあたる方です。この田安徳川家は暴れん坊な八代将軍吉宗の次男宗武が家祖となる家で、このあたりの詳しくは「Wikipedia嫁」でお願いします。


んで肝心の本の内容ですが、基本的には歴史の教科書を文章でなぞったような型式になってます。その歴史的な事実を並べる中で、田安家という家で生まれたからこそ見聞きした伝聞や、宗英氏が幼少期に会った人の逸話が差し込まれます。田安徳川家と言えども、徳川宗家第十五代当主で最後の将軍となった慶喜が謹慎となった後、田安家の徳川家達が第十六代当主を襲っておりまして、それだけでも著者の親戚は凄い人達が多い訳です。

その凄い親戚たちの逸話として語られるアレコレは、ヲタ魂を良い感じに刺激してくれたいへん良い訳です。


著者の考え方も、こういった家に生まれた割に大変開明的で自然な感じがしまして、時折挟まれる著者の私見も「なるほどなぁ」と思う事が多いです。同様に維新当時の逸話も同じように開明的な話が多く、徳川家と呼ばれる当時の偽政者たちが幕末維新マンガで書かれているような旧態依然としていた人間ではない事が分かります。


という訳で、幕末という時代を深く知りたい方は読んでみると良いと思います。

2011-12-31

今年は本当に皆様、お世話になりました。

気付くともう2011年も終わりなんですね。

今年は自他ともに激動の1年でありまして、あっさりまとめられるような年ではないのですが、それでも僕の身の回りくらいは少しまとめておこうかな、と。。。最近ブログもまともに書いておりませんので、こういう時くらいは書いておこうという意図もあります。


自分の中での今年の出来事と言えば、

  • 1月=無職
  • 2,3月=フリーランス的な何か。
  • 4月=就職した。けど在宅勤務させて貰った。
  • 5月〜=久々の通勤が嬉しくて飲み歩いた。

という感じですね。


今の会社に入ってからは、とにかく仕事が日々刺激的でありまして、技術的な好奇心だとかそういったものが仕事でしっかり満たされるようになったので、勉強会とかそういうトコロに出入りするモチベーションがすっかり無くなったというのが自分的に意外な展開でありました。

一ヶ月無職とは言え、前職の退職金もあったのでいきなり即死するような状況にはなりませんでしたし、2ヶ月スポットでお仕事をいただけた事も、そのスポット仕事から間を置かずに今の会社に拾って頂けた事も、ホント大変ありがたい事でございました。お仕事の内容はずっとJavaな感じでしたが、今の会社の仕事はJavaだけでは完結しないアプリケーションの開発でありまして、本当にこれは刺激的と表現するしかなく、仕事を通して人生を楽しめるって凄いなあと思う次第です。


それはそれとして、東日本大震災の当日は僕は在宅フリーランスな感じで絶賛仕事中だったのですが、技術書タワーが崩壊したり妻や子供の保育園等と連絡が取れなくなったり、結構気が気じゃない状態でした。テレビでは恐ろしい光景が連日放送され、炊事などで必要な米や水は全然手に入らない状態となり、Twitterでは人々が荒ぶるツイートを繰り返してネトヲチ板魂が蘇りそうになる等、本当にとんでもない災いの一年でありまして、そういった経緯から今年は家族という自分の周囲の人たちとの関係が今まさに存在する事に感謝する一年でもありました。

そんな家族のうち、息子が小学生になり毎日誇らしげにランドセルを背負うようになったのを見れた僕は、そこそこ幸せな父親だと思います。後は、もう一人の息子のランドセル姿が見れれば、軽く思い残す事がないなぁと思うレベルです。


と言いつつ技術者的に「来年こそは」と思うアイディアがいくつか手元にありまして、充実した仕事の合間に一つくらいは形にしたいなあ等と考えておるので、なんとか家族との時間などを上手く調整していきたいなぁ、くらいにユルーく決意をしたところで、来年もimai78をご愛護いただけますようお願いする次第でございます。

2011-11-05

YELLOW MAGIC ORCHESTRA Live at NHK


NHKで放送されましたね、YMOのライブ。

僕はYMO原理主義者なので生きているうちに見れて良かったとシミジミ。バイトしたお金でシンセサイザーを買って夜な夜な打ち込みをしていた若かりし頃を思い出しました。


さて、YMOの楽曲は「初期」「中期」「後期」と分類するのが定説なのですが、今回はやはり初期の曲が多かったですね。

俗に「素人は初期を語り、玄人は中期を語り、プロはカバーして発売」と申しますが、TECHNODONの時のような「歳を取ったなりのYMO」というのYMOもまた大変良い訳で、そういう意味では初期の曲中心で構成された今回のライブはいささか物足りなさを感じずにはいられないと思った次第です。


そもそもYMOの初期の曲というのは、RYDEENしかりTONG POOしかり取っ掛かりとしてYMOの魅力に分かりやすく接する事のできる楽曲としては非常に効果的で、「初期は素人のもの」と言いつつもNICE AGEやCITIZENS OF SCIENCEは今でもかなり聴き応えのある楽曲となっておりますし、TONG POOは今でもサカモト教授がピアノで演奏してファン毎回発狂というほど完成度が高かったりします。日本人Python Googlerが自分のアカウントにするくらいです。


そんなRYDEENに食いついてきたファンをまるでメダリスト室伏が持つハンマーのように放り投げるようなアルバム「BGM」が81年に発表されまして、そこから伝説の「中期YMO」が始まり「君に、胸キュン。」が出る直前まで続くのですが、この時期のライブの扱いがとにかく地味でライブ音源「PUBLIC PRESSURE」(79年のワールドツアー)、「AFTER SERVICE」(83年の国内ツアー)、93年の再結成時の「TECHNODON LIVE」など殆どの時期のライブ音源が発表されていながらも、中期YMOの頃に行われたライブの「YMO-WINTER LIVE」の発売は95年まで放置されるという、まるで忘れられていたかのような扱いを受けております。


このように、非常に地味に見られていて実際地味としか表現のしようのない中期YMOですが、前述の「BGM」は実はYMOの中の人細野晴臣がYMOのベスト・アルバムとして絶賛している事や、そんな細野さんが「(Solid State Survivorが)たくさん売れた後だからこそやりたいことができたアルバム」などと言っている点は見過ごせないポイントです。

また「BGM」ではTR-808というリズムマシンを多用しだした点、その次に発表された「テクノデリック」ではサンプラーを多用しだした点も無視できません。今でこそリズムマシンもサンプラーもあって当然感バリバリですが、当時としてはかなり実験的な音作りをしていたようです。

モチロン「中の人が絶賛していたから良い」「実験的だからだから良い」という訳ではありませんが、初期YMOと中期YMOの違いを言葉で表現するのは当然無理なので、ぜひ実際に聴き比べてみると良いですよ、と。


BGM

BGM

パブリック・プレッシャー

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アフター・サーヴィス

アフター・サーヴィス

WINTER LIVE’81

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ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー

ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー


勿論、クラフトワークも僕は大好きです。